ヒロくんのLIVE REPORT '01 PART 21 岡北有由

 岡北有由のライヴを観に(笑)、11月4日、長野大学“長大祭”へ潜入してきた(笑)。有由サンのライヴ観るのは、8月20日のアコースティック・フリー・ライヴ@金沢9月17日のBASEMENT DAIRY TOUR@福岡...に次いで3回目。観たっていいじゃん! 今回もフリーライヴなんだから!!!(笑) 会場の長野大学は上田市にあり、上田駅から上田交通別所線の電車に乗り、大学前駅で下車してすぐのところにある。私はクルマで行ったけど(笑)。その長野大学の校庭特設ステージが今回の『決戦場』。『校庭特設ステージ』といえば聞こえはイイけど、実際には長大の学生バンドが演奏に使うのと同じで、やぐら組んで急ごしらえしたチンケなシロモノ。ライヴ開始予定時間は午後2時半なので、午後2時に長大行ったら、まだリハーサルやってる。開始予定時間の午後2時半になってもリハは終わらず、バックバンドが“ほんとのもの”のオケ演奏してる。ステージ向かって右側の裾に、ラグラン・トレーナー着た若い女性がひとりたたずんでる。「あれ、ひょっとして有由サン本人?」と思ってたら、スタッフから「本人も入って!」って指令が出ると、裾に居た女性がステージに上がってアコギ構えた(笑)。やっぱり有由サン本人でした(笑)。御本人も加わったリハでは“ほんとのもの”、“咲イテ”などを演った。リハが終わると有由サン直々に「遅れちゃってごめんなさい。この後3時から演ります」などとお詫びがあった。
 リハーサルの間封鎖されてたステージ前の広場が開放された。私はステージ前2列目に陣取った。有由サンのライヴをこんなに前で観るのは初めてだ。フリー・ライヴというのにそんなに客の集まりは芳しくなかった...。
 有由サン直々に予告してた開演時間の3時を少し過ぎた頃、ステージに有由サンがひとり登場! ギター1本の弾き語りで1曲(おそらく“眠り姫”)歌った。曲が終わるとバックバンドの3人が登場、それぞれの持ち場に就くと、先ほどのリハでしつこいくらい演奏してた“ほんとのもの”をプレイ。今回のバックバンド、みんな若いッス。ギター・テクなどのスタッフ使わずにリハやってたんだけど、最初このバック・バンド見た時、“長大祭”の企画で「岡北有由のバックで演奏するひと募集!」っつうのがあって、現役長大生の選ばれたバンドマンたちが演奏してるのかと思ったくらい(苦笑)。そのまま“咲イテ”になだれ込む。今まで見たイメージと違う...と思ったら有由サン、薄くメイクしてました(笑)。ちょっとオトナの雰囲気漂ってた(笑)。有由サンの歌はいつもに増してドスが効いてた気がする。ステージ前に居たから、有由サンの地声が響いてきたのかな?(笑)
 “咲イテ”が終わると有由サンがMC。「私、長野に来るの初めてなんですよ。こうして周りみると山が見えて、ちょうど紅葉してるのなんか見て、『あっ、いいな』と思ったりして...」などと言う。有由サンのMCに誘われて辺りを見廻すと、青い空に紅葉した山並が映えてる。雲ひとつない青空の下で有由サンのライヴ観るっつうのも不思議な感じ(笑)。「私もこれでも大学4年で、卒業出来るか解らないんですけど」などと言ったところで、早速バンド紹介。有由サンの紹介によると、バンド・メンバーはみんな同い歳!!! 道理で若いワケだ(笑)。昔の仲間かな。ただし、ドラムのキミ! キミだけは有由サンと同い歳には見えんゾ! アフロ頭に無精髭、デップリ体型...
ジャイアント落合か!?(笑) 私より歳上かと思った(笑)。ここで有由サンが曲紹介。「“U O I See”。聴いて下さい」 前に福岡で観た時にも演った“U O I See”に続いて“ハート。タイムトリップ”を披露すると、また有由サンがMC。「このなかには、私のことをよく知らないひとも居ると思うんですよね。私はこうしてMCするのが苦手、喋るのが苦手なんで、私のことを歌った自己紹介がわりになる“わたし”っていう曲があるので、これを聴いて私のことを覚えてくれたら...」といった曲紹介で“わたし”を演奏すると、(おそらく)新曲をプレイ。キーワードは『地球の一室』と『居候』(笑)。この新曲の次に演奏した曲も、(おそらく)新曲。新曲がバンバン出来てるようです(笑)。頼もしいのぉ〜!(笑)
 「ここでみんなにお知らせがあります」と有由サンがMC。すぐに観客から「おめでとう!」って声が掛かる。「ありがとう。まだ何も話してないのに...」と、有由サン苦笑い(笑)。ここで、来年の1月31日のバースデイ・コンサートの話題に触れ、11月28日リリースのマキシ・シングル“空が泣いてる”について、キーボードがアレンジで加わってとてもイイ仕上がりになってることを話してから「今日はキーボードが無いので、ギターだけで聴いて下さい」と言って、有由サンのギターだけで“空が泣いてる”を演奏した。再びバンドを加え、もう1曲新曲を演ってから“灰色ラブソング”、rockin'した“Sequala”を披露して、ライヴも山場に突入〜!!! “Sequala”が終わると「最後の曲です。“Paradise”(と、聴こえたけど...)」と曲紹介した有由サン。ここでプレイされた曲のベース・リフは紛うことなく
『BASEMENT DAIRY TOUR』@福岡のライヴのオープニング曲です(笑)。この曲が終わると、ステージ前に待機してた学園祭スタッフの女子学生が有由サンに花束を手渡した。この花束を手に、有由サンは一旦『特設ステージ』を降りた。
 観客からのアンコール・コールに応え、有由サンはすぐにステージに戻って来た。「長野の女の人っていいですよね。今、花束貰ったんだけど、その前にも『豚汁いかがですか?』とか『リンゴいかがですか?』って、いろいろ気を遣っていただいて。長野の女の人って気が利くなって」と語る有由サン、観客の男性陣に「長野の女の人っていいですよね?」って訊いたところ「ダーイスキ!」って返ってきた(笑)。元・長野県民の私の意見を言うと、長野の女性が気が利くのは'98長野五輪の際、市民総出でボランティア活動した『後遺症』(笑)。ここで有由サンが「学園祭の雰囲気にピッタリだと思うので、インディー時代によく演ってた曲を演ります。“いつの日にか”」と曲紹介。この“いつの日にか”をプレイしてライヴは終わったんだけど、
前回の『BASEMENT DAIRY TOUR』で感じた「バンド無いほうがイイんじゃない?」という印象は今回は受けなかった。学園祭、同い歳のバック・バンドって状況もあるんだろうけど、やることが自然だった(笑)。考えてみれば、彼女はこーゆー『特設ステージ』で演奏してたんだから、ほんの2年前には。

【SET LIST】...'01.11.4 長野大学
1. 眠り姫 (新曲)
2. ほんとのもの
3. 咲イテ
4. U O I See (新曲)
5. ハート。タイムトリップ
6. わたし
7. 地球の一室で (新曲)
8. エーテル (新曲)
9. 空が泣いてる
10. ホール (新曲)
11. 灰色ラブソング
12. Sequala
13. パラダイス (新曲)

(encore)
1. いつの日にか

AYU OKAKITA live @ Fukuoka Drum Be-1 '01.9.17

AYU OKAKITA live @ Kanazawa AZ Hall '01.8.20

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