新山詩織のアーティストデビュー3周年記念ライブツアー「19」を、12月19日に東京のEX
THEATER
ROPPONGIで観て来た。この会場でライヴを観るのは、私は初めて。テレビ朝日の隣で、TBSにおける赤坂BLITZのような位置づけのハコ。開場が予定時間よりも押して、寒空のなか長時間待たされるのが辛かった(苦笑)。今日のライヴはスタンディングではなく、全席自由の座席が用意されている。1000人くらいのキャパだろうか。チケットの整理番号が「B9」の私でもステージ向かって左側の、前から3列目を確保出来た。
開演前の場内には、おそらく詩織本人が選んだであろう楽曲が流れてる。開演予定の17時を6分ほど廻ると明瞭に曲が切り替わり、音量も大きくなる。やがて客電が落ち、観客の拍手のなか、ステージにバンドメンバーが登場して各々の持ち場に就く。その後、一段と大きくなった拍手に迎えられるかのように、詩織がステージに登場し、エレキ・ギターを構える。まずは、詩織を含めたバンドでイントロ的にインスト曲を演奏。ステージ前に座るような熱心なファンが早速スタンド・アップ。インスト曲を演奏し終わり観客の拍手を浴びた詩織が続いて“Looking
to the
sky”を演り始めると、ほぼ全部の観客が立ち上がった。詩織は白いブラウスに縞々のプリーツスカート姿で、清楚な印象。バンドはステージ向かって右から、ギター、キーボード、ドラム、ベースの4人。キーボードのかたがバック・コーラスも担当。観客が曲に合わせて手拍子した“Looking〜”が終わると、ロックなイントロに演奏が切り替わと、詩織が「“Dear
friend”!」と曲紹介し、曲が始まると、ファンがツアー・グッズのタオルを曲に合わせて振り廻し始める。しまった〜! この前のツアーでこの曲はタオル廻しがお約束になってたんだ!...と悔やんでも後の祭り。タオルを持ってない(買ってない)私は周囲のタオルを振り廻すファンを横目に、ただ手を叩いてるしかない...。この曲のスタジオ・ヴァージョンではサビの部分のキーボードが良いアクセントになってるんだけど、キーボーディストが右手を伸ばしてこのキーボードのフレーズをきっちり再現してるのに、感激! ギターをアコースティック・ギター(以下、アコギ)に替え、前回のツアーではセットから漏れた“ひとりごと”へ。個人的には大好きな曲だけど、シングル曲だというのにイマイチ盛り上がりに欠けてたので、次のツアーでも落ちちゃうかも...(泣)。2nd『ハローグッバイ』からの“sunny
day”では、観客からの拍手が復活。曲が終わるとギターをエレキに持ち替え、「新山詩織のアーティストデビュー3周年記念ライブツアー『19』へようこそ!」とM.C.した詩織、観客に「盛り上がっていきましょう!」と声を掛け、“フィルム”へ。観客が大きな手拍子で応えて曲が終わると、アコギに替えた詩織、“今
ここにいる”へ。この曲でも観客が手拍子で応える。またもやギターをエレキに替えた詩織が弾き始めたイントロは、“絶対”。詩織の弾き語りで演奏が始まり、サビからはバンドが演奏に加わった。曲が終わると、拍手を送る観客に「ありがとうございます」と詩織は御礼を言い、バンドメンバーはステージから一旦姿を消した。
ひとりステージに残された形の詩織がアコギを構え、ここからは、弾き語りコーナー。1曲目は、彼女が世に出るキッカケとなった“だからさ”。観客はみな詩織の歌と演奏に聴き入り、場内には詩織が出す音だけが響き渡る。次の曲は、“「大丈夫」だって”。バンド演奏のほうがシックリくる曲で、この曲を詩織が演り始めた時、手拍子しなくてもいいの?...と感じて手拍子を始めようとしたけど、誰も手拍子しないので逡巡してると、詩織のほうから「手拍子してもらってもいいですか?」と、ギターのボディを叩いてカウント取りながら催促(苦笑)。観客が曲に合わせて手拍子した“「大丈夫」だって”を演ると、「ありがとうございます」と御礼を言い、「1曲目に歌った“だからさ”、2012年12月12日に“だからさ〜acoustic
version〜”を出してからもうあっという間に3年が経ってしまいました。そしてもう来年にはハタチになります」と詩織が語ると、場内から拍手が送られる。「今回このツアーが私にとって10代最後のライヴ・ツアーになります。ほんとに今まで...」と語ったところで言葉が詰まり気味になり、また感極まって泣いちゃうんじゃないか...とハラハラさせられたけど、言葉を探りつつなんとか話を続け、「ひとつひとつ日々を重ねて来て、その中でたくさんの出会いがあって、そのたくさんの出会いが今まで私を成長させてくれるパワーに変わって、今、こんなにたくさんのひとの前でこうしてステージの上に立つことが出来ています。ホントにみなさんのお蔭です。ありがとうございます」などとファンに御礼を言い、場内から大きな拍手を浴びた詩織、いつの間にかステージに戻って来たキーボーディストと2人で“ありがとう”を演奏。そのまま2人で“たんぽぽ”を演り始める。曲の途中からギタリストがステージに現れ、スタンバってる。“たんぽぽ”が終わると、「3人揃ったところで聴いて下さい。“午後3時”」と曲紹介した詩織。次の曲の“好きなのに”も3人編成で演ると、残りのベースとドラムもステージに復帰。しかし、演奏された曲は“分かってるよ”で、この曲こそ詩織の弾き語りでイイんじゃないの?...と思ってしまったけど、詩織の弾き語りで始まり、途中からバンドが加わるアレンジで披露された。「ありがとうございます」と御礼を言った詩織、「ここからフルバンドに戻って演って行きたいと思います。その前にメンバー紹介」と言って、ドラムの平
陸(詩織と同じ19歳!)、ベースの二家本亮介さん、ギターの金子賢太郎さん、そしてバンドマスターを務める神佐澄人さんの順で紹介する。ギターの金子さん以外、何故か皆、帽子を被ってる(苦笑)。
最後に「ヴォーカル&ギター、新山詩織です。今日はホントにありがとうございます」と頭を下げる詩織に観客から大きな拍手が送られる。「ここからまた盛り上がっていきましょう。“気まぐれ”」と曲紹介。レイドバックした印象のこの曲では観客は手拍子で応える。“気まぐれ”から雰囲気は同じだけどテンポアップした曲の“シャボン玉みたいに”へなだれ込む。曲が終わると金子さんのロッキンなフレーズを弾き始める。ギターをエレキに持ち替えた詩織、「準備はいいですか!? 行けますか!?」と観客に訊き、「yeah〜!」、「行けますか!?」、「yeah〜!」のやりとりを演って“しおりのR&R”へ。詩織は3月の大阪のライヴで「2015年の目標はみんなの前でギター・ソロを弾くこと」と宣言してたけど、この曲でのソロを弾いたのが金子さんなのか詩織なのか、確認すんの、忘れた(苦笑)。“しおりのR&R”で場内大いに盛り上がり曲が終わると、詩織と観客で「行けますか!?」、「yeah〜!」の掛け合いをし、“Everybody
say
yeah”へ。この曲のギター・ソロ弾いたのは、金子さんでした(苦笑)。ライヴの始めの頃は神佐さんだけバック・コーラス取ってたけど、ここら辺になると金子さんも二家本さんも歌ってる(苦笑)。場内♪everybody
say yeah〜!の大合唱になって盛り上がった“Everybody 〜”が終わると、平
陸のドラム・ソロ、二家本さんのベース・ソロを挟んで、THEATER
BROOKのカヴァー“ありったけの愛”へ。さらにTHE
GROOVERSのカヴァー“現在地”になだれ込む。いずれもシングルのカップリング曲なので、熱心なファンなら馴染みがあるハズ。神佐さんがファンに馴染みのイントロを弾き始める。“ゆれるユレル”だ! いつもこの曲はアンコールで披露されるので意外に思ってると、詩織が「みんないっしょに歌って下さい。“ゆれるユレル”」と曲紹介して歌い始めると、詩織の歌に合わせて多くのファンが手拍子しながら、歌を重ねる。詩織のライヴに行くのは4回目だけど、場内がこれほどの大合唱になったのを観たのは今回が初めてかも。大いに盛り上がった“ゆれるユレル”が終わると、詩織が「あっと言う間に最後の曲になってしまいました」と言う。観客が「エ"エ"〜〜〜ッ!」と言うと、「今日はありがとうございました。最後に、ハタチの私、みなさんの未来に向けて。“Winding
Road”」と曲紹介。2ndのアタマの曲がここでようやく披露された。ファンが手拍子して盛り上がったこの曲が終わると、「ありがとうございました、新山詩織でした」とファンに挨拶した詩織、バンドの4人とステージを去った。
アンコールを求めるクラップと「詩織コール」が場内に響き渡るなか、ツアーTシャツに着替えた詩織とバンド・メンバーがステージに戻って来た。詩織は白、バンド・メンバーはグレーのTシャツだ。「アンコール、ありがとうございます!」と詩織、さらに「今日はこんなにたくさん集まっていただいて、ありがとう」と改めて観客に御礼を言う。ここで、告知タイム。ハタチの誕生日となる2月10日にリリースされる“隣の行方”の話をして場内から喝采を浴びると、さらに2月14日にハタチのバースデイ・ライヴが決定したという耳寄りな話を披露。ライヴの終演後にチケットの先行販売が行われる旨が紹介された。告知タイムの後、アコギを構え、ようやく演奏に入る。まずは「“Hello”」と曲紹介。曲の途中からは「みなさんの声も聴きたいんですけど、いいですか?」と訊いて、前回のツアー同様、♪ラ〜ラ〜ラ〜ララララ〜...と観客に何度も合唱させる。場内の一体感を醸し出したところで、「ホントにホントにホントの最後、皆さん最後、盛り上がっていきましょう! “Don't
Cry”」と曲紹介。ファンの手拍子と合唱のなかこの曲を演り終えると、「みんなありがとうございました。新山詩織でした!」と挨拶。バンドメンバー横一列になって手をつなぎ深々と御辞儀。メンバーが去ってからもひとりステージに残って「これからもどうか新山詩織を宜しくお願いします」とお願いしてからステージを去った。
前回のツアーから新たなマテリアルのリリースが無いなか、弾き語りとカヴァーの選曲でマンネリを回避。詩織らしいピュアネスは健在で、20になっても保持して欲しいっス。
【SET LIST】...'15.12.19 EX THEATER
ROPPONGI
. intro
1. Looking to the sky
2. Dear friend
3. ひとりごと
4. sunny day
5. フィルム
6. 今 ここにいる
7. 絶対
8. だからさ
9. 「大丈夫」だって
10. ありがとう
11. たんぽぽ
12. 午後3時
13. 好きなのに
14. 分かってるよ
15. 気まぐれ
16. シャボン玉みたいに
17. しおりのR&R
18. Everybody say yeah
19. ありったけの愛 (THEATER BROOKのカヴァー)
20. 現在地 (THE GROOVERSのカヴァー)
21. ゆれるユレル
22. Winding Road
(encore)
1. Hello
2. Don't Cry
SHIORI NIIYAMA live @ Shinsaibashi Janus '15.3.21