去年、都市近郊型野外フェスとして産声をあげたものの問題点が多数噴出し、観客やマスコミからいろいろ叩かれた(苦笑)『SUMMER SONIC』(以下、サマソニ)。去年私は大阪会場初日のみに参加したけど、今年は東京会場(実際は千葉市内だけど)初日のみに足を運んだ。今回東京会場を選んだのは、最初からマシュー・スウィートだけがお目当てで、彼が土曜日に登場する会場を選んだまでのハナシ。日曜日だと翌日の仕事に障りが出るし、何よりも帰りの足が限定されてしまうし...。今回、9時台には会場のあるJR京葉線海浜幕張駅に降り立った。というのは、去年の大阪会場最寄りのコスモスクエア駅から延々と続いた入場待ちの長〜い列の『悪夢』があったから。入場待ちの列の進みが遅く、目的としてたタヒチ80の演奏を会場外で聴くハメに陥った記憶は今でも生々しい。あんな目には遭いたくない!!!ってことで早めに会場入りしたんだけど、大阪と幕張では事情が違うようで...なにしろ東京モーターショーやら何やらで四六時中イヴェントやってる地域だから...数万程度しか人が集まらないサマソニくらいでは混雑しないのだ(笑)。今回の私の目的アクトは、グロス、リヴィング・エンド、LOVE PSYCHEDELICO、マシュー・スウィート、そしてBECK。グロスは幕張メッセでの『Stage 2』に登場なので、駅から直接幕張メッセに向かい、リスト・バンドの交換を済ませ会場に入る。まだオープニング・アクトの演奏開始まで1時間以上ある。マーチャン売り場を除いたりして時間を潰す。10時半になり、『Stage 2』のオープニング・アクト、THE MOLDY PEACHESの演奏が始まった。
【THE MOLDY
PEACHES】...Stage 2
アッシュのティム・ウィーラーみたいなヤサ男(アダム・グリーン)と、落合博満の愛息・福嗣クン(笑)かジャイアント落合を思わせる風貌の『沈デブ』女(キミヤ・ドーソン)によるデュオ。バックにサポート・メンバーが3名。『福嗣クン』のガキ・ヴォーカルがインパクトあり。一番インパクトあったのは、やっぱルックスだけど(笑)。『福嗣クン』もサポートのベーシストもマントしてたし、そのベーシスト、上半身裸で柄モノの短パン履いてたし、みんなヒッピー集団っぽかった(笑)。曲は6曲くらい演ったかな。1曲、尾藤イサオの曲♪だあれのせいでもありゃしなぁい〜(笑)とまったく同じメロディ・ラインが出てきたけど、流石に♪みんなオイラが悪いのさぁ〜...には、つながらなかったです(笑)。
【GLOSS】...Stage
2
グロスについては最初は完全にノー・マークだったんですよ。でも『rockin'
on』9月号の『ブロンディになりたい!!
アイスランドからやってきた少女のイノセント・ポップス』っていう見出しに惹かれ、私のなかでは要注意アーティストになったグロス。「ブロンディになりたい!」とは志高いじゃないですか。感心、感心。私、ブロンディ大好きです(笑)。予定どおりの11時20分頃にステージに現れたグロス。勿論、注目はバックを固める野郎どもにではなく、ブロンド美女の紅一点のヴォーカル、ハイドラン・アナに集まる。ステージに登場するなり「オハヨ」と日本語で挨拶したハイドラン。さっそく最初の曲を歌い始める。まだデビュー・アルバムがリリースされる前(9月5日リリース予定)だから、何の曲演奏してるか解らなかったケド。(恐らく)“Lonely
In
Paris”を2曲目に演ると、今度は「ゲンキ?」とまた日本語で訊いたハイドラン、「“Wednesday”」って、次の曲を紹介した。音的にはハイドランの憧れのブロンディというよりも、カーディガンズって感じがします。ハイドランはブロンディのデボラ・ハリーほど姐御肌が強くない。ルックス的にもカーディガンズのニーナに似てるからね。あと、声も。そして、三日月型の鈴振るだけのステージ・アクションも???(笑)。もし、グロスの音楽にブロンディ的なところを捜すと...ドラムの手数の多さかな(笑)。4曲演ったところで、ハイドランが曲紹介。「“New
York Boy”」。シングル曲“New York
Boy”を披露してくれた。7曲演ったところで、曲間がけっこう間延びした時、またもやハイドラン、「待ットッテ、ミンナ」って日本語のMC入れてた(笑)。最後に典型的ダンス・チューン“This
Is All I
Need”を披露してハイドランたちはステージを去っていきました。
【SET
LIST】...'01.8.18 幕張メッセ
1. ?
2. Lonely In Paris
3. Wednesday
4. Another Day
5. New York Boy
6. My Heart Belongs To You
7. Aeroplane
8. This Is All I Need
【RIZE】...Stage
1
次のお目当てのアーティストは『Stage
1』に登場のリヴィング・エンド。ってことで、10分くらい歩いて『Stage
1』の千葉マリンスタジアムに移動。初めて千葉マリンスタジアムに足を踏み入れた。青いビニール・シートに覆われたグラウンドに降りて、次のアクト待ってたら、次の登場アクトはRIZEだって(笑)。な〜んだ...。グラウンドから離れて3階スタンド席に移動(笑)。高いところからステージを見下ろす。やがてステージにRIZEの4人が登場。このひとたちの音聴いたのは初めてだけど、モロにリンプ・ビズキットな音してるね。あと、ギタリスト(中尾宣弘さん)の演奏がリンプよりも、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンっぽいので、RATMのようにも聴こえる。思想の無いRATMか?(笑) “カミナリ”など、ファンには耳馴染みの曲を多数演ってたみたいです。最後にヴォーカルのJesseがステージから客席のほうに飛び降りて、ものの見事に(苦笑)左足を痛めておりました。ステージに戻ってからも足を庇いながら観客を煽りまくるステージングを展開してたんだけど、最後は足引きずりながらステージ裾へ消えてった。RIZEのメンバーがステージから去ると、ステージを仕切るMCが「早く足が良くなるようにみんなで拍手〜!」って、観客に拍手させてたのが笑えた。Jesseさん、もう足、治った???
【THE LIVING
END】...Stage 1
ってことで、ようやくお目当てのリヴィング・エンドの出番。3階スタンド席からグランドに移動(笑)。『オーストラリアのグリーン・デイ』と呼ばれるこのトリオは、去年に引き続いてのサマソニ参戦。このリヴィング・エンドの出番の頃から雲ゆきが怪しくなる。浜風も強い。時間になり、ステージに現れたリヴィング・エンドの3人。ギター/ヴォーカルのクリス・チーニーとウッドベース奏者のスコット・オーウェンはこのクソ暑いなか、スーツ姿で登場。クリスにいたってはネクタイまで締めてる(笑)。ドラムのトラヴィス・デムジーは黒のTシャツ姿だけど(笑)。オープニング曲は“Monday”。次は最新作『ロール・オン』のタイトル・チューン。さらに最新作から“Revolution
Regained”の後は、早くも代表曲の“Prisoner Of
Society”。ここまで演って暑さが頂点に達したのか、クリスがスーツを脱いだ。スコットに至ってはとっくの昔に上着脱いでた(笑)。1stからの“All
Torn Down”を演ると、クリスが次の曲を紹介。「“Dirty
Man”!」。“Dirty Man”の次は、去年のサマソニでも演った“Pictures In
The
Mirror”へ。この辺りから雨が降り始める。最初は小降りだったから、『フジロック』みたいに暑さ対策で散水してんのかと思ってた(笑)。クリスのロカビリー趣味丸出しギター全開のインスト曲を演ると、ライヴではメッチャ盛り上がる“Uncle
Harry”へ。この頃から雨がマジ降りになってきたものの、あと少しの我慢と自らに言い聞かせ、盛り上がり続けるキッズといっしょに♪Uncle
Harry piss in the bath〜 whoa〜 piss in the
bath〜と絶唱してた私(笑)。この“Uncle
Harry”で盛り上がってライヴ終了かと思いきや、まだあの曲が残ってた。“Second
Solution”...。雨は激しく降り続け、グラウンドを覆う青いビニール・シートも濡れてきた。代表曲の“Second
Solution”だから、スコットは『表が黒、裏が白で側面が市松模様(笑)』のウッドベースの上に乗って演奏したり、クリスは観客と掛け合い始めたり、見せ場をたくさん作ってくれた。けど、雨のなかで観る身にしてみれば、そんなに曲をひっぱらずに早く切り上げて欲しかった(苦笑)。ってことで、目的のひとつだったリヴィング・エンドはあまり快適な状態で観られなかったな。残念...。この日まともに雨降ってたの、この時だけだし(苦笑)。リヴィング・エンドの3人がステージを去ると、濡れて滑り易くなったビニール・シート上を足下に気をつけながら移動。千葉マリンから、幕張メッセへ、さらには食料の買い出ししに海浜幕張駅へ移動。だって(特に千葉マリン)会場で売ってた喰いモンの値段高かったんだモン(笑)。
【SET
LIST】...'01.8.18 千葉マリンスタジアム
1. Monday
2. Roll On
3. Revolution Regained
4. Prisoner Of Society
5. All Torn Down
6. Dirty Man
7. Pictures In The Mirror
8. ? (インスト曲)
9. Uncle Harry
10. Second Solution
【JET BLACK
CRAYON】...Stage 2
海浜幕張駅前から幕張メッセに戻ったのは、LOVE
PSYCHEDELICO(以下、デリコ)の出演予定時間15時20分ギリギリ。せっかく駅前で安い喰いモン仕入れてきても、食べる時間が無い。ライヴ・スペースには喰いモン持ち込めなかったから、\500円もするコインロッカーに荷物全部お預け...。せっかく安い喰いモン仕入れてきた意味まるでナシ...。アホである...。ところがステージでは、セット準備中どころか、まだJET
BLACK CRAYON
の演奏中。予定よりも時間が大きく押してるようだ。100万枚アルバム売った人気アーティストのデリコ目当てに観客が大勢集まってくるなか、演奏続けたJET
BLACK CRAYON
は4人組のインスト・バンド。どんどん集まるデリコ目当ての観客をみんな自分たちのファンと勘違いしたか否かは知る由も無いが(笑)、JET
BLACK CRAYON のひと、観客に「thank
you〜!」と何度も御礼を言い、ばんばん曲演り続けます。それに応えて観客も大きな拍手を惜しみなく贈ります(苦笑)。「さっさと引っ込んで、デリコ出せや!」などと言うひとは1人も居ません(笑)。本来ならこんな大勢の客の前で演るハズなかったのに、タイム・テーブルがズレたお蔭で多くの聴衆の前で演奏出来たJET
BLACK CRAYON、幸せだったってことにしておきましょう(笑)。
【LOVE
PSYCHEDELICO】...Stage 2
JET BLACK CRAYON
の演奏が終わっても、観客の移動は少ない。私の居たステージに向かって左側前あたりは客がある程度ギュウギュウづめに詰まってる。みんなJET
BLACK CRAYON
の演奏中に場所取りは済んでた(笑)。ステージ上ではセット・チェンジが行なわれてる。ギュウギュウづめのなかに居ると長く感じケド(笑)。観客の数はまだ増え続けてる。この日の『Stage
2』で一番客が集まったんじゃないだろうか? なにしろ、この日の『Stage
2』のメイン・アクトはトリに登場するAIRではなく、デリコと言われてるくらいだから(笑)。デリコがステージに現れたのは予定よりも40分押しくらいだろうか? 彼らのセット・チェンジ時間も長めだったから(笑)。ステージに登場したデリコの2人...KUMIさんと直樹さん...の他に、サポート・メンバーの3人が登場。ジーンズに黒いキャミソール姿のKUMIさんと直樹さん、そしてサポート・メンバー1人がギターを構え、トリプル・ギターで始まった曲は最新シングル曲の“Free
World”。私は過去2回デリコ観てるけど、今まではバック・メンバーにはいかにも「青学軽音サークル人脈です」的な若いミュージシャン使ってた。だけど今回は彼らよりも年上の熟練ミュージシャンたちを起用。今までギター3本になった場面なんかなかったゾ! サポート・メンバーはドラムとベースとキーボードで、キーボード奏者が曲によってはギターを構えてこのようにトリプル・ギター編成になってる。勿論、KUMIさんもギターを手放し、直樹さんのギター1本になった曲もあったケド(笑)。“Free
World”が終わると、KUMIさんがMC入れる。「私たちがよく演ってる曲なんだけどね。ボブ・ディランの“Like
A Rolling
Stone”〜」って曲紹介。歌えるんだったら一緒に歌ってね☆...とか言ってたゾ。だけど私にも無理なのと同じく、一般のデリコ・ファンにも荷が重かったようです(笑)。次に“I
mean love me”を演るとKUMIさんが次の曲を「“Last
Smile”〜!」って紹介。これには観客も沸くわな。“Last
Smile”が終わると。「みんな、踊ってる?」などとMC入れたKUMIさん。「ダンスしよう」と“ノスタルジック
'69”をプレイ。この後はハード・ドライヴンな“"O"”、そして“LADY
MADONNA〜憂鬱なるスパイダー”へ。観客大いに盛り上がった。曲が終わると、「今日もこの後、まだあるし、明日もあるし。みんな楽しんでいってよね」といった主旨のセリフを喋ったKUMIさん。まるでもうデリコのライヴはこれでお終いのようなもの言いだけど(笑)、まだ『あの曲』が残ってる。そして最後にやっぱり『あの曲』が出た。“Your
Song”だ!!! CDのサウンドと比べると、この曲が一番筋力アップされた印象があったんだけど(笑)。“Your
Song”で最後に大きな盛り上がりをみせると、曲のエンディングでメンバー紹介した後、KUMIさんは「いい夏だったね」との言葉を観客に残し、ドラマーはスティックを観客に投げ入れ、デリコ御一行はステージを後にした。デリコ御一行が姿を消すと、観客フロアのほうでも『民族大移動』が始まった(笑)。
【SET
LIST】...'01.8.18 幕張メッセ
1. Free World
2. Like A Rolling Stone (ボブ・ディランのカヴァー)
3. I mean love me
4. Last Smile
5. ノスタルジック '69
6. "O"
7. LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー
8. Your Song
デリコ観終わった後、会場のなかをうろついてると、マーチャン売り場の向かいあたりのテントでアーティストのサイン会をやってた。誰のサイン会だ?と思って覗くと、今のニール・ヤングが10歳くらい若返ったような太ったオッサンが居た...。掲示を見ると...が〜ん!!! マシュー・スウィート...。エラくお太りになったもんだ(苦笑)。サイン会は10分間限定で、サマソニのパンフレット購入者だけがサインもらえる仕組みになってる。多くのファンがマシューとバック・メンバー(含、ヴェルヴェット・クラッシュ...以下、ヴェルクラ)のサインをもらってた。なかにはマシューに向かって「2 hours!」(「2時間演れ!」)と叫んでたファンも居た。「おっと、サイン会、10分限定なんだよな。でもオレ、サマソニのパンフ、コインロッカーのなかに預けてるゾ。取りに行かなきゃ。えてして、荷物取りに行って戻ってみたらサイン会終わってるんだよなぁ...。でも、ダメモトで荷物取りに行かなきゃ!!!」と駆け足でコインコッカーに向かい、預けた荷物を取り出し、また駆け足でサイン会場に戻ってみたら...案の定でした...。もうサイン会終わってました...。やっぱ、あまりのマシューの容貌の変化にショックを受け、次の行動に移るのが遅れたのが敗因でした...(苦笑)。会場の外に出て、買ってきた缶ビール飲んで、おにぎりを喰う。
【BILAL】...Stage
2
タイム・テーブルはますます時間押しが激しくなっている。マシュー・スウィートの出番頃に『Stage
2』に向かうと、まだビラルの演奏中。アレステッド・デベロップメントのスピーチ風(???)の男性シンガーで、バック・メンバーの女性とビラル自身の妖しい腰付きした踊りを観ながら、ステージ向かって右側前で横になってたら、そのまま眠ってしまった...。
【MATTHEW
SWEET】...Stage 2
目が覚めたら、ちょうどマシュー・スウィート御一行様が出没する直前。私のメイン・ディッシュはマシュー・スウィートだったから、他のひとたちもてっきりそうなのかと思ってたら、意外に客の集まりが悪い。みんな、プライマル・スクリームを観に行ったの?(笑) やがて、ステージにマシュー・スウィート御一行が現れた。先ほどのサイン会で、10
m
ほどの至近距離でマシューを見てるので、今さら驚きはない(笑)。でも、もしサイン会でマシューを間近で見ていなかったら...ステージの薄暗い灯りだけだとマシューの変貌に気が付かなかったかも(笑)。バンドはマシューを含めギターが3本、ベース、ドラムの編成。ドラマーはヴェルクラのリック・メンク君ネ。登場したバンドが演奏し始めた曲は最新作『イン・リヴァース』の“Beware
My
Love”! すぐに解ったよ。このイントロ聴いただけで、ホントにマシューのライヴに来てるんだなあ...っていう感動が沸き上がってくる。マシューが歌い出したところ、マイクが入ってなくて、歌が最初は聴こえない。だけどこのトラブルもすぐに解消され、マシュー節が全開に。曲が終わると英語で「『オルタード・ビースト』のアルバムから“Time
Capsule”」っていう意味の曲紹介したマシュー。“Time
Capsule”に突入〜!!! 曲が終わるとそのまま次の曲へ。演奏され始めたギター・フレーズはアルバム『ガールフレンド』のアタマを飾る“Divine
Intervention”のイントロ。これには観客も大いに沸く。ファンのこの反応を見て、アルバム『ガールフレンド』の人気ぶりを改めて感じました。マシューのギター・プレイもヨタヨタした動きも、そしてルックスも(苦笑)、良くも悪くもニール・ヤング的。マシューのステージング観て「マシューは『Stage
2』でホントによかった!!! 『Stage
1』だとスクリーンに姿がクッキリ映されちゃうからな」と、しょーじきなところ思った(苦笑)。曲が終わると英語で「『100
% ファン』のアルバムから“We're The
Same”」っていう意味の曲紹介したマシュー。“We're The
Same”に突入〜!!! このようにマシューが曲紹介する度に律儀なファンたちが沸く。次にマシューたちが演奏し始めたフレーズは...私の大好きな曲...だけど、日本におけるアルバム『オルタード・ビースト』の悪評ゆえ、ライヴでのナマ聴きを半ば諦めてたあの曲のイントロだった。“Devil
With The Green
Eyes”!!!(邦題は“碧い瞳の悪魔”) もうこの曲の登場に興奮してしまって、1オクターブ高くして思いっきり歌っちゃいましたよ、私(笑)。感動的な“Devil
With The Green Eyes”(笑)の後は“Someone To Pull The
Trigger”(邦題は“引き金”)。これもアルバム『オルタード・ビースト』の曲。日本での悪評に反して、マシューはアルバム『オルタード・ビースト』を買ってるようだ。曲が終わるとここで、メンバー紹介があった。ヴェルクラのポール・チャスティンとリック・メンクもしっかり紹介を受け、ファンからの声援を浴びていた。メンバーは5人かと思ってたらステージ右端にもう1人居た(私の居た位置から一番遠い位置)。マシューが「『イン・リヴァース』のアルバムから“If
Time Permits”」っていう意味の曲紹介を英語でして始まった“If Time
Permits”で、その『もう1人』が「楽器に触らずに演奏」してたのは、ひょっとしてテルミン??? よく見えなかったんだけど...。この『もう1人』はこの曲と次の“What
Matters”だけでステージから引っ込んでしまったようだ。次に人気の『ガールフレンド』からの“You
Don't Love
Me”を演奏すると、「僕らをサマソニに呼んでくれたクリエイティブマンに感謝します」といった主旨のハナシをしたマシュー、英語で「『オルタード・ビースト』のアルバムから“The
Ugly
Truth”」って曲紹介。ホントにマシュー、『オルタード・ビースト』好きねぇ(笑)。私も好きよ(笑)。“The
Ugly
Truth”が終わると、律儀にもまた曲紹介するマシュー(笑)、「『タイム・カプセル』のコンピレーション盤のボーナス・トラック曲だよ。“So
Far”」って詳細な解説して、“So
Far”をプレイ。ホントにMC好きなマシュー、「前回、日本に来たのは9年前だけど、その時のアルバムのタイトル曲だ」ってなことを英語で言った。曲は勿論“Girlfriend”。アルバム『ガールフレンド』からの曲だからファンは盛り上がる。激しくドラム叩いてたリックが立ち上がったから、もうライヴは終わりって焦ってたら、メガネを外して汗ぬぐっただけだった(笑)。ここまでアルバム『ブルー・スカイ・オン・マーズ』からの曲がゼロなのに気付いてたから、ここからの曲を期待してたんだけど、次に演った曲も『ガールフレンド』から。残り時間からして『ブルー・スカイ〜』からの曲はムリだなと諦める。「今夜、最後の曲」と言って、ファンのなかのひとりを指差したマシュー。「キミのリクエスト曲を演るよ!」ってな感じでマシューが言ってから始まった“Sick
Of
Myself”。多分、先のサイン会でそういうやりとりがあったんだろう。人気曲だからファンがみんな弾けまくるのは当然として、ステージ上のマシューたちも弾けてました(笑)。ファンがステージにタオルを投げ入れると、それを顔に巻いておどけてみせたマシュー。さらにはピックを観客に投げ入れる者や、観客に『投げキッス』してく者など、バック・メンバーたちもおどけながらステージを去っていきました。あ〜、よかった...。“Devil
With The Green
Eyes”だけでも死んじゃいそうでした(笑)。改めて演奏曲みると、ベスト盤『タイム・カプセル』から『ブルー・スカイ〜』の曲を排除したような選曲。このベスト盤の選曲にケチ付けるひとも居るけど、この選曲はマシューのお墨つきだったワケですね(笑)。
【SET
LIST】...'01.8.18 幕張メッセ
1. Beware My Love
2. Time Capsule
3. Divine Intervention
4. We're The Same
5. The Devil With The Green Eyes
6. Someone To Pull The Trigger
7. If Time Permits
8. What Matters
9. You Don't Love Me
10. The Ugly Truth
11. So Far
12. Girlfriend
13. I've Been Waiting
14. Sick Of Myself
【BECK】...Stage
1
マシューのステージが終わってから時計を見ると、7時40分くらいになってた。『Stage
1』でBECKのステージが始まってる時間だ。慌てて『Stage
1』に移動。だけど『Stage
1』のほうも予定よりも時間が押してるようで、まだ演奏は始まっておらず、セット・チェンジの真っただなか。今回のサマソニ、BECKは帰りの電車の邪魔にならない限り、観る...っていうスタンスで臨んだため、千葉マリンの3階スタンド席の出入口から近い席に陣取る。まるで『ゴルゴ13』みたいに(笑)コトが終わったら真っ先にトンズラできるようにという位置取り(笑)で開演を待ってると、暗闇に包まれたステージに、白色の衣装着て両腕に『光の剣』との形容がふさわしいライト着けた人物が2名登場。勿論、うち1人はBECK本人だろう。バックに流れる曲に合わせてロボットふうのどこかぎこちない動きの踊りを始める。曲は“Get
Real Paid”。“Get Real
Paid”が終わると、素早く衣装を脱ぎ捨てて身軽なタンクトップ姿になったBECKがステージに戻ったところで“The
New Pollution”。いつもの小道具・双眼鏡を持ち出したBECK、“Hollywood
Freaks”のエンディングではグラウンドを埋める満員のファンたちと掛け合いを始める。掛け合いが終わったところで「腹、減ッテナイカイ???」って日本語で言った。これには観客大爆笑〜!!! アヤしい日本語の使い手と言えば、ウィーザーのリヴァースが第一人者かと思ってたけど、このひとのことをすっかり忘れてました(笑)。'96年には「アサハラショーコー!!!」って叫んでるし(笑)。
この日も「一緒ニ、ジゴクヘ、行コー」などと喋ってたみたいです(笑)。最新作『ミッドナイト・ヴァルチャーズ』からの“Milk
&
Honey”の次に披露されたのは“Loser”。久しぶりに“Loser”聴いて、「“Loser”ってコイツの曲だったんだね」と再確認した次第。もはや“Loser”の文脈と遠く離れたところにBECKが来てることを痛感...。バック・メンバーは数えきれないくらい居ました(笑)。誰かが『大名行列』って言ってたケド、それも言い得て妙(笑)。“Nicotine
&
Gravy”では、その豪華キャストのダンサーのネェチャンとハグしてたBECK(笑)。ここで、アコースティック・セット(...といっても、昔のようにBECKひとりでは無かったんだけど)に突入〜。“Nobody
Fault But My
Own”(この曲名を「誰のせいでもありゃしない、みんなオイラが悪いのさ」と尾藤イサオふうに訳してたひとが居たけど、偉い!!!...笑)を演ると、ホンワカした“Jack-Ass”。フル・メンバーでの“Where
It's
At”では、いつもどおりステージ上でスライディングかましたBECK。グラウンドのファンたちもちゃんとスライディングやってたかな???(笑) “Where
It's At”が終わると「good
night〜!」とBECKたちがステージを去る。いくらなんでも終わるの早過ぎ。演ってない曲も多いし。そのままスタンド席でアンコールの手拍子しながら待ってると、やっぱりBECKがステージに戻って来た。しかも、白色のスーツに着替えて(笑)。ここで演った曲は“Sexx
Laws”。妥当なところですね(笑)。曲が終わると「アリガト!」と日本語でファンに御礼を言い、BECKはステージを去った。さすがにこれでライヴはお終い...と思い、3階スタンド席から逃亡開始した私。みんな考えることは一緒で(笑)2階通路は人混みでごった返してた。そんななか突如グラウンドから歓声が聴こえてくるじゃないか! 2回目のアンコールだ!!! 慌てて2階スタンド席入口へ移動。ここからステージをみる。ステージに三たび現れたBECKは「カラオケ〜!!!」って叫ぶ曲(“Minus”)演ってました。もう1曲ハチャメチャな曲を演るとBECKは「see
you next
year〜!」って来年のサマソニ出演を約束してました(笑)。最後に披露したのは、やはりこの曲“Devils
Haircut”。ファンはこの曲に大いに盛り上がってたんだけど、エンディングがしつこかったので、私はもう帰路についた。千葉マリンスタジアムの外に出た途端、突然夜空に数十発の花火が乱舞!!! アッケにとられてしまいました。スタジアムの外でも「凄え〜!!!」って驚いたくらいだから、グラウンドで観てたひとはもっと驚いたことでしょう(笑)。去年のサマソニ大阪会場のグリーン・デイのステージ放火を思わせる(笑)BECKの豪快な花火大会で、今年のサマソニ東京会場初日は幕を閉じたのでした。ああ、痛快、痛快〜!(笑)
【SET
LIST】...'01.8.18 千葉マリンスタジアム
1. Get Real Paid
2. The New Pollution
3. ?
4. Hollywood Freaks
5. Milk & Honey
6. Loser
7. Mixed Bizness
8. Nicotine & Gravy
9. Nobody Fault But My Own
10. Jack-Ass
11. Where It's At
(encore 1)
1. Sexx Laws
(encore 2)
1. Minus
2. ?
3. Devils Haircut