5月22日に金沢・Eight
Hallで くるりのライヴを観た後、金沢からクルマで加南の山中町に移動。加南三山に数えられる地元の名峰・富士写ヶ岳の登山口の我谷吊橋のたもとにクルマを駐め、この中で仮眠。
私がこの場所で仮眠するのは、今月(2004年5月)2回目。5月4日にこれまた金沢で矢井田瞳のライヴを観た後(笑)、同じようにここ我谷吊橋のたもとにクルマを駐め、翌日の富士写ヶ岳登山に備えたんだけど、翌5月5日の天気がイマイチだったのと、カメラや地図など登山装備の一部を持ってこなかったのを嫌って中止。今回はその時のリヴェンジ登山だ(苦笑)。
5月23日の朝、4時には目が覚めた。こんな山奥の道を早朝から通るクルマは少なそうだけど、実際には我谷吊橋よりさらに大聖寺川を遡った県民の森方面(大日山方面)へ行くハイカーのクルマだろうか、時折私のクルマのそばをクルマがすり抜けていった。4:33に我谷吊橋を出発。ダム湖に架かる真っ赤な吊橋を渡る。
吊橋の下には人造湖ならではの無気味な青さをたたえた湖面が広がっている。吊橋を渡ると、右側の道をとり、湖面に沿って歩く。ほんの1〜2分歩いたころで左側に富士写ヶ岳への登山道が分かれているので、こちらに入る。最初の尾根上に乗るまでの登りは急で、地面が粘土質ということもあり、滑り易い。下りでは使いたくないような道だ(苦笑)。20分あまりこの急な坂道を登っていると、送電塔のたもとを過ぎる。傾斜は次第に緩くなっていく。一旦休憩をとった後、なおも登ると、これからの進む道が一望できるところに着いた。頂上(正確には前峰)がまぢかに見える。が、道は頂上までストレートについておらず、半円を描くように尾根上を廻り込んでいくので意外に時間がかかりそうだ。だけど、意外にアッケなく、枯淵コース合流点に出て、そこから2分の歩きでひょっこり富士写ヶ岳頂上に出た。6:25、到着。
雲が多いため、頂上からは期待していたほどの展望は得られなかった。白山は勿論、加賀大日岳方面もムリ。海側はなんとか展望が開けていたケド。富士写ヶ岳の頂上からは、火燈山への不惑新道が続いていたが、長年手入れがされていないようでヤブが酷く、文字どおり「不惑の境地」に達した者じゃないと歩けないようだ(苦笑)。当初の予定としては、頂上から西側の大内コースに下山するつもりだったけど、ガイドブックの記述によると、展望がなく面白味に欠けそう感じだったので、枯淵コースを下ることにした。頂上を6:55に出発。元の分岐に戻って、枯淵コースに入る。5分で前峰に到着。ここには首のないお地蔵さんと、地元が産んだ文士・深田久弥(『日本百名山』のひとです)のお札が立っている。
この前峰から下りにかかると、展望が開けた場所があり、我谷ダム湖が一望出来る。来る時に渡った真っ赤な我谷吊橋もよく見えた。
前峰からは単調な下り。この山の見物のひとつシャクナゲの花はもう散ってしまったようで、シャクナゲの木がたくさんあるにもかかわらず、花は1つも見なかった(苦笑)。廃道分岐からなおも急な坂を下っていくと、やがて水音が聞こえ始めるようになる。我谷コースと比べると歩くひとは少ないようで、登山道脇の雑草が登山道に被いかぶさってきている。小沢をひとつ渡ると、沢を右手にして杉の植林帯を行くようになる。やがて沢から離れて尾根を1つ乗り越すと、もうそこは枯淵登山口で、建設中(?...もう殆ど出来てる)九谷ダムが見える。ダム建設に伴い道路付け替えなどされた影響か、ミョーに小奇麗な枯淵登山口に降り立つ。ここからは工事の飯場などを見ながら車道を下る。阿曽橋で大聖寺川の対岸に渡ると、あとは車道に沿って元の我谷吊橋に戻るだけだが、山菜採りのシーズンのためか、山菜を求めてウロウロしてる(としか思えない)クルマが数台(苦笑)。大聖寺川に沿って歩いていると、自然な流れだった川がが、無気味な青さを持つダム湖に変わっていく。やがて元の我谷吊橋に戻った。朝には私のクルマしか駐まってなかったけど、たくさんのクルマが駐まってた。今から富士写ヶ岳に登ろうとする中高年登山者のパーティーも居た。私がもう富士写ヶ岳に登って来たって聞いたらビックリしそうだ(笑)。あと、山には全然カンケーなさそうな福井ナンバーのオープンカー3台も駐まってて、運転手たちもそこに居た。休憩すんなら別のところでしなさい!(笑)
ちゃっちゃと登って、ちゃっちゃと帰って来た軽登山。余裕で終わりました。12時前には富山に帰宅(笑)。
【行動記録】2004年5月22日(土)〜5月23日(日) 前夜発、日帰り
5月23日(日)
我谷吊橋433─送電塔458―534//544―枯淵コース合流点623―625富士写ヶ岳頂上655―
―枯淵コース合流点656―前峰701―廃道分岐715―小沢745―757//807―枯淵登山口814―
―阿曽橋816―枯淵変電所826―842我谷吊橋
【1:25,000地形図】越前中川、山中