ヒロくんのLIVE REPORT '02 PART 20 BONNIE PINK

 只今、ロンドンで6thアルバムをレコーディング中のBONNIE PINKがレコーディングを一旦中断し日本に戻って来て敢行した秋の学園祭ツアーを観に、11月3日の文化の日に大阪産業大学『阪駒祭』に潜入して来た。そもそも学園祭とはその大学の学生のための催しであって、BONNIEファンのためのものでは無い。そこのところきちんとわきまえてたつもりだったけど、何故か最前列の席のチケットが取れてしまったんだよなぁ...(苦笑)。ということで、ステージ最前列ほぼ中央の特等席で開演を待つ。開演前のBGMとして、ノー・ダウトやホワイト・ストライプスの曲がかかってる。アヴリル・ラヴィーンのアルバム『レット・ゴー』からの曲が流れたところで開演のタイミングになり、場内の客電が落ちた。ステージにバンド・メンバーが現れ、それまで行儀良く椅子に座ってた観客が総立ちに。腕の部分がエンジとグレーのシマシマ模様で胸にフェニックスが描かれたワンピースにブーツ姿でステージに現れたBONNIE、アルバム『Let go』からの“Call My Name”を熱唱。次の曲は『Just a Girl』からの“Communication”。バンドはギターが2名、ベース、ドラム、キーボード、そしてパーカッション兼コーラスの女のコ...BONNIEを含めると総勢7名。例によってキーボードはソウル・フラワー・ユニオンの奥野さん。ドラマーはアンソニー・ジョンソンをわざわざニューヨークから呼び寄せてた。曲に合わせてみんながピョンピョン飛び跳ねて盛り上がった“Your Butterfly”が終わったところで、BONNIEのMC。「ここに居るのは、みんな学生さんですか? 学生のかた、手を挙げて」...。勿論、私は挙手出来ません(苦笑)。ステージ前のあたりには、殆ど現役学生は居なかったような気がする(苦笑)。「私も学生に戻った気分で歌うから、みんなも学生に戻った気分で盛り上がってね!」というBONNIEのMCに救われた気がした私(苦笑)。
 BONNIE自身もギターを構えた“Fish”が終わり、BONNIEがギターを下ろしたところで始まった曲は“金魚”。この曲は私のフェイヴァリット。BONNIEの歌に合わせて一緒に歌ってました(笑)。“金魚”が終わると、BONNIEが「今日はせっかくの機会なのであまり演らない曲をやってみたいと思います」などとMC。その言葉のとおり、最近のライヴじゃ演らないレアな曲“Eve's Apple”をいきなり演ってくれた。奥野さんら数名を残してバンド・メンバーが一旦ステージから退いたところでキーボードに就いたBONNIE、これまたレアな“One Night With Chocolate”をプレイし、そのままキーボードに就いたまま“Evil And Flowers”を演奏。BONNIEがこの曲を演奏してる間にステージを離れていたメンバーも次々と戻って来てそれぞれの持ち場に就き、演奏の輪に加わっていった。
 学園祭ライヴということもあって、この日のBONNIEはいつもよりもテンション高い気が...(苦笑)。ファンに「香織〜!」って本名で呼ばれたりしたせいなのか、はたまた「300段の階段を登ったところにある大学」(笑)に毎日通ってた話や、大学時代にもう『Bonnie Pink』としての活動を始めてた話をしたりして学生時代を思い出したせいなのか、理由はよく分からない(笑)。BONNIEの話はそのうち「学生時代とは〜」といった感じの説教臭いモノになってしまい、「まるで私、先生みたいなこと喋ってますね〜、別にみなさんに説教しにここに来たわけじゃないので...(苦笑)」と慌ててエクスキューズしてたのが笑えた。そーいや「みんな私のことを『ボニピン』って呼ぶのヤメてッ! 『ボニピ』って呼んでッ! 『ブラピ』みたいでカッコイイから」などとファンにお願いしてたな(笑)。
 “Pendulum”など、滅多に演奏しない曲がなおも続く。“Lie, Lie, Lie”も久しぶりに演ってくれた。ファンが手拍子または指鳴らしで応え盛り上がった“Thinking Of You”が終わると、メンバー紹介。ソウルフラワー奥野さんは「僕は近畿大学っていう大学に通ってて、ワケあって中退したんやけど...今日が僕の卒業式です!!!」などと言ってた(笑)。奥野さんも学園祭の空気にヤられてて何かヘン(笑)。ベースの山田サトシさんが風邪を引いてることを紹介したBONNIE、「みんなのところに風邪の菌が飛んでるかもよ〜。私の菌もばんばん飛んでますけど。みんな(私のように)歌が上手くなったりして。って、自分で言うな!」と自分にツッコミ入れる(笑)。この日のBONNIEはちょっと変(笑)。アンソニーは「Osaka〜Sangyo〜University〜!!!」と絶叫し、阪神タイガースの岡田コーチっぽい風貌した(笑)ギターの八ツ橋さんは自分の本業のバンドのベルファスト(パーカッション兼コーラスの女のコもメンバーらしい)のライヴ告知をしてた。ファンに「浅田〜!」と名字で呼ばれてたBONNIE、「今日はみんな名字で呼び合うことにしようか? アンケートも名字だけ書いて出してもらうとか」などと言ってた。この日のBONNIEはやっぱり変(笑)。ここでBONNIEがギターを構えて“Shadow”。BONNIEがギターを下ろして始まったのは“Surprise!”で、イントロ叩く時に力余ってアンソニーの手からスッポ抜けたドラム・スティックが私の目ン前まで飛んで来て、ビックリ!!! おそらく学生時代のBONNIEの芸風に最も近い曲であろう“Surprise!”に続いて、“Heaven's Kitchen”を演ってファンの大合唱を誘った後、一旦BONNIEはステージ上から姿を消した。
 ファンの熱心なアンコールの要求に応えて、ステージに戻って来たBONNIE、「この衣装、腋の下(の汗のシミ)が目立つから...。みんな、見ないでっ!」と腋の下を気にしてた。パーカッションの女のコのほうが青色Tシャツだったから腋の下のシミ、目立ってたケド(笑)。やっぱこの日のBONNIEはどこかおかしい(笑)。アンコールでまず演奏したのは、新曲の“Tonight, The Night”。逸早く新曲が聴けて喜ぶファン。この曲が終わると、ギタリスト2人が交代で聴き慣れたフレーズを弾く。“Forget Me Not”だ。この“Forget Me Not”で「oh〜yeah! yeah!〜」とファンが飛び跳ね盛り上がると、最後はやっぱり“Do You Crash?”で貫禄のシメ。BONNIE御一行がステージから去った後、BONNIEのサイン色紙が当たる抽選会があったところなど、いかにも学園祭らしい(苦笑)。
 主役はあくまで大産大の学生ってことでファンが遠慮したのか、いつものBONNIEのライヴほどの盛り上がりは無かったけど、近年ではレアな曲が聴けたり、久々のライヴのせい(はたまた学祭ライヴのせい?)か、いつもと違ったBONNIEの表情が見れて良かった。

【SET LIST】...'02.11.3 大阪産業大学・阪駒祭
1. Call My Name
2. Communication
3. Your Butterfly
4. Fish
5. 金魚
6. Eve's Apple
7. One Night With Chocolate
8. Evil And Flowers
9. Pendulum
10. Lie, Lie, Lie
11. Thinking Of You
12. Shadow
13. Surprise!
14. Heaven's Kitchen

(encore)
1. Tonight, The Night (新曲)
2. Forget Me Not
3. Do You Crash?

Bonnie Link (BONNIE PINK fan club) 1st meeting '01.12.26

BONNIE PINK live @ Kanazawa AZ Hall '01.12.5

Bonnie Pink live @ Shibuya Koukaidou '00.8.26

Bonnie Pink live @ Niigata Phase '00.7.27

Bonnie Pink live @ Shibuya Koukaidou '98.7.26

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