キャリア初のベストアルバム『Best
of
Tornado』を引っ提げて、凛として時雨(以下、時雨)が全国を廻るツアー『Hyper
Tornado Tour 2015』を金沢・Eight Hallで観て来た。
私の持ってたチケットの整理番号は643番。Eight
Hallのキャパシティーが何人なのかは正確には知らないけど、整理番号の順に次々に観客が入場していき、私の番号が呼ばれた頃には殆ど入場待ちの客は残っていなかった(汗)。そのような状況ゆえ、私がフロアに入ろうとした時、すでに満員であり、フロアの一番後ろに就くしかなかった。しかも、客入れに思いのほか時間がかかったのか、開演予定時間の17時をすでに過ぎている...(汗)。
17時7分頃、いつものように場内にラジオのノイズのようなS.E.が流れる。ライヴ開始の合図だ。ステージ前のほうに客が押し寄せ、フロアの後ろの方からも人混みをかき分けて前のほうに出ようとするひとが何人か居たので、そのうちのひとりの後をコバンザメ状態でついていくことによってフロアの最後列からドリンクカウンターの前(ステージ向かってフロア中右側)まで移動出来た(苦笑)。ステージに時雨の3人が登場し、演奏し始めた曲は、最新シングルの“Who
What Who
What”。劇場版『劇場版PSYCHO-PASS』の主題歌になった影響かどうか分からないけど、観客から歓声が上がり、腕を振り上げるファンの姿も。ヴォーカル&ギターのTKはいつものように長袖(五分袖のツアーTシャツ)姿で、相変わらず痩せている(苦笑)。次の曲は“I
was
music”で、すでに観客のヴォルテージは上がりきったようで、ステージ前のフロアはモッシュ・ピットと化し、クラウド・サーフィンが早くも出た(苦笑)。3曲目の“鮮やかな殺人”で若干クールダウンした観客も、次の“想像のSecurity”ではまたもや狂乱状態に。曲名どおりダンス・ミュージック調の“DISCO
FLIGHT”で観客が曲に合わせて体を揺らした後、「ありがと」と、珍しくTKが観客にお礼を言った。次に、“Enigmatic
Feeling”を演ると、ピエール中野が「ありがとうございます!」と御礼を言い、「金沢・Eight
Hallにお集まりの皆さん、我々は、凛として、時雨でございま〜〜〜す!」と観客に挨拶。「3年4ヶ月ぶりにやって参りましたけど、今日初めて(時雨のライヴに)来るって方、居ますか?」と観客にピエールが訊くと、3〜4割の観客が手を挙げた。知らない間に、新世代のファンをたくさん取り込んでるようだ。「初めて来たってひとが多くて、ドラムのひとがこうやって喋るのみてビックリしてるひとも多いと思うけど(ここで、観客爆笑〜!!!)、最後まで楽しんで帰って下さい」などとピエールが喋り終わると、次の曲へ。アルバム『i'mperfect』の1曲目の“Beautiful
Circus”だ。このアルバムのリリースに伴う『Dear
Perfect』ツアーでは北陸3県でのライヴが無かったので、私がナマで聴くのはこれが初めてだ。ギターを交換したTKが試し弾きした音階から予測したとおり、“Sadistic
Summer”が演奏され、次もファンの馴染みの“テレキャスターの真実”で観客が盛り上がったところで、“illusion
is mine”と“Missing
ling”と、アルバムラストの曲が連続して続く。この辺りでは、かつての“moment
A
rhythm”的な位置づけなのか(?)観客はクールダウンしたけど、2曲ともTKとヴォーカル&ベースの345の2人のヴォーカルの掛け合いが面白いのになぁ〜。同じメロディーでも345がメインの時とTKがメインの時があったりして。勿体無い!
“abnormalize”を演ると、TKと345の2人はステージを去り、ひとりステージに残ったピエールが凄まじいドラム・ソロを披露。ソロがひと段落つくと、マイクを手にして立ち上がるピエール。「凛として時雨の機材担当・ピエール中野です」との自己紹介に場内大爆笑〜!!! 金沢のB級スポットの『ヤッホー茶漬』(ピエールは「ヤホー」と喋ってた)の話題を始めたピエール、昨夜『ヤッホー茶漬』に喰いに行ったら行列出来てて入れなかったので、『YouTube』で『ヤッホー茶漬』の動画みてテンションを高めてきたそうだ(笑)。次に、北陸新幹線金沢開業の話題に移り、金沢駅の発車メロディを中田ヤスタカが作曲してるという話から、中田ヤスタカつながりで
きゃりーぱみゅぱみゅが誕生日にSEKAI NO
OWARIの深瀬との2ショットを披露した時に着てたクマのパーカーについて「僕も同じの持ってたので、被った」と観客の笑いを誘うピエール。ここで、恒例のコール&レスポンス。「Say
Vibes!」、「Vibes!」、「ヤホー!」、「ヤホー!」のかけ合いの後は、B'zを元ネタに「ウルトラソウル!」、「ヤホー!」、Perfumeをネタに「チョコレート!」、「ヤホー!」とピエールと観客でやり取りしてから、最後にXジャンプ。これも「we
are X」のところ、「we are
ヤホー!」でジャンプした(笑)。「引き続き、凛として時雨のライヴをお楽しみ下さい」と言い残し、ドラムに戻ったピエールがドラム・ソロを再開。ピエールがタイコ叩いてる間に、ステージにTKと345が戻って来た。3人揃って演奏始めたのは、“JPOP
Xfile”。さらに、“Telecastic fake
show”で観客のヴォルテージは一気に上がり、モッシュとクラウド・サーフィンが復活。トドメは“nakano
kill
you”。激しくドラムを叩くなか、ピエールにはスティックをクルクル廻す余裕がある模様。曲が終わると、すぐに345の物販コーナーに行くつもりが345の準備が間に合わなかったんだろう、TKが「みなさん、楽しめてますか?」とMCを始め、「石川県に親戚がいまして、『手取フィッシュランド』って知ってますか? 昔、行ったこと、あります。楽しみでした」などと喋りでつなぐ。345の準備が整ったのをみて、「メンバー紹介します。中村美代子さんです」と、345を紹介。345のグッズ紹介コーナーでは、ステッカー(貼って剥がすと残る刺青タイプ)、復刻版「TARBO」Tシャツ、TKが着ている五分袖のツアーTシャツとピエールが着てる半袖のツアーTシャツを紹介。Tシャツが見えやすいようにピエールが立ち上がったところ、みんなが笑ったので、「何でウケるんだよ? Tシャツみえるように立っただけだよ!」とツッ込むピエール。さらにタオルとラバーバンド(黒と白)を紹介。「TKは白をしているので、TK好きの方は白を(買って下さい)」などと345が紹介し、観客が笑ったところでグッズ紹介は終了。最後に、“傍観”を演って、この日の時雨のライヴは終了。
新世代ファンが増えてるせいか、リリースされたばかりのベスト盤『Best
of Tornado』から“moment A rhythm”を除く14曲に“Sadistic
Summer”と“Who What Who
What”を加えた初心者に優しい選曲。モッシュには全く関わらなかった私も、その場に居ただけでシャツがしっとり汗ばむくらい熱気に満ちたアツいライヴでした。
【SET LIST】...'15.2.21 金沢・Eight
Hall
1. Who What Who What
2. I was music
3. 鮮やかな殺人
4. 想像のSecurity
5. DISCO FLIGHT
6. Enigmatic Feeling
7. Beautiful Circus
8. Sadistic Summer
9. テレキャスターの真実
10. illusion is mine
11. Missing ling
12. abnormalize
〜Pierre Nakano's drum solo〜
13. JPOP Xfile
14. Telecastic fake show
15. nakano kill you
16. 傍観
LING TOSITE SIGURE live @ Kanazawa Eight Hall '10.11.12
LING TOSITE SIGURE live @ Toyama Club Mairo '10.2.20