2021年12月(第255回)...天野月子“日曜日”より
アルバム『MEG LION』収録...2002年作
【コメント】
“つっこ”こと天野月子が2002年12月4日にリリースした2ndアルバム『MEG
LION』の2曲めに収録されている曲。
つっこのライヴは「天野月」に改名後も含め何度か観てますが、初めて観たのはこのアルバムリリース時の金沢AZ
Hallでの公演。この時のツアーのライヴは、日本青年館での公演を収録したDVDが『年末スペシャル〜メグに逢えたら』として商品化されるなど、一番印象に残るものになってます。当時のつっこは、アルバムタイトルを有名女優の名のもじりにしたり、公演地ごとにTシャツ作ったり...と、こだわりが凄かった(苦笑)。今から悔やむのですが、あの時「ダサい」と思って手を出さなかった「KANAZAWA」Tシャツ、買っておけばよかったです...(苦笑)。
2021年11月(第254回)...ジッタリン・ジン“青いカナリア”より
アルバム『Banzai Attack』収録...2000年作
【コメント】
ジッタリン・ジンが2000年にリリースしたアルバム『Banzai
Attack』のアタマに収録され、シングルとしてもヒットを記録した曲。
ヤ80年代末の伝説的番組『イカすバンド天国』(略して、『イカ天』)でチャンピオンに輝いたことで世に出て、メジャー・デビューを果たして'80年代末から'90年代アタマにかけてシングル・チャートの上位を席巻した人気バンドになった彼ら。その後人気が落ち着き、しばらくは忘れ去られたバンドになってたけど、ユ90年代後半以降のメロコアの流行でリズム・パターンが同じ(苦笑)の彼らはまた脚光を浴びるになり、その人気再興期にリリースされたうちでは代表曲です。
一時期、彼らのファンクラブ『ジッターズ』の構成員になるほど彼らの音楽にハマってた私。今は無き高岡のライヴハウス『もみの木ハウス』でのライヴでこの曲をナマで聴いたのも、イイ想い出です。
2021年10月(第253回)...グリーン・デイ“マイノリティ”(“Minority”)より
アルバム『ウォーニング』(『Warning』)収録...2000年作
【コメント】
グリーン・デイが2000年秋にリリースしたメジャーでの4枚目のアルバム『ウォーニング』からのファースト・シングル。
この曲は当時の日本の洋楽チャートでもヒットを記録し、ロック・ファンのみならず一般の洋楽ファンの間でも知られた曲だった。そのため、当時のケータイ(今で言うところの「ガラケー」)のサーヴィスの着メロ(「着うた」ではなく、インストゥルメンタル)が配信されていた。当時は着メロを鳴らすのが人気だったので、私もこの曲の着メロをダウンロードして主に目覚まし用として使ってました(苦笑)。目覚ましとして使い過ぎるといくら好きな曲でも嫌いになってくることをこの時に学んだ(爆笑〜!) この曲をいつまで目覚ましに使ってたかは覚えていないけど、機種変更に伴い使わなくなったことは確かです。
今ではこのコーナーで取り上げた曲は自作の着信音として自分で編集して、その月の『iPhone』の着信音に設定するルールにしているので、久しぶりにこの曲を目覚ましに使おうかな?(笑)。
2021年9月(第252回)...ブリング・ミー・ザ・ホライズン“アヴァランチ”(“Avalanche”)より
アルバム『ザッツ・ザ・スピリット』(『That's The
Spirit』)収録...2015年作
【コメント】
新世代のハードコア・バンド、ブリング・ミー・ザ・ホライズン(以下、BMTH)が2015年9月にリリースした5thアルバム『ザッツ・ザ・スピリット』からのヒット曲。
BMTHのことは、2008年リリースの2ndアルバム『スーサイド・シーズン』の頃から知ってたけど、この2ndアルバムのジャケットの可愛らしい女のコにつられてCD買ったら、中身は激烈なハードコアだし、ジャケットの可愛らしい女のコが持ってるモノをよく見たら血塗られたはらわただし、「ウゲゲ〜ッ!!!」って感じで、BMTHの音楽を聴いたことを後悔したほどだった。そのアンチBMTHの私を転向させるほど、ドラマティックで空間の広がりを感じさせる素晴らしいハード・ロック・サウンドを『ザッツ・ザ・スピリット』では披露してて、彼らのことを随分見直したものです。その象徴的な曲がコレです。
2021年8月(第251回)...湯木
慧“Answer”より
アルバム『スモーク』収録...2020年作
【コメント】
音楽だけでなく、絵画方面でも才能を発揮する新世代女性シンガー/ソングライター、湯木慧が2020年8月にリリースしたE.P.『スモーク』のアタマに収録の1曲。
本来なら彼女の誕生日である6月5日にリリースの予定だったけど、COVID-19感染症の蔓延に伴って8月に発売延期され、6月5日には配信でこの曲が公開された。プロモーション・ヴィデオのダンサー、キャンベルの踊りが不思議な感じで何度も見入ってしまった(苦笑)。この曲をタイトルもCDの歌詞カードも見ずに耳で聴くだけいたら、ずっと“朝”だと思ってた。”Answer”と正しく認識したのは、かなり後になってからです(苦笑)。
2021年7月(第250回)...マリア・マッキー“ザ・ウェイ・ヤング・ラヴァーズ・ドゥ”(“The
Way Young Lovers Do”)より
アルバム『永遠の罪』(『You Gotta Sin To Get Saved』)...1993年作
【コメント】
元ローン・ジャスティスの歌姫、マリア・マッキーが1993年にリリースした2ndアルバム『永遠の罪』に収録されてる曲で、ヴァン・モリソンのカヴァー。
前々からヴァン・モリソンのことを敬愛してたというマリアが全身全霊を込めた魂のヴォーカル・パフォーマンスが聴けます。CDに採用されたのはセカンド・テイクで、この後何テイクも録ったけど、このテイクを超えるパフォーマンスは出来なかった...と、彼女自身が述懐してるほど、ホント、鳥肌モノの熱唱。これほどのパフォーマンスが出来たマリア・マッキーというシンガーが大スターに上り詰めることも、『ロックの殿堂』入りすることもなく歴史に埋もれていこうとしてる...。「ロックの歴史における悲劇の一つ」と私は思っています。
2021年6月(第249回)...リンキン・パーク“フェイント”(“Faint”)
アルバム『メテオラ』(『Meteora』)収録...2003年作
【コメント】
'00年代を代表するヘヴィ・ロック・バンド、リンキン・パークが2003年にリリースした2ndアルバム『メテオラ』からのシングル・ヒット曲。
デビュー・アルバムの『ハイブリッド・セオリー』で新人とは思えない大成功を収め、一躍人気バンドに躍り出た彼らのウリは、フツウのヴォーカリストのチェスター・ベニントンとラッパーのマイク・シノダのヴォーカルのコンビネーション。このアルバムに伴うジャパン・ツアーでナマで彼らのパフォーマンスを体験出来たのは、イイ想い出です。そして、もう、この2人の息のあったパフォーマンスを二度と観ることが出来ないのが、残念です...。
2021年5月(第248回)...RUSH“ファー・クライ”(“Far
Cry”)
アルバム『スネークス&アローズ』(『Snakes &
Arrows』)収録...2007年作
【コメント】
2007年にリリースされたRUSHのスタジオ・アルバム『スネークス&アローズ』のアタマを飾る1曲。
ニール・パートの長期に渡る離脱を経て、2002年に復活を果たしたRUSHはそれまでの沈黙を打ち破るように精力的に活動しだしたけどツアーが中心で、なかなか新しいマテリアルの発表は無かった。そんななか前作から5年ぶりに新作がリリースされると聞いて私はかなり前のめりになっていて、絶対に発売日には音源をゲットしなきゃ!...と複数店舗に予約を入れてました。お蔭で、同じアルバムが複数枚未だに手元にあります(苦笑)。でも、RUSHの新作が出る!となって有頂天になったのは私だけじゃなく、このアルバムがリリースされると即『YouTube』にこの曲のエアドラム・カヴァー(苦笑)がUPされるなど、世界中のRUSHファンが浮かれてました。懐かしいなぁ〜。
2021年4月(第247回)...ホール“ロック・スター”(“Rock
Star”)
アルバム『リヴ・スルー・ジス』(『Live Through
This』)収録...1994年作
【コメント】
ホールが1994年にリリースした2ndアルバム『リヴ・スルー・ジス』のラストに収録されてる曲。
ホールといえば、カート・コバーンの妻として知られるコートニー・ラヴがフロントを務めるバンドで、なにかとニルヴァーナ絡みで語られることが多い。このアルバムもカートが自殺を図った1週間後にリリースされ、カートが亡くなる前にレコーディングが終わってしまってるから作品とカートの死とは全く関係が無いにもかかわらず、カートの死が大きな宣伝効果を生んだのか、アメリカでは100万枚のセールスを記録する大ヒットになってしまったくらい。作品としては、次のアルバム『セレブリティ・スキン』のほうが完成度は高いと思うけど、カートの死が全く反映されていない「地のホール」を知るにはこのアルバムを聴いたほうがイイ。
昔、田中宗一郎が主催するロックDJイヴェント『CLUB
SNOOZER』に行った時、この曲がかかった途端、客の盛り上がりが凄くなったのも想い出です。
2021年3月(第246回)...フィーダー“バック・ロジャース”(“Buck
Rogers”)
アルバム『エコー・パーク』(『Echo Park』)収録...2001年作
【コメント】
フィーダーが2001年にリリースした3rdアルバム『エコー・パーク』収録の曲。
この年の7月に開催された『FUJI ROCK FESTIVAL '01』の『RED
MARQUEE』で演奏したのを観たけど、開演前の機材セット中に、この曲の♪CD
player〜player〜player〜player〜...とループする部分がきちんと鳴るようにみっちりテープだかサンプラーだかのチェックをしてたのが凄く記憶に残ってます。フィーダーの曲のなかでも二、三を争う人気曲なので(一番人気は“Just
A
Day”だと思ってるのでこの表現になってます...笑)、今やテープやらサンプラーやら使わなくてもファンが♪player〜player〜player〜player〜...と大合唱してくれます(苦笑)。
それにしても、まさかあの時が生前のジョンを観る最期の機会になるとは、全く思いもよらなかったのです...(汗)。
2021年2月(第245回)...ニルヴァーナ“イン・ブルーム”(“In
Bloom”)より
アルバム『ネヴァーマインド』(『Nevermind』)収録...1991年作
【コメント】
問答無用の世紀の名盤。それまでアンダーグランドで蠢いてたグランジ/オルタナのムーヴメントがメイン・ストリームに浮上したキッカケになった、まさに時代の嚆矢といえる1枚であるニルヴァーナの『ネヴァーマインド』に収録されてる曲。
『ネヴァーマインド』には鬱屈とした曲が多いけど、この曲はどちらかというと明るい感じの曲で、リリース当初からこの曲が好きでした。事実、シングル・カットされ、ヒットも記録しています。
2021年1月(第244回)...38スペシャル“愛が消えても”(“If
I'd Been The One”)
アルバム『ツアー・デ・フォース』(“Tour De Force”)収録...1983年作
【コメント】
ダブル・ドラム編成の典型的なサザン・ロック・バンド、38スペシャルは無骨な荒くれ野郎どもというイメージを維持しつつも、1982年に放ったシングル“Caught
Up In
You”(邦題は“想い焦がれて”)でのヒットもあって、一般的な洋楽ファンにも名を知られた存在だった。なにしろ、一般的なポップ路線の曲と、アーシーなサザンロック路線の曲でヴォーカリストを使い分けてたくらいで、意図的な戦略だったと思われる(苦笑)。1983年年末(日本では年が明けた後の1984年)にリリースされたアルバム『ツアー・デ・フォース』でもこの路線は継承され、シングル・ヒットを記録した2曲とも、ヴォーカルは“Caught
Up In
You”でも歌ってたドン・バーンズが担当してた(苦笑)。そんな事情を全く知らなかったから、アルバム買って聴いて、聴き慣れない声(ドニー・ヴァン・ザント)が歌ってる曲があって違和感を覚えた(苦笑)。
1984年のアタマに全米チャートを上昇したこの曲は当然、ドン・バーンズが歌ってます(苦笑)。