JASRACがうるさいので、歌詞と訳詞は省略させていただきます。

←2014年へ戻る


2013年12月(第159回)...RUSH“チェイン・ライトニング”(“Chain Lightning”)
アルバム『プレスト』(『Presto』)収録...1989年作
【コメント】
 RUSHが'80年代の終わりである1989年11月(日本盤は12月)にリリースしたアルバム『プレスト』に収録されてる曲。
 デビュー・アルバム以来の配給元だった『Mercury』レーベルを離れ、『Atlantic』に移籍し、プロデューサーもピーター・コリンズからルパート・ハインに変更。環境の変化のためかサウンドが大きく変貌。前作『ホールド・ユア・ファイアー』までのシンセ多用のブ厚いサウンドから一転、シンセ類は後退し、ロック・トリオ編成を重視したシンプルでサウンドの空間の奥行きを感じさせる音になった。
 ソリッドでハード・ロック的なオープニングから始まるこの曲、いったいどーゆー展開になるんだろう?...と思わせておきながら、意外にもポップなフィールドに着地するヒネった作りになってます。エンディングの♪that's nice〜...もナイスです(笑)。


2013年11月(第158回)...家入レオ“Bless You”
アルバム『LEO』収録...2012年作
【コメント】
 デビュー当時、現役女子高校生だったシンガー/ソングライター、家入レオの3rdシングル。
 シンガーソングライターのYUIや絢香を輩出した『虎の穴』(苦笑)音楽プロデューサーの西尾芳彦氏主宰の「音楽塾ヴォイス」出身の彼女、2012年にシングル“サブリナ”でデビュー。あっという間に人気シンガーとなり、年末には『日本レコード大賞』の新人賞を受賞。今後も成長が期待されるシンガーです。
 私が彼女の音楽にハマったのは、この曲“Bless You”の歌い出しの歌詞♪
愛なんていつも残酷で もう 祈る価値ないよ...です。このフレーズは不遇な青春期(?)を過ごした彼女の座右の銘だったらしいです。だからこそ、中年のオッサンの心にこんなにも響くモノがあったのか...(苦笑)。


2013年10月(第157回)...ABC“ルック・オブ・ラブ!!”(“The Look Of Love (Part One)”)
アルバム『ルック・オブ・ラブ』(『The Lexicon Of Love』)収録...1982年作
【コメント】
  マーティン・フライ率いる英国の4人組(...と言いつつ、メンバーが1人1人と抜け、最終的にはマーティンのソロ・プロジェクトと化してしまうが...)ABCの1982年リリースのデビュー・アルバムに収録されてる曲で、日本におけるデビュー・シングル。
 ニュー・ロマンティック・ムーヴメントがシーンを賑わすなかデビューした彼ら、ジゴロを思わせるスーツ姿、キザな髪型などそのルックスも注目を集めたけど、音楽的にもジャジーでゴージャスなサウンドで話題になった(この後『ZTT』レコードを立ち上げるトレヴァー・ホーンがプロデュース)。
 1982年といえば、私が洋楽に目覚めた年であり、洋楽チャート番組をいくつか聴いてた私にとって、チャートをあっという間に上位まで駆け上がってった(が、1位にはならず、3位くらいで止まってた)ABCのこの曲はとっても印象深いモノがあります。「ABCきいてE子と踊ろう!!」というアナログ・レコードのオビ叩きも忘れられません(爆笑〜!!!)。


2013年9月(第156回)...RUSH“テスト・フォー・エコー”(“Test For Echo”)
アルバム“Test For Echo”(『Test For Echo』)収録...1996年作
【コメント】
 RUSHが1996年にリリースした19枚目のアルバム『テスト・フォー・エコー』のタイトル曲。
 ドラマーで作詞家のニール・パートによれば、このアルバム・タイトルの意味するところは「おーい! 誰か聞いてるか?」だそうです。ニールは、「誰にでも、自分が一人きりでないと知るには、“エコー”、つまり人から何らかの共鳴を得ることが必要である。時に、そのことは人生で最も尊い発見になることもある」と言うけど、まさにそのとおりと私は思うのです。
 私がこのホームページの掲示板に『TEST FOR ECHO』と名付けたのは、そのような意味からですが、最近はすっかり過疎板になってしまいましたね。反省します...(苦笑)。


2013年8月(第154回)...RCサクセション“SUMMER TOUR”
アルバム『BEAT POPS』収録...1982年作
【コメント】
 日本のロックを代表するバンド、RCサクセションが1982年夏にリリースしたシングル曲で、ライヴ・ヴァージョンはアルバム『BEAT POPS』に収録。
 忌野清志郎と坂本龍一のコラボ・シングル、“い・け・な・いルージュマジック”のヒットで、世間の注目がこれまでになく集まるなかリリースされたRCサクセションとしてのシングル曲。そのせいか、長い長いRCの歴史のなかでも商業的成功を収めた1曲となった。
 私にとって、実に忘れられない曲。フジテレビ系の音楽番組『夜のヒットスタジオ』に出演し、この曲を演奏した彼ら、ヴォーカルの忌野清志郎はガムを噛みながら歌うし、最後にはそのガムを吐き出し、オマケにTVカメラに抱きついて映像を中断させるという(お茶の間で観てた一般ピーポーにとっては)暴挙に出た。すでに両親が寝室に引っ込んでるなか、コッソリ居間のTVをつけ、この演奏を観てた当時中学1年生だった私には『衝撃』としか言いようがないモノでした。今でもこの曲を聴くと、あの時の衝撃と興奮が甦ってきます(苦笑)。


2013年7月(第153回)...ジュリアナ・ハットフィールド“エヴリバディ・ラヴズ・ミー・バット・ユー”(“Everybody Loves Me But You”)
アルバム『ヘイ・ベイブ』(『Hey Babe』)収録...1992年作
【コメント】
 『オルタナの純真』とも呼ばれたインディー・ギター・ポップ・クィーン、ジュリアナ・ハットフィールド嬢の1stソロ・アルバム『ヘイ・ベイブ』のアタマを飾る曲。
 ジョン・P・ストローム、フリーダ・ボナーらと組んでたバンド、ブレイク・ベイビーズの終焉のあと、ソロに転向したジュリアナだけど、彼女はブレイク・ベイビーズからその澄んだ歌声で一部のインディー・ギタポ・ファンの心をつかんでた。恋人と噂されたイヴァン・ダンドゥ率いるレモンヘッズの作品にコーラス参加したこともキッカケになってか、ソロになってからはますます評判となり、多くのインディー・ギタポ・ファンの心をつかんだ彼女。音楽雑誌『CROSSBEAT』の人気投票の女性ヴォーカリスト部門で、日本盤がまだ出てなかったのにランク・インしたという事実がそれを物語ってます。
 人気の絶頂期に来日し、タニヤ・ドネリー率いるベリーとジョイント・ライヴを行ったけど、それ以降は苦難の道程。今も細々と活動してる彼女を、『フジロック』か『サマソニ』で観たい!と思ってる往年のファンは多いと思うんだけどねぇ...。


2013年6月(第152回)...阿部真央“じゃあ、何故”より
アルバム『素。』収録...2011年作
【コメント】
 大分出身の女性シンガー/ソングライター、「あべま」こと阿部真央が2011年にリリースした3rdアルバム『素。』の2曲目に収録されて曲。
 もともと私と あべまは全く接点が無かったんだけど、『amazon』でイロイロとCDを注文してるうちに、私の買い物傾向から あべまを薦められるようになり、印象的だったジャケ写にも釣られるカタチで買って聴いたのがキッカケで、ドハマリしました(苦笑)。
 この曲の歌詞は、女のコにちょっと甘えられただけで勘違いしてしまう(一部の)痛いオトコたちの心境を如実に歌い表してる『名曲』です。私も、自分の昔の経験を思い出してしまうので、ヒトゴトとしては聴けない曲なのです(苦笑)。


2013年5月(第151回)...クラッシュ・テスト・ダミーズ“ムムムム…”(“Mmm Mmm Mmm Mmm”)より
アルバム『ムムムム…』(『God Shuffled His Feet』)収録...1993年作
【コメント】
 カナダのフォーク・ロック・バンド、クラッシュ・テスト・ダミーズの出世作であり、最大のヒット・アルバムである1993年リリースの2ndアルバムに収められている曲で、これまた彼らの最大のヒット曲。
 ブラッド・ロバーツの異様に低いバス・ヴォイスが印象的なクラッシュ・テスト・ダミーズのこの曲が世界的にヒットした1994年の春といえば、私は就職活動で、大学のある松本と富山を行ったり来たりして忙しかった頃。就職活動の頃を思い出すと、自然とアタマのなかにこの曲が流れてきます。♪ムムムム〜ムムムム〜...。


2013年4月(第150回)...マリーン“オール・オーヴァー・ザ・ワールド”(“All Over The World”)より
アルバム『ジス・タイム』(『This Time』)収録...1987年作
【コメント】
 フィリピン人女性ジャズ・シンガーのマリーンが1987年にリリースしたアルバム『ジス・タイム』の1曲目に収録されている曲。
 私が初めて買ったCDは、RUSHでもポリスでもRCサクセションでも森高でも無く、実はこのマリーンの『ジス・タイム』。このアルバムのアタマに収録されてるということは、私がCDで聴いた初めての曲ということにもなる。1988年の春に大学進学に伴い、富山から松本に引っ越しした際、CDラジカセを購入。ようやくCDなるものを聴ける環境になった。大学進学を機に、もっと自分の聴く音楽の幅を広げてみたいノと当時か考えて居て、中学生の頃から買ってたFM雑誌『FM fan』の誌面でも馴染みのあったマリーンのCDを選んだ。当時はまだRUSHは国内ではCD化されてなかったしね。初めて聴くCDのクリアな音に感激した記憶がある。今でもこの曲を聴くと、あの時の興奮が甦ってきます。
 なお、自分の聴く音楽の幅を広げるという野望は、通販で輸入CDを購入するということを覚えたためたった半年で潰え、結局は洋楽ロック/ポップスしか聴かない音楽生活に戻りました。マリーンのCDを買ったのも、残念ながらそれっきりです(苦笑)。


2013年3月(第150回)...XTC“メイヤー・オブ・シンプルトン”(“The Mayor Of Simpleton”)
アルバム『オレンジズ&レモンズ』(『Oranges & Lemons』)収録...1989年作
【コメント】
 ポップ職人、アンディ・パートリッジ率いるXTCが、1989年にリリースした9thアルバム『オレンジズ&レモンズ』の2曲目に収録されてる曲。
 この曲は、当時私がバイトを始めたばかりの『ローソン松本南浅間店』(現在、閉店済み)のBGMのエンドレス・テープ(当時はそうだったんだよ!...苦笑)に入ってて、耳にタコが出来るくらい聞きました。この曲を聴く度に、バイトを始めたばかりのあの頃のことがアタマのなかに蘇ってきます。


2013年2月(第149回)...ストーリー・オブ・ザ・イヤー“チルドレン・シング”(“The Children Sing”)
アルバム『コンスタント』(『The Constant』)収録...2010年作
【コメント】
 米・ミズーリ州セントルイス拠点のパンク・バンド、ストーリー・オブ・ザ・イヤー(以下、SOTY)が2010年にリリースした4thアルバム『コンスタント』のアタマを飾る曲。
 タイトルどおり、少年たちのクワイアをフィーチュアした曲で、凄くドラマティック。この曲を聴くまでSOTYのことを全く知らなかった私でしたが、すっかり彼らのサウンドにハマってしましました。この曲に続く“The Ghost Of You And I”から“To The Burial”までの流れも最高で、このアルバムは私にとっては最上のパンク・アルバムとなっています。


2013年1月(第148回)...スウィッチフット“フリー”(“Free”)
アルバム『ハロー・ハリケーン』(『Hello Hurricane』)収録...2009年作
【コメント】
アメリカのカリフォルニア州のオルタナティヴ・ロック・バンド/クリスチャン・バンド、スウィッチフットが2009年(日本では2010年1月)にリリースしたアルバム『ハロー・ハリケーン』に収録されてる曲。
 カリフォルニア出身らしく、爽快かつ骨太なサウンドを聴かせてくれる彼ら、この曲はちょっとダークな感じがする異色作かもしれないけど、私は凄く気に入ってます。アルバムの曲順だと、この曲があるから次の“Hello Hurricane”が活きるのかもしれません。

2013年へすすむ→