JASRACがうるさいので、歌詞と訳詞は省略させていただきます。

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2016年12月(第195回)...セレーナ・ゴメス&ザ・シーン“ラウンド・アンド・ラウンド”(“Round & Round”)より
アルバム『ア・イヤー・ウィズアウト・レイン』(『A Year Without Rain』)収録...2010年作
【コメント】
 全米で人気の若手スター、セレーナ・ゴメスの2ndアルバム(セレーナ・ゴメス&ザ・シーン名義)のアタマを飾るナンバーで、「Billboard Hot 100』で最高24位まで上昇。
 ふだん、この手のアイドルモノやダンス・チューンは聴かないんだけど、前作『キッス&テル』の顔面どアップ・ジャケットのインパクトがあったため、興味を持って聴いてしまった(苦笑?!!!)。アルバムのなかで一番気に入った曲がコレでした。甘ったるいキャンディ・ヴォイスは聴き過ぎると飽きましたが(苦笑)。


2016年11月(第194回)...フィクス“アーウィ・アーウィ”(“Are We Ourselves”)より
アルバム『ファントムズ』(『Phantoms』)収録...1984年作
【コメント】
 第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンのムーヴメントの波に乗り、本国である英国でより、米国のほうでより大きな成功を収めたブリティッシュ・バンド、フィクスが1984年秋にリリースした3rdアルバム『ファントムズ』からのファースト・シングル。
 彼らのキャリアのピークは、“Saved By Zero”や“One Thing Leads To Another”、“The Sign Of Fire”といった多くのヒット曲を生んだ2ndアルバムの『リーチ・ザ・ビーチ』の頃...というのは衆目の一致するところだと思いますが、その大ヒットアルバムの勢いのままに制作された3rdからのこの曲、♪are we〜 are we〜...というサビがすごくキャッチ―で、強く印象に残ってます。そのまま“アーウィ・アーウィ”という邦題を付けてしまった日本のレコード会社はかなり安直過ぎましたが...(苦笑)。


2016年10月(第193回)...RUSH“ブラヴァード”(“Bravado”)より
アルバム『ロール・ザ・ボーンズ』(『Roll The Bones』)収録...1991年作

【コメント】
 RUSHが1991年にリリースした17thアルバム『ロール・ザ・ボーンズ』に収録されてる曲。
 RUSHには“2112”や“Tom Sawyer”など多くの名曲が存在するけど、これはあくまでもRUSHファンやロック・ファン、ハードロック・ファンなど一種の狭い範囲(限られた範囲)での話。この“Bravado”という曲は通常RUSHと全く接点の無い一般ピーポーにもアピールするような普遍的な要素を持った名曲だと思ってます。ハードロック・バンドとしてデビューしてプログレ時代を経て、一般ロック・ファンにもアピールするようなポップ化を経てたどり着いた折り返し地点がこの曲といえるでしょうか。この後彼らはハードロック・フィールドへ回帰してゆきます。


2016年9月(第192回)...大原櫻子“Septeber”より
アルバム『V』収録...2016年作

【コメント】
 現在のミュージック・シーンで何かと話題のギター女子のひとりで、女優としても活躍中の大原櫻子が2016年6月末にリリースした2ndアルバムの収録曲。
 2015年の7月〜9月期のフジテレビ系の『月9』で、富山県を舞台のひとつにしてたドラマ『恋仲』で、主人公の葵の妹役を演じてた大原櫻子嬢、その富山の縁なのか、北陸でライヴを演る時は、金沢ではなくて富山です(苦笑)。2016年も9月9日に富山にライヴに来ます(苦笑)。
 この曲は、椎名林檎や東京事変での活動で知られるベーシスト/プロデューサーで、大原櫻子の音楽的なブレインでもある?亀田誠治師匠が作詞・作曲。9月というもの淋しげな季節を上手く描いてる曲だと思います。勿論、大原櫻子のヴォーカルもイイよ!

 今年の大原櫻子の富山公演は9月9日ですが、この曲をナマで聴けるのを楽しみにしてます。


2016年8月(第191回)...Bonnie Pink“金魚”より
アルバム『evil and flowers』収録...1998年作

【コメント】
 Bonnie Pink(当時の表記)が1998年にリリースした3rdアルバム『evil and flowers』に収録されてる曲で、シングルカットもされた『赤髪時代』の代表曲。  スウェーディッシュ?ポップが持て囃された時代に、スウェーディッシュ?ポップの世界の名プロデューサー、トーレ?ヨハンソンとレコーディングされたことで、2ndアルバム『Heaven’s Kitchen』大きな注目を浴びたBonnie、そのままの勢いでトーレと組んだ3rdもヒットし、J?POP界に独自の立ち位置を確立。このアルバムのツアーを私は渋谷公会堂まで観に行ったけど、「金魚」をモティーフにした衣装に着替えてこの曲を歌ってくれた時のことを未だに忘れられません。


2016年7月(第190回)...エヴァネッセンス“エヴリバディーズ・フール”(“Everybody's Fool”)より
アルバム『フォールン』(『Fallen』)収録...2003年作

【コメント】
 ヘヴィー・ロック界のディーヴァのひとり、エイミー・リー率いるエヴァネッセンスのデビュー・アルバムにして世界じゅうで大ヒットを記録した『フォールン』に収録されてる曲。
 御多分に漏れず、私も彼らのことを映画『デアデビル』のサウンドトラック盤に取り上げられた“Bring Me To Life”で彼女たちのことを知ったんだけど、女性ヴォーカルをフロントに据えたドラマチックなゴシック・メタルとラップを取り入れたヌーロックの融合は当時としてはとても斬新だった。いきなり時代の寵児となった彼女たちは、その年の『フジ・ロック』に出演するなど、日本のロック・ファンにも大いに受け入れられた。
 出世曲“Bring Me To Life”にも耳を奪われたけど、私がこのアルバムで一番気に入ってた曲は、この“Everybody's Fool”。特に、中盤の♪I know the truth now〜のエイミーの節回しがとても気に入ってます。
 バンドが急激に大きくなった反動で、バンドのサウンド面での核とも言われたベン・ムーディーも脱退し、メンバーはエイミー以外総取っ替えになってますが、まだまだ活動を続けて欲しいものです。


2016年6月(第189回)...新山詩織“Dear freind”より
アルバム『ハローグッバイ』収録...2015年作
【コメント】
 現役高校生シンガーとしてデビューした新山詩織が、高校卒業1年後にリリースした2ndアルバム『ハローグッバイ』に収録されてる曲で、収録曲中一番ドライヴ感がある曲。個人的には、シングルカットしないのがおかしいくらいの名曲だと思ってます。
 この曲はライヴではマフラータオルを振り廻す定番曲になっており、彼女のライヴに頻繁に行くクセにタオルを持っていない私は、いつもこの曲で他の観客と一緒になってタオルを振り廻す一体感から疎外されています。もう3回もそのような気分を味わってるんだから、もし、次のライヴでもタオルを持っていかず同じような疎外感を味わうようなことがあったら、バカですね、私...(苦笑)。


2016年5月(第188回)...ヘザー・ノヴァ“ハート・アンド・ショルダー”(“Heart And Shoulder”)より
アルバム『サイレン』(『Siren』)収録...1998年作
【コメント】
 英領バミューダ諸島出身の女性シンガー/ソングライター、ヘザー・ノヴァが1998年にリリースしたメジャー第2弾アルバム『サイレン』に収録されてる曲。
 メジャー・デビュー&日本におけるデビュー盤となったアルバム『オイスター』に衝撃を受けた私は、生涯初のライヴ体験に彼女のギグを選ぶなど、すっかり彼女の虜になってた。当然次なる彼女のアルバムへの関心は大きく、今か今かと彼女の新作を待つ日々が続いた。当時よく通ってた『松本パルコ』に入ってた『WAVE』(現在閉店)の店頭でこの彼女の約2年ぶりの新作の輸入盤を見つけた時には思わず歓声を上げそうになった(苦笑)。当然アルバムをgetし、即ヘヴィー・ローテーションになったことは言うまでもないですが、特にこの曲が気に入りました。他にも優れた曲がたくさん入ってます。あいにく、日本におけるデビュー盤となったアルバム『オイスター』を猛プッシュしてたソニーから、新しく立ち上がったV2ジャパンへ日本における販売権移管のあおりを喰らい、日本盤のリリースが数ヶ月遅れてしまったせいか、日本の音楽市場ではあまり話題にならなかった。現在も欧州では人気を誇ってるヘザーが、日本では今やすっかり忘れ去られてしまっているのは、あの時のボタンの掛け違いが全てなのかもしれません。


2016年4月(第187回)...テスラ“パラダイス”(“Paradise”)より
アルバム『グレイト・レディオ・コントラヴァーシー』(『The Great Radio Contraversy』)収録...1989年作

【コメント】
 アメリカのカリフォルニア州の州都・サクラメントを拠点とするハード・ロック・バンド、テスラが1989年にリリースした2nd『グレイト・レディオ・コントラヴァシー』に収録されている曲。
 '89年にこのアルバムをリアル・タイムでは聴いていなかった私にとっては、1990年にリリースされたアコースティック・ライヴ盤『ファイヴ・マン・アコースティカル・ジャム』の収録曲という印象が強いッス。この『ファイヴ・マン〜』というライヴ・アルバムは、エリック・クラプトンやマライア・キャリーがアコースティック・ライヴ演って大流行する『MTVアンプラグド』に先駆けてリリースされた作品で、アコースティック・ライヴ・ブームに火をつけた重要な作品だと私は評価しとります。このアルバムが無かったら、『MTVアンプラグド』のブームも無かった(ハズ)。
 レコード・レーベルの日本での販売権移管の関係で、このアルバムは日本では半年近く遅れてリリースされましたが、日本でこのアルバムが話題になってた頃には松本に住んでた私は、春の甲子園での地元・松商学園の準優勝にあやかった輸入盤バーゲン・セールでこのアルバムを買いました。したがって、私にとってこの曲は「4月の曲」です(苦笑)。


2016年3月(第186回)...オール・アバウト・イヴ“パラダイス”(“Paradise”)より
アルバム『ウィンター・ワーズ:ヒッツ&レアリティーズ』(『Winter Words: Hits & Rareties』)収録...1992年作
【コメント】
 英国のポジパン・シーンから誕生したものの、伝統的トラッド・フォークのサウンドを取り入れ、一部の音楽ファンから根強い支持を得た4人組・オール・アバウト・イヴが、まだインディーズの『Eden』レーベルで活動してた1987年にリリースしたシングル“Flowers In Our Hair”のB面に収められてた曲。
 オール・アバウト・イヴは、紅一点の看板ヴォーカリスト、ジュリアンヌ・リーガンの清楚で儚げな歌声が魅力のひとつだけど、この曲は彼女の歌の素晴らしさを堪能出来る名曲のひとつだと思います。
 リリース当時は単なるいち田舎の高校生だった私は、当然のことながらこの曲をリアルタイムでは聴いていませんが、彼女たちの成功に陰りが見え始めた後にリリースされたコンピレーション盤『ウィンター・ワーズ:ヒッツ&リアリティーズ』や、ライヴ盤『ライヴ・イン・コンサート』でこの曲を聴き、ドハマりしてました。思えば、彼女たちの解散のニュースを聴いた1994年初頭から夏にかけて(ちょうど、就職活動のピーク)が、私の『オール・アバウト・イヴ熱』のピークでしたね。


2016年2月(第185回)...ミサイルガールスクート“One Track Mind”より
アルバム『フィエスタ!』)収録...2000年作
【コメント】
 ラッパーのJUNNと、高音パートのU-RIの女性2人のツイン・ヴォーカルを看板に据えたミクスチャー・ロック・バンド、ミサイルガールスクートが1999年に放ったシングルで、2000年にリリースされたメジャー・デビュー・アルバム『フィエスタ!』にも収録されてる曲。
 1999年頃といえば、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを筆頭に、ラップとヘヴィー・ロックを融合した新たなヘヴィー・ミュージックが持て囃されており、日本においてもその手のバンドが次々とシーンに登場してた。なかでもこのミサイルガールスクートは前にも述べたとおり女性ツイン・ヴォーカルをウリにした珍しい存在で、キッズのハートもガッチリつかんでたけど、リーダーでドラマーのYOSUKEの体調の問題で2003年に早々と解散したのか惜しまれます。私も2000年前後はこの手のヘヴィー・ロックにハマってたので、年甲斐も無く彼女たちのライヴに参戦してました。
赤坂BLITZで行われた解散ライヴもダフ屋からチケット買ってまで観たもんなぁ〜。私がダフ屋からチケット買ったのは、先にも後にもこの1回切りです(苦笑)。
 このミサイルガールスクートが、解散から12年を経て、復活するとは...。また、タイムカプセルが1つ、開いてしまった?


2016年1月(第184回)...ジョー・ジャクソン“ステッピン・アウト”(“Steppin' Out”)より
アルバム『ナイト・アンド・デイ』(『Night And Day』)収録...1982年作
【コメント】
 アルバムごどにサウンドのスタイルを変えること知られたロック・シンガー/ピアニスト、ジョー・ジャクソンが1982年の暮から1983年の年明けに放った、彼のキャリア上最大のヒット曲。
 「夜の街へ」という旧邦題が示すとおり、洗練された都会の夜の雰囲気が出た曲。この曲が収録された5thアルバム『ナイト・アンド・デイ』じたいが、アナログのA面が「Night Side」、B面が「Day Side」なっているように都会(彼がこのアルバム制作を機に移住したニューヨーク)の夜と昼をコンセプトにしたアルバム。今、聴いてもオシャレです。
 次作『ボディ・アンド・ソウル』の時に『MTV』全盛の音楽シーンに反旗を翻し、ミュージック・ヴィデオを作らないという対抗措置に出たのが祟ったのか、この後どんどんセールスを落としていった彼、今は禁煙/嫌煙活動に反旗を翻し、ニューヨーク→イギリス→ベルリン...と「禁煙条例」が無い街へと移住を繰り返してるそうです。このひと、変わらないなぁ〜(苦笑)。

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