今や日本を代表するスカコア・バンドになったケムリの新作『emotivation』に伴う全国ツアーを金沢・AZホールで観て来た。今や大人気バンドのケムリのライヴってことで、会場のAZホールはライヴ開始前から超満員。ギュウギュウ詰めで客が入ってる状態。開演時間の6時ギリギリに会場入りした私は、フロアの一番後ろの列に居た。人混みかき分けて前に出るのも億劫だったし。さらに言うと、もしも私が早く会場入りしてたとしても、結果的には一番後ろの列まで避難してくることになっていただろうから(苦笑)。開演時間を少し廻ると、オープニング・アクトのSTAB4
REASONが登場。STAB4
REASONが演ってる音楽はパンクなんだろうけど、同じメンバーでレゲエ・バンドもやってるそうで、そのせいか突然レゲエになるようなバンド。リーダーらしきギタリストが3年振りに出したCDの宣伝をしてる横からヴォーリストが「みんな元気無いぞ!」と観客を煽ったりしてた(笑)。「次に来た時には、また一緒に遊んでやってください」とヴォーカリストが言って、全部で8曲くらい、30分ほど演奏してSTAB4
REASONの4人はステージを去った。
セット・チェンジを挟んで、みんなが待つケムリの面々がステージに姿を現したのは7時のことだった。ドラムのショージがいつもどおりヴィデオ・カメラを手にして登場、観客にレンズを向ける。他のメンバーも姿を現し、それぞれ持ち場に就いた。そこへフミオ登場〜!!! 「金沢に来るの、ホント楽しみにしてました」などと、金沢のファンへの挨拶(笑)がひととおり済むと演奏開始。オープニング曲は新作『emotivation』からの“Try
To Be Yourself”。続いては、今年の『フジ・ロック』のGREEN
STAGEでも演奏した、ホーン・セクションのイントロが印象的な曲“Rockin'”。会場のファンは最初から盛り上がり...っつうか、暴れまくっていて、最初からすし詰めだったフロアは「凄いこと」になっていた。暴れるキッズに弾きだされた観客がまた他の観客を弾き出す模様は、まさに「芋の子を洗う」状態(笑)。“Bonfire”と“Oneday”を演った後、フミオが言う。「『77デイズ』っていうアルバムの曲です」。すると、みんなどの曲が披露されるのかすぐに解ったようで高い歓声が上がる。やっぱり!(笑)の“Kanashimiyo”。日本語詞の人気曲だけあって、♪aiwo!
aiwo! とファンは大合唱で応えてた。
フミオは的確な曲紹介しながらライヴを進めてく。「今日ここに居るみんなに捧げる曲です」ってな感じで“New
Generation”、「いつか大銀杏のように花を咲かせたいね」ってな感じで“Ohichyo”を曲紹介。これらの曲で大いに盛り上がったところで、フミオが「ダンスしようか?」と、インストゥルメンタルを演る前の『お約束MC』を残してステージを去る。残りのメンバーでインスト曲がプレイされるなか、観客はダンス...じゃなくて休息タイム(笑)。汗ダクでヘロヘロになったキッズが休める場所を求め『民族大移動』(苦笑)。インスト曲が終わり、ステージにフミオが戻って来て後半戦突入〜!!! フロアの一番後ろの列に居た私も、会場の熱気と前のほうから押し出されてくる汗ダクのキッズと接触してTシャツが汗ばんできた。AZホールのフロアの後ろの高台にはミキサーが陣取ってて、フロアとの境には柵があるんだけど、隣に居た姉チャンなんか人の流れに押し流されそうになるものだから、ず〜っとこの柵にしがみついてた。一番後ろの列でこの状況だから、フロアの真ン中の騒乱状態、推して知るべし(笑)。
『77デイズ』のレコーディングでアメリカをツアーした時に乗ったバスの狭いベッドについての曲...という説明があった“Tiny
Square
Room”、「今日はどうでしょう? この曲を作った時は満月だったんですが...」と言って“Mangetsu
No Yoru Ni
Hana”、今の人生のテーマ曲...という“Kirisame”...フミオの曲紹介、イイね(笑)。で、ここで出ました! 「平和という戦場での祈り...という曲です」ってフミオが紹介して始まったのが“Prayer”。♪no
time to cry, why don't we
try〜ってみんな大合唱!!! 「『愛』とか『平和』とかは黙っていても手に入るものじゃあないと思うんだよね。scream!」と言ったフミオのMCで始まった“Scream
For My
Dream”。この御時世には意味深で考えさせられるMC。「あと2曲になっちゃったよぉ〜」とフミオが言うと、観客から上がる不満の声。そんな観客に「みんな、まだ歌える?」って何度も訊き、「yeah!」の答えを引き出し、「オ〜ケ〜、ミナミさ〜ん」っていつもの感じでミナミさんにフると、ミナミさんが弾き出したのはファンには馴染みのギター・リフ。“Ato-Ichinen”。この曲でみんな歌って盛り上がると、最後の1曲。「『火の無いところにケムリは立たず』って曲」とフミオが曲紹介してから始まった“Smoke”をプレイし、ケムリの6人はステージを去った。
ファンからの「アンコール・コール」や「フミオ・コール」が会場じゅうに響き渡るなか、ステージにまずショージだけが現れてドラムセットに就き、ドラム・ソロを披露。ショージがファンの歓声を引き出すなか、他のメンバーもステージに戻って楽器を構え、ショージのソロが終わった頃合いを見計らってフミオ登場〜! アンコールの1曲目は新作からの“City
Life”。次にケムリのテーマソング“PMA (Positive Mental
Attitude)”で盛り上がると、フミオがファンや共演したSTAB4
REASON、スタッフたちへ御礼を言い、観客も拍手で応えた。最後にフミオは「今日ここに来てくれたみんなに拍手〜!」って言うと突然フロア内の灯りがフルに点されたなか、自分たちに向けた観客の拍手が鳴り響いた(笑)。最後に“Along
The Longest Way...”を演ると、6人はステージを後にした。
それにしても...金沢AZはケムリ・クラスの人気バンドがライヴ演るには狭すぎるハコっす! モッシュとダイヴの嵐から身を守るスペースがあまりにも無さ過ぎ...。
【SET LIST】...'01.11.11
金沢・AZホール
1. Try To Be Yourself
2. Rockin'
3. Bonfire
4. Oneday
5. Kanashimiyo
6. The Rhythm
7. Half A Glass Of Water
8. Five O'clock At Night
9. New Generation
10. Ohichyo
11. ? (インスト曲)
12. Without A Word To Share
13. One Life, No Regret
14. Battle Against Fear
15. Tiny Square Room
16. Mangetsu No Yoru Ni Hana
17. Kirisame
18. Prayer
19. Scream For My Dream
20. Ato-Ichinen
21. Smoke
(encore)
. Shoji Hiraya's drum solo
1. City Life
2. PMA (Positive Mental Attitude)
3. Along The Longest Way...
KEMURI live @ Toyama CiC Iki-iki-kan '01.1.10