ヒロくんのLIVE REPORT '02 PART 13 SHONEN KNIFE

 新作『Heavy Songs』に伴う少年ナイフの全国ツアーを7月12日、心斎橋クラブ・クアトロで観て来た。この全国ツアーのなか、この日の大阪でのライヴは『712 day party』と銘打たれた特別な日。この日のライヴだけNANANINEがSpecial guestとして参加。
 ライヴ開演時間が近付くと、ステージに『司会』と称する芸風の濃ゆいオッサンが登場。いかにも、関西的だなぁ(笑)。この濃ゆい司会がオープニング・アクトのNANANINEを紹介する。ステージにNANANINEの4人が登場し、演奏始めるとステージ前だけが異様な盛り上がりをみせる(笑)。ライヴ開始前、ステージ前に女のコたちが大勢詰めかけているのを見て「ナイフ、女のコたちに人気あるなぁ」と思ってたら、何のことはない、NANANINE目当てだったという...(苦笑)。んで、あまりのネェちゃんたちの盛り上がりぶりに、最前列ステージ向かって右端に陣取ってた私はしょーじき言ってかなり肩身が狭かった(苦笑)。音楽的にはさして面白いモノには感じなかったけど、ハタチそこそこに見えたNANANINEへのギャルの声援は凄まじく、ナイフ・ファンの私に「ナイフが喰われてしまう!」と虞れを抱かせてしまうほど(苦笑)。5曲目の前に「最後の曲!」と宣言、女のコたちを「エ"エ"〜ッ!!!」と言わせておきながら、「もう1曲演ります」と結局6曲演ってファンを喜ばせたところなど、オトメ心をくすぐる芸の細かさに感服(笑)。
 NANANINEがステージを去ると、セット・チェンジが行なわれる。ドラムセットの組み換えに登場したのは、ナイフのサポート・ドラマーのチャイナ(西浦真奈)さん自身(笑)。衣装を隠すように白い割烹着みたいのを着て、イスやらスネアやらタムタムやらシンバルやらの位置をすべて高めにセットし直すチャイナさん(笑)。チャイナさんがドラムセットの調整を終え、スタッフがキノコ型の座布団をいくつも並べてセッティングを終えると、ステージに「セカンド・アクト」の「ゴシック・ロリータのバーバちゃん」が登場〜(爆笑〜!!!)。この「ゴシック・ロリータのバーバちゃん」とは、ライヴの最初に「司会」として登場した濃ゆいオッサンそのひとで、女装してた(笑)。フリルの付いた黒いドレスに身を包み、ビニール手袋した手に便所掃除用の柄つきブラシを持ち、足には風呂用スリッパを履いてた「ゴシック・ロリータのバーバちゃん」、♪毎月〜3日は〜消費税〜3%〜...などと振り付きで熱唱(苦笑)。歌が終わると「みんなで一緒に『バーバちゃん体操』〜!!!」などと言い、「藁人形に釘を打つ体操。エイ! エエ〜イ!」とひとりで『バーバちゃん体操』をやってました(苦笑)。この間、かなりサムかった...(苦笑)。ひととおり「ゴシック・ロリータのバーバちゃん」のパフォーマンスが終わると、ようやくナイフの出番。
 会場に新作『Heavy Songs』収録の“マンゴージュース〜ジョージ・ハリスンに捧ぐ”のインスト・ヴァージョンが流れると、ステージに新作ジャケットの模様をモティーフにしたお揃いの衣装を着た敦子さんと直子さん、そしてチャイナさんが登場。ライヴ1曲目は御挨拶ソング“Konnichiwa”。続く“Wild Life”が終わると、チャイナさんのスティック・カウントで始まった“Flying Jelly Attack”、敦子さんの演奏でこの曲聴くの初めてだけど、敦子さんがちゃんとベースのイントロを弾いてたので安心しました(笑)。ここで、直子さんがMC。「みなさん、新しいアルバム聴いてくれたかな? (観客「yeah!」) 新しい曲は後でたくさん演るとして、まずは古い曲を演ろうかと思います。今度は超能力の歌です」。この直子さんのMC聴いて、何の曲が演奏されるかファンはみんな解り、歓声上げる。“E.S.P.”だ。ここら辺でもうアタマの上を転がるヤツが登場し出し、もの凄い盛り上がりぶり。「NANANINEに喰われるかも?」ってのは、まったくの杞憂(笑)。
 “バナナチップス”で♪oh〜、yeah〜で盛り上がった後、“オレンジの太陽”と“Herbs (ハーブのうた)”が続くと、ここでメンバー紹介。直子さんがまず「パワフルなドラムを聴かせてくれる真奈ちゃんでーす」とチャイナさんを紹介。これに応えて両手を挙げるチャイナさん、左ひじがコーラス拾うマイクにぶつかり「アレッ?」とうろたえてました(笑)。次に「ベースのアッちゃんです。みんなの衣装もアッちゃんの手作りです」などと敦子さんを紹介。最後に直子さんが敦子さんから紹介を受けると、敦子さんのヴォーカルで“Boys”。この曲が終わると、直子さんがMC。「ここで、新しいアルバムから曲を演ります。アタマから最後まで演ると時間が無いので、アタマから途中くらいまで。最初は方向音痴なひとの歌。私のことですね(笑)。“A Map Master”!」 新作『Heavy Songs』のアタマを飾る“A Map Master”の次は、♪犬はdog〜鳥はbird〜...などと歌われる“アーアーアー”。続いて、チャイナさんが叩くドラムに敦子さんがベースを載っけて始まる“Golden Years Of Rock'n'roll”。この曲のイントロ聴いてたら、敦子さん、すっかりベーシストが板に付いちゃったなぁ〜と感心(笑)。新作の曲は浸透度が高いようで♪map master〜!も♪ah〜ah〜ah〜...も、♪rock! rock!〜もファンはみんなしっかり歌って盛り上がってくれていた。 ファンが着てる少年ナイフTシャツを見つけた直子さん、「そこ、いいTシャツ着てるねぇ」と誉めると、「オレも! オレも!」とファンが反応。「あ、君もいいTシャツ着てるねぇ」と誉める直子さん、そこでいきなり「輪ゴムって便利だよね」と話題を変える。「いろんなモノに封出来るし、悪い奴をゴム鉄砲で退治出来るし...」。直子さん、ゴム鉄砲でまず「ゴシック・ロリータのバーバちゃん」を退治してぇ〜!(笑) この充分過ぎるほどの前フリの後、演奏された曲は勿論“ラバーバンド”。この曲のアタマの♪rubber band, rubber band, rubber rubber rubber band!〜でも多くのファンが声を合わせ盛り上がった。“マッシュルームカット”の後、敦子さんがヴォーカルを取る“ホワットエバー”。この曲が終わると、「私が1曲歌います」と直子さんが言う。直子さんも敦子さんも楽器を下ろし、チャイナさんもドラムから降りて、完全なカラオケをバックに“Heavy Song”を歌う直子さん。敦子さんとチャイナさんは並んでドラム台に座り、水分補給。曲の終盤に差し掛かると、ドラムセットに就いたチャイナさん、直子さんの歌が終わるとドラム・ソロ開始。山野姉妹が楽器を構えるまでのわずかな間だけど、ハイパー・ドラマー・チャイナさんの壮絶テクをまぢかで目撃し、あまりの凄さに口あんぐり...。
 山野姉妹が楽器構えてから“Nya Nya”、そして今や懐かしの“茶色のきのこ(Brown Mushrooms)”! この曲を今の編成で聴くのは初めて。『Rock Animals』の曲は最近余り演らないので素直にうれしかったッス(笑)。“Bear Up Bison”に続いて、アルバム『712』からの“LAZYBONE”。『712』の日のふさわしい曲(笑)。随分とテンポ・アップして演奏された“Twist Barbie”、チャイナさんのドラミングがリードしてる感がしました。“Twist Barbie”が終わると、直子さんがライヴの告知。「『フジ・ロック』に出ます! 2日目のRED MARQUEEで。トップ・バッターなのでみんな遅れないように!」。その他、ライヴハウス『なんばHatch』オープン記念ライヴ出演の話などをフると、「映画でも公開される『Power Puff Girls』のキャラクター、Buttercupっていう女のコのテーマソング、“I'm a super girl”!」などと曲紹介、“BUTTERCUP (I'M A SUPER GIRL)”へ。この曲が終わると、大人気曲“ロケットにのって”。♪iko〜iko〜everybody let's go〜!!!...とファンは大合唱し、大いに盛り上がる。次は、ヘヴィーでファストな“Cobra Versus Mangoose”。この曲が終わると、直子さんたちは一旦ステージから姿を消した。
 会場を埋めるファンがアンコールを求める手拍子をしてしばらくすると、ステージに3人が戻って来て、楽器を構える。てっきり最近のライヴのアンコールの『お約束』になりつつある“Chinese Disco”かと思ってたんだけど(笑)、直子さんの「“Sushi Bar Song”演ろうと思ってるんですけど、みなさん♪ sushi, sushi, sushi bar! going to a sushi bar!〜の準備はいいですか?」との問い掛けにファンが歓声で応え、“Sushi Bar Song”へ。勿論、ファンは♪ sushi, sushi, sushi bar! going to a sushi bar!〜と大合唱で応え、大いに盛り上がる。続いて、モンキーズのカヴァーの“Daydream Believer”。最後はヘヴィーな“Antonio Baka Guy”。直子さんと敦子さんの体の動きに合わせて多くのファンが体を前後に揺らす。爆裂的“Antonio Baka Guy”で大いに盛り上がったところでライヴ終了。山野姉妹はステージ最前列のファンに手を差し伸べ、ファンの手を触ってからステージを去った。私は敦子さんの手を触りました(笑)。一部のファンから「“Chinese Disco”演ってぇ〜!」って声がかかったけど、残念、「ゴシック・ロリータのバーバちゃん」から元の姿に戻った「司会者」(笑)がライヴ終了を告げに来た...(苦笑)。
 ライヴ終了後、TシャツやCDの物販コーナーに行くと、NANANINEのメンバーたちが売り子やってた(笑)。やがて、少年ナイフのみなさんも物販コーナーに登場〜!!! 即、サイン会&握手会会場に様変わり(笑)。私もチャイナさん直筆の「招運カエル絵ハガキ」とTシャツを購入。Tシャツのほうに3人のサインを入れて戴いたうえ、握手してもらいました。んで、この時、チャイナさんの左手を見たら、テーピングでぐるぐる巻きになってる上に血がにじんでた...(汗)。皮膚が裂けて血がにじむほど激しくドラム叩いてるのか、アナタは! それとも、こんな手の状態であれだけのプレイが出来ることを誉め称えればいいのでしょーか? いずれにせよ、チャイナさんはそーとーな「ドラム馬鹿」(苦笑)。

【SET LIST】...'02.7.12 心斎橋CLUB QUATTRO
. (openning SE...“マンゴージュース〜ジョージ・ハリスンに捧ぐ”)
1. Konnichiwa
2. Wild Life
3. Flying Jelly Attack
4. E.S.P.
5. バナナチップス
6. オレンジの太陽
7. Herbs (ハーブのうた)
8. Boys (ビートルズのカヴァー)
9. A Map Master
10. アーアーアー
11. Golden Years Of Rock'n'roll
12. ラバーバンド
13. マッシュルームカット
14. ホワットエバー
15. Heavy Song
16. Nya Nya
17. 茶色のきのこ
18. Bear Up Bison
19. LAZYBONE
20. Twist Barbie
21. BUTTERCUP (I'M A SUPER GIRL)
22. ロケットにのって
23. Cobra Versus Mangoose

(encore)
1. Sushi Bar Song
2. Daydream Believer
3. Antonio Baka Guy

SHONEN KNIFE live @ Nagoya Fujigaoka Music Farm '01.12.24

SHONEN KNIFE live @ Shinsaibashi Club Quattro '01.7.12

SHONEN KNIFE live @ Shibuya Club Quattro '98.9.12

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