(註 : まだまだ書き足りないことがあって未完成ですけど、暫定オープンです...苦笑)
今年で6回目、苗場スキー場に移転してきてから数えても4回目になり、すっかり夏の風物詩になった『FUJI
ROCK
FESTIVAL』に今年も出掛けてきました。3日間の日程のうち今回は7月27日の2日目だけ参加しました。
シャトルバスで8時30分くらいに苗場スキー場に到着。テント設営しに、真っ先にキャンプサイトに向かったんだけど、入口に近いあたりは前々日から来てるひとたちで占拠されてる。キャンプサイトの奥のほうに行かないとテント張れないのか!?...と思ってたら、ちょうどテントを撤収し、帰路につくひとたちが居たので、彼らの『跡地』にすんなりテントを張れた(笑)。思ったよりもキャンプサイトの入口に近い辺りにテントが張れたな...と(笑)。時計見たら9時10分。入場待ちの長蛇の列を見ると、少年ナイフの開演時間までに会場入り出来るのかアヤしいかったので、さっそく会場へ向かう。9時30分、意外にアッサリと会場に入れた(苦笑)。少年ナイフの開演時間は...10時半だ!(笑) 少年ナイフが出演するRED
MARQUEE前のOASISと呼ばれる飲食エリアでさっそくタイラーメン喰ったり、特設ネットカフェでネットやったりして時間潰し。そうしてるうちに10時10分になり、RED
MARQUEE入りしたところ、ちょうどドラムのサウンドチェック中。ナイフのサポート・ドラマーの西浦“チャイナ”真奈さんが、衣装を隠すように割烹着着てタイコを叩いてた。
【少年ナイフ】...RED
MARQUEE
先の全国ツアーと同じく、ステージには手作り風のキノコのクッションがいくつも立て掛けられてる。開演時間をちょっと過ぎると、会場にライヴ開始を知らせるオープニングS.E.として“マンゴージュース〜ジョージ・ハリスンに捧ぐ”が流れるのも、先のツアーと一緒。このS.E.に乗ってステージに、お揃いの衣装着た直子さんと敦子さん、チャイナさんが登場。1曲目は“Wild
Life”。いきなり会場つめかけたキッズが大暴れ。観客のアタマの上を何人ものキッズがコロコロ転がっていく...。ナイフのライヴでこんなのなったの見たの初めてというくらいの盛り上がり。“Wild
Life”が終わると直子さん、「おはよー」だって(笑)。確かに、ふだん午前10時台にライヴ演ることはないだろうし(苦笑)。「フジ〜ロック〜フェスティヴァル〜'02〜イェ〜イ!!!」とMC入れる直子さん。「ちょーのーりょくのうた」と曲紹介して“E.S.P.”、「カーペンターズのカヴァーです」と紹介して“Top
Of The
World”...と、直子さんのほのぼのとしたMCでライヴは進んでいったけど、朝イチで体力が有り余ってんのか、キッズの暴れ具合は変わらず、多くのキッズがゴロゴロ転がってた(苦笑)。「みんなニュー・アルバム聴いてくれたかな? 方向音痴の歌...私のことなんですけど...“A
Map Master”!」と曲紹介があって“A Map
Master”。この後、敦子さんがヴォーカル取る“ホワットエバー”や、「あると便利な輪ゴムの歌」“ラバーバンド”など、新作からの曲がしばらく続いてた。“ラバーバンド”の前にはメンバー紹介もあったんだけど、「パワフルなドラムを聴かせてくれる真奈ちゃん」の左手はまだ、テーピングぐるぐる巻きでした(苦笑)。この後はいわゆる『ナイフ・クラシックス』の“Twist
Barbie”や“ロケットにのって”が演奏されたんだけど、“ロケットにのって”は最初は英語で歌ってたんだけど、いつのまにか日本語になってたよね? 直子さん!(笑) 最後にヘヴィーな“Cobra
Versus
Mangoose”を演って少年ナイフの演奏はお終い。40分くらいの短かめのセット。...って、アタリマエか(笑)。
【SET
LIST】...'02.7.27 苗場スキー場
. (openning SE...“マンゴージュース〜ジョージ・ハリスンに捧ぐ”)
1. Wild Life
2. E.S.P.
3. オレンジの太陽
4. Top Of The World
5. A Map Master
6. アーアーアー
7. Golden Years Of Rock'n'roll
8. ホワットエバー
9. ラバーバンド
10. Twist Barbie
11. BUTTERCUP (I'M A SUPER GIRL)
12. ロケットにのって
13. Cobra Versus Mangoose
少年ナイフを観終わった後、まるすさんとDJいしかつさんに発見される(笑)。私のほうから誰かを発見することは殆ど無いのに、誰かから発見はされる...という法則がまたも守られました(笑)。
【LOVE
PSYCHEDELICO】...GREEN STAGE
人気のデリコだけあって、GREEN
STAGE前には多くのファンがつめかけ、係員から「多くのひとに観てもらうため、少しでも前に進んで下さい!」という指示が何度も入ってた。やがて開演時間になり、デリコ登場を示す曲が流れる。ステージにKUMIさんと直樹さんが登場。曲に合わせて手を掲げて手拍子するように観客を煽る直樹さん。直樹さんはいつもの衣装(笑)。KUMIさんは最初インド女性が着るサリーでも着てんのか?...と思ったけど、よくよく見るとタンクトップとジーンズにひらひらしたモノを羽織ってただけだった(苦笑)。ライヴ1曲目は“Free
World”。演奏メンバーはデリコの2人の他に、ベース、ドラム、キーボード(兼ギター)が居る総勢5名。ドラマーは、レギュラー・グリップ(トラディショナル・フォーム)でドラム叩くのが目印になって、この間のツアーと同じかただとすぐに分かった。今までライヴ観る度に演奏メンバーが違ってたけど、今回は前のツアーと同じメンバー。曲によってキーボードとギターを使い分けるかたは、激しく鍵盤を叩き、バック・コーラスでも活躍。1曲目からステージの端のほうまで行って観客煽る直樹さんに対し、KUMIさんはステージ中央から殆ど動かない。曲が終わると、「thank
you〜。ボブ・ディランの“Like A Rolling
Stone”」と曲紹介し、デリコのライヴの主要レパートリーになってるこの曲を披露。“I
mean love me”と“life goes
on”を演奏すると、KUMIさんがこう観客に語りかけた。「今日は目がいいから、みんなが良く見える。世界が良く見える」 数々の名セリフを残してるKUMIさんが、またも名セリフを残しました(笑)。「名セリフ」の後、「“
裸の王様”」と曲紹介して、ニュー・シングルの“
裸の王様”をプレイ。もっとも、この曲は昔からライヴで演奏してる曲なんだけどね。KUMIさんが「“Your
Song”」と曲紹介すると、ファンの間から大歓声が沸き上がる。観客が盛り上がった“Your
Song”が終わると、誰よりも『フジ・ロック』を楽しんでそうな(笑)直樹さんが、観客に向かってフリスビーを投げ入れる。何故、フリスビー???(笑)。KUMIさんが「“You
ate it”!」と曲紹介して始まった“You ate
it”の後には、ステージ前に出て来て、ギターを「ジャ〜」って鳴らしてから観客に腕を振り上げるようにジェスチャーで示す直樹さん。これに応えて観客が腕を振り上げると、今度はギターを「ジャッ、ジャ〜」とかき鳴らす直樹さん。これに応えて観客が2度腕を振り上げる。すると今度はギターを「ジャッ、ジャッ、ジャ〜」とかき鳴らす直樹さん。これに腕を3度振り上げて応えた観客。すると直樹さん、こんどは「ギュウィ〜〜ン」と、腕の振り上げでは応えようのないフレーズをギターで奏でる。オイオイ、どうしろって言うんだよ!(笑)。とにかく、直樹さんはこの『フジロック』のステージに立ってるのが楽しくて仕方ないような様子(笑)。この後“ノスタルジック
'69”と“LADY
MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜”の2曲演奏してデリコの演奏は終わったんだけど、“LADY
MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜”はライヴならではのロング・ヴァージョン。またニール・ヤングの“Rockin'
In The Free
World”を折り込んだヴァージョンで演奏か?と思ったけど、今回はそこまでは飛びませんでした(笑)。
「みんな、楽しんでる?」って、KUMIさんは何度も観客に訊いてたけど、一番楽しんでたのは、どーみても直樹さん(笑)。
【SET
LIST】...'02.7.27 苗場スキー場
1. Free World
2. Like A Rolling Stone (ボブ・ディランのカヴァー)
3. I mean love me
4. life goes on
5. 裸の王様
6. Your Song
7. You ate it
8. ノスタルジック '69
9. LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜
【Buffalo
Daughter】...RED MARQUEE
RED MARQUEEでバッファロー・ドーター(以下、bd)を観る。RED
MARQUEEン中に入ると、ちょうどドラマーのアツシがドラムキットに座って、サウンド・チェックの最中。アツシ、前よりも少し痩せたな?(笑) セット・チェンジが済んでしばらくすると、何の前触れもなく、bdのメンバーがステージに登場。最新アルバム『“I”』のジャケットと同じく長髪で、白いスラックス姿のシュガー吉永、開口一番「暑いね!」。すると山本ムーグが「オレが一番暑いんだ!!!」などと言っていた(笑)。「みんな少年ナイフ観た? 先ほど少年ナイフがバック・ステージに来てくれてお話したりしたんだけど、ライヴも観ていってくれるのかと思ったら、『3時からテニスコート予約してる』って言って、帰っちゃったよ。みなさんテニスルックでやる気マンマンだったよ」といった感じで楽屋話をしたシュガー吉永、「では、そろそろ始めますか」などと言って、演奏始めたオープニング・ナンバーは“R
& B (Rhythm &
Basement)”。♪rhythmとbasement〜と、シュガー吉永と大野由美子さんが歌ってライヴ開始。次はbdの代表的ヘヴィー・ナンバー“Silver
Turkey”で、会場のファンは大いに盛り上がった。
「バッファロー・ドーターが『フジ・ロック』に出るのはこれが2回目で、前はWHITE
STAGEだったんだけど暑くって、今回屋内だからいくらかマシかと思ったけど、やっぱり暑いねぇ...」などと喋ったシュガー吉永、ここで8月にリリースするニュー・シングルの話題をフッて、そのニュー・シングルからの曲“サン・オブ・アルタイル”を披露。bdのメンバーはギターのシュガー吉永もベース/エレクトロニクスの大野さんも、サポート・ドラマーのアツシも激しく演奏してて、観てても暑そうなんだけど、ターンテーブル担当の山本ムーグだけは「オレが一番暑いんだ!!!」という言葉とは裏腹に、あまり汗はかいてなさそう(笑)。最新アルバム『“I”』から、トロピカルなリズムのイントロを持つ“Discotheque
Du
Paradis”が演奏された後は、bdで一番の大作“LI303VE”へ。この“LI303VE”はもの凄い長大ヴァージョンで演奏された。もしかしたら“LI303VE”から別の曲に流れ込んでたかもしれないけど、私は1曲とみなしました(笑)。このロング・ヴァージョン化した“LI303VE”1曲だけで15分くらい演奏してたんじゃないだろうか??? んで、この“LI303VE”で演奏を終えたbd。『現在地球上に存在する貧弱な音楽用語では解析不能』とは、bdのインディー・デビュー盤のオビタタキだけど、ホントにそんなパフォーマンス観た気がしました(苦笑)。良いか悪いかは別にして...(苦笑)。
【SET
LIST】...'02.7.27 苗場スキー場
1. R & B (Rhythm & Basement)
2. Silver Turkey
3. サン・オブ・アルタイル
4. Discotheque Du Paradis
5. LI303VE
FIELD OF HEAVENへEGO
WRAPPIN'観に移動しようかとしたら、もうWHITE
STAGEから先は満員に近く、FIELD OF
HEAVENは入場制限がかかってた。というわけで、EGO
WRAPPIN'は観ませんでした...。あ〜、がっくり...。
EGO
WRAPPIN'が観られなかったので、「入場制限かかるのは確実」という前評判だったホワイト・ストライプスを観るため、ビリー・ブラッグ&ザ・ブロークスの演奏中からステージ前方で場所取りしてた(笑)。呑んだくれ英国オヤジを相手に毎晩演奏してる???百戦錬磨な親父たちだけあって、オモロいパフォーマンス見せてくれてた。観客も外国人が多かったよーな(笑)。
【THE WHITE
STRIPES】...RED MARQUEE
ビリー・ブラッグ&ザ・ブロークスがステージを去ると、セット・チェンジが行なわれた。ステージに姉メグの白い(正確にはシルヴァー)ドラムセットが台ごと運び込まれる。ステージ奥ではなく、ステージの(向かって)左側の観客よりのところに固定。2人組だから、ドラムも主役だ!(笑) バスドラムにはファンにはおなじみのホワイト・ストライプス模様が描かれてる。ステージ前に陣取る熱心なファンのところに、ローディーのおっちゃんが次々とファンに何か配っていく。私はもらい損ねたけど、ファンが手にしたのは、バスドラムに描かれてるのと同じホワイト・ストライプス模様の缶バッジ(笑)。
やがてステージにホワイト・ストライプスの姉弟が登場。姉メグは長い髪をツインテイル(おさげ2つ)にしてて、赤いタンクトップに白いスボン姿。異様に若造りっつうか、ロリっぽくなっとりました(笑)。彼女がドラム叩いた瞬間、会場には中学校の学芸会あたりで女のコがドラム叩いたのを見守るような優しい空気が漂ってた(笑)。弟ジャックは赤いシャツに赤いズボン姿で、ギターも赤色でした(笑)。前々からの評判どおり、弟ジャック・ホワイト(ヴォーカル、ギター、キーボード)、姉メグ・ホワイト(ドラム)の2人だけでの演奏。オープニング・ナンバーは全世界的に話題のアルバム『ホワイト・ブラッド・セルズ』から“Dead
Leaves And The Dirty
Ground”で盛り上がるファン。デビュー・アルバムからの“When I Hear My
Name”の後、「コンニチワ〜」と日本語で挨拶した弟ジャックは、ミョーに大味な腹しとりました(笑)。決してデブではないケド...(苦笑)。アルバム『ホワイト・ブラッド・セルズ』からの“I
Think I Smell Like A
Rat”でファンが沸いた後、オリヴィア・ニュートン・ジョンのカヴァーの“Jolene”。弟ジャックの歌で聴くと、何だかミョー(苦笑)。アルバム『ホワイト・ブラッド・セルズ』からの“Hotel
Yorba”でファンが沸いた後、弟ジャックがキーボード(オルガン?)弾きながら歌う“Apple
Blossom”。2nd『De Stijl』からの曲だ。続く“Death
Letter”も日本未発売の2ndの曲。日本ではまだ未発売の1stと2ndからの曲もお構いなしにバンバン演奏しとりました。無論、姉弟にしてみれば、いつも演奏してる曲を演ってるだけで、日本でアルバムが出てようが出てなかろうが知ったこっちゃないだろうけど(笑)。
前にも書いたとおり、弟ジャックは赤いシャツに赤いズボンで赤いギターの赤ずくめ(笑)。姉メグは赤のタンクトップ着てたけど、ズボンは白で、ドラムセットも白(シルヴァー)だったから、さながら「赤対白」の「紅白歌合戦」みたい(笑)。ベースレスの編成だけど、サウンドが薄っぺらな感じは全く無し。弟ジャックのギターが隙間を感じさせないようなフレーズを奏でてるせいか?
弟ジャックのアコースティック・ギター弾き語りの“We're Going To Be
Friends”が終わったところで演奏された曲は(おそらくカントリー・ソングのカヴァー?)姉メグがリード・ヴォーカルを担当。「姉ちゃんが歌ったよ!」とばかりに沸くファン。姉メグが歌い終わると、弟ジャックが「Meg
is my
sister〜」と紹介。一部で噂されている「ホワイト・ストライプス=別れた元夫婦説」をさりげなく否定してた(笑)。この後は“Fell
In Love With A Girl”や“Little Room”、“The Union
Forever”など、アルバム『ホワイト・ブラッド・セルズ』からの曲を続けて演奏し、ファンを魅了した。ホワイト・ストライプスは音楽的には弟ジャックが主導権握ってるバンドに思ってたけど、ライヴを観る限りでは、2人は対等に渡り合ってる感じ。ライヴ観た印象では、この2人は姉と弟です(笑)。姉メグのドラム・プレイについて言うと、シンプルで、バスドラム+タムタム+フロアタム同時演奏が多く、低音でパンチ効かせてたかな? もっとも、3連叩く時「タタタ」じゃなくて2拍目と3拍目が遅れ気味だったけど、これもホワイト・ストライプスに不可欠なグルーヴってことにしとこ(笑)。
ライヴのほうは、“Screwdriver”を演って終了。ステージから去る際、「my
sister and I thank
you〜」って弟ジャックがファンに御礼を言ってたのが印象に残ってる。あくまでも、姉弟です!(って、しつこい?...笑)。ステージから一旦姿を消した姉弟、すぐにステージに戻って来て、「あるモノ」をいくつか観客に放り投げていった。その「あるモノ」とは...小学校の体育の時間に使うような「表が赤でウラが白」の赤白帽子(笑)。あくまでも赤と白にこだわる姉弟だなぁ(笑)。
【SET
LIST】...'02.7.27 苗場スキー場
1. Dead Leaves And The Dirty Ground
2. When I Hear My Name
3. I Think I Smell Like A Rat
4. Jolene (オリヴィア・ニュートン・ジョンのカヴァー)
5. Hotel Yorba
6. Apple Blossom
7. Death Letter
8. ?
9. Astro〜?
10. The Big Three Killed My Baby
11. We're Going To Be Friends
12. ?
13. Fell In Love With A Girl
14. Little Room
15. The Union Forever
16. ?
17. Screwdriver
【PATTI
SMITH】...RED MARQUEE
8時半スタートのパティ・スミス。前日の7月26日にもFIELD OF
HEAVENで、アコースティック・セットによるパフォーマンスを披露し、AVALON
FIELDに現れ急遽ゲリラライヴを展開し、ファンを魅了したというパティ。開演時間の8時半が近付くにつれ、RED
MARQUEEのなかは、熱心なパティ・ファンで埋まっていく。'70年代からパティを応援してるというファンよりも、意外なほど新世代ファンの姿が多い。特に、女のコ。
開演時間になり、ステージにバンド・メンバーが登場。今の「パティ・スミス・グループ」は、ギターのレニー・ケイ、ドラムのジェイ・ディー・ドゥーティ、そしてベースのトニー・シャナハン。去年の『フジ・ロック』でも吹いてたトラディショナルな?ホーンを携え、ファンの歓声を浴びながらステージに現れたパティは、黒もしくは紺系の上下姿。アタマにバンダナか何かを巻いている。オープニング曲は“Gloria”で、ほんの数秒イントロ聴いただけでファンは歓声上げ、なかにはアタマの有名な歌詞♪Jesus
died for somebody's sins but not
mine〜をパティと一緒に唱える者も。この“Gloria”を熱唱中、パティは早速、アタマに巻いてたバンダナを取り、上着も脱いで、ライトグリーンのシャツ姿に。パティが身にまとってるものを取り去る度にファンが沸いた。♪Gloria〜G、L、O、R、I、A〜とファンが大合唱になった“Gloria”に続いてはレゲエ調のイントロの“Redondo
Beach”。この曲が終わると、若いベーシストのトニーがキーボードに就いた。トニーがキーボードで奏でたピアノの旋律は...“Free
Money”!!! 私が大好きな曲“Free Money”がここで聴けるとは!!!
私はパティ・スミスのライヴを過去2回観たことがあるけど、その度に残念に思ってたのが、ピアニストの不在。パティ・スミス・グループのピアニストだったリチャード・ソールが亡くなってからは、ピアニストの座は空白のままだった。「パティ・スミス・グループのピアニストはリチャードだけ」という、パティの思いが感じられるものの、ピアニスト不在により、ピアノがフィーチャーされる曲は演奏されない(もしくは、原曲と別アレンジで演奏された)ため、物足りなさが残った。ところが、この春に2枚組ベスト・アルバム『LAND
(1975-2002)』をリリースし、あらためてリチャードを追悼し気持ちの整理がついたのか、ピアノ(っつうか、キーボード)が「パティ・スミス・グループ」に蘇った! これは実に嬉しい誤算だった!
レニー・ケイがギターのイントロを間違えたため、演奏し直しになった“Frederick”、“Pumping
(My Heart)”に続いてプレイされた“Dancing
Barefoot”では、歌いながら靴を脱ぎ、靴下も脱いだパティ(これはいつものお約束...笑)。「I
love you〜!,
Patti〜!!!」とファンがパティに声をかける。するとパティは観客みんなに向けて「I
love you
all〜」と御礼を言う場面があったところで、ベースのトニーが、またキーボードに就いて耳馴染みなフレーズを奏でる。“Because
The
Night”だ! パティ・スミスの代表曲ゆえ、この曲は今まで観たライヴでもピアノ抜きのアレンジで演奏されてたけど、この曲はやっぱりあのピアノのイントロがなくっちゃ!!! あるべき姿に戻った“Because
The Night”にファンは大興奮し、♪because the night〜belongs to the
lovers〜と大合唱に。大盛り上がりの“Because The
Night”だけど、途中♪love is a ring, the
telephone〜の部分の歌詞をド忘れし、歌につまったパティの照れ隠しなそぶりを見てさらに盛り上がる観客(笑)。“Summer
Cannibals”を演奏した後、いよいよメッセンジャーとしてのパティの本領発揮。去年の「9.11」を機に始まった「報復」の話題にひとり喋り始めるパティ。「don't
forget Hiroshima!, don't forget
Nagasaki!」と力強くブチ上げた。これにファンも大いに沸き、ライヴの流れから“People
Have The Power”へ。パティの演説効果は抜群で、場内は♪people have the
power〜の大合唱。「last
song」とのパティの仰せに「エ"エ"〜ッ!!!」っとなったファンへの最後の贈り物は勿論、“Rock
N' Roll
Nigger”。この曲の終わりのほうでは、目隠ししてギターを弾き始めたパティ(去年も同じことしてた...苦笑)観てファンが沸く。ドラマーのジェイ・ディー・ドゥーティはスティック飛ばしながら激しくドラムを叩き、最後は拳でシンバル叩いてた。これもいつものお約束(笑)。最後にパティがトラディショナルなホーンをひと吹きし、ライヴは終了。
前日のアコースティック・セットで演奏したのか、最近のアルバムからの曲は殆ど無しで、'70年代の曲を中心に組まれたセット。ピアノが復活し、名曲があるべき姿で演奏されるなど、収穫が多かったパティのライヴ。ファン層が思った以上に低いのと、あまりの盛り上がりぶりにビックリ!
【SET
LIST】...'02.7.27 苗場スキー場
1. Gloria
2. Redondo Beach
3. Free Money
4. Frederick
5. Pumping (My Heart)
6. Dancing Barefoot
7. Because The Night
8. Summer Cannibals
9. People Have The Power
10. Rock N' Roll Nigger
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '00.7.30
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '99.7.30~8.1
FUJI ROCK FESTIVAL @ Tokyo Bayside Square '98.8.1