ヴェルーカ・ソルトの2人が
活動開始!

 2ndアルバム『エイト・アームズ・トゥ・ホールド・ユー』リリースに伴うジャパン・ツアーを含めたワールド・ツアー終了後、バンドの2枚看板ともいえるルイーズ・ポストとニナ・ゴードンの自ら『一卵性双生児』とまで言っていた絆が崩壊、決裂してバンドは解散したと世間では思われているヴェルーカ・ソルト(愛称『べるそる』...笑)だが、ルイーズ・ポストが名前の権利を引き継いで、バンドじたいは今も続いている。その新生ヴェルーカ・ソルトの新作(3rdアルバム)『Resolver』がアメリカでは『Beyond』レーベルからすでにリリースされている。私は通販でオーダー出して、もう入荷連絡が入っているので今週中には音のほうが聴けると思う。
 さて、先日、行きつけのレコード店に行ったら、親しい店員さんから、決裂した元『べるそる』の片割れのニナ・ゴードンのほうも2ヶ月後くらいにソロ・デビューする...とギョーカイ資料を見せてもらった。ワーナー系からのデビューで国内盤も出ます。なお、アルバムのプロデューサーは2ndアルバム『エイト・アームズ・トゥ・ホールド・ユー』を手掛けたボブ・ロック...。
 ここ日本の一般世間的には、『べるそる』は2ndアルバムで大ブレイクした印象があり、お蔭で
来日公演も無事出来たけど、繊細なギター・サウンドで耽美的音世界を構築し『アメリカ版LUSH』とすら呼ばれた1stアルバム『アメリカン・サイズ』の音を愛するひとは結構多い。2ndアルバムではメタリカをプロデュースで名を売ったボブ・ロックのプロデューサーに起用したせいか、1stで聴かれた耽美的音世界がすっかり無くなってしまい、一部ファンを大いに落胆させた。私も2nd聴いて「文学少女が体育会系ネェーチャンになってしまった...」とショックを受けたし(笑)。
 今回の『べるそる』の新譜...実質はルイーズのソロ...とこのニナのソロを聴きくらべたら、『べるそる』の1stにあった耽美的世界が、2ndでは跡形もなく無くなったのが、いったいどちらの責任かが解るかもしれない(笑)。まだ、音を聴いていないのに決めつけるのはイカンかもしれないけど、プロデューサーにボブ・ロックがついているぶん、どうもニナのほうが旗色が悪いなあ(笑)。
 そういえば、ニナ、二の腕に『VS』の文字(勿論、“Veruca Salt”の頭文字)の刺青入れてたけど、あれ、どうしたんだろうなあ?(笑)

(2000.5.29)

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