2014年12月(第171回)...太田裕美“さらばシベリア鉄道”より
アルバム『十二月の旅人』収録...1980年作
【コメント】
“木綿のハンカチーフ”などのヒット曲で知られるシンガー、太田裕美が1980年にリリースしたシングル。作詞は松本
隆、作曲は大瀧詠一...の はっぴいえんどコンビ。
元々、大瀧詠一のアルバム用に作られた曲でだけど、女性シンガーのほうが合うのでは...との大瀧先生の意向により、太田裕美に提供されたという。
私がこの曲を知ったのは、太田裕美ヴァージョンよりも、1981年にナイアガラ・トライアングルの“A面恋をして”と両A面扱いになった大瀧先生自身のヴァージョンが先。華やかな“A面恋をして”から一転、哀愁を帯びたこの楽曲に魅せられ、すっかりフェイヴァリット・ソングになってしまいました。私のカラオケの主要レパートリーです(あまりウケないので、そんなに唄うことは無いですが...苦笑)。
2013年12月30日に、大瀧詠一先生、逝去。すっかり言い古された表現ですが、ホントに「十二月の旅人」になってしまうとは...。合掌...。
2014年11月(第170回)...リズ・フェア“スーパーノヴァ”(“Supernova”)より
アルバム『ホイップ・スマート』(『Whip-Smart』)収録...1994年作
【コメント】
1993年のデビュー・アルバム『Exile in Guyville』で、♪I'll fuck you
till your dick is
blue〜などと歌い(“Flower”)、一躍オルタナ・クィーンと崇め奉られるようになったリズ・フェアが、シーンの注目のなか1994年にリリースした2ndアルバム『ホイップ・スマート』収録曲。
歌詞はなかなか凄いことを歌ってますが、シンプルでノリの良いポップ・ロック。このアルバムがリリースされた頃には、この曲だけエンドレスにして(歌詞の内容は全く関係無しに)良く聴いてたものです。
当時は良くも悪くもシーンの注目を集めてたリズ、このアルバム『ホイップ・スマート』のオビのタタキ文句が「貴方のゴカンを揺さぶる音感マッサージ嬢リズ」と過剰にヘンな方向に暴走してしまっていたのも、今となっては笑い話です(苦笑)。
2014年10月(第169回)...RUSH“ドリームライン”(“Dreamline”)より
アルバム『ロール・ザ・ボーンズ』(『Roll The Bones』)収録...1991年作
【コメント】
RUSHが1991年にリリースした17thアルバム『ロール・ザ・ボーンズ』のアタマに収録され、RUSHの'90年代を代表する曲。
このホームページの名前がこのアルバム『ロール・ザ・ボーンズ』のもじりであることは過去何度か話したことがあると思いますが(苦笑)、ホームページ開設後間もない2000年には山のページか、エッセイのページか、どちらだったかはもう忘れてしまったけど、コーナーのトップにこの曲の歌詞の抜粋を載せてました。それくらい好きな曲でした。「若かりし頃 地球の表面を歩き回りながら 夢の価値を知りたいと思った」って、大学時代にあちこちの山を登りまくってた私の姿にダブるものがあるし...(苦笑)。
2014年9月(第168回)...ロン・セクスミス“ゼアーズ・ア・リズム”(“There's
A Rhythm”)より
アルバム『RON SEXSMITH』(『Ron Sexsmith』)収録...1995年作
【コメント】
カナダのシンガー/ソングライター、ロン・セクスミスが1995年にリリースしたメジャー・デビュー・アルバム『RON
SEXSMITH』に収録されてる曲。
シンガー/ソングライターものが好きな音楽ファンがひれ伏すような(?)ミッシェル・ブルームとチャド・ブレイクのコンビが手掛けたこのアルバムは、1995年のリリース当初は日本盤の発売が無かったけど、音楽雑誌各誌の年間ベストアルバムに選ばれたり(この当時は「ロン・セックススミス」などと表記されたりしてた...苦笑)、かのエルヴィス・コステロ大先生が大絶賛した影響もり、徐々に日本でも彼を評価する気運が盛り上がって来て、1年遅れた1996年秋にようやく日本でも発売の運びとなった。私もこのタイミングでこのアルバムを聴いたんだけど、コステロ大先生が絶賛するとおり、「歌良し」、「曲良し」のアルバムで、すぐに愛聴盤となった。オープニング・チューンの“Secret
Heart”なども捨て難いけど、私はこの曲が一番好きかな。1997年の初来日ツアーを大阪で観て、あまりのライヴの盛り上がりに時間が大幅に押してしまい、帰りの電車が無くなってしまったのも今となっては良い想い出です(苦笑)。♪la〜lala〜la〜la〜la〜la〜〜〜。
2014年8月(第167回)...相対性理論“キッズ・ノーリターン”より
アルバム『TOWN AGE』収録...2013年作
【コメント】
アチ写を公開しないなど、その姿がベールに包まれ続けている謎のギターポップ・バンド、相対性理論の4th『TOWN
AGE』に収録されてる曲。
ティカ・αこと、やくしまるえつこが書く不思議な歌詞とフワフワ浮かんでるような心地よいヴォーカルに、変拍子ばんばんの楽曲が実にマッチした佳曲。一度聴いたら、病み付きになりました。去年の『フジ・ロック』で彼女たちのライヴを観たのも、忘れられない体験でした。
2014年7月(第166回)...ももいろクローバーZ“Z女戦争”...2012年作
【コメント】
アイドルグループ・ももいろクローバーZの8thシングル。
このホームページではまったく接点の無いような曲だけど、この曲を作詞・作曲してるティカ・αこと、やくしまるえつこの所属するバンド・相対性理論のライヴを『FUJI
ROCK FESTIVAL
'13』で観たら、ライヴの一番最後に隠し玉的に演奏されたのがこの曲だったワケです。それまでこの曲のことを全く知らなかったけど、一回聴いただけでドハマリしてしまいました(爆笑〜!!!)。今も「ももクロ」には興味ないけど、この曲だけは大好きです(爆笑〜!!!)。
2014年6月(第165回)...MEIKO(ミーコ)“シンキング・トゥー・マッチ”(“Thinking
Too Much”)
アルバム『ザ・ブライト・サイド』(『The Bright
Side』)収録...2012年作
【コメント】
日系アメリカ人(クォーター)の女性シンガー/ソングライターのMEIKO(ミーコ)の2ndアルバム(日本では、デビュー盤)の『ザ・ブライト・サイド』に収録されてる曲。
赤髪時代のBonnie
Pinkを思わせるシンプルで爽やかな女性シンガーもので、かなり耳が洗われました(苦笑)。この曲は宅録っぽいドラムの音が、かなりイイ味出してて、良い。日本ではFMでヘヴィロテになったという“Stuck
On
You”のほうが有名なのかもしれないけど、私はこっちのほうが好きなのです!(苦笑)。
2014年5月(第164回)...ブリトニー・スピアーズ“(ウープス!...アイ・ディド・イット)アゲイン”(“Oops!...I
Did It Again”)
アルバム『ウープス!...アイ・ディド・イット・アゲイン』(『Oops!...I Did
It Again』)収録...2000年作
【コメント】
'00年代のトップ・アイドル、プリトニー・スピアーズの2ndアルバムのタイトル曲で、先行シングル曲。
如何にも作られたアイドルという人工的かつ戦略的なニオイがプンプンだったブリトニー、周囲の戦略どおりだったのか、1stアルバム・リリース直後に一気にスターダムにのしあがり、長らくトップスターとして君臨しています。私は拙文にあるとおり、ブリトニーとその周辺の仕掛人たちの世間をナメ切った対応にロックを感じ、結構彼女のことを評価しとりました。
さて、この曲ですが、2000年の春に2ndからの先行シングルとしてカットされ、ラジオでよくかかってました。2000年のゴールデン・ウィークは四国の石鎚山系に登山に出掛けてたんだけど、この時NHKのAMラジオで聴いた番組で、湯川れい子センセイがこの曲を話題の新曲として紹介してたことがまるで昨日のことのように思い出されます(苦笑)。お蔭で、ゴールデン・ウィークになるとこの曲のことをよく思い出すんだよなぁ〜。
2014年4月(第163回)...バッド・レリジョン“ゼム・アンド・アス”(“Them
And Us”)
アルバム『ザ・グレイ・レイス』(『The Gray Race』)収録...1996年作
【コメント】
『メロコアの帝王』と呼ばれるバッド・レリジョンが1996年にリリースした9thアルバム『ザ・グレイ・レイス』に収録されている曲。
'90年代中盤は、グリーン・デイやオフスプリングなどのバンドがビッグ・セールスを記録し、パンクが一気にメイン・ストリームに浮上した。その下地を作ったと言われるのが、メロディック・ハードコアというスタイルを確立したバンド、バッド・レリジョン。
すでに1994年にはレコード店の店頭では『エピタフ』コーナーが設置されたりと、メロコアが話題になってたけど、私はその時には全く興味が無かった。そんな私が彼らの音楽に触れることになったのが、1996年リリースの『ザ・グレイ・レイス』。このアルバムは、元・カーズのリック・オケイセックがプロデューサー。ウィーザーの『ブルー・アルバム』のプロデュースで一躍オルタナ・シーンの牽引役と目されることになったリックのプロデュースってことで、このアルバムを聴いたんだけど、凄く衝撃的でした。ちょうどクルマで運転中にカーステレオで聴いたんだけど、アクセルを思いっきり踏み込んでブッ飛ばしたくなるような興奮に包まれた(爆笑〜!!!)。それ以来、ず〜〜〜っと彼らの音楽の虜にされてます。この曲のイントロを聴くと、今でもあの時の興奮が甦ってきます。
2014年3月(第162回)...フランス・ギャル“天使のためいき”(“Nous
Ne Sommes Pas Des Anges”)
アルバム『BABY
POP』(日本編集盤では『すてきなフランス・ギャル』)収録...1966年作
【コメント】
'60年代のフレンチ・ポップのアイドル・シンガー、フランス・ギャルが放ったヒット曲。
一般に、フランス・ギャルといえば、“夢見るシャンソン人形”なんだろうけど、私にとってのフランス・ギャルはこの曲なのです。
11年前のこのコーナーで紹介した「パートタイム・プリティ・パンクス」こと「ヘヴンリーは、ドラマーのマシュー・フレッチャーの自殺で幕を閉じましたが、そんな彼女たちのラスト・アルバム『オペレーション・ヘヴンリー』に収録されてたのが、この曲のカヴァーだったのです! 出てた日本盤にも“Nous
Ne Sommes Pas Des
Anges”とそのまま原題どおりの邦題が付けられており、対訳も省略されてたことから、長らくこの曲がフランス・ギャルのカヴァーと気付かず、彼女のカヴァー曲だということき気付いてからも長らく、“天使のためいき”という邦題が付いていて、通信カラオケに収録されるほどの大ヒット曲だということは知りませんでした。
今ではヘヴンリーのカヴァー・ヴァージョンよりも、もっぱらオリジナルのほうを聴くほうが多いです。
2014年2月(第161回)...フリーダ“予感”(“I
Konw There's Somthing Going On”)
アルバム『サムシングズ・ゴーイン・オン』(『Somthing's Going
On』)収録...1982年作
【コメント】
'70年代末期から'80年代のアタマにかけて一世を風靡した男女混成ポップグループ・ABBAのメンバーだったフリーダの英語での初ソロ・アルバム『サムシングス・ゴーイン・オン』に収録されてる曲。
フィル・コリンズのソロ・アルバム『夜の囁き』に感銘を受け、フリーダ自ら直接フィルにプロデュースを懇願。甲斐あって全編フィル・コリンズ・プロデュースで、フィルの人脈につながる一流ミュージシャンが多数参加する贅沢なアルバムとなった。
この曲“予感”は、そのフィル・コリンズがたたき出す、延々と続く豪快なドラム・リフが凄く印象的で、肝心のフリーダの歌を喰っちゃいそうなほど(苦笑)。全米チャート(『Billboard』)の『HOT
100』では最高位こそ13位ながら、1983年の年間チャートでは20位を記録したことから分かるとおり息の長いヒットをを記録するなど、世界的に大ヒット。
富山のローカル洋楽番組『KNBポップス'83』の(CM前後の)ジングルにもこの曲のイントロが使われてました。「コリンズおじさん、タイコ、タイコ」(爆笑〜!!!)
2014年1月(第160回)...ダイド“アイム・ノー・エンジェル”(“I'm
No Angel”)
アルバム『ノー・エンジェル』(『No Angel』)収録...2000年作
【コメント】
英国の女性シンガー、ダイドが2000年にリリースしたデビュー・アルバム『ノー・エンジェル』に収録されてる曲。
エミネムの曲“Stan”に、彼女の曲“Thank
You”がサンプリングで使われたことを契機に一躍人気シンガーになったダイド。エミネムの暗黒ぶりとは対照的な、清楚なお姉サマ的で癒しのヴォイスが凄く魅力的です。この曲では彼女は「私は天使じゃない」と歌ってますが、私にとっては「天使のような歌姫」であることは確かです(苦笑)。