ラブサイケデリコについて語る

 ええっと、昨日(3月6日)、私宛に「今回、LOVE PSYCHEDELICOの解説本を出版することになり、ご協力をお願いしたい」とメールが届きました。具体的にはアンケート回答の協力依頼なんですけど。

アンケート(できるだけお書きください)

1) LOVE PSYCHEDELICOを知り、またファンになったのはいつですか?

2) ファンになったきっかけは何でしたか?

3) LOVE PSYCHEDELICOの好きなところはどこですか?

4) LOVE PSYCHEDELICOの中で、好きな曲は? またその理由は?

5) 今までに観た中で一番よかった、または印象に残っているライヴは? またその理由は?

6) LOVE PSYCHEDELICO以外で、好きなアーティストはいますか?

7) HPを始めた理由は? またHPをやっていてよかったと思うことがあれば教えて下さい。

8) LOVE PSYCHEDELICOへのメッセージなど、LOVE PSYCHEDELICOに寄せて一言お願いします。

 以下が、上のアンケートに対する私の回答です。

1) ラブサイケデリコの存在を知ったのは“Your Song”がリリースされた後ですね。2000年の7月です。デリコの初の全国ツアーのチケットを発売と同時に押さえたから、2000年の10月のアタマには間違いなくファンになってました(笑)。

2) ホームページ見に来てくれてるお客さんから薦められて(笑)。

3) デリコのキーワードはズバリ「GROOVE」だ!と思ってます。

4) “These days”。どことなく郷愁をそそるところが。

5) デリコのライヴは3回観てるけど、どれも甲乙付け難いですね。CDと違って肉感的なサウンドでビックリした2000年11月の名古屋、ファンに要求されて直樹さんがサングラス外して素顔を見せた金沢AZや、広い幕張メッセに大勢の客がギッシリ入ってた『SUMMER SONIC 2001』...みんなが印象深い。どれか1つ無理に選ぶと、KUMIさんの「いい夏だったね」のセリフが忘れられない『SUMMER SONIC 2001』かな。

6) いっぱい居ますよ。邦楽に限っても、ジッタリン・ジン、ロリータ18号、BONNIE PINKのファンクラブに入ってます(笑)。洋楽も含めるとキリがないッス(笑)。

7) ホームページを始めた理由は...自分の好きなモノを語る場所が無かったからかな。今でもネット上以外で好きな音楽について語れる場は殆ど無いですね。行きつけのレコード屋の馴染みの店員さんと情報交換するくらいかな。ホームページをやっていてよかったと思うこと...人気大ブレイクする前に、ラブサイケデリコを知ることが出来たこと(笑)。

8) 「求めるモノが何なのかまだわかっちゃいないんだけど、こうやってライヴを演っているこの空間、この瞬間にあると思う」...これはKUMIさんが吐いた名セリフですけど(笑)、これからも『何なのかまだわかっちゃいないモノ』をファンといっしょに求め続けましょう(笑)。

(2002.3.7)


LOVE PSYCHEDELICO discography
 まだまだこれからのグループだと思うので、こういうふうに総括してみるのは、かなり早い気もしますけど、アンケートに答えてデリコのこれまでを振り返ってみる機会があったので、ここでデリコのこれまでの歩みを辿ってみます。

LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜

(国内盤 : ビクター VICL-35107)
1. LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜 2. LOW
3. FLY
 帰国子女で、ネイティヴ・スピーカー並の英語の発音を誇るKUMIと、ギターの佐藤直樹の2人組・LOVE PSYCHEDELICOが2000年4月にリリースのデビュー・シングル。イントロのキーボード・リフがすぐにアタマに残る“LADY MADONNA”を創った時点でもしかしたら彼女たちの成功は約束されてたのかなぁ...と、今から振り返ると思う(笑)。KUMIさんのヴォーカル・スタイルはこの頃(も今も)シェリル・クロウふう(笑)。

Your Song

(国内盤 : ビクター VICL-35149)
1.
Your Song 2. ノスタルジック '69
3. 2人だけのGROOVE
 打ち込みクラップ・ハンズとバスドラムのリズム・パターンがアタマに残るつかみのよいイントロを持つ“Your Song”をフィーチュアした2000年7月リリースの2ndマキシ。この頃になると「英語で歌ってるようにしか聴こえない日本人のグループ」として話題になり始めてた(笑)。“ノスタルジック '69”は「某曲」が元ネタ(笑)。アルバムからは落とされた“2人だけのGROOVE”はシェリル・クロウの“All I Wanna Do”ふう(笑)の佳曲で、個人的のは気に入ってます。
 ここまでの2枚は、打ち込み主体でかなりチープな印象持ちます。サウンドプロダクションにあまりカネかけてないなぁ...と、
'00年7月当時思ってた(笑)。

Last Smile

(国内盤 : ビクター VICL-35188)
1. Last Smile 2. Moonly (single edit) 3. Wasting
 ウェットな感覚を前面に出した楽曲を初めて収めた'00年10月リリースの3rdマキシ・シングル。Moonly”こそ従来のデリコ路線を踏襲してるものの、バラード風のタイトル曲で新たな境地を披露。“Last Smile”の♪放たれたくても〜が「鼻タレたくても〜」と歌ってるように聴こえて困るひとは多い(笑)。“Wasting”はデリコ流「四畳半フォーク」で、意外なモノを耳にした思いがしました(笑)。
 このマキシをリリースした後、東・名・阪を廻る初のツアーを行なった。
→名古屋でのライヴ

THE GREATEST HITS

(国内盤 : ビクター VICL-60666)
1. LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜 2. Your Song
3. Last Smile (extension mix)
 4. I mean love me
5. Moonly 6. Are you still dreaming ever-free?
7. I miss you 8. ノスタルジック '69 9. These days
10. LOW (ver. 1.1) 11. A DAY FOR YOU
 2001年の年明けにリリースされ、一大センセーションを巻き起こした1stアルバム。『THE GREATEST HITS』というタイトルも、シングル出した順に並べただけの1〜3曲目も人を食ってる(笑)。ドアーズふうのキーボードが間奏に入る“I miss you”、カントリー調の“Are you still dreaming ever-free?”などで彼らの『引き出し』の多さも確認出来る。“ノスタルジック '69”や“LOW”で聴かれるグルーヴ/躍動感と、“I mean love me”や“These days”、“A DAY FOR YOU”で感じられるどこか醒めた感覚がうまい具合に同居したアルバム。
 ただ、ライヴで実感出来るほどのハードにロックした感じは無いのが残念...。ライヴとレコーディングは別モノ...と彼女たちは考えてるフシも。

Free World

(国内盤 : ビクター VICL-35260)
1. Free World 2. amp'box 3. "O"
 『ポカリスエット』のTVCFソングで使用されたことで、話題になってたタイトル曲をフィーチュアした'01年5月にリリースの4thマキシ。アルバムが100万枚以上売れる大ヒットを記録した彼らが、次にどんな新機軸を打ち出してくるなか誰もが注目してるところに出されたのが、今までのデリコにないほどギターサウンドを前面に出したこのサウンド。“"O"”ではもっとハードにロッキンしており、ライヴでの彼らの音像に近付いた。
 カンケーないけど、最初の3枚のシングルの盤面では大判の『デリコマーク』がいつも使われてたけど、この作品からはそれをやめてしまった。これを惜しむ声は意外に多かった(笑)。
 このマキシをリリースした後、『THE GREATEST HITS』ツアーの後半戦を行なう。
→金沢でのライヴ さらに、『SUMMER SONIC 2001』(東京会場のみ)にも出演。

I will be with you

(国内盤 : ビクター VICL-35315)
1. I will be with you 2. Merry X'mas
 '01年11月にリリースされた5thマキシ・シングル。今まで律儀に3曲入りのマキシをリリースし続けてたけど、これは2曲入り。多くのライヴをこなした後だけに新機軸を期待してたけど、“Last Smile”の延長線上にあるようなタイトル・チューンには肩透かしを喰らった感も...。“Merry X'mas”はタイトルどおり、カントリー・ミュージックふうに仕上がったクリスマス・ソングで、「2人のクリスマスのBGM」にしないところがいかにもデリコらしい(笑)。

LOVE PSYCHEDELIC ORCHESTRA

(国内盤 : ビクター VICL-60888)
1. Standing Bird 2. Free World 3. unchained
4. green 5. dry town 6. I will be with you
7. days of days over you 8. You ate it 9. waltz
10. life goes on 11. "O" 12. Califonia
 2002年年明けにリリースされ、これまた大ヒットを記録した最新作。特筆すべき新展開は無く、独自のグルーヴ感を大事にした“unchained”など、誰もがアタマの中に描くデリコ観に忠実なサウンドが披露されている。『起承転結』の『承』にあたる作品...と今のところ看做してますが...(笑)。タイトルどおり3拍子の“Waltz”は目新しいケド...。アコギによるイントロ“green”に続く“dry town”はアルバムを代表する名曲だけど、名曲だからこそ、何を歌ってるのか解るように明瞭に発音にして欲しかった...。

(2002.3.9)

 

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