ヒロくんのLIVE REPORT '01 PART 1 KEMURI

 今まで地元・富山でライヴ観たことなかった私が、初めてライヴを地元で見ることになった。よその街ばかりに出掛けていないで、地元のライヴの観客動員に協力しようってことで、富山駅前のCiC5F・いきいきKANで行われたケムリのライヴを観て来た。
 私はケムリのライヴを前にも観たことがあって、
ちょうど4年前にロケット・フロム・ザ・クリプト(以下、ロケクリ)の恵比須ギルティでのライヴの前座で現われたのを目撃した(笑)。あの頃のケムリはまだデビュー前で、ロケクリの前にバンドが3つ演奏したんだけど、一番格下扱いのトップ・バッターだった。その後の4年間で、多くのファンの支持を集める人気バンドに成長したケムリ。しみじみ...。今回彼らが演奏したハコはふだんは「きもの展示場として使われてる」(きのっぴー・談)ところで(笑)、この日のケムリ、そして翌日のレピッシュのライヴに備え、特別にライヴハウス仕様になっている。この日のケムリのライヴの前座には地元のバンド、GLADLYがつくことになっていた。GLADLYというと先月のNAHTの金沢でのライヴで前座として現われたのを観たけど、思いがけない再会(笑)。CiC5F・いきいきKANに行ったら、入口付近で『通称・ヴィニー・ポール』(似てるから...笑)こと、ドラマーのMasahiroさんがマーチャンダイズとCDを売ってた(笑)。
 フロアに居るのは高校生くらいのハイティーンが中心。私は『歳取った客上位10名』に絶対入っていたと思う(笑)。開演時間の7時からステージにGLADLYが現われた。ベース兼ヴォーカルのMayaさんは
NAHTの時と同じく、『LOSER』とプリントされたTシャツ着てた。ギター兼ヴォーカルのTakeshiさんが開口一番「今日で彼は富山で最後の演奏になります」と真ん中に居るギタリストを指す。こう紹介され観客にペこりとアタマを下げたギタリスト。GLADLYにメンバー・チェンジ勃発だ!!! NAHTの時と同じく、ヴォーカルを取らないギタリストを囲むように、ヴォーカル取る残り3人が居る位置取り。このヴォーカルを取らないギタリストが近日中にバンドを辞めるらしい。3曲演奏し、NAHTの時にも演奏した曲を演り始めたところで、ハプニング勃発! Mayaさんのベースの弦が切れ、演奏中断! ケムリのツダさんのサブ・ベースを急遽借りることになったんだけど、そこで間があいたので、『ヴィニー・ポール』がMC入れる。「こんばんは〜、GLADLYです。ベースの弦が切れたみたいでもうちょっと時間がかかるみたいです(←まるで他人事...笑)。え、今新しいアルバムをレコーディング中で、6月には出せると思います。今日、みんなの分ステッカー作って用意してきたんで、帰りに持って帰ってください」 ここで場内拍手起こると思いきや、シーンと静まりかえった場内。「このままではNAHTの時の二の舞いになる!」と思った私はひとりで必死に拍手(笑)。最初のうちは私の拍手だけ軽く場内に響いてたけど、そのうちみんなも拍手に加わり、最終的には『盛大な拍手』になった。よかった、よかった。ツダさんのサブ・ベースを借りてなんとか演奏を乗り切ったMayaさん。全部で5曲演奏してGLADLYはステージを降りた。
 セット・チェンジが済み、8時を廻ると場内にガンズ・アンド・ローゼズの“Welcome To The Jungle”が流れ、これに乗ってケムリの面々が次々とステージに現われた。 ドラムのショージさんが観客に向かってカメラを構え、シャッターを切る。最後に『みんなのアニキ』フミオが登場。みんな揃ったところでのオープニング曲は“Heart Beat”。フロアを埋めるキッズがいきなり暴れ出す。私は身分相応に後ろのほうで静かに観て居たケド(笑)。「do you know “Secret”?」とフミオがフってプレイされた“Secret”に続いて“Yellow Survivors”と“Kanashimiyo”を演ると、フミオ、「最初の2枚のアルバムから1曲ずつ演ります」と言い、2ndから“Tiny Square Room”、さらに1stから曲を披露。
 “Prayer”をプレイすると、フミオが「ちょっとダンスしようか?」と言い残してステージを去る。残った楽器隊が流れる汗をフキフキしたりして少し休んだ後、インストゥルメンタルの“Hoshizora To Heishi”に突入〜! 邪道なようだけど、私は新作の『千嘉千涙』のなかでこの曲が一番好き。だからこの曲に聴き入りたかったのに周囲のキッズは休憩タイムと決め込んで移動しまくりで、鬱陶しかった...。このインスト曲が終わるとフミオがステージに戻って来てレゲエな曲“Into Sands”をプレイ。曲が終わると「この曲はどんな堅い岩でも時間が経つと砂になってく...そういう意味の曲です」とMC入れたフミオ、「こうして好きな歌うたって生きてきてるけど、誰にも平等なのは人生は一度っきりってこと。その一度きりの人生は悔いの無いようにやりたい」と言って披露したのは“One Life, No Regret”。この後も曲が続き、最後に観客が大合唱で応えた“Ato-ichinen”をプレイして、ケムリの6人は一旦ステージを去った。
 アンコールを求める手拍子(田舎の邦楽アーティストのライヴにつきものの「アンコール」コールは起こらなかった...客層が若いせいだろう...笑)によってステージに呼び戻されたケムリの6人。「あと3曲演ります。あと3曲だから余力残さずに思いっきり弾けてください」と言うとフミオが「ミナミさ〜ん」と、ギターのミナミさんにフる。ミナミさんが弾いたフレーズは“Ohichyo”。次に“Scream For My Dream”を演ると、「今日、演奏してくれたGLADLYにみんな拍手して下さい!」とフミオが言う。盛大な拍手が観客から起こった。「GLADLY、メンバー変わっちゃうのか。寂しいね」とフミオは言った。この後、“Along The Longest Way...”で爆発的に盛り上がり、ライヴ終了〜。
 
4年前にロケクリの前座で観た時には『糸吹きスプレー』使うなど、そこらへんの軽薄な兄ちゃんって感じだったフミオも、今ではすっかりキッズの兄貴分の貫禄を身につけ、すっかり顔つきも変わってた。やっぱ、4年間ですっかり『化けた』のね、しみじみ...。

【SET LIST】...'01.1.10 富山・CiC5FいきいきKAN多目的ホール
1. Heart Beat
2. Oneday
3. Egotistic And Weak Fragment Of Creation
4. Birthday
5. Secret
6. Yellow Survivors
7. Kanashimiyo
8. Tiny Square Room
9. (?...Workin' Dayz...?)
10. (?)
11. Prayer
12. Hoshizora To Heishi
13. Into Sands
14. One Life, No Regret
15. In The Perfect Silence
16. Givin' Up (?)
17. Mangetsu No Yoru Ni Hana
18. New Generation
19. PMA (Positive Mental Attitude)
20. Kirisame
21. Ato-Ichinen

(encore)
1. Ohichyo
2. Scream For My Dream
3. Along The Longest Way...

KEMURI live with ROCKET FROM THE CRYPT '97.1.18

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