ヒロくんのLIVE REPORT '02 PART 18 JITTERIN' JINN

 リリースしたばかりの新作『Wang Dang Doodle』に伴なうジッタリン・ジン(以下、J.J.)の全国ツアーを、10月28日に高岡・もみの木ハウスで観て来た。6時40分頃、会場に入ると多くの客がフロアを埋めてる。J.J.の高岡でのライヴは'98年から4回観てて、今回が5回目だけど、回を追うごとに観客の数が多くなっている。昔は客が少なく、ステージ横のアンプの前で観てたけど、これだけ客の数が増えた今となっては、前のほうに行くのは「諦め」だ。J.J.が新世代ファンをどんどん開拓していってることがよ〜く判る。
 J.J.がステージに現れたのは、開演予定時間の7時を15分くらい廻った頃。J.J.登場を告げるBGMに合わせ、ステージに現れた3人。3人とサポートのベーシストはお揃いのVネックの『Wang Dang Doodle』Tシャツ(正確には、Vネックに見えるように色生地が縫い付けられた丸首Tシャツ)着てる。サポート・ベーシストは
今年の春にダンス・ホール・クラッシャーズとのツアーで観た時のひととは違ってるようで、いつの間にか新任者に交代してたようだ。ハルちゃんの「こんばんは〜、ジッタリン・ジンです!」の第一声で始まったオープニング曲は“恋は突然”、続いて“マリアン”...と、昔からの馴染みのナンバー2曲でライヴはスタート。フロアを埋めるファンはいきなり「おしくらまんじゅう状態」。ダイヴする者こそ居なかったけど、初っ端から盛り上がる。『TENTASTIC!』からの“CALL ME”と“HI! WILD MY BIKE!”を演ったところで、MCタイム。「こんばんは、ジッタリン・ジンです!」と改めてファンに挨拶したハルちゃん、「新しいアルバム、なかなかエエ感じに仕上がったと思ってます。ここからの新曲たくさん演ります。まだ聴いてないひとは、後悔しつつ、そこ(物販を指差す)で買っていって下さい」などとMCしたところで、新作『Wang Dang Doodle』のオープニング曲“COOL DOWN”を披露。♪cool down〜と歌う高音部で、ハルちゃん、歌うのが苦しそう。ハルちゃんもギターを構えた“ヒステリートレイン”、童謡の“春が来た”を想い起こさせるメロディーを持つ“君とどこまでも”、さらには“いかないで”...と、アルバムの曲順どおりに新曲をプレイ。
 「今日は外、凄い嵐やけど、確か
前に来た時も雨の日で...。いつもこんなんです?」とハルちゃんが訊くと、「そうや、そうや」と答えるファン。「ウソや! 何度も来てるからそうじゃないの知ってるわ!!!」とハルちゃんが言うと、「去年は来なかったで〜」と返すファン(笑)。「嵐を呼ぶジッタリン・ジン」と結論づいたところで(笑)、新作から“大好きだった人”。この曲のアタマで歌詞をド忘れしたハルちゃん、そのままパニックにならずにちゃんと軌道修正して歌い切ったところは「さすが、10年選手!」だけど、ジンタがその横で表情ひとつ変えずにギター弾いてるのがかえって怖い...(汗)。「あ、間違いやがって!!!」って表情変えてくれたほうがホッとします(苦笑)。曲が終わったところで、物販コーナーで扱ってるオリジナル手拭いの話になり「(緑色のは)思ったような色にならなかった失敗作やけど、イイ色やねん」と主張してた(笑)ハルちゃん、「ウチらの地元の奈良の名所の名前が出てくる歌」などと曲紹介して新曲の“コスモス”を演奏。この“コスモス”の曲中、ファルセットになる高音部でまたも声が出なかったハルちゃん、この日のライヴは全般的に高音がキツそうだった。いつまでも昔のままで衰えを知らないようなハルちゃんのヴォーカルも、寄る年波には勝てない? ここでハプニング勃発!!! ハルちゃんのギターの弦が切れた。ジンタが弦を張り替えてる間、トークで場つなぎするハルちゃん。「あんまり喋るの得意やないんや」と言うハルちゃんに、ファンから「イッパイイッパイ!?」って声がかかる。「そう、イッパイイッパイや」って苦笑いでごまかすハルちゃん。ギターの弦が張り終わったところで、ハルちゃんが「九ちゃんの“上を向いて歩こう”のJ.J.版」という“晴”。次に演奏されたのが、“青いカナリア”。この曲が演奏された時のファンの反応は凄かった。新曲の連発にいささか辟易としてた私もこの曲には大興奮(笑)。さらに、前作『Banzai Attack』から“SENLESS BOOGIE”、“家へおいでよ”、“犬小屋”、さらに“雨上がり”...と5連発。「今のJ.J.のテーマソング」と言われる“黄金の夜明け”、ハルちゃんの奏でるアコーディオンがまるで「リード・アコーディオン」になる“自転車”を演ったところで、J.J.の3人(+1人)は一旦ステージを去った。
 最前列を陣取る熱心なファンたちがアンコールを求め、「ヨイヤサ! ヨイヤサ!」と『ヨイヤサ・コール』を始める(笑)。他の観客も面白がって『ヨイヤサ・コール』の輪に加わり、みんなで『ヨイヤサ・コール』を続けたけど、J.J.はステージに出て来ない。次は「アンコール! アンコール!」と『アンコール・コール』(苦笑)を始めた観客たち。それでも、J.J.はステージに姿を見せない。そこでファンは『ジンタ・コール』を始めた。が、やはりJ.J.はステージに現れない。続いて『ハルちゃんコール』を始めた観客、「次は『入江コール』かな」と思ったところでようやくステージに登場したJ.J.、ジンタがマイクに向かい、ファンにまず「ありがとう」と礼を言う。「オレ、ホンマ、高岡好きやワ (中略) いつも来てくれるみんなの顔しっかり覚えてるよ」 もしかして、ジンタ、私の顔も覚えてますぅ?(笑) 「これからもずっと高岡来るデ」 普段めったに喋らないジンタをこれだけ喋らす高岡の風土、確かに特異かも(苦笑)。「アンコールありがとう!」とハルちゃんの第一声で始まったアンコール1曲目は“やけっぱちのドンチャラミー”。これも最近の曲ながらファンに人気の曲ゆえ盛り上がる。ドラムの入江さんもバック・コーラスで頑張ってました。次は、入江さんのドラム連射に乗せて“クローバー”。この“クローバー”が終わると、ハルちゃんが「ありがとう〜」などとファンに御礼言ってステージを去って行った。あれぇ? “エヴリデイ”や“プレゼント”、“夏祭り”はぁ???
 最初の2曲を除き、ここ5年のうちにリリースした曲ばかり。新しいファンにはいいかもしれないが、『オールド・ファン殺し』な選曲だなぁ。ライヴ後、アンケートの「好きなJ.J.ソング」を書く欄に「“エヴリデイ”」「“プレゼント”」と記入し提出(苦笑)。

【SET LIST】...'02.10.28 高岡・もみの木ハウス
1. 恋は突然
2. マリアン
3. CALL ME
4. HI! WILD MY BIKE!
5. COOL DOWN
6. ヒステリートレイン
7. 君とどこまでも
8. いかないで
9. 大好きだった人
10. コスモス
11. 晴
12. 青いカナリア
13. SENLESS BOOGIE
14. 家へおいでよ
15. 犬小屋
16. 雨上がり
17. 黄金の夜明け
18. 自転車

(encore)
1. やけっぱちのドンチャラミー
2. クローバー

JITTERIN' JINN live with DANCE HALL CRASHERS '02.3.2

JITTERIN' JINN live @ Takaoka Mominoki House '00.11.1

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