4年前の初来日以来のノー・ダウトのジャパン・ツアーの初日を観に、会場の東京ベイNKホール最寄りのJR京葉線舞浜駅に降りたら、クリエイティブマンの係員が待ちぶせしてて「コンサート会場は急遽、ZEPP
TOKYOに変更になりました」...。今回のこのクリエイティブマン・プロダクションのぶざまな対応については別項で触れるとして、6時過ぎくらいに、お台場の新名所・大観覧車の隣のZEPP
TOKYOに着きました。この会場変更に伴い、開演時間も6時から6時半に変更され、私などせっかく安全な指定席を取ってたのにそれもチャラにされ、血気盛んなキッズだらけのフロアにたたき込まれました...(笑)。
6時半にまず、6人組の日本のスカコア・バンド、SCAFUL
KINGが登場。ジャイアント・落合頭(石立鉄男頭...この際どっちでもイイわ)のヴォーカリストと、ダブルネックのベース使うベーシストが目を引いた。SCAFUL
KINGは30分ほど演奏してステージを降りた。
次に、メジャーな存在になってきた日本のスカコア・トリオ、SNAIL
RAMPが登場。彼らも30分ほど演奏していった。日本のバンドについての記述がそっけないのは、ここまでまだ、私のアタマのなかがクリエイティブマンへの怒りで占領されてたからです!!!
セット・チェンジの間、ポリスの“So
Lonely”など、レゲエ、スカ、パンクの曲が次々にBGMとして会場に流れてた。ウィーザーの“El
Scorcho”が流れている途中、突然BGMが“2001年宇宙の旅”に変わり、客電が落ちて、ステージにまずベースのトニー・カナルが現れ、ステージ中央でポーズを取って観客の注目を集める。次に、赤いラメ入りの『ツノ』を付けたエイドリアン・ヤングがパンツ一丁で現れてドラムセットに就き、毛糸の帽子を被ったトム・デュモントがギターを構え、サポート・メンバーの黒人さん2人が持ち場に就いて、演奏始めたイントロは“Ex-girlfriend”!!! いきなり“Ex-girlfriend”の登場に大きい歓声を上げた観客。ステージに現れたグウェン・ステファニーが歌を乗っける。グウェンは赤髪やめ、ブロンドに戻してた。“Ex-girlfriend”に続いての“Sunday
Morning”では、「come on~!
Tokyo~!!!」と叫ぶグウェン。ベイNKだったら「come on~!
Chiba~!!!」と叫ばなきゃウソだったけど、会場変更したおかげでよかったな...と、まだイヤミなことを考えてた私(笑)。“Sunday
Morning”が終わるともうそれまで羽織ってた柄モノのシャツを脱いで、背中パックリのキャミソール姿になったグウェン。グウェンの黒のキャミソール前面には『DON'T
TOUCH THIS』と書かれてた。
サポートの黒人さん、ひとりはキーボードとバックコーラス、もうひとりはマラカスと踊り(笑)と観客への水まき(笑)を担当。この2人とも曲によってはホーン・セクションも担当。“Bathwater”が終わると、グウェンが観客に向かっていろいろと英語でMCする。要は「いろいろな人々が居る」って内容。ってことで“Different
People”へ。
新作からの“Magic's In The
Makeup”の後、グウェンが下ろしてた髪を結わえた。ここでトムが弾き出したユーモラスなイントロはお馴染みのあの曲、“Just
A
Girl”!!! サポートの黒人さんもTMN時代の小室哲哉センセイを思わせるショルダー型キーボードを持ち出してステージ前方に出てきて観客を沸かせる。この曲のサビの部分のベースがウネるところはいつ聴いても気持ちイイね。“Just
A Girl”の曲中、「Am I just a girl
?」と観客と掛け合いしてたグウェン。次の曲もアルバム『トラジック・キングダム』からの“Happy
Now
?”で、場内大いに盛り上がった。ここで、新作からの2ndシングル曲の“Simple
Kind Of Life”。またキッズが歓声を上げる。さらに“Artifical
Sweetener”と“New”...と新作からの曲が続いたけど、「新作のデキは『トラジック・キングダム』より劣る」と考えてる私は正直言って、ダレた...。“New”の演奏中、最前列に居る客からうちわをもらったグウェンがそのうちわを使って自分をあおいでみせる...という見せ場もあったけど。“New”が終わると、グウェンは結わえてた髪をまた下ろした。
新作『リターン・オブ・サターン』から4曲続いたところで、グウェンがMC。「次は1stアルバムからの曲を演ります。“Trapped
In A
Box”!」と曲紹介した。この曲をナマ演奏で聴くのは初めて! 次回は“Big
City Train”をお願いします(笑)。“Trapped In A
Box”が終わるとグウェンが改まった感じでMC入れる。「次の曲はみんな一緒に歌ってください」 そうして始まった曲は...“Don't
Speak”! ♪You and me〜 Used to be together〜 Every day together
always〜と歌うのは観客たち。大合唱。グウェンは歌わない。観客に向けてマイクスタンドを差し出すだけ。♪It's
like as though〜からようやくグウェンも歌ったが、♪Don't
speak〜からのサビからはまた観客たちの大合唱に委せた。さすがに2コーラス目からはグウェンも歌ったけど、ここ日本で“Don't
Speak”がこんなに大合唱されたのはこの日が初めて。なにしろ前の来日の時は“Don't
Speak”が全世界的にヒットする前で、ライヴで演奏されても客の反応は「アルバムのなかの単なる1曲」といった感じだったモン(笑)。あれから4年経った今、多くのファンにとって大きな意味のある曲に変貌してる。この曲がキッカケでグウェンたちのファンになったひとも多いだろう。この“Don't
Speak”大合唱は'96年のライヴ観てる者にとっては実に感動的だったね。こんなヤマ場を迎えた以上、次に何をやるのかと思ったら、「excuse
me〜」とグウェン、観客を煽り出す。“Excuse Me
Mr.”だ。スピーカーの上の高さ4mくらいのところにブラ下がって「男のコたちだけで、excuse
me〜って歌って!」と要求、歌わせたところで腕力的に持たなくなったのか(笑)、ステージに降りてきて「今度は女のコたちだけで、excuse
me〜って歌って!」と要求。女のコたちがこれに従ったんだけど、こちらのほうが声大きかったね(笑)。会場には多くの『グウェン・ワナビーズ』が詰め掛けてたようです(笑)。“Excuse
Me
Mr.”が終わると、グウェンたちはステージを去ったんだけど、エイドリアン、ドサグサにまぎれて尻見せ(もしかして、前も?)してた...(笑)。
観客のアンコール要求に応え、ステージに戻ってきたグウェンたち、“Spiderwebs”を披露。演奏が終わると、グウェンたち6人は横一列になり肩組んでファンにおじぎしていった。こうしてライヴは終わったんだけど、ノー・ダウトが出てくるまでアタマのなかを占めてたクリエイティブマンへの怒りがどっか行っちゃった。音楽ってイイなぁ〜。
【SET LIST】...'00.9.30 ZEPP TOKYO
1. Ex-girlfriend
2. Sunday Morning
3. Bathwater
4. Different People
5. Magic's In The Makeup
6. Just A Girl
7. Happy Now ?
8. Simple Kind Of Life
9. Artifical Sweetener
10. New
11. Home Now
12. Trapped In A Box
13. Don't Speak
14. Excuse Me Mr.
(encore)
1. Spiderwebs