JASRACがうるさいので、歌詞と訳詞は省略させていただきます。

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2022年12月(第267回)...マニック・ストリート・プリーチャーズ“スティル・スノーイング・イン・サッポロ”(“Still Snowing In Sapporo”)
アルバム『ジ・ウルトラ・ヴィヴィッド・ラメント』(『The Ultra Vivid Lament』)収録...2021年作
【コメント】
 「マニックス」ことマニック・ストリート・プリーチャーズが2021年にリリースしたアルバム『ジ・ウルトラ・ヴィヴィッド・ラメント』のアタマを飾る1曲で、1993年のアルバム『ゴールド・アゲインスト・ザ・ソウル』に伴う2回目のジャパン・ツアーで訪れた札幌の地の想い出をモティーフにしてる。
 当時のマニックスは、まだリッチーの失踪前で4人揃ってた。彼の失踪から30年近く経ち、彼らは3人組だと思ってる音楽ファンも随分と多くなった。
 私は2018年の12月に札幌近郊に泊まり掛けの出張に行ったことがあって、空き時間を作って札幌市街までライヴをAWESOME CITY CLUBのライヴを観に行ったけど、その時も雪が降ってた。この曲を聴くと、その時のことを思い出します。


2022年11月(第266回)...ハート“ホワット・アバウト・ラヴ”(“What About Love”)
アルバム『HEART』(『Heart』)収録...1985年作
【コメント】
 アン・ウィルソンとナンシー・ウィルソンのウィルソン姉妹によるロック・バンド、ハートが1985年に放った全米TOP10ヒット。
 '70年代には“Barracuda”などのヒットで名を馳せてたけど、'80年代に入る頃からの低迷期を脱するためメンバー・チェンジを敢行し、元・モントローズのドラマー、デニー・カーマッシと元Firefallのベーシスト、マーク・アンデスを加入させて1983年にアルバム『パッションワークス』をリリース。さらなる浮上を目指して、『エピック』から『キャピトル』にレコード会社を移籍し、外部ソングライターを積極的に起用した意欲作『HEART』を1985年にリリース。第1弾シングルとしてカットされたのが、この曲でした。
 さっき「外部ソングライターを積極的に起用」って書いたけど、この曲はモロに外部の曲で、もともとはカナダのロック・バンド、Torontoの曲。Torontoのメンバー2人と、ブライアン・アダムスの相棒として著名なジム・ヴァランスが書いた曲だけど、どういうつながりか知らないけどハートが演ることになった。結果としてこの曲は彼女たちにしては久々の全米TOP10を記録し、復活の狼煙を上げるのに成功。この曲の後にシングルカットされた“Never”や“These Dreams”のほうがチャート成績が良かったため、アルバム『HEART』といえばそれらの曲を思い出すひとも多いかもしれないけど、この曲のヒットが無かったら、それらの曲の大ヒットも無かったかもしれません。
 浜田麻里のアルバム『Blue Revolution』にもこの曲のカヴァー、入ってたよなぁ〜(遠い目)。


2022年10月(第265回)...チャーチズ“ファイナル・ガール”(“Final Girl”)
アルバム『スクリーン・ヴァイオレンス』(『Screen Violence』)収録...2021年作
【コメント】
  英国・スコットランド出身のエレ・ポップ・バンド、チャーチズが2021年にリリースした4thアルバム『スクリーン・ヴァイオレンス』に収録されてる曲。
 このアルバムが出るまで、チャーチズに全く興味が無く、音も聴いたことが無かった私ですが、このアルバムで初めて彼女たちの音楽に触れ、煌びやかなシンセ・ポップの世界にドップリとハマってしまいました(苦笑)。特に、一番のお気に入りだったのがこの曲(笑)。『フジ・ロック』にも出演歴のある彼女たちのことを完全に見逃してたのは、痛恨としか言いようがないです(苦笑)。


2022年9月(第264回)...オアシス“スライド・アウェイ”(“Slide Away”)
アルバム『オアシス』(『Definitely Maybe』)収録...1994年作
【コメント】
 '90年代を代表する英国のバンド、オアシスのデビュー盤『オアシス』の終盤に収録されてる曲。
 私がオアシスというバンドを知ったのは、当時買ってた(今も買ってるケド...苦笑)音楽雑誌『rockin' on』の当時の日本における洋楽市場のインフルエンサー(という言葉は当時は無かった)だった編集長・増井 修氏が猛プッシュしてたのをみて。ちょうど富山ローカルの洋楽ラジオ番組『KNBポップス'94』でリスナーからのリクエストでオアシスの曲が紹介される機会があり、ますます興味を持った。当時の日本の洋楽シーンではU.K.ロックの新人バンドが次々とプッシュされる状況にあり、お金の無駄遣いにならないようにアタリかハズレか慎重に見極めたうえでCDを買ってたけど、オアシスの場合は比較的早期に購入した覚えがある。
 当時は松本住まいの大学生だったので、アパートに戻ってCDプレイヤーにセットし、1曲目の“Rock N' Roll Star”のイントロを耳にした途端、只者ではない感がありありだった彼ら。トドメといえたのが、最後から2曲目に入ってたこの曲でした。


2022年8月(第263回)...クスポゼ“恋のダンス・パラダイス”(“What You Don't Know”)
アルバム『恋のダンス・パラダイス』(『What You Don't Know』)収録...1989年作
【コメント】
 ジョイア・ブルーノ、アン・カーレス、ジーネット・シュラドゥの女性3人による、ユ80年代後半に人気を博したダンス・ヴォーカル・グループ、エクスポゼの2ndアルバム『恋のダンス・パラダイス』からの第1弾シングル・ヒット。 日本での人気は全米のそれに比べるとおとなしかったけど、バブリーな時代でカネにあかせて外タレを呼びまくってた当時の日本、彼女たちも呼ばれてディスコ巡りをしてた(苦笑)。そんな彼女たちが日本のお茶の間レベルでの知名度を上げたのが、宝酒造の『タカラCANチューハイ』のCMに起用され、この曲がCMソングとして使用されたこと。彼女たち自らCMに出演してたよなぁ?。 2ndアルバムのヒットまでは順風満帆だった彼女たちだけど、ジョイア・ブルーノがノドを痛めて離脱...。後任にケリー・マネーメイカーが加入したけど、メンバー・チェンジの影響は大きく、失速してくのでした...。
 夏になると、青いビーチで白い砂浜と同じような白いヒラヒラの衣装を着た彼女たちの姿を今でも想い出します(苦笑)。


2022年7月(第262回)...Johnny“$百萬BABY”
1982年作
【コメント】
 '80年代前半に日本で社会現象ともなった4人組ツッパリ・ロックン・ロール・バンド、THE CRAZY RIDER横浜銀蝿ROLLING SPECIAL(以下、銀蠅)のリード・ギター担当のJohnnyがソロとしてリリースした2枚目のシングル曲で、オリコンのシングル・チャートで1位を獲得した大ヒット曲。
 小学校6年生の時から銀蝿の魅力にハマった私。小学校卒業時の「お別れ会」では友達と銀蝿のモノマネの出し物を披露し、ホウキをギター代わりに持って演奏のフリをしたけど、私はJohnny役だった(笑)。銀蝿のピークの頃のJohnnyは格好良かったもん!
 中学校に入ってから洋楽に染まっていき、銀蝿の音楽は聴かなくなってったけど、当時の友達の家で『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン』(爆笑〜!!!)を録音したテープを聴いた時、その録音された放送回の1曲目がJohnnyのこの曲だったことを未だによ〜〜〜く覚えてる(笑)。この時聴いたテープの中身がお腹が捩れるくらいオモロかったので、毎週土曜の夜は鶴光のオールナイトニッポンを聴くようになり、そういう週末は『全米TOP40』に鞍替えする日まで続いた(笑)。
 去年『横浜銀蝿40th』として久々に銀蝿の4人が揃ったところを観たけど、Johnnyがこの曲を演ってくれたことが一番嬉しかったです。


2022年6月(第261回)...milet“Again and Again”
アルバム『eyes』収録...2020年作
【コメント】
 東京オリンピックの閉会式で熱唱し、一気にその知名度を上げた女性シンガー/ソングライターのmiletが2020年6月にリリースしたデビュー・アルバム『eyes』のオープニングを飾る曲。
 私はこのアルバムを買うまでmiletの存在じたい全く知らず、国内盤の新譜リリースに合わせて毎週火曜日に通ってるCD売り場で大々的にディスプレイされているのをみて、気になって購入したのがそもそもの彼女の音楽との出会いだった。ま、一種のジャケ買いだけど、オープニングのこの曲を聴いた時から彼女の独特な歌声に魅了された(爆笑〜!!!)。個人的な感想だけど、アラニス・モリセットの歌声を初めて聴いた時に匹敵する衝撃(苦笑)。ま、ジャケットに写ってる若いネェチャンが歌ってるとはとても思えないような声だったワケ(苦笑)。結局、彼女の歌にすっかりハマり、『FUJI ROCK』で1回、単独公演で1回それぞれライヴ観てます。この曲を演ってくれたのは、『FUJI ROCK』の時でした。


2022年5月(第260回)...RUSH“内なる敵へ”(“The Enemy Within”)
アルバム『グレイス・アンダー・プレッシャー』(『Grace Under Pressure』)収録...1984年作
【コメント】
 RUSHが1984年にリリースした通算10枚目のスタジオ録音作『グレイス・アンダー・プレッシャー』に収録されてる曲。
 '70年代の重厚長大プログレ路線を放棄し、シンプルな作風に大きく舵を切った前作『シグナルズ』からの近未来路線の作風をさらに推し進め、「ポリスの時代」と揶揄された頃の作品。前作までの全ての作品に関与したプロデューサー/エンジニアのテリー・ブラウンとも袂を分ち、ピーううター・ヘンダーソンをプロデューサーに迎え、ゲディ・リーはスタインバーガーのベース、ニール・パートがシモンズのドラムをそれぞれ取り入れ、アレックス・ライフソンはポリスのアンディ・サマーズに傾倒するなどいろんなことが変わった時代。この曲も、昔の彼らでは考えられなかったようなレゲエ・ビートの曲になってます。
 彼らが来日公演を行ったのはこのアルバムをリリースした秋の1回のみ。あと5年早く生まれてればなぁ...(苦笑)。


2022年4月(第259回)...クリス・デ・バー“ザ・フェリーマン”(“Don't Pay The Ferryman”)
アルバム『ザ・ゲッタウェイ』(『The Getaway』)収録...1982年作
【コメント】
 アイルランドを拠点に活動している男性シンガー/ソングライター、クリス・デ・バーの代表曲のひとつ。
 それまで全英チャートでも全米チャートでも目ぼしい成果を残せていなかったけど、この曲のヒットでアルバム『ザ・ゲッタウェイ』で初めて商業的な大成功を収めました。この曲は全米チャート『Bilboard HOT 100』でもTOP40ヒットを記録。私のような『全米TOP40』マニアにとって忘れられない曲となっています。ハードロック的なアレンジがされてて、後にハードロック/ヘヴィ・メタル系のアーティストにカヴァーされるのもよく解る(苦笑)。ちなみに、プロデューサーは'80年代に数多の名盤を手がけたルパート・ハイン先生です。
 「向こう岸に着くまで、渡し守に金を払うな」って、とっても意味深な歌詞だと思います(苦笑)。


2022年3月(第258回)...ビューティフル・サウス“ベルボトムの涙”(“Bell-Bottomed Tear”)より
アルバム『0898』(『0898 Beautiful South』)収録...1992年作
【コメント】
 英国の男女混成6人組バンド、ビューティフル・サウスが1992年にリリースした3枚目のアルバム『0898』に収録され、本国ではシングル・カットもされた曲。
 ビューティフル・サウスといえば、本国英国では出すアルバム出すアルバムがヒット・チャートの上位にランク・インされ『国民的バンド』と呼ばれたりもするけど、日本では全く人気が出なかったバンド。おそらく、彼らの魅力の多くがシニカルだったりグロだったりする歌詞にあったため、歌詞の内容が解らず共感が得られにくい日本ではダメだったんだろう。この曲のメイン・ヴォーカリストのブリアナ・コリガンは、こんな内容の曲ばかり歌わさせられたのに嫌気がさしたのか、このアルバムのツアー終了後に脱退しています(苦笑)。
 歌詞さえ全く無視してしまえば、ユーミンやらドリカムやら当時の日本で人気があったアーティストの曲と遜色ないほどの名バラードに仕上がっていて、私は彼らの曲のなかではこの曲が一番好きです(苦笑)。


2022年2月(第257回)...ロウ“Dinosaur Act”より
アルバム『シングス・ウィ・ロスト・イン・ザ・ファイア』(『Things We Lost In The Fire』)収録...2001年作
【コメント】
 『サッド・コア』という新しいジャンルを確立したアメリカのオルタナティヴ・ロック・バンド、ロウが2001年にリリースした5枚目のアルバムに収録されてる曲。
 それまでロウの名前を知ってるひとは一部の好事家に限られていたと思うけど、このアルバムの日本リリースによって一気に知名度を上げた。少なくとも、音楽雑誌(特に、『CROSSBEAT』)を毎月買って新しい音のチェックをしてた音楽ファンの間で。このアルバムがリリースされて数年後、地元のバンドのライヴが小規模のハコであったんだけど、その時にこのアルバムからの曲がカヴァー演奏されてたのをよく覚えてる。その曲がこの曲だったか、アルバム1曲目の“Sunflower”だったかまでは記憶が曖昧ですが...(苦笑)。
このアルバムの『Things We Lost In The Fire』ってタイトルの響き、私は大好きです。僕らが火のなかで失くしたもの...それはいったい何でしょう?


2022年1月(第256回)...スキレット“ヒーロー”(“Hero”)より
アルバム『アウェイク』(『Awake』)収録...2009年作
【コメント】
 アメリカのクリスチャン・ハード・ロック・バンド、スキレットの日本でのデビュー・アルバムとなる2009年作の7th『アウェイク』のアタマを飾る曲。
 日本ではクリスチャン・バンドは人気が出ない...というか、最初から日本のレコード会社から推されないのが定番になっているため、このスキレットも7枚目のアルバムにしてようやく日本でデビューとなったけど、この『アウェイク』は全米チャート初登場2位の大ヒットを記録し、さすがに日本のレコード会社ももう無視は出来なくなったよう(苦笑)。サウンド的にはリンキン・パークの後継者的な扱いを受けてるけど、リンキンと違ってなかなか人気が盛り上がらないのは、やっぱクリスチャン・バンドだからでしょうか?(苦笑) ドラマーのレン・レジャー嬢がカワイイし、もっと日本でも人気が出てもおかしくないのにねぇ...。

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