ヒロくんのLIVE REPORT '05 PART 2 MANIC STREET PREACHERS

 マニック・ストリート・プリーチャーズ(以下、マニックス)の新作『ライフブラッド』に伴うジャパン・ツアーを、2月12日にZEPP OSAKAで観て来た。初来日の時とは違い、今のロック・シーンの『旬』のバンドというワケでもないから、開場時間が来て会場内に入っても空きスペースが目立ってた。お蔭で、チケット整理番号が757番にもかかわらず、ステージ前2〜3列目に陣取れた私(笑)。マニックスのライヴは(『フジ・ロック』を除けば)3回目だけど、こんなに前で観るのは初めてだ。最初のうち目立ってた空きスペースも開演予定時間の6時頃には埋まってきた。昔からのマニックス・ファンも多いようで、他のU.K.ロック・バンドのライヴと比べると、客の年齢層は高め。私も居心地悪くなかった(笑)。
 開演を待ってるうちに、開演予定時間の6時になる。「開演はまだまだ先だろう」と呑気に構えてた。ら、いきなり客電が落ちた(苦笑)。ほぼ定刻どおりの開演。照明の乏しい薄暗いステージ上にマニックスのメンバーが登場。グレイ〜黒系統のTシャツ着た薄汚いデブがステージ上でギターの準備してんの観て、「アレッ!? マニックス、サポートのギター入れたの?」と思った。が、その「Tシャツ着た薄汚いデブ」こそが、マニックスのリード・ヴォーカル兼ギターのジェームスだった...(汗)。かなり太った...(苦笑)。『ノウ・ユア・エネミー』の頃から「ジェームスが太った」と言われてたが、今回まぢかで観たら、ホントに丸々としてた...(汗)。上腕にもタップリ肉がつき、ポパイのよう(苦笑)。太った姿に唖然としてるうちに、ギターを構えてマイク・スタンドに歩み寄ったジェームス、曲を紹介。「“1985”」。新作『ライフブラッド』のアタマを飾る“1985”で、この日のライヴはスタート。ステージ中央奥には、白いスーツ姿でドラムを叩くショーン・ムーア。『エヴリシング・マスト・ゴー』以降、短髪だったけど、今では長髪に戻し、10年前の姿を彷彿とさせる。ステージ向かって右には、ロビン・フッドみたいな(他に、もっとイイ表現はないのか!?...苦笑)服装をしたニッキー・ワイアーがベース弾いてる。太ってしまったジェームスと違い(苦笑)、今でもニッキーはスター然としてる。ステージ向かって左にはサポート・メンバーのキーボード君が居た。2曲目は、ジェームスが「『ホーリー・バイブル』からの曲だ」と曲紹介して“Faster”。この日のライヴは、殆ど毎回、曲を演る前にジェームスからの曲紹介があった。次の“If You Tolerate This Your Children Will Be Next”(邦題は“輝ける世代のために”)は、ジェームスが曲名を告げるとファンから大きな歓声が上った。さらに『エヴリシング・マスト・ゴー』からの“No Surface All Feeling”が続く。まるで、
前回の来日の『GREATEST HITS TOUR』を思わせる選曲。デビュー当時からのナンバー“You Love Us”では、ファンは手を掲げ♪you〜love〜us!...と歌って大いに沸き、ニッキーはベース演奏を放棄し、自分のマイクスタンドを客席に向けて差し出し、ファンに歌わせてた。ファンが大いに盛り上がった“You Love Us”の後、ジェームスからニッキーの紹介があった。ここで演奏されたのは、『ホーリー・バイブル』からの“Yes”。続いて新作より“The Love Of Richard Nixon”、そして大ヒット・アルバム『エヴリシング・マスト・ゴー』からの“Kevin Carter”が演奏された。“Kevin Carter”はファンに人気がある曲だから、ジェームスの曲紹介聞いたファンから歓声が上がった。
 ジェームスが曲紹介。「『ホーリー・バイブル』からの“Die In The Summertime”」 まさか、この曲が聴けるとは思わなかった! 生演奏で聴くのは勿論初めてなので、ジェームスから曲紹介があった時は、興奮した。が、実際ナマで聴くと...何かが足りないような...(苦笑)。続くは、ジェームスが「『ゴールド・アゲインスト・ザ・ソウル』からの曲だ」と紹介した“La Tristesse Durera (Scream To A Sigh)”(邦題は“哀しみは永遠に消え去らない”)だったけど、サポート・キーボード君が間違って“You Stole The Sun From My Heart”のS.E.を流してしまい、ジェームスにツッコまれるハプニング勃発(笑)。この後ちゃんと“La Tristesse Durera (Scream To A Sigh)”のS.E.が流れ、滞りなく演奏終了。新作からの“Solitude Sometime Is”に続き、ジェームスがギターで音を取りながら観客に発声練習させる。ライヴで“The Masses Against The Classes”を演る時のお約束(笑)。♪ア〜ア〜ア〜ア〜ア〜ア〜〜〜!...と観客がイントロに合せ叫んだ“The Masses Against The Classes”の後、ニッキーとショーン、サポート・キーボード君はステージを去った。
 ひとりステージに残ったジェームスによるアコースティック・ギター弾き語りが始まった。最初の曲は何の曲かすぐには分からなかったけど、紛れもなく『ホーリー・バイブル』からの“This Is Yesterday”(苦笑)。アコースティックで聴くと全然印象が違う。もう1曲“Small Black Flowers That Grow In The Sky”を演り、ジェームスの独演会は終了。
 ニッキーたちがステージに戻ってから、先ほどフライングがあった(笑)“You Stole The Sun From My Heart”をプレイすると、ファンが大いに沸いた。初期の名曲“Motown Junk”では、大喜びのファンがピョンピョン飛び跳ねて応える。新作からの“Cardiff Afterlife”の後、ジェームスがショーンを紹介し、演奏始まったのが、“Motorcycle Emptiness”。(邦題は“享楽都市の孤独”) デビュー当時からの人気曲だけあって、ファンの反応も熱い。ここでジェームスがライヴに来てくれたファンに御礼を言い、(サポート・キーボード君を含め)改めてひとりずつメンバー紹介をする。次に演奏される曲がこの夜の最後になるようだ。ここで演奏されたのは、“A Design For Life”。多くのファンが一緒に歌ってる。曲が終わると、自分の顔がプリントされたTシャツをファンから受け取ったニッキー、観客に向かって誇らし気に掲げていた。
 『LIFEBLOOD TOUR 2005』と銘打たれてたけど、新作に伴うツアーというより
前回の『GREATEST HITS TOUR』の延長、さらに言えば『ホーリー・バイブル』の10周年記念ツアーのような感じ。たった4曲しか演奏してないけど、『ホーリー・バイブル』からの曲の印象が強烈だった。そういや、ショーンの長髪も、ニッキーの服装も10年前を彷彿とさせる。10年前と違うのは...リッチーの不在と、ジェームスの体型だな(苦笑)。

【SET LIST】...'05.2.12 ZEPP OSAKA
1. 1985
2. Faster
3. If You Tolerate This Your Children Will Be Next
4. No Surface All Feeling
5. Empty Souls
6. You Love Us
7. Yes
8. The Love Of Richard Nixon
9. Kevin Carter
10. Die In The Summertime
11. La Tristesse Durera (Scream To A Sigh)
12. Solitude Sometime Is
13. The Masses Against The Classes
14. This Is Yesterday
15. Small Black Flowers That Grow In The Sky
16. You Stole The Sun From My Heart
17. I Live To Fall Asleep
18. Motown Junk
19. Cardiff Afterlife
20. Motorcycle Emptiness
21. A Design For Life

MANIC STREET PREACHERS live @ Tokyo Bay NK Hall '03.1.26

MANIC STREET PREACHERS live @ Naeba Ski Resort (FUJI ROCK FES.) '01.7.27

MANIC STREET PREACHERS live @ Akasaka Blitz '99.2.7

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