『猫』の声を聴いて、
『孤独な正義』を感じた夜
『オススメ・ディスク』のところで取り上げたNeko
Case & Her Boyfriends の『Furnace Room
Lullaby』...これを聴いた当初、「誰かに似てるんだけどなぁ...。だけど誰に似ているのか思い出せない!」...という相当にもどかしい日々を送っていた(...というほど深刻なハナシでもないが)。が、ある日突然思い出した!!! これはまるっきりローン・ジャスティスじゃん!!! カントリー・テイストあふれる女性ヴォーカルのロックもの...どうしてすぐにローン・ジャスティスのことを思い出さなかったんだろう?
ヴォーカルの『猫』ことNeko
Caseの声は、ローン・ジャスティスのマリア・マッキーを彷佛させるし...とはいっても、『猫』には申し訳ないけど、ヴォーカルの上手さからいったら、マリアを『10』とするなら、『猫』は『7』だね。でもこれは、私にとってマリアは『ロック女性ヴォーカリストNo.1』に認定するほどのスーパー・ヴォーカリストだから仕方ないんだけど...。
ローン・ジャスティスがこの世に存在したのは1980年代中期のほんの数年で、多くのひとは、その後ソロに転身したマリア・マッキーが『かつて居たバンド』としてしか知らないのかも。ただ、そのマリアが表舞台から姿を消して久しいので、ローン・ジャスティスもマリア・マッキーも知らないひとが相当に増えているんだろうなぁ。
そこで、ローン・ジャスティス/マリア・マッキーの歴史を紐解くと...
LONE JUSTICE |
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(国内盤 : ユニバーサル
MVCG-21011) |
LONE JUSTICE--Shelter |
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(国内盤 : ユニバーサル
MVCG-21012) |
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MARIA McKEE |
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(国内盤 : ユニバーサル
MVCG-25) |
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MARIA McKEE--You Gotta Sin To Get Saved |
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(国内盤 : ユニバーサル
MVCG-115) |
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MARIA McKEE--Life Is Sweet |
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(国内盤 : ユニバーサル
MVCG-189) |
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LONE JUSTICE--This World Is Not My Home |
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(国内盤 : ユニバーサル
MVCF-24052) |
彼女(たち)の作品は、一度も大ヒットしたことが無い。ここまで見ていると、カントリー → 脱カントリー → カントリー → 脱カントリー → カントリー...という実に無節操な音楽的変遷をたどっていることが解るだろう。彼女がそのヴォーカルの実力ほど売れないのはその無節操さが災いしているのは間違いない。でも、そこの気紛れなところがマリアの魅力でもあるわけだから...。私はマリアのライヴを観損なったことがあるんだけど...。会場に客入れしてるのに「今日は歌えない」とマリアがライヴをドタキャンしたから(笑)。その時にほとんど怒りを感じなかったのは、マリアがそーゆーキャラのじゃじゃ馬だと解ってたから、「ああ、マリアならしょうがないな」って感じ(笑)。
世の中には『スーパー女性ヴォーカリスト』と呼ばれるひとたちが居るけど、マライア某やセリーヌ某が巨大な富を築いていくのとは対照的に、『スーパー・ロック女性ヴォーカリスト』のマリアはどんどんボロボロになっていく一方。これもいかにもロック的でいいよなぁ〜(笑)。
その『ロック界随一のじゃじゃ馬』もとうとう年貢を納めたのか、最近パソ通でマリアが結婚したと知った。相手までは憶えていないが、いつぞやのライヴのキャンセルになった原因の急病になった『ベースの彼氏』じゃないことだけは直感している(笑)。このまま家庭に入って消えてしまうには、あまりにもあのヴォーカルは勿体無い! いずれ復活してくれると信じて、それまでは『猫』で我慢します(笑)。
マリアのファンのかた、よろしかったらあなたの『熱い想いを』→書き込みお願いします(笑)。ファンじゃないかたも、御意見・御感想をお願いします。
(2000.5.20)
追記
MARIA McKEE--Ultimate Collection |
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(import : Hip-O/Universal
3145415052) |
(2001.6.1)