ヒロくんのLIVE REPORT '01 PART 6 LOLITA No. 18

 新作『鳥人間』に伴うロリータ18号のライヴを高岡・もみの木ハウスで観て来た。
 
前回(1年前)の『TOY DOLL TOUR』の時と同じく、今回も地元のバンド、サンバルカンが前座で演奏。ヴォーカル兼ギターの横田真澄、ベースの杉村育美、ドラムの田辺麻世...のハイティーン(恐らく)の女のコ3人組で、お揃いのバンビ柄のラグラン長袖トレーナーを着て登場。『ブーデー』だった真澄サンがかなり痩せて、パーマかけててビックリ! オープニング曲はどこかで聴いた曲だと思ったら、少年ナイフの“Konnichiwa”だった(笑)。彼女たちがかなり少年ナイフに憧れ持ってるのは前回観たライヴで気がついてたけど、よく見ると真澄サンの顔の丸さは山野直子だし、麻世サンの顔の長さは山野敦子だ(笑)。中谷美智枝になるためには育美サンはもっと太らなアカンけど(笑)。1年前と比べ物にならないほど音圧が増してて、かなり筋肉増強された印象。麻世サンのドラミング、1年間で場数踏んだせいか、タイコの音じたいがもの凄く改善されてた。トチリは多いケド(笑)。タイコ叩くフォームもアッチャンそっくりだ。途中、卒業シーズンということで披露した芸(輪唱...笑)を挟んで、7曲演奏して、サンバルカンはステージを降りた。サンバルカン、大化け!!!
 ロリータ18号の出番に先立ち、ツアマネの西尾クンがステージに登場。ダイヴ禁止の旨を伝える前説をやる。観客から「わかったよ、オバチャン!」とゆわれ、「オバチャンじゃねぇよ! オジサンでもないよ!」と返した西尾クンは、若いクセに『ブーデー』、メガネ、長髪...だからね。オバチャンに見えるもんなァ...(笑)。西尾クンがステージを去ると、いつものように場内にDA PUMPの曲が流れ、ベースのキム☆リン、ドラムのアヤ坊、そしてギターのエナゾウが登場。DA PUMPの曲に合わせて踊った後、楽器を構え、ジャ〜ン!っと一発カマしたところでグラサンかけたヴォーカルの石坂マサヨ(マーチャン)が登場〜!!! オープニングは新作『鳥人間』のアタマを飾る“カモン”。ファンクラブ『ヤリタミン』会員の私は、事前にマーチャンが丸坊主にしたこと知ってたんだけど、いくらか伸びてて『水前寺清子』状態(笑)。他のメンバーはTシャツ姿なのに、マーチャンは赤いカーディガン姿で激唱! 曲が終わると前作『TOY DOLL』からの“デストロイン”のイントロへ。マーチャンが「『Oi !』の準備はイイですかあ?」とキッズに訊く。マーチャンの要望どおりキッズが「Oi !」の掛け声をちゃんと入れた。“O・K '99”が終わると、ようやくマーチャンが一息つけるMCタイム。もうグラサンと赤カーディガンは取り去ってハアハア肩で息してるマーチャン、「みんな1年ぶりになりますか。『TOY DOLLツアー』以来ですよね?」と、キッズに訊く。ここに居るみんなは殆どそうだろうけど、私は
去年の8月にダンス・ホール・クラッシャーズのライヴの前座で登場した際に観てるから、半年ぶりだケド(笑)。 「さっきウチの西尾(ここで、ウエスト廻り肉タンマリの様子を手ぶりで示した...笑)が言ったとおり、ダイヴ禁止ですから」とマーチャンの口からも釘を刺してから、曲紹介「“ロリータTVチャンネルショウ”!」。新作の中でもポップな曲“ロリータTVチャンネルショウ”を演ると、“バカにつける薬”、“速い奴”、そして“生きれ人”...と、新作『鳥人間』からの曲を連発。キム☆リンのベースラインがクリアに聴こえ、ベースを強調したサウンドバランス。今まで観たロリータ18号のどのライヴよりもベースがよく響いてた。
 “生きれ人”の後、MCタイムに入り、マーチャン以外のメンバーのトークタイムに突入。まずはキム☆リン。キム☆リンが喋ったことは、前日高岡でショッピングした話と、新装もみの木ハウスのトイレの話。「女のコでトイレに入ったひと、居る?」というキム☆リンからの問い掛けに、野郎どもばかり反応示したので「女のコに訊いてるのッ!」と、野郎どもを黙らせたキム☆リン、女のコたち相手に「キレイだったよねェ?」と同意を求めてた。次はアヤ坊の番。アヤ坊のお話は最近見たヘンな夢について。5万人くらい客が入る大きな野外会場で演奏してたら、強い風が吹いて、他のメンバーが飛ばされてしまい、どうしよう〜!!!って、ひとりでパニクる夢を見たそうです(笑)。さらに、アヤ坊の十八番の亀トーク...「亀の鼻息を聞いてあげてね。」...が終わると、マーチャンから「ヴィデオ・クリップにもなってる曲」との紹介で、新作からポップな曲の“クロール”と、さらに3曲演奏したところで、今度はエナゾウのトークタイム。エナゾウはペットのハムスター『ポニハニ君』の紹介をした後(苦笑...私は、寒かった...)、モノマネを3つ披露。『高岡大仏』と『もみの木』と『風の谷のナウシカ』のモノマネ(瞬間芸ともいう....笑)。エナゾウのトークタイムが終わると、マーチャンが「二度と見られない『高岡大仏』のモノマネが見れてよかったね」と、どこか醒めたコメントを発してた(笑)。この後、おなじみ“サルーン”と“副隊長”を演ると、そして「ラストですぅ〜」というマーチャンのMCと共にピストルズのカヴァー“ THE GREAT ROCK' N' ROLL SWINDLE”が始まる。曲が終わると、キム☆リンはピックを投げ入れ、マーチャンとアヤ坊はファンと握手してから、ステージを去った。
 ファンの「エナリ・コール」のなか、鳥人間ツアーTシャツに着替えたマーチャンがステージにひとり戻って来た。マーチャンのギター弾き語り(+ハーモニカ)で“生活”を演ると、他のメンバーもステージに戻って来た。スターリンのトリビュート盤に参加した話をした後、「もう1つトリビュート・アルバムに参加したんですよ。『ルパン三世』のトリビュート盤」という話題になった。ここで披露されたのは、件のトリビュート盤に提供した“ルパン三世のテーマ”。初代TVシリーズのテーマで♪ルパンルパンルパン〜ルパンルパンルパン〜ルパン〜ルパン〜ルパンルパンルパン〜ってヤツ。まさか、こんなのが聴けるとは(笑)。この後、“パンク DE ゴー!”を演ってライヴ終了。ステージ去る際にまたファンと握手していったメンバーたち。キム☆リンはここでもピックを投げ入れた。
 ファンから「一休〜!」との声に「真ん中歩きます。屏風の虎を出してください」と返したり、「『年の差』(註:富山テレビ土曜P.M.5:30〜)って番組知ってる? 私らの曲“クロール”が使われててビックリしました!」と言ったり、前座のサンバルカンの3人に謝意を示したり、マーチャンの『らしい』トークは楽しかったけど、選曲があまりにも新作に片寄り過ぎ(17曲中11曲が新作から)。なじみのあの曲も無かった...。この曲も無かった...。

【SET LIST】...'01.3.11 高岡・もみの木ハウス
1. カモン
2. デストロイン
3. O・K '99
4. ロリータTVチャンネルショウ
5. バカにつける薬
6. 速い奴
7. 生きれ人
8. クロール
9. テキトウZ
10. 鳥と人間
11. VIDEO KILLED THE RADIO STAR (ラジオ・スターの悲劇)
12. サルーン
13. 副隊長
14. THE GREAT ROCK' N' ROLL SWINDLE

(encore)
1. 生活
2. ルパン三世のテーマ
3. パンク DE ゴー!

LOLITA No. 18 live with DANCE HALL CRASHERS '00.8.2

LOLITA No. 18 live @ Takaoka Mominoki House '00.4.3

LOLITA No. 18 live with ROCKET FROM THE CRYPT '99.1.15

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