オアシスの新作『ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース』に伴う2005ジャパン・ツアーを観に、11月20日に国立代々木競技場第一体育館に行って来た。奇しくも2002年のオアシスのライヴ(『ヒーザン・ケミストリー』のツアー)ん時と同じ会場(苦笑)。私の席は南側の2階。ステージは遥か彼方で、今年の『サマソニ』でWTCオープンエアスタジアムでオアシス観た時よりもステージが遠そうだ。今回の場合(『サマソニ』の時と違って)ステージの模様を映し出すスクリーンが無いから、ステージが遠いように感じたのかもしれない。
今回のライヴは6時が開演予定時間となっていたが、彼らにしては時間きっかり(苦笑)の6時8分にオープニングS.E.(“Fuckin'
In The
Bushes”)が流れた。観客はこの時点で総立ち。白い長袖シャツ着たリアム・ギャラガーを始めとするオアシスの面々がステージ上に現れた。オープニングS.E.が終わってもしばらくスタンバるための間があり、ドラマーが刻むカウントから静かに始まった曲は新作のアタマを飾る“Turn
Up The
Sun”。ステージには向かって右からギターのノエル・ギャラガー、ヴォーカルのリアム、ベースのアンディ・ベル、ギターのゲム・アーチャー...という順に位置しており、ステージ奥のサポート・ドラマー(ザック・スターキー)の左隣でサポート・キーボード・プレイヤーの(今や「元・クーラ・シェイカー」の肩書きも不要なくらいお馴染みの)ジェイがキーボードを弾いてた。今年の『サマソニ』ン時同様、次の曲は“Lyla”。新作のなかでも特にファンに人気のあるこの曲のイントロが奏でられると、ファンから歓声が上がる。リアムは(いつもどおり)たまにタンバリンを振るだけでアクションに乏しく、後ろに腕を組み直立不動の例のポーズで歌う。これまた『サマソニ』ン時同様の流れで“Bring
It On Down”、さらにこれまた『サマ(以下、略...苦笑)で“Morning
Glory”へ。オアシスのライヴといえば、「ファンが曲に合せて一緒に歌う」というイメージが強く(実際、1998年の武道館ではアリーナ挟んで向かい側の席のファンの口がみな動いてるのが確認出来て壮観だったけど)、この“Morning
Glory”でようやくファンの大合唱が起こった。次の曲も『サマ(以下、略...苦笑)で“Cigerattes
&
Alcohol”(個人的にはこの曲はもう飽きた...苦笑)。デビュー作からの曲で、ファンの反応も大きい。曲の後、ここで一旦リアムはステージ上から姿を消した。
ここからはノエル兄貴が目立つ番(苦笑)。まずは、新作からの“The
Importance Of Being
Idle”。この曲では声が伸びず、特にファルセットの時に声がかすれててツラそうだったので「兄貴、ムリして歌わなくてもイイよ...」と思った。ここまでは今年の『サマソニ』と全く同じ曲順だったけど、ようやくここで新たな展開! ノエルがここで歌い始めたのが、“Talk
Tonight”。B面集『マスタープラン』にも収録されてる隠れた名曲であるこの曲をライヴの場で聴くのは私は初めて。こんなレアな曲を聴いて私はトクした気分だったけど、ここ最近オアシスのファンになった観客も少なからず居るであろうこの場ではこの静かな曲はウケがイマイチ(苦笑)。ここで兄貴の独壇場が終わり、ステージにリアムが戻って来た。ここで演奏されたのは、前作『ヒーザン・ケミストリー』より(リアム自身が書いた曲で思い入れもあるであろう)“Songbird”。この後、ちょっとした間があり、観客が自発的に手拍子を始めた。リアムがそんな観客からの手拍子を制したところで(苦笑)始まったのが、新作からの“A
Bell Will
Ring”。この曲が終わると、リアムが曲紹介した。「“Acquiesce”
」。今年の『サマソニ』のオアシスのライヴのなかで聴けなくて残念だった曲の筆頭がここで登場! リアムと兄貴がヴォーカルを分け合うこの曲があってこそ、オアシスのライヴである。“Acquiesce”が披露され、興奮冷めやらぬファンにリアムが「song
for Tokyo」などとM.C.し始まった曲が“Live
Forever”。オアシスの曲のなかでも一、二を争う人気曲がここで披露され、ファンが一緒に歌う。ここまで大合唱になれば、演るほうも思わず「thank
you!」と言ってしまうのも当然だろう。ここでまたもリアムが引っ込み、兄貴タイム(苦笑)。ノエルが歌ったのは新作から、ダダダダと刻まれるリズムが印象深い“Mucky
Fingers”。この曲ではゲムはマウスハープ(ハーモニカ)を担当。間奏のハーモニカ・ソロを弾き切ったところでファンから盛大な拍手と歓声を受けた。
ステージにリアムが戻って来てからは“Wonderwall”、“Champagne
Supernova”と一気に畳みかける。そういや彼らが『モーニング・グローリー』をリリースして早10年。「あれからもう10年経ったのか...」とミョーにしんみりしてしまった。「last
song」などと意地悪なことをリアムが言う。ここで披露したのは、“Rock
'N' Roll
Star”。この曲が終わると、予告どおりにリアムたちはステージを去った。
ファンたちがアンコールを求め手拍子をしてると、ステージに灯りが点き、オアシスのメンバーたちがステージに戻って来る。インド音楽っぽいイントロに続き(元・クーラ・シェイカーがキーボードにいるせい?...苦笑)始まったのが“Guess
God Thinks I'm Abel”。続くは新作からの“The Meaning Of
Soul”。この曲はファストであっという間に終わってしまう(苦笑)。リアムが意味ありげにステージから姿を消すと、ノエル兄貴の独壇場(苦笑)にしてオアシスのライヴの最大の見せ場“Don't
Look Back In Anger”。この曲の♪so〜Sally can't
wait〜以下の観客大合唱はいつ体験しても鳥肌モノ。私はこの瞬間を体験したいがためにオアシスのライヴに参戦してる...そんな気さえしてる(苦笑)。♪it's
not
today〜...とノエル兄貴が歌い終わるとファンが兄貴に対し、大きな拍手を送る。リアムもノエルに拍手を送りながらステージに戻って来た(苦笑)。ここで(これまた『サマ...以下、略)ザ・フーのカヴァーの“My
Generation”を演奏し、この日のライヴは終わった。
今年の『サマソニ』と似たような構成のライヴ。こちらが聴きたい主要曲はみな演奏してくれたので満足だけど、ほとんど演奏されることがなく、「オマエらが聴きたがってる曲はみんな演ってやったぞ、これなら文句はネェだろ!?」って開き直ってるような感も...。まだまだ懐メロ・バンドになるのは早過ぎると思うんだけど...。
【SET LIST】...'05.11.20
国立代々木競技場第一体育館
. intro (Fuckin' In The
Bushes)
1. Turn Up The Sun
2. Lyla
3. Bring It On Down
4. Morning Glory
5. Cigerattes & Alcohol
6. The Importance Of Being Idle
7. Talk Tonight
8. Songbird
9. A Bell Will Ring
10. Acquiesce
11. Live Forever
12. Mucky Fingers
13. Wonderwall
14. Champagne Supernova
15. Rock 'N' Roll Star
(encore)
1. Guess God Thinks I'm Abel
2. The Meaning Of Soul
3. Don't Look Back In Anger
4. My Generation (ザ・フーのカヴァー)
OASIS live @ Yoyogi Kyougijou Daiichi Taiikukan '02.9.29
OASIS live @ Naeba Ski Resort (FUJI ROCK FES.) '01.7.27