JASRACがうるさいので、歌詞と訳詞は省略させていただきます。

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2017年12月(第207回)...デフトーンズ“スワーヴ・シティ”(“Swerve City”)より
アルバム『恋の予感』(『Koi No Yokan』)収録...2012年作
【コメント】
 アメリカのヘヴィー・ロック・バンド、デフトーンズが2012年の年末にリリースした7枚目のアルバム『恋の予感』の冒頭を飾る曲。
 長らく、アメリカのオルタナ・ヘヴィー・ロック・シーンを牽引する存在であるデフトーンズは、私にとって「名前は知ってるけど音を聴いたことが無いバンド」だった。しかし、2012年の末にリリースされた『恋の予感』(原題も『Koi No Yokan』だ!)というおバカなタイトルに惹かれて、このアルバムを聴いた。ヘヴィーかつサイケっぽくもある摩訶不思議なサウンドにすっかりハマってしまった(苦笑)。彼らのサウンドとの邂逅となる、記念すべき1曲目がこの曲でした(苦笑)。


2017年11月(第206回)...Shiggy Jr.“GHOST PARTY”より
アルバム『ALL ABOUT POP』収録...2016年作
【コメント】
 オシャレなポップ・ロック・バンド、Shiggy Jr.のメジャー・デビュー・アルバム『ALL ABOUT POP』に収録されてる、彼らにとってはメジャーでの2ndシングルでもあった曲。
 このアルバムは、私の勤務先近くの書店兼CDショップ(正確には、CD/DVDも置いてる書店)に、リリース時に大々的にディスプレイされてて、江口寿史が描いてるジャケットのイラストもあって気になってたため、購入しました。そのポップな音楽性もさることながら、どこか舌足らずっぽい女声ヴォーカルの魅力に取り付かれました(苦笑)。調べると、ヴォーカルの「いけもこ」こと池田智子は富山県出身だそうで、大々的にディスプレイされてた理由がよーやく解りました(苦笑)。
 ハロウィーンに向けての曲だけど、私がこの曲に取り付かれたのは富山マラソンが終わって富士山マラソンに向けて練習してた頃だったので、私にとっては11月の曲です!


2017年10月(第205回)...RUSH“フォース・テン”(“Force Ten”)より
アルバム『ホールド・ユア・ファイアー』(『Hold Your Fire』)収録...1987年作
【コメント】
 RUSHが1987年の秋にリリースした12枚目のスタジオ・アルバム『ホールド・ユア・ファイアー』のアタマを飾る曲(アナログでは、A面1曲目)。
 私がRUSHのファンになったのは、11枚目のスタジオ・アルバム『パワー・ウィンドウズ』のリリース後、“The Big Money”がシングル・ヒットしてからだから、新作のリリースと同時に音を聴いたのは、このアルバムが初めて。親から借金してまで買ったアナログ盤をレコード・プレイヤーにセットし、針を乗せてからスピーカーから真っ先に聴こえてきたのは、まさにこの曲でした。


2017年9月(第204回)...R.E.M.“マン・オン・ザ・ムーン”(“Man On The Moon”)より
アルバム『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』(『Automatic For The People』)収録...1992年作
【コメント】
 R.E.M.が1992年の秋にリリースした8枚目のアルバム『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』に収録されている曲。1991年発表の前作『アウト・オブ・タイム』が多彩なゲストを交えて明るめのサウンドだったけど、その反動か暗めの作風に仕上がった。発表当初から「いいかげんにしろ!と言いたくなるくらい、暗い」と評されてたくらいだけど、そんなアルバムから、“Everybody Hurts”と共に、「名曲」と賞賛されてる曲が、コレ。後に、同名映画の主題曲になったりもしました。


2017年8月(第203回)...ダイナソーJR“ビー・ア・パート”(“Be A Part”)より
アルバム『ギヴ・ア・グリンプス・オブ・ホワット・ヤー・ノット』(『Give A Glimpse Of What Yer Not』)収録...2016年作
【コメント】
 オルタナ界のレジェンドともいえる存在となったダイナソーJR.が2016年に放った11枚目のアルバム『ギヴ・ア・グリンプス・オブ・ホワット・ヤー・ノット』に収録されてる曲。

 '90年代に彼らがメジャー・レーベルで活躍してた頃から、泣きのギターに泣きのメロディーが彼らの魅力のひとつと認識されていたけど、この曲でも「ダイナソー節」といえるような泣きのメロディーが堪能出来ます。だ〜い好き!(はあと)


2017年7月(第202回)...ザ・キルズ“FUTURE STARTS SLOW”より
アルバム『ブラッド・プレッシャーズ』(『Blood Pressures』)収録...2011年作

【コメント】
 ヴォーカルの「ヴィヴィ」ことアリソン・モシャートと、ギターの「ホテル」ことジェイミー・ヒンスの2人によるユニット、ザ・キルズの4枚目のアルバム『ブラッド・プレシャーズ』にアタマに収録されてる曲。
 ライヴではこの2人プラス、ドラムマシーンによるパフォーマンスとなり、私も2011年の『フジ・ロック』で観ましたが、いかにも「futures starts slow」なイントロが凄くカッコ良かったのが印象に残ってます(笑)。


2017年6月(第201回)...ブラック・サバス“電脳の神”(“Computer God”)より
アルバム『ディヒューマナイザー』(『Dehumanizer』)収録...1992年作
【コメント】
 ロニー・ジェイムズ・ディオがヴォーカリストとして復帰したブラック・サバスが1992年にリリースしたアルバム『ディヒュマナイザー』のアタマを飾る曲。

 ざっとおさらいすると、結成以来オジー
・オズボーンをフロントマンに据えてたサバスは、'80年代に入るにあたってヴォーカリストをレインボーのヴォーカリストとして実績のあるロニーに替え、名盤との誉れ高い『ヘヴン&ヘル』と、『悪魔の掟』の2枚のアルバムをリリースするも、脱退。後任に、イアン・ギラン(!)、グレン・ヒューズ(!!!)...という大物を迎えたのち、若手のトニー・マーティンをヴォーカルにし、地道に活動してたんだけど、'90年代に入ってディオが再加入。『悪魔の掟』の時と同じメンバー編成で新作の制作を開始。ファンが名盤『ヘヴン&ヘル』の再現を期待するなかリリースされたのが、このアルバム。時代はもはや'90年代なのに、80年代のサウンドを期待されてしまったせいか、リリース当初はあまり評判は良くなく、そのせいかこの編成のブラック・サバスも長続きせず、すぐに元のトニー・マーティンがヴォーカルに戻ったんだけど(苦笑)、今になって再評価が著しく、デラックス・エディションがリリースされるまでに至ってます。私は『ヘヴン&ヘル』と『悪魔の掟』に思い入れが全く無いため、'92年の音楽として楽しんでました(苦笑)。彼らが表紙を飾った発売されたばかりの音楽雑誌『BURRN!』を持って、野尻湖でキャンプ&斑尾山登山を行ったのも、良き思い出です(笑)。
 オジーとトニー・アイオミ(g.)、ギーザー・バトラー(b.)たちとブラック・サバスの再結成があったためか、ロニーとアイオミ/バトラー組が一緒に活動する時はヘヴン・アンド・ヘルを名乗るようになりましたが、ロニーがこの世を去ってしまい、二度とこのラインナップによるバンドは再結成不可能になってしまいました。残念...。


2017年5月(第200回)...プリンス&ザ・レヴォリューション“KISS”
アルバム『パレード』(『Parade』)収録...1986年作

【コメント】
 昨年急に亡くなってしまった天才アーティスト、プリンスが1986年にリリースしたアルバム『パレード』からの先行シングル。
 デビュー時には「ズボンを履かない変態シンガー」とか「気持ち悪い」とか酷評されるも、毎年のように精力的に新譜をリリースし続け、しかも「量」だけじゃなくて「質」の高さも大いに評価され、一気に'80年代を代表するアーティストまで上り詰めたプリンス。このアルバムは映画『アンダー・ザ・チェリー・ムーン』のサウンドトラック盤との位置づけもあり、スクリーンの上でも活躍したプリンス(映画じたいは、コケたようだけど...苦笑)。
 この曲が流行った1986年の春は、私は高校の部活(山岳部)で忙しく、これまでの人生のなかで一番音楽から距離を置こうとしてた頃。この曲を聴くと、山岳部の春合宿(鍬崎山)に出掛けてたころが目に浮かびます(苦笑)。


2017年4月(第199回)...パワー・ステーション“サム・ライク・イット・ホット”(“Some Like It Hot”)
アルバム『パワー・ステーション』(『The Power Station』)収録...1985年作

【コメント】
 まだデュラン・デュランが大人気を誇ってた頃、デュラン・デュランのギタリストのアンディ・テイラー、ベーシストのジョン・テイラーが、バンドでは出来ないもっとロック色が強いサウンドを志向して結成したサイド・プロジェクト。ヴォーカルにはソロ・シンガーとしてすでに高い評価を得ていたロバート・パーマー、ドラマーにはシックのトニー・トンプソンを迎え、楽曲をレコーディングしたスタジオから名前を拝借して、ザ・パワー・ステーションとなった。彼らのアルバムからの最初にシングル・カットされたのがこの曲で、世界中でヒットを記録。
 今回このコーナーに取り上げるに当たって改めて歌詞をみると、あまりのも俗っぽくて苦笑するしかないです...ヴォーカルのロバート・パーマーもドラマーのトニー・トンプソンも(さらに言うと、プロデューサーのバーナード・エドワーズも)すでにこの世のひとでは無く、再結成不可能なバンドの1つです...(泣)


2017年3月(第198回)...ラッシュ“500”(“500 (Shake Baby Shake)”)
アルバム『ラヴライフ』(『Lovelife』)収録...1996年作

【コメント】
 エマちゃんと日欧ハーフのミキちゃんのツイン・ヴォーカルがウリだったシューゲイザー・バンド、ラッシュのラスト・アルバム『ラヴライフ』に収録されてる曲で、このアルバムからの第3弾シングルとしてもリリースされた曲。
 ”500“というタイトルですが、副題の“Shake Baby Shake”のほうが(何度も繰り返しで歌われてるため)通りがいい(苦笑)。彼女たちの今のところ最後の来日公演となった
'96年9月の東京でのライヴを私も観に行きましたが、当然の如くこの曲も演ってくれました。まさか、あのライヴの数ヶ月後にドラマーのクリスが自殺し、バンドが(一旦は)終焉を迎えるとは、あの場に居合わせた誰もが予想出来なかったと思います。あれから20年後の2016年に再結成した彼女たち、来日公演で元気な姿を確認出来ることを期待しています。


2017年2月(第197回)...フー・ファイターズ“エヴァーロング”(“Everlong”)
アルバム『ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ』(『The Colour And The Shape』)収録...1997年作
【コメント】
 カート・コバーンを喪ったニルヴァーナのデイヴ・グロールがドラムをギターに持ち替えて始めたバンド、フー・ファイターズの2ndアルバム『ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ』からのシングル・ヒット曲。バラードに分類される曲なんだろうけど、単なるラヴ・ソングじゃなくて、フー・ファイらしい疾走感を大切にしたパワー・バラード。
 この頃の彼らは、バンドのスタート時からのメンバーが脱退するなどの激震が襲ってた。その一方で、伝説の『第1回フジ・ロック』に出演し、ロック・ファンの間で未だに語り継がれる熱演をみせつけ、ファンの心を鷲掴みにしてた。台風が直撃した劣悪なコンディションだった『フジ・ロック』のリヴェンジとして翌年の年明け早々に行った日本公演も大盛況(私は、名古屋で観ました)。
 このアルバムの日本でのリリースは1997年5月、伝説の『フジ・ロック』は7月、来日公演は1998年1月なのにもかかわらず、このアルバムに2月のイメージが強いのは“February Star”というカート・コバーンを扱った曲が収録されてるからなのかもしれません。アルバムで、その“February Star”の次に収録されてるのが、この曲です(笑)。
 関係無いけど、クラムボンの“恋わずらい”のイントロを聴くと、この曲を思い出します(苦笑)。


2017年1月(第196回)...スコーピオンズ“ドント・ビリーヴ・ハー”(“Don't Believe Her”)より
アルバム『クレイジー・ワールド』(『Crazy World』)収録...1990年作
【コメント】
 ドイツを代表するロック・バンド、スコーピオンズが1990年にリリースしたアルバム『クレイジー・ワールド』に収録されてる曲。1982年の『蠍魔宮〜ブラックアウト』の世界的大ヒットにより、(当時)西ドイツやヨーロッパだけでなく、世界規模で人気を誇るビッグ・ネームになった彼らが、'80年代の勢いを維持してリリースした快作。
 このアルバムからは、ベルリンの壁崩壊や東西冷戦の終結を歌った“Wind Of Change”が大ヒットを記録し、この曲の印象が世間では強いけど、ブライアン・アダムスの作曲パートナーとして有名なジム・ヴァランスが曲作りに参加してる影響か、他にもポップな佳曲が多い。私は、特にこの曲が大好きです(笑)。
 この後、メンバー・チェンジがあったり、ルドルフ・シェンカーがヒゲ剃ったり(苦笑)...とイロイロあったため最盛期の勢いは無くなったけど、今も健在。去年来日公演を行ったことも記憶に新しいところです。

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