2月26日にリリースされた3rdアルバム『鬣』に伴うGO!GO!7188の全国ツアー、その名も『うまのりツアー』を、4月5日に金沢･Eight Hallで観て来た。Eight Hallは昨年オ−プンしたハコだけど、閉館した映画館を利用した建物のため風格が漂ってる(苦笑)。整理番号85だった私は深い考えも無く、ステージ向かって左のアッコ側、ベースピックがたくさん挿してあるマイクスタンドの真ん前2列目に陣取った。そういや今までのGO!GO!7188のライヴでは、毎回ユウちゃん側に陣取ってた(苦笑)。たまにはアッコ側もいいか(笑)。
　開演予定時間の午後6時を20分ほど押したところで客電が消え、SEに乗って3人がステージに登場。各自スタンバって演奏始めたオープニング･ナンバーは新作からの“サンダーガール”。この曲からフロアを埋めるファンはピョンピョン飛び跳ね、初っ端から盛り上がる。次の曲は“文具”。この曲もファンは盛り上がってたけど、押したり押されたりのギュウギュウ詰めの状況で、身動きしようにも出来ない感じに早くもなっていた。
　「今夜もいろんなものを交換しようね」などとアッコがMC入れたところで、“ 大人のくすり”。新作からの曲だけどファンにはすでに浸透してるようでサビの部分で歌ってるキッズが多い。さらに、イントロからファンが「オ〜ッ!」と腕振り上げてた人気曲の“C7”では、ファンは主にアッコのコーラス･パートを飛び跳ねながら、声振り絞って歌ってた。曲が終わった後、アッコが「この会場、こんなにスペースあんのに、何だか空気薄いような気がするよ」などと語ったくらい、ファンがじゃんじゃん会場内の酸素を消費してるような熱狂具合。さらに“ ななし”、“ポラロイド”、“月と甲羅”...と、新作『鬣』からの曲が続いていく。ライヴ開始直後の狂乱状態もちょっと収まり、ようやく凌ぎ易くなった。アルバム･ヴァージョンよりも緩急ハッキリ付けて演奏された“月と甲羅”が終わったところで、ファンのひとりが「肩がカワイイ!」ってアッコに声をかけた。「肩がカワイイ???　『肩がカワイイ』なんて言われたのは、あたし、初めてだよ!」と、文字どおり目を丸くして(笑)驚くアッコ。ま、ライヴ開始直後から気が付いてたけど、この日のアッコは肩のラインに沿って切れ目を入れた黒いTシャツを着てて、上腕部を見え隠れさせながらベース弾いてたから、そういう声が上がっても不思議はないケド(笑)。んで、その肩に切れ目入れたTシャツは「これからのトレンド」などと喋ったアッコ。そこへ、「ウソつけ!　単にビンボーで破れてもそのまま着てるだけじゃねぇか!」とツッコミ入れるターキー(笑)。その後も「アルバムのタイトル、『鬣』にするか『トレンド』にするかで迷ったんですよ。で、結局『鬣』にしたんだけど」などと口から出まかせを言うアッコに、「『トレンド』なんて、タイトル候補になってない!　第一、漢字で書けないじゃないか!」とツッコミまくるターキー。「や、『世露死苦』みたいに漢字当ててさ」と言うアッコに、場内のファン、爆笑〜!!!　ここらのアッコのボケとターキーのツッコミのやりとりは見てて楽しかった(笑)。ちなみに、ユウちゃんは微ピンク色のTシャツ着てたけど、これも赤いTシャツを洗濯繰り返したなれの果てだそうです(笑)。ターキーにもマイクがセットされてたから「ターキーも歌うのかな」と思ってたけど、あのマイクはMC用なのね(笑)。
　楽しいトークの時間が終わった後も、“ナイフ”、この日の天気にピッタリな“雨のち雨のち雨”...と『鬣』からの曲が続く。シングルになる“種”が披露されたところで、ファンからの「暑〜い!」との声に、「みんな暑いか!?」などと反応したアッコ。その横で、「扇風機で涼しい風が来ててイイ感じです」と言うユウちゃん。確かに、ユウちゃんの傍らには扇風機がセットされてる。そしてユウちゃん、暑いなか我慢してるファンに向かってひとこと。「ザマミロ」(爆笑〜!!!)。「石川県と言うと...」　何か話題をフろうとしたものの言葉に詰まったユウちゃん。「石川県のことをしゃべるつもりだったんだけど、福井県と勘違いしてました」と、話題をフるのをやめた(笑)。私の背後で「あたし、福井から来てるの!　福井のこと喋って!」と叫んでる女が居たけど(苦笑)。相変わらず、ユウちゃんはボケまくってますな(笑)。ここで『鬣』の1曲目に収録されてる“うましかもの”、そしてここでついに出たヒット･シングルの“浮舟”!!!　さらに“太陽”...と、一気に畳み掛ける。マイクスタンドにピックをたくさん挿してたものの、殆ど指弾きで通してたアッコのベース･プレイはもう貫禄モノ。いつものとおり、「♪ジッタリン･ジン〜!!!」と場内大合唱が起こった“ジェットにんぢん”で、本編は終了。
　「アンコール!　アンコール!」という地方ならではの(苦笑)アンコール･コールが次第に「ブッサイク!　ブッサイク!」と「ぶさいくコール」に変わっていく。前回の金沢公演では「ぶさいくコール」を仕掛けたものの誰もノッてくれなくて淋しい思いをしてた私(苦笑)は、ついに金沢でも「ぶさいくコール」が起こったか!と感激(←アホ)。この「ぶさいくコール」に応え、それぞれツアーTシャツに着替えてからステージに戻って来た3人。ベース構えたアッコに、またしてもファンから声がかかる。「前髪カワイイ!」　この声に「前髪か〜!?」と不満そうなアッコ。「前髪だけじゃなく、あたしの全てを『カワイイ!』って言って!☆」とファンにお願いするアッコの横でユウちゃんがポツリ。「さんざん『ブサイク!　ブサイク!』って言われてんのにさ、『カワイイって言って!』もないだろうに(笑)」　あははは〜♪　この後「新曲演ります。エー!」とアッコが叫んで演奏始まった曲は、“A”。この新曲が終わると、アッコがユウちゃんに言う。「中島さん、今日の下着の色は何ですか?」　これにユウちゃん。「実はノーパンなんです」!!!　この『爆弾発言』に場内騒然となった後(笑)、「これでホントに最後の最後だ。お前ら自分の好きなように盛り上がってくれ!」とアッコが言って始まった曲は“ロック”。ファンが♪ウズウズしている〜何かやりたい〜...と合唱、大いに盛り上がったところで、この日のライヴは終わった。
　アンコールの時、「お前らやさしいな!」とアッコが観客に御礼?を言ってたけど、この日の観客のノリには独特なモノがあったため(苦笑)、単に「歌って跳ねて盛り上がって盛り上がった」にどどまらず、ホントに「いろんなものを交換」出来た気がします(笑)。

【SET LIST】...'03.4.5 金沢･Eight Hall
1. サンダーガール
2. 文具
3. 大人のくすり
4. C7
5. ななし
6. ポラロイド
7. 月と甲羅
8. ナイフ
9. 雨のち雨のち雨
10. 無限大
11. 種
12. うましかもの
13. 浮舟
14. 太陽
15. とかげ3号
16. ジェットにんぢん

(encore)
1. A (新曲)
2. ロック