5thアルバム『Just a
Girl』に伴うBONNIE
PINKの全国ツアーを12月5日、金沢AZホールで観て来ました。今回のライヴ、チケットがSOLD
OUTになってたものだから、会場にはギッシリ客が入ってた。チケットの整理番号が85番だった私はステージ前4列目くらいに陣取ってけど、後から後からどんどん客が入ってきて、開演直前にはフロアはギュウギュウ状態に。ボニピン・クラスになるとAZみたいな狭いハコは不釣り合いじゃない???
開演予定時間を廻ってしばらくすると、まず、BONNIE以外のメンバーが現れて持ち場に就き、『主役』抜きで演奏開始。曲は“Communication”。ステージ右袖から飛び出して来たBONNIEは(ライヴん時は興奮しててそうは思わなかったけど、冷静に振り返ってみると)ミュージカル『ピーターパン』ですか???...っつう格好してた(笑)。帽子は無かったケド。髪の立て方は前回のツアーん時みたいに「パイナップル畑でこんばんわ」ってほど過剰じゃなくって、大人しめ。2曲目も新作からの“SWEET”。ステージ奥にはその新作『Just
a
Girl』のジャケットの幕が下がってる。ドラマーは前のツアーと同じでアンソニー・ジョンソンをニューヨークから呼び寄せてた。ギターの松岡さんとキーボードのソウル・フラワー・ユニオンの奥野さん(後のメンバー紹介の時に「回転寿司食べに行ったら『閉店寿司』になってたゼ〜!」と不満をブチまけてた...笑)も前のツアーと同じ。他には、ギターもう1人(後のメンバー紹介の時に、高岡出身で、母親と妹を招いてることが発覚...笑)、ベース、パーカッション、そして今回のツアーはヴァイオリン奏者も連れてて、曲によってはキーボードやギターも弾いたBONNIE自身も含めると総勢8人の大所帯による演奏。2曲演ったところで、BONNIEから「金沢、盛り上がってる? yeah〜!」とロック姐ちゃん的MCが入る。会場埋めるファンも「yeah〜!」で返して、そこらのロック・コンサートとノリは変わらない。軽快なナンバー“僕じゃなかったら”、そして“コイン”...新作『Just
a
Girl』からの曲が続く。曲の合間にファンから「BONNIEコール」が次々にかかる。ドサクサに紛れて「香織コール」もかかり、流石にBONNIEもこれには「本名で呼ばないで!」って苦笑い。他にも「金沢、yeah〜! 甘エビ、yeah〜! 他に何かある?(ファンがここで「カニ」って言う) カニ、yeah〜!」といったBONNIEとファンとの楽しい掛け合いもあった。BONNIEが「みんなが盛り上がってくれればこちらのテンションも高まって、みんなももっと盛り上がられる」と語ったとおり、持ちつ持たれつの関係(笑)。だけど、“Take
Me In”のカップリング曲“What About
Me?”を演った後、BONNIEが「みんな『Just a
Girl』聴いてくれましたか!?」って訊いたところ、一瞬の間があってから「yeah〜!」...。BONNIE自身も「一瞬シ〜ンとなったような...」と気にしてたけど、「まだ買って無いひとは会場で売ってるんでチェックしてみて下さい」とすかさずフォロウ入れてた(笑)。「そのアルバムの中からの曲です。“眠れない夜”」という曲紹介してからBONNIEがキーボードに就いて演奏した“眠れない夜”、同じく新作からの“Movin'
On”に続いて、いよいよボニピン・クラシックス登場〜!!! “Mad
Afternoon”と“Silence”の懐かしさを感じさせる2曲が披露されるとファンも大いに沸き、ここらあたりからフロアの『おしくらまんじゅう度』が増してきた。次の“Take
Me In”でも♪take me take me in〜have nowhere to
go〜ってファンは合唱して大にぎわい。BONNIEの「ここで古い曲を演ります」っていうMCで始まった“Maze
Of Love”。会場には「『Blue
Jam』からの曲が聴けるなんて」と感涙してる(?)ファンの姿も。私も『Blue
Jam』の曲が聴けてうれしかった。BONNIEがキーボード弾きながら歌った“Building
a
Castle”、そしてヴァイオリンがイイ味出してた“再生”...と曲は続く。BONNIEのマイク・スタンドにはギターピックが挿してあったんだけど、ここまでBONNIEがギターを弾く場面は皆無。前回の『Let
go
TOUR』でのギター弾きまくりを知ってるから意外だったんだけど、ようやくここでBONNIEがギターを構えた! 曲は“Sleeping
Child”。この曲の登場にはファンも沸く。次の“Only For
Him”では一旦ギターを降ろしたけど、“You Are Blue, So Am
I”ではまたギターを演奏しながら歌ったBONNIE。次の曲は“Heaven's
Kitchen”。ファンも大合唱で応え、最高に盛り上がったッス。これでライヴは終わりかと思ってたら、またもギターを構えたBONNIE。本編最後の曲として“Just
a
Girl”を披露し、ステージ去り際にBONNIEはファンに手を差し伸べて握手していった。
観客のアンコール要求に応えてステージに戻って来たボニピン御一行は(これいつものお約束だケド)みんなツアーTシャツに着替えて、しっかりツアー・グッズの宣伝。ファンから「デザインしたの、ボニー?」って声がかかる。今までのツアーTシャツはBONNIE自身がデザインしたものもあったんだけど、今回は関わってないみたいッス。アンコールではまず、BONNIE自身もギター構えて“That's
what it's all
about”。次は「この曲はみんな歌えると思うので、一緒に歌って下さい」などとBONNIEからの誘いがあって、そのとおり場内に合唱の輪(+
指を鳴らす輪)が広がった“Thinking Of You”。最後に“Do You
Crash?”を演奏すると、メンバーみんな横一列に並び、ファンに挨拶していった。
いやぁ、代表曲をたくさん持ってるひとは強い! 曲演るだけで魔法のように会場の盛り上がりぶりが変わるんだから(笑)。2nd『Heaven's
Kitchen』や4th『Let
go』からの曲が連射されたライヴの後半のフロアの熱狂は凄かった! 私自身、BONNIEのライヴは渋公や新潟フェイズ(プロレス興業もある大きな会場)でしか観たことなかったので、こんなに熱い思いしたBONNIEのライヴは今回が初めて。勿論、手を伸ばせば届きそうなくらい近くで観たのも。BONNIEの歌も安定してて、ロック姐ちゃんしてたMCともども貫禄のパフォーマンス。20曲超えるくらいたくさん曲演ったし。でも、BONNIEくらい名曲が多いと「あの曲もこの曲も演ってくれなかった...」って、贅沢な不満も出ちゃうね(苦笑)。
【SET LIST】...'01.12.5
金沢・AZホール
1. Communication
2. SWEET
3. 僕じゃなかったら
4. コイン
5. What About Me?
6. 眠れない夜
7. Movin' On
8. Mad Afternoon
9. Silence
10. Take Me In
11. Maze Of Love
12. Building a Castle
13. 再生
14. Sleeping Child
15. Only For Him
16. You Are Blue, So Am I
17. Heaven's Kitchen
18. Just a Girl
(encore)
1. That's what it's all about
2. Thinking Of You
3. Do You Crash?
Bonnie Pink live @ Niigata Phase '00.7.27