デビュー12年目で初めてセルフタイトルとなる5thアルバム『アヴリル・ラヴィーン』を引っさげて、アヴリルが日本に戻って来た。『THE
AVRIL LAVIGNE
TOUR』と銘打たワールドツアーの大阪公演を2月8日にインテックス大阪5号館で観て来た。
私がインテックス大阪でライヴを観るのは、同じくアヴリルを『The Best
Damn Tour
2008』で観て以来だから、実に5年半ぶり。最近の『クリエイティブマン』が招致するライヴに多くみられる形態だけど、プレミアムチケットを購入した者だけが、ステージ前のエリアを陣取ることが可能で、アヴリルをまぢかに観ることが出来る(苦笑)。フツウのチケット(それでも\9,000だ)を買ってた私は、それでも可能な限り前のほうに移動して陣取った。ファンは女のコが多いので、相対的に平均身長が低いため、後ろの方でもステージ上の様子がよく見える(笑)。ステージ奥にはスクリーンが用意され、また、フロア後方に居る観客たちにもステージ上の模様がみえるようにステージの両脇にはスクリーンが設置されてる(もっとも、ライヴ開演前には、今回のワールドツアーのアジアエリアの日程と、新作の宣伝が繰り返し映されてた)。開演前の場内には、ダフト・パンクやグリーン・デイなどの曲が流れてる。開演予定時間の6時になると、BGMがジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツの“I
Love Rock 'N'
Roll”になる。この曲が終わったところがライヴスタートのタイミングだ!...と思ったら、次の曲に変わったので肩透かし(苦笑)。しかし、それから5分ぐらいだろうか、客電が落ち、いよいよライヴがスタート。スクリーンには動画が流れ始め、「2002-2014」と映し出される。これまでの12年間、応援ありがとう...といった内容のアヴリルの語り(英語)と共に、この12年間のプロモ・ヴィデオをまとめた動画がしばらく流れる。動画が終わると、ステージには何故か若いイケメン和太鼓奏者が3人居て、タイコを叩き始める(「無限」という和太鼓ユニット3人組)。アヴリルに和太鼓がフィーチュアされた曲なんか無かったよなぁ〜と思っていると、タイコのリズムに♪ミンナサイコ〜アリガト〜カ、カ、カ、カワイイ〜...とアヴリルの声が重なり、“Hello
Kitty”になった(苦笑)。たぶん、この曲がオープニングになるのは日本だけだと思います(苦笑)。アヴリルはアタマにピンクのリボンをして、黒のブラウスに黒のヒラヒラのスカート姿のゴスロリ・ファッション。ここまで少女少女したアヴリルを観るのは初めてかも(苦笑)。プレミアム・チケットのエリアの観客はハート型のライトを手に、フリフリしながら合唱してたので、プレミアム・チケットを購入するともらえるグッズは、あのライトなのかもしれない。日本のアイドルのライヴと違って、サイリュームを振ってる観客は居ない。もしもサイリュームをたくさん持ち込まれてたら、このハート形のアヴリル・ライトは照度で負けてたかも(苦笑)。♪ミンナサイコ〜アリガト〜カ、カ、カ、カワイイ〜...と、ファンが大合唱と手拍子で応えた“Hello
Kitty”が終わると、無限の3人はステージを去り、スタッフにより和太鼓はすぐさま撤去され(苦笑)、残るバンド・メンバーたちは次の曲の演奏を始める。このリズム・パターンは“Girlfriend”だ。「オオサカ〜!」などとアヴリルが大阪のファンに声をかけ、♪hey
hey you
you〜と歌い始めると、ファンもすぐさま大合唱。ステージ奥のスクリーンにも「HEY
HEY YOU YOU」とか「NO WAY NO
WAY」と歌詞を映して合唱を煽る。大いに盛り上がった“Girlfriend”が終わると、バック・バンドはライヴ開演前に聴いたばかりのジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツの“I
Love Rock 'N'
Roll”のイントロを演奏し始める。ウォ〜ッ! アヴリルはこの曲のカヴァー演るのか...と思ってたら、ステージ上から姿を消してたアヴリルが、Tシャツとスパッツ姿に着替えて戻って来た。ここで歌った曲は、“Rock
N Roll”。バンドの“I Love Rock 'N'
Roll”はアヴリルのお色直しの時間稼ぎと、“Rock N
Roll”演ることの前フリだったみたい(苦笑)。hey! hey!
hey!〜と盛り上がった“Rock N
Roll”が終わると、再び「オオサカ〜!」と大阪のファンに声をかけ、煽るアヴリル。次の曲は新作と同じ流れで、“Here's
To Never Growing
Up”。ステージ奥のスクリーンにはこの曲のタイトルのロゴが映されてる(ツアーグッズのTシャツと同じ柄)。アヴリルの左側に黒人のギタリストが居て、右側に白人のギタリストと黒人のベーシストが居る。黒人2人は兄弟のようにソックリ。ドラマーの左隣にバンマスのキーボーディストが居て、総勢5人のバック・バンドだ。アルバム未収録ながら(日本盤には入ってるけど)ライヴの定番の“
Always Get What I Want”の後は、新作からの“Hush Hush”、“Let Me
Go”...と、どちらかというと聴かせるタイプの曲が続く。現在のアヴリルの夫のチャド・クルーガー(ニッケルバック)とのデュエット曲である“Let
Me
Go”では、チャドの代役でバック・バンドの誰かが歌うのかと思ってたけど、チャドのパートも自分で歌うアヴリル。
ドラマーが鳴らした打ち込みのようなリズムは、“My Happy
Ending”! しかし、すぐには曲に入らず、キーボーディストが勿体付けるようにシンセの演奏を続ける。ようやく“My
Happy
Ending”の演奏に入ると、アヴリルはこの日初めてギターを構えてステージに登場。高音部がキツそうでファンに歌わせる箇所やファンに歌を任せた箇所もあったけど、ファンはそんなのお構い無しに、大合唱になって大いに盛り上がる。この曲が終わると、「どうもありがとうございます」と流暢な日本語で御礼を言うアヴリル。「ドウモアリガトウゴザイマス」じゃなく、「どうもありがとうございます」の表現がしっくりくるほど(笑)。そのままギターを構えたまま“Don't
Tell
Me”へ。短縮ヴァージョンで演奏されることもあったけど、今回はフルでの演奏。アヴリルのギターは、ここまで。続いてこの日初めてのデビュー・アルバムからの曲“Complicated”が披露される。『衝撃のデビュー作』からの曲へのファンの反応はやっぱり凄い。ここでバック・バンドがロック・ファンに耳馴染みのリズムを奏で始める。スクリーンには、マリリン・マンソン(と思われる)の顔が映し出されてる。よくよく聴くと、バンドが演奏してるのは“The
Beautiful People”だ(笑)。マリリン・マンソンとのコラボが話題の“Bad
Girl”がここで披露されるのは確定的(笑)。アヴリルは、アタマにはアンガス・ヤングのような赤いツノ(ただし、電飾ではない)を付け、黒いマントを羽織り、悪魔のようなイメージに着替えて登場。“I
Love Rock 'N' Roll”の時と同じく、バンドの“The Beautiful
People”の演奏はアヴリルのお色直しの時間稼ぎだったようだ(苦笑)。アヴリルが熱唱中、ステージ奥のスクリーンには、この曲のプロモ・ヴィデオが流され、真っ赤な口紅をワザとはみ出させながら塗るアヴリルの顔がドアップで映し出された。“Bad
Girl”の演奏が終わると、マントと赤いツノを取り外し、黒のワンピース姿になったアヴリル。またもやギターを構えて、“He
Wasn't”。この曲ではアヴリルが手拍子するように煽ったりやめさせたり...と観客と掛け合いをやった。また、曲のほうも♪hey!
hey!〜と大合唱となって凄い盛り上がり。アヴリルがギターを置くと、時空が歪むような独特のイントロが流れる。衝撃のデビュー作『レット・ゴー』のアタマを飾る“Losing
Grip”だ。続いて、同じくデビュー作からの大ヒット曲“Sk8er
Boi”。ファンが大合唱となり大いに盛り上がる。曲のエンディングには、バンドメンバーを黒人ギター、白人ギター、ベース、キーボード、ドラムの順に紹介。歌い終わると「アリガト〜!」と観客に御礼を言って、アヴリルはステージを去った。
ファンが熱心にアンコール要求の手拍子をしてると、真っ暗なステージ上ではスタッフが和太鼓を再搬入してる。セッティングが終り、しばらくすると無限の3人が再登場し、和太鼓を叩き始める。和太鼓のリズムにファン馴染みのイントロが重なり、この日初めて前作『グッバイ・ララバイ』からの曲が演奏されることになった。“What
The
Hell”だ。ステージに戻って来たアヴリルは、ピンクのラメ入りジャケットを羽織ってる。またもこの曲でもファンが大合唱になり、盛り上がる。エンディングではファンに♪oh〜oh〜ohoh〜oh〜と繰り返し合唱させた。この曲が終わると、アヴリルは無限の3人を紹介し、1人ずつとハグを交わす。無限の3人がステージを去り、和太鼓が撤去されると、“Smile”へ。そして、最後の曲として1stから“I'm
With
You”を披露。曲中、アヴリルは観客のほうにマイクを向けて、ファンに歌わせた。この静かなラヴソング、女のコたちがしっかり歌った(私は歌わなかったし、野郎どもの歌声では聴きたくない...苦笑)。曲が終わると、「I
love you
Japan〜! アリガト〜!!!」と、アヴリルは何度も観客に御礼を言って、ステージを去った。
ライヴの時間は1時間半弱であり、終演後の観客たちからは「え〜〜〜、もう終わり?」といった声も漏れてたけど、前回の2012年にさいたまスーパーアリーナで観たライヴもこれくらいの長さだったから、私は何も感じなかった(苦笑)。もしかしたら、たまアリよりも長かったかもしれない(爆笑〜!!!)。
今回のライヴでアヴリルが歌った曲は、デビュー作から4曲、2ndから3曲、3rdから1曲、4thから2曲、そして新作から5曲...と、順当なモノで、デビュー12周年で干支がひと廻りした(西洋人にそういう感覚はあるのかどうか分からないケド...苦笑)アヴリルのキャリアを総括するにふさわしい納得の選曲。アヴリルがギターを構えたのは2nd『アンダー・マイ・スキン』の曲の時だけだったのは、あのアルバムがそういうアルバムだったからだろうし(あのアルバムのツアーではピアノやドラムなど楽器を触りまくってた)、前夫・デリック・ウェブリーとの新婚期に当たる3rdからの曲が1曲だけというのも、実に分かり易かった(爆笑〜!!!)。あと、アヴリルがこんなに衣装を替えまくったのは、初めて観た(笑)。
ライヴ終演後にグッズ売り場にすぐさま移動。人の列に就いてりゃいいや...と思ってテキトーに列に就いてたら、ステッカーの列だった...。それに気付いてグッズ売り場の列に並び直した時はすでに遅し。ツアーTシャツはあらかた売り切れ。アヴリルのライヴ4回目の参戦で初めてツアーTシャツを買い損ねてしまった...(泣)。
【SET LIST】...'14.2.8
インテックス大阪
1. Hello Kitty
2. Girlfriend
3. Rock N Roll
4. Here's To Never Growing Up
5. I Always Get What I Want
6. Hush Hush
7. Let Me Go
8. My Happy Ending
9. Don't Tell Me
10. Complicated
11. Bad Girl
12. He Wasn't
13. Losing Grip
14. Sk8er Boi
(encore)
1. What The Hell
2. Smile
3. I'm With You
AVRIL LAVIGNE live @ Intex Osaka '08.9.20
AVRIL LAVIGNE live @ Kobe World Hall '05.3.12