小谷美紗子Trioのライヴを10月14日に渋谷・La
mamaで観て来た。この日のライヴはoutside yoshinoこと吉野 寿(eastern
youth)とのジョイント・ライヴ・イヴェント『wordplay
vol.2』での出演だ。渋谷La
mamaは定員200人くらいのハコ。100人分くらいのイス席が用意されてるけど、それ以外の観客は立見を余儀なくされる。整理番号157の私は当然のことながら立見となった。7時を過ぎると、まずoutside
yoshinoがステージに登場。エレキ・ギターの弾き語りで、「持ち時間、50分貰ってるけど、3曲しか演らない。あとは喋ってるだけ」などと嘯く。女子サッカー日本代表(いわゆる『なでしこジャパン』)について、「何であんなに人気があるのか分からない」などと切り捨て、返す刀で「『大和撫子』という言葉の定義にも致っていない。あんなふうに球蹴ったり、髪振り乱したり...そんなこと『大和撫子』はやんねぇーよ。ジャガイモみたいな顔しやがってさ!」とバッサリ。私も女子サッカー日本代表が「なでしこ」と呼ばれることに疑問を持ってるので、同じこと考えてるひとに出会えてホント、うれしかったッス!(苦笑) 3曲しか演らない...といいつつ、“いつもの細い道”、“N1E2〜札幌1985〜”、“ファイトバック現代”、そして“片道切符の歌”など7曲演奏してくれた。La
mamaはステージと控室がつながっていないようで、一旦フロアに降りて関係者出入口から出て行く必要がある。outside
yoshinoは自分のギターを持ってステージからフロアに降り、観客に声を掛けられながら関係者出入口から出て行った。彼の後を追うように、スタッフが彼の飲みかけのビールの入ったコップを持って出て行った(苦笑)。
セット・チェンジが済み、小谷美紗子Trioが関係者出入口から出て来たのは8時10分過ぎ。La
mamaのステージは三角形なので、向かって左前に小谷さんの電子ピアノ、右前に玉田豊夢さんのドラムセットがあり、ステージ奥にベースの山口寛雄さんが居る。トリオ編成にピッタリな形のステージ(苦笑)。ピアノに就いた小谷さんはTシャツにジーンズ姿で、ピアノの上に積んで置いてあったフェイスタオルをひとつ玉田さんのほうにヒョイと投げて渡した。彼女たちがスタンバっても会場内のB.G.M.の音楽が止まらないので、玉田さんが手を挙げて、B.G.M.を止めるように合図。すぐさまB.G.M.がフェイド・アウトし、演奏始まったオープニング・ナンバーは、アルバム『CATCH』のアタマを飾る“Rum
&
Ginger”。この曲を演り終えた小谷さん、「こんばんは、小谷美紗子です」とまずは観客に挨拶。このままM.C.を続けると思いきや、「また後で喋ります」と苦手なトークを先送り(苦笑)にし、「トリオ(編成)で長らく演ってない曲をいくつか演りたいと思います」などと言ってから、“アイシテイルノニ”へ。この曲では最初は静かにドラムを叩いてた玉田さん、曲のクライマックスになるとドラム・ソロ演ってるんじゃないかと思うほど激しい演奏を披露。その一方、小谷さんは途中で歌に詰まってしまい(苦笑)♪人は皆どんな悲しみからも立ち直ることができる〜...の部分を流すハプニング(?)も。演奏を終えて拍手を送る観客に「ありがとう」と御礼を言った小谷さん、次にアルバム『night』からの“Blink
of
stars”を演奏。続く曲は、山口さんの奏でるベースの旋律のみをバックに小谷さんが歌を載せる形で始まった。名盤『うた
き』からの“オオカミ”だ。1コーラス目はピアノ無しでベースのみをバックに歌った小谷さん、2コーラス目からはピアノも演奏。この曲では玉田さんは“アイシテイルノニ”での激しいドラミングとうって変わって、ブラシを使ったりしてドラムを演奏し、曲に合う雰囲気づくりに専念してた。曲のエンディングで小谷さんは、この曲を終始リードしてた山口さんを「ベース、山口寛雄!」と紹介。
“オオカミ”が終わると、M.C.タイム。今回のライヴ・イヴェント『word
party』について、向井秀徳とジョイントしたvol.1に続く2回目であること、今回の共演したoutside
yoshinoと向井秀徳といっしょに新宿LOFTで弾き語りライヴで共演したことがあることなどを話した小谷さん、La
mamaが作成したライヴ告知のチラシについて話題にし、「素敵なチラシを作ってもらって、また私の宝物が1つ増えました」と話した後、「『SOLD
OUT』って入ってますよね。『SOLD
OUT』ならチラシを作る必要は無いんじゃないですか?」と素朴な疑問を口にし、場内の観客の笑いを誘ってた(苦笑)。M.C.タイムが終わり、ライヴの後半戦に突入。まずはアルバム『Out』から“YOU”。そして、アルバム『night』から“still
have
us”。この曲が終わると、玉田さんが短めのドラム・ソロを始める。そのソロに小谷さんと山口さんが音を乗っける形で“消えろ”になった。“消えろ”が終わると、「ベース、山口寛雄! ドラムス、玉田豊夢!」と2人を紹介。この2人はこれで御役御免となり、ステージからフロアに降り、関係者出入口から退出してった(苦笑)。
ステージ上にひとり残った小谷さん、「これから1曲(ピアノ)弾き語りで歌うんですけど、歌った後にやるといやらしくなるので、歌う前に宣伝をしたいと思います」などと前置きしてから、10月22日に下北沢で演るライヴ・イヴェント(共演者:SUZUMOKU、Cocco)の告知を行った。しかし、肝心の会場名をド忘れしてしまい、「詰めが甘かった」と反省しきりの小谷さん(苦笑)。最後に、“3月のこと”という曲をピアノ弾き語りで歌うと、「どうもありがとうございました」と観客に御礼を言い、ステージからフロアに降りて関係者出入口から退出してった(苦笑)。
小谷さんの姿がドアの向こうに消えるとすぐに観客からアンコール要求の手拍子が沸き起こる。するとすぐに小谷美紗子Trioの3人がドアからフロアに出て来て、ステージに上がってく。3人がそれぞれの持ち場に就くと、小谷さんがoutside
yoshinoをステージに招き入れる。ギターを持ってヨタヨタとステージに上がったoutside
yoshino、ギターの音が出ないトラブルに見舞われるも、単にアンプのヴォリュームがゼロになってただけで、すぐに音が出るようになった(苦笑)。小谷さんから「私、吉野さんが居なかったらとっくに音楽辞めてました」とゆわれ、どう反応していいか分からない、照れ隠しの表情になったoutside
yoshino。なにしろ、先ほどあれだけ喋りまくってた口から何の言葉も出なかったんだから!(笑) アンコールでは、outside
yoshinoがかき出すギターノイズに3人が音を載せて始まった“音”(アルバム『Then』収録。eastern
youth参加)を演奏。ギターだけでなく、♪テゥーテゥーテゥー〜テゥーテゥーテゥー〜...とバック・コーラスでも活躍したoutside
yoshino、曲が終わると山口さんと玉田さんとともに、小谷さんから改めて「ギター、outside
yoshino!」と紹介されてた。こうしてこの日のライヴ・イヴェントは終了。
久しぶりに小谷さんの真っ直ぐな歌にナマで触れられてよかった。ジョイント・ライヴってことで演奏時間が短くもの足りなかったので、次は是非ワンマンで観たい!
【SET LIST】...'11.10.14 渋谷・La
mama
1. Rum & Ginger
2. アイシテイルノニ
3. Blink of stars
4. オオカミ
5. YOU
6. still have us
7. 消えろ
8. 3月のこと
(encore)
1. 音 (with outside yoshino)
MISAKO ODANI live @ Kanazawa Mokkiriya '04.9.23
MISAKO ODANI live @ Kanazawa Citizen's Art Center '03.5.2
MISAKO ODANI live @ Kanazawa Citizen's Art Center '02.11.2