ヒロくんのLIVE REPORT '07 PART 7 いきものがかり

 いきものがかりの学園祭ツアー『いきものがかり学園祭 みなさん、こんにつあー!! 2007秋〜出席しな祭!〜』を観に、10月14日に新潟大学医学祭に潜入(苦笑)してきた。私が大学祭に潜入してライヴを観るのは、1997年の愛知淑徳大学(ジッタリン・ジン)2001年の高崎健康福祉大学・高崎健康福祉大学短期大学部(GO!GO!7188、DOMINO 88)2001年の長野大学(岡北有由)2002年の大阪産業大学(BONNIE PINK)に続いて5回目で、実に5年ぶり! 旭町キャンパス第2体育館の前の入場待ちの長蛇の列には私よりも20以上若そうな中学生ほどの女のコも居て、全体的にファン層は若く、かなり私は浮いてたと思う(苦笑)。
 予定の16:00を大幅に押し、開場。開演前から「キヨエ〜〜〜!!!」と叫ぶ男子学生の声が会場内に何度もこだまする(苦笑)。開演予定時間の17:00になると、ステージにFM新潟の高橋聡未アナと大学祭実行委員長が登場。この時ばかりは「キヨエ・コール」が「サトミ・コール」に変わった(苦笑)。大祭実行委員長の挨拶や高橋アナによる いきものがかり の紹介があり、2人がステージを去ると、暗転。いよいよ いきものがかり の出番だ。
 オープニング曲は、 “コイスルオトメ” 。ステージ中央に立った吉岡聖恵がこの曲をしっとり歌い上げる。彼女の右脇にはグループのリーダーの水野良樹がエレキ・ギターを構え、左脇には山下穂尊がアコースティック・ギターを構えてる。バックにはドラム、キーボード、ベースの3人のバック・メンバーが陣取り、聖恵の歌をサポートしてる。“コイスルオトメ”という曲は、GO!GO!7188における“こいのうた”と同じような位置付けの曲だと思ってるけど、 個人的にはこの曲の歌詞に「男が書いたイヤラシさ」を感じてしまう。だけど、周囲の女子中高生たちは素直に曲を楽しんでる。歌詞に違和感を覚えるのはひょっとしたら私だけなのだろうか? そんなことを思ってるうちに曲が終わり、聖恵が「新潟ぁ〜!!!」などとMCする。次の曲は、軽快な“KIRA★KIRA★TRAIN”。ステージ上の聖恵が腕を掲げて左右に揺らすのに合わせ、観客も腕を掲げて左右に揺らした。曲が終わると、また「キヨエ〜〜〜!!!」と男子学生の絶叫が会場内に響く(苦笑)。この声を無視し(苦笑)、♪煌めいて〜揺らめいて〜蒼き夢舞い放つ〜...と、聖恵が独唱で歌い始めたのは“HANABI”。だけど、♪花燃え〜ゆ〜〜〜く〜〜〜...の高音パートはかなりツラそうで、声がかすれてた。ここから山下穂尊のハーモニカ演奏をはじめ、他のメンバーも演奏に加わる。彼らの音楽をナマ体験して初めて気付いたことだけど、山下穂尊のハーモニカはインパクト大。“HANABI”の次に“夏空グラフィティ”を演ると、またもやM.C.タイム。改めて「いきものがかり です」などと挨拶。相変わらず「キヨエ〜〜〜!!!」の絶叫がこだまするなか、「『キヨエ! キヨエ!』ってさっきから凄いね。ステージの袖に居る時から聞こえてたよ」などと呆れる聖恵、ここで「新しいシングルのカップリング曲“心一つあるがまま”」などと曲紹介。新曲“心一つあるがまま”に続いて、これまた一度も聴いたことのない曲が披露された。この曲が終わると、「今演ったのはインディーズ時代から演ってる“月とあたしと冷蔵庫”という曲です」などと後付けで紹介した聖恵。
 ここで「リーダーをやらせてもらっている」(苦笑)水野良樹がM.C.。彼の祖母は新潟県三条市出身のため新潟にゆかりがあり、その祖母が祖父と結婚する「馴れ初め」について、彼は新潟でライヴ演りに来る度に同じ話をしてるそうだ(苦笑)。その馴れ初めとは...彼の祖母が東京で働きに出てた時、職場で同僚だったのが祖父。太平洋戦争が終わったばかりの戦後の混乱期に祖母は新潟に帰る決心をし、実際に東京を後にした。その時、職場の寮に羽根布団を(列車には持って込めないので)置いていった。これをみて祖父は「この物質不足の世のなか、羽根布団がないとさぞかし困ってるだろう」などと思い、わざわざ祖母の新潟の家まで羽根布団を届けに来た。これが縁となり2人は結ばれることになったんだけど、最後のオチが...「その羽根布団でデキたのが、オレのオヤジだよ」(苦笑)。来年の春にライヴ・ツアーで新潟に来るさいにはまた同じ話をすると宣言してました(苦笑)。新潟のひと、次回もちゃんと話を聴いてあげて下さい(苦笑)。リーダーのM.C.からそのままバンド・メンバーの紹介へ。キーボードのかたが「バンマス(バンド・マスター)」なんだそーな。バンド内に「リーダー」と「バンマス」が居るのは彼らくらいなモンだろう(苦笑)。
 バンド紹介の後、ドラマーがバス・ドラムで刻み始めたリズムに音を重ねる感じで始まったのが “青春のとびら”。この曲では聖恵がピョンピョン跳ねるように観客を煽ったお蔭で、観客はみんなピョンピョン飛び跳ねた。これをみて聖恵も「(みんな)跳べてるね!」と満足そう。聖恵が「新大の女のコ〜!(声上げて〜!!!)」、「新大の男のコ〜!(声上げて〜!!!)」と観客を煽り、声を上げさせてたが、新潟大の学生では無い私は声を上げられずに居た。聖恵が「新大の学生以外のひと〜!(声上げて〜!!!)」と言ってくれたお蔭で私もようやく「オ〜〜〜ッ!」と声を上げられた(笑)。ライヴのほうは “青春のとびら”から“ホットミルク”、“うるわしきひと”...とノリのイイ曲を続けたお蔭で盛り上りも最高潮へ。ここでまたM.C.があり、大祭のスタッフへ御礼の言葉を捧げた後、リーダーがここでひとこと。「みんなから見えてるかどうか分からないけど、大学祭のスタッフがステージ前の柵が倒れないように必死に抑えてるんだよ。彼らにも拍手〜!」 リーダーの呼び掛けに観客が大祭の黒子たちに惜しみなく拍手を送ったところで、聖恵より曲紹介。「今、この場所のようなあたたかい空気を感じる曲です。レコーディングの時にも、大切なひとを想いながら唄いました。“茜色の約束”」 聖恵が新曲“茜色の約束”を情感豊かに歌い上げたところで、いきものがかり の3人+サポート・メンバーの3人はステージを去った。
 たった10曲で終わりでは満足出来ないファンたちがアンコールの手拍子を始めると、やがてステージ上に いきものがかり の3人が戻って来た。リーダーからグッズの話があり、ライヴで観客が いきものがかり のタオルを持ってるのを見つけると「自分たちの人気が上がって来たな」と励みになるので、みんなタオルを買ってください。タオルはグッズの基本です!...などとタオルの宣伝があった。アンコールで披露されたのは、彼らの出世曲“SAKURA”。この曲でこの日のライヴはお終い。
 大学祭でチケット代が安かったぶん、ヴォリュームも削れられ、喰い足りない感じがした。満足ゆくまで いきものがかり を堪能した気になれなかったので、来春のツアーも観に行きます(笑)。それにしても、ひと昔前のアイドルを思わせるような聖恵への男性ファンの声援は凄かった(苦笑)。

【SET LIST】...'07.10.14 新潟大学旭町キャンパス第2体育館
1. コイスルオトメ
2. KIRA★KIRA★TRAIN
3. HANABI
4. 夏空グラフィティ
5. 心一つあるがまま(新曲)
6. 月とあたしと冷蔵庫
7. 青春のとびら
8. ホットミルク
9. うるわしきひと
10. 茜色の約束(新曲)

(encore)
1.SAKURA

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