2019年12月(第231回)...RUSH“赤いバーチェッタ”(“Red
Barchetta”)
アルバム『ラッシュ・ライヴ〜神話大全』収録(『Exit...Stage
Left』)...1981年作
【コメント】
RUSHの代表作とされる'81年の作品『ムービング・ピクチャーズ』に収録されている曲で、同じ年の年末にリリースされたライヴ盤『ラッシュ・ライヴ〜神話大全』にも収録されており、ファンの間でも人気が高い。
私がこの曲を初めて耳にしたのは、小学校6年生の時。地元ラジオ局のKNBラジオで、中古車販売店のCMのバックトラックに使われてるのを聴いた(笑)。勿論、その時はRUSHの曲だと知る由も無く(RUSHというバンドじたい、まだ知らなかった)、RUSHのアルバムを遡って聴くようになり、『ラッシュ・ライヴ〜神話大全』買って、「あのCMの曲だ!」とかなりビックリしたもんです(笑)。
2019年11月(第230回)...湯木
慧“ハートレス”
アルバム『蘇生』収録...2018年作
【コメント】
2019年夏にメジャー・デビューしてる女性シンガー/ソングライターの湯木
慧がまだインディー時代にリリースしたアルバム『蘇生』のラストにボーナストラックとして収録されてる曲。
アコースティック・ギター一本での弾き語りというシンプルなスタイルだけあって、かえって曲に込められた彼女の思いや、清流のように澄み切った彼女の歌のなかの強靱さが伝わってきて、すっかり心を鷲掴みされてしまいました(苦笑)。この曲にハマった頃、『富山マラソン2018』に出走したのですが、走ってる時ず〜〜〜っと、アタマの中にはこの曲がエンドレスで流れてました(爆笑〜!!!)。
2019年10月(第229回)...GLIM
SPANKY“闇に目を凝らせば”
アルバム『Next One』収録...2016年作
【コメント】
信州出身の松尾レミと亀本寛貴の2人によるロック・ユニット、GLIM
SPANKYの3rdアルバム『Next One』に収録されてる曲。
私が彼女たちの存在を知ったのは,実はこの曲がキッカケ。湊かなえ原作の映画少女』(本田
翼、山本美月・主演)を観に行ったら、エンドロールのバックで流れる曲のあまりにも度肝を抜かれる歌唱にすっかり耳を奪われた。「これを歌ってるのは、誰だ?」...となり、自宅に帰ってから調べたら、この曲と判明。それ以降、CDは即購入し、翌年には彼女たちのライヴを観に行く始末。すっかり彼女たちのファンになってしまいました(苦笑)。今でもライヴでこの曲を聴くと、あの映画館の暗闇のなかでの興奮を思い出します。
2019年9月(第228回)...チープ・トリック“永遠のラヴ・ソング”(“If
You Want My Love”)
アルバム『ワン・オン・ワン』(『One On
One』)収録...1982年作
【コメント】
チープ・トリックが1982年にリリースした6枚目のスタジオ・アルバム『ワン・オン・ワン』からのヒット曲で、当時聴いてた洋楽チャート番組『ALL
JAPAN POP
20』でも最高11位くらいまで上がったと記憶してます。私が洋楽を聴き始めたのがちょうど1982年からで、チープ・トリックが武道館を満杯にするくらいの人気を誇ってたことも、トム・ピーターソンが抜けてオリジナル編成が崩れてからの曲だということも知らなかった。音楽雑誌『MUSIC
LIFE』の『おもしろグラビア』で「チープ・トリック? そんなバンドがあったわねぇ...」と小学生くらいの女の子のセリフで言わせるなど、落ち目のバンドとして弄られれるのをみて、ああ、落ち目のバンドなんだ...という悪い認識を刷り込まれました(苦笑)。彼らの過去の名曲の数々に触れ、偉大なバンドのひとつと認識を改めるにはもう何年かの時間が必要でした。
彼らには“I Want You To Want
Me”や“Surrender”などこの曲よりも名曲とされる曲がたくさんありますが、やっばり原体験は忘れられないんでしょうか、私はこの曲が一番好きです。
2019年8月(第227回)...ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン“リープ・オブ・フェイス”(Leap
Of Faith”)より
アルバム『グラヴィティ』(『Gravity』)収録ノ2018年作
【コメント】
ウェールズ出身の新世代ヘヴィ・メタル・バンド、ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインの6枚目のアルバム『グラヴィティ』のアタマを飾る曲。
このアルバムは長年所属してたレーベルから移籍し、心機一転を測ったせいか、これまでのゴリゴリなメタル・サウンドと一線を画し、よりエモーショナルかつ劇的に進化。デビュー・アルバムの時に彼らにハマってたけど、作品を重ねるごとに彼らへの興味を失いつつあった私も唸らせるほどの力作に仕上がりました。なにせ、長らく『サマソニ』に足を運んでいなかった私を、彼ら観たさのあまり幕張メッセまで来させたくらいなんだからね!(笑)
2019年7月(第226回)...エピカ“エッセンス・オヴ・サイレンス”(“The
Essence Of Silence”)より
アルバム『クォンティム・エニグマ』(『The Quantum
Enigma』)収録...2014年作
【コメント】
女性ヴォーカリスト、シモーネ・シモンズを看板に据えたオランダ出身のシンフォニック・メタル・バンド、エピカが2014年にリリースしたアルバム『クォンタム・エニグマ』収録の1曲。
荘厳なサウンドをバックに、デス声と伸びやかな女声ヴォーカルが掛け合いをするというスタイルのバンド。エヴァネッセンスやウィズイン・テンプテーションなどこの手のバンドは結構好きで聴いてたけど、長らくこのバンドのことを知らずに過ごしていた私は、実は、このアルバムで初めて彼らの音楽に接した。そして、この曲でシモーネの超音波域まで行くんじゃないかノと思うような高音域のヴォーカルに度肝を抜かれた(苦笑)。7月第1日曜日開催の『能登島ロードレース』出走のためクルマで往復する時のことだったので、7月になるとこの曲のことを思い出します(苦笑)。
2019年6月(第225回)...デフ・レパード“フォトグラフ”(“Photograph”)より
アルバム『炎のターゲット』(『Pyromania』)収録...1983年作
【コメント】
'80年代初頭に興ったN.W.O.B.H.M.(New Wave Of British Heavy
Metal)のムーヴメントの旗手的存在としてシーンに登場したデフ・レパードが、ワールドワイドな成功を得た3rdアルバム『炎のターゲット』からのシングル・ヒット。
この曲がヒットするまでの私はデフ・レパードというバンドのことはまったく知りませんでしたが(苦笑)、当時毎週聴いてたラジオ日本の『全米TOP40』でどんどんこの曲がチャート(『Billboard
HOT
100』)を駆け上がるのをリアルタイムで感じてました。あの頃、中学2年で世間知らずだった私はジョー・エリオットのハイ・トーン・ヴォーカルに衝撃を受けてた(苦笑...今では衰えは隠せないケド...)。そんな思い入れもあり、今でもデフ・レパードの曲ならこの曲か“Love
Bites”か...というほど好きな曲です。
結構簡単な歌詞なのでカラオケで歌い易いと思いますが、今からこの歌詞を読むと、結構アブナいですね...(苦笑)。
2019年5月(第224回)...ダイナソーJR.“ザ・ワゴン”(“The
Wagon”)より
アルバム『グリーン・マインド』(『Green
Mind』)収録...1991年作
【コメント】
'90年代のUSオルタナを代表するロック・バンド...というか、J・マスシス1人によるソロ・プロジェクトしてたダイナソーJR.が1991年にリリースしたメジャー・デビュー盤『グリーン・マインド』のアタマに収録されてる名曲中の名曲。
このアルバムがリリースされた1991年は、年の後半にニルヴァーナが『ネヴァーマインド』をリリースし、いわゆるオルタナティヴなモノがシーンの表舞台に出て来た記念すべき年。多くの音楽ファンがニルヴァーナのヒットによってオルタナティヴと初めて接しただろうけど、私はこのアルバムで、USインディー・シーンからのアヤしい動きにひと足早く接することが出来たのは、幸運だと思ってます。
この“The
Wagon”って曲、イントロ無しで始まるところといい、歌詞と裏腹に湿り気がない爽快なサウンドといい、オルタナを代表する名曲だと思ってます。
2019年4月(第223回)...ペイヴメント“レインジ・ライフ”(“Range
Life”)より
アルバム『クルーキッド・レイン』(『Crooked Rain, Crooked
Rain』)収録...1994年作
【コメント】
'90年代のUSオルタナを代表するロック・バンド、ペイヴメントが1994年にリリースした2nd『クルーキッド・レイン』に収録されてる曲。この2ndアルバムによって一部の好事家のみにて知られるバンドだったペイヴメントが、『rockin'
on』や『CROSSBEAT』を読むような層まで支持が広がった。私もこのアルバムから聴き始めたクチですが、一番馴染んだのがこの曲だった(笑)。
この曲では、同世代バンドのスマパンやストーン・テンプル・パイロッツをコケにする歌詞が出てくるため、これらのバンドとの仲が険悪化しました(苦笑)。
2019年3月(第222回)...Base
Ball Bear“「それって、for 誰?」part 1”より
アルバム『C2』収録...015年作
【コメント】
Base Ball
Bear(以下、ベボベ)の2015年の年末にリリースされた6thアルバム『C2』のアタマを飾る曲で、このアルバムからの先行シングル。
デビュー・アルバムのタイトルが『C』で、このアルバムのタイトルが『C2』ということからも分かるとおり、やりたいことをひと通り終えての再出発、心機一転の意味合いがあったと思うけど、2016年3月2日にギターの湯浅将平の脱退が公表され、真の意味での再出発を余儀なくされたベボベ。すでに決まってたツアーは代役にフルカワユタカ氏を起用し、予定どおり行った。この時のツアーは私は3月19日に福岡で観ましたが、将平が脱退して先行きが不透明ななか、もしかしたらベボベのライヴを観るのはこれが最後かもしれないノとドキドキしながらライヴに臨んだ記憶があります。
結果的にベボベは将平の脱退を乗り越え、今も活動を続けていますが、3月になると脱退のニュースの衝撃と、福岡で観たライヴを思い出します。
2019年2月(第221回)...ミック・ジャガー“スウィート・シング”(“Sweet
Thing”)より
アルバム『ワンダーリング・スピリット』(『Wandering
Spirit』)収録...1993年作
【コメント】
ロック界を代表するバンド、ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが1993年にリリースした3枚目のソロ・アルバム『ワンダーリング・スピリット』からの1stシングル。このアルバムは、CBSからアトランティックに移籍してからの第1弾ソロだったため、当時のレコード会社の力の入りようは凄かった。私の地元・富山の洋楽ラジオ番組『KNBポップス'93』の新譜紹介コーナーでもこのアルバムの主要曲が紹介されたり、故・八木
誠氏がDJを務めてた『全国ポピュラーベスト10』でも紹介されてたりと(この回は、山梨県の篠井山に登ってテント泊した時に聴いたっ記憶がある...苦笑)、当時ラジオ聴いてたら頻繁に耳にしてた曲です。ミックがファルセットで歌うのが意外な感じで、ずっと耳に残る曲です。
2019年1月(第220回)...オール・アバウト・イヴ“パール・フィッシャーメン”(“The
Pearl Fishermen”)より
アルバム『スカーレット・アンド・アザー・ストーリーズ』(『Scarlet And
Other Stories』)収録...1989年作
【コメント】
オール・アバウト・イヴの2ndアルバムにして超絶的な名盤『スカーレット・アンド・アザー・ストーリーズ』のラストに収録されてる1曲。
2人の真珠漁夫にまつわる寓話的なストーリーをもつ曲で、内容は歌詞をみていただけると分かるんだけど、この歌詞の内容について私は、まるで1人の女性をめぐって2人の兄弟(もしくは親友)が激しく争い、その結果、2人ともフられた、もしくは、捨てられてしまったような解釈も出来るな...と、考えております(爆笑〜!!!)。