Garbage
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(import : Almo Sounds
AMSD-80004)
1. Supervixen 2. Queer 3. Only Happy When It Rains
4. As Heaven Is Wide 8. Not My Idea 5. A Stroke Of
Luck
7. Vow 8. Stupid Girl 9. Dog New Tricks
10. My Lovers Box 11. Fix Me Now 12. Milk
1995年秋にリリースされた記念すべきデビュー・アルバム。邦題は『G』。
ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』をはじめ、'90年代のグランジ/オルタナ・ブームの名作を多数プロデュースしたブッチ・ヴィグ(ds.)、ブッチの旧友、デューク・エリクソン(g.,
key.)、スティーヴ・マーカー(g.)の2人に、エンジェルフィッシュのvo.だったシャーリィ・マンソンが加わることによってこのバンドのメンツが固まった。
リリース当時は、「ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』をプロデュースした、あのブッチ・ヴィグが新しく始めたバンド」という話題が先行し、ブリストル・サウンドに誘発されたというサンプリング、ループ多用のサウンドに親しみ易いポップなメロディーを乗せた彼らのユニークな音じたいは余り注目されなかった。地道なツアーによりグングン人気を上げていき、リリース1年後にはすっかり「話題のバンド」となっていた。
この1stでは、バンド結成当時に彼らが目指した「口に出すのが憚れるような陰鬱で暗い歌詞を誰もが口ずさめるポップなメロディーに乗せる」という狙いどおりの音が聴ける。“Queer”、“Only
Happy When It Rains”、“Vow”、“Stupid
Girl”、“Milk”などヒット曲も連発した紛れもなくガービッジの代表作。ちなみに、私が好きな曲は、“Only
Happy〜”と“Fix Me Now”で、大ヒット曲の“Stupid
Girl”にはしょーじき言ってあまり魅力を感じません(苦笑)。
日本盤には、映画『ロミオ+ジュリエット』で使用された“#1
Crush”と“Subhuman”が収録されていた。
“Supervixen”のイントロを初めて聴いた時のインパクトは、今でも忘れられない。
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Version
2.0
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(import : Almo Sounds
AMSD-80018)
1. Temptation Waits 2. I Think I'm Paranoid
3. When I Grow Up 4. Medication 5. Special
6. Hammering In My Head 7. Push It
8. The Trick Is To Keep Breathing 9. Dumb
10. Sleep Together 11. Wicked Eyes
12. You Look So Fine
1998年初夏にリリースした2nd。
前作が「口に出すのが憚れるような陰鬱で暗い歌詞を誰もが口ずさめるポップなメロディーに乗せる」という狙いに基づいて作られたとしたら、本作は「〜誰もが口ずさめるポップな明るいメロディーに乗せる」へと一歩進化したようで、“Temptation
Waits”、“When I Grow
Up”、“Special”などフツウの明るいポップ・ソングや、ファンキーなリズムを持つ“Wicked
Eyes”など、明らかな変化がみられる曲が多い。前作『G』路線の陰鬱な曲は“Hammering
In My Head”や“The Trick Is To Keep
Breathing”などで聴かれるものの、前作と違って、一般ウケするような分かり易いポップ・アルバム。この大衆化路線は日本では功を奏し、アルバム・リリース直後に『FUJI
ROCK FESTIVAL '98』にも出演した効果もあってか、日本もいよいよブレイク。日本での人気が欧米でのそれにようやく追い付いてきた。が、前作のサウンドに心酔しきってた私には「いかがわしさ」が減退した分、物足りなく聴こえた(苦笑)。
このアルバムの日本盤はオリジナルBMG盤とソニーからの再発盤とも歌詞対訳が無く、ファン泣かせだった。
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Beautifulgarbage
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(import : Interscope
0694931152)
1. Shut Your Mouth 2. Androgyny
3. Can't Cry These Tears 4. Til The day I Die
5. Cup Of Coffee 6. Silence Is Golden
7. Cherry Lips (Go Baby Go) 8. Breaking Up The Girl
9. Drive You Home 10. Parade 11. Nobody Loves You
12. Untouchale
1991年リリースの3rd。前作リリース後に映画『007ワールド・イズ・ノット・イナフ』の主題歌を担当したせいか、『007』映画のサウンドトラックに入ってるようなドラマティックな曲(“Can't
Cry These Tears”や“Cup Of
Coffee”)があったり、さらに変化がみられる。これまで影響を受けたパティ・スミス、クリッシー・ハインド、P・J・ハーヴェイふうのヴォーカルを披露していたシャーリィが突然ロリポップふうのヴォーカルを披露した“Cherry
Lips (Go Baby
Go)”にビックリ! この曲に留まらずシャーリィがいろんなヴォーカル・スタイルを披露するようになった。それに伴い、楽曲のヴァリエーションも増え、万華鏡を覗いてるかのような感覚が味わえるアルバム。その分、デビュー時の彼らのサウンドの魅力だった「いかがわしさ」がますます減退したが。
翌2002年には単独公演としては6年ぶりとなるジャパン・ツアーを行い、フジTV系の『ミュージック・フェア』にも出演してファースト・シングルの“Androgyny”を披露。そういう思い入れがある日本では、今回のベスト盤から“Androgyny”が選に漏れたことに異義を唱えたくなるファンが多いのでは???
日本盤では、『007ワールド・イズ・ノット・イナフ』のテーマ曲など、ボーナス・トラックが多数収録されてた。
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Bleed
Like Me
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(国内盤 : ワーナー
WPCR-12037)
1. Bad Boyfriend 2. Run Baby Run
3. Right Between The Eyes 4. Why Do You Love Me
5. Bleed Like Me 6. Metal Heart
7. Sex Is Not The Enemy 8. It's All Over But The Crying
9. Boys Wanna Fight 10. Why Don't You Come Over
11. Happy Home
3年おきにアルバムをリリースする法則を破って(苦笑)、前作から4年の間隔が開いた2005年リリースの4th。リリースが開いたのは、レコーディングが煮詰まったお蔭でバンド内の人間関係が最悪になったため、冷却期間を置いてからスタジオに再集結してレコーディングをやり直したといった裏事情があるためのよう。
前作のヴァラエティーに富んだ楽曲群に比べると、かなり1stのサウンドの感触に近い曲(“Bad
Boyfriend”や“Bleed Like Me”、“Metal Heart”、“Boys
Wanna
Fight”)があり、原点回帰を思わせる。作品の雰囲気では、2ndが一番近いかもしれないが、ノイジー&グランジィなギター・サウンドのせいで過去にないくらい(古典的な)ロック・アルバムとなった。シャーリィのヴォーカルも息遣いが聴こえそうなくらい生々しい。このアルバムに伴うツアーは、メンバーの体調不良のため日程半ばでキャンセルとなり、日本には来なかったが、アルバムどおりロック然とした彼らの姿を観たかった...。
“Bad
Boyfriend”では、ニルヴァーナ〜フー・ファイターズのデイヴ・グロールがドラムで参加。
日本盤では、ラモーンズのトリビュート盤に提供した“I Just
Wanna Have Something To Do”収録。
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others
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VARIOUS
ARTISTS--Sweet Relief II〜Gravity Of The
Sutuation (import : Columbia CK 67573)
1996年にリリースされたVic
Chesnuttベネフィット・アルバム。参加アーティストみんながVIcの持ち歌をカヴァーしており、ガービッジは1曲目の“Kick
My
Ass”で参加。この曲は1stリリース時のライヴで頻繁に披露されており、当時のブートレッグをチェックしてるようなコアのファンなら♪I
am
sorry〜という歌い出しの曲と言えば分かるだろう。
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VARIOUS
ARTISTS--We're A Happy Family〜A Tribute To
Ramones (国内盤 : ソニー SICP-230)
2003年にリリースされたラモーンズ・トリビュート。ガービッジは8曲目の“サムシング・トゥ・ドゥ”で参加。この曲は4th『ブリード・ライク・ミー』の日本盤のボーナス・トラックとして収録されてるので、この曲だけを目当てにワザワザこのアルバムを買うガービッジ・ファンは居ないと思われます(苦笑)。
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