LOVE
PSYCHEDELICO(以下、デリコ)の全国ツアー、その名も『GRAPEFRUITS
TOUR』を私の地元・富山で観て来た。9月6日は久しぶりに富山で雨が降った日だった。
前売りチケット完売のため、会場は満員。演奏機材が整うステージには、ツアー名にちなんで5個くらいグレープフルーツが置かれてる。私はステージ向かって右側2列目に陣取って開演を待っていた。その「待ちびと」がステージに現れたのは開演時間を20分ほど廻った頃。突然客電が落ち、場内にデリコ登場を知らせる曲が流れ、ステージに現れたデリコ御一行は、KUMIさんと直樹さんの他、ベース、ドラム、キーボード(兼ギター)が居る総勢5名。メンバーはこの春の『circle
of mind 』ツアー、そしてこの前の『フジロック』と同じ顔触れ。以前はライヴ観る度にメンバー変わってたデリコだけど、ようやくツアー・メンバーが固定されたよう。そのいつものメンバーで演奏されたオープニング曲は“Standing
Bird”。マラカスを振りながら歌うヴォーカルのKUMIさんは、黒のTシャツの上に茶色の長袖にジーンズという出で立ちで、シャツの裾をウエストで縛り、スタイルの良さを強調。ギターの直樹さんはここ最近の「往年のプレスリーみたいな派手なロックスター衣装」(笑)をやめ、黒のタンクトップに白い長袖シャツを羽織って、自然なカッコウしてる。曲が終わると、ギターピックを客席に投げ入れ、さらにミネラルウォーターのペットボトル(もしくは缶ビール?)も投げ入れる直樹さん。1曲目でもう「水入り」(笑)。
KUMIさんもギターを構えて演奏始めた“Free
World”。多くのファンが手を掲げて手拍子し、盛り上がった“Free
World”が終わると、「welcome to the free
world〜」とMC入れたKUMIさん、ここで次の曲の“GRAPEFRUITS”を紹介。最新シングルのカップリング曲の“GRAPEFRUITS”では♪grapefruites!...とファンが合唱し盛り上がる。続く“You
ate
it”ではステージ上を動き廻りながら歌うKUMIさん。「ボコッ!」というド派手な音と同時にKUMIさんの姿が消えた。よく見たら、KUMIさんは床に寝そべりながら歌ってる。これは自分から寝そべったのか? それとも...勢い余ってコケたのか?(笑)
“unchained”を演奏した後、「富山も最近雨が多いの? え、久しぶりに降ったの?」と喋った後、雨にまつわる話題ということで、最近KUMIさんがベーシストから借りた本に載ってた話について語ってくれたKUMIさん。その本によると「水と祈りは似ている」ということが書いてあったそうで、「『祈り』っていったいなんだろね?」とファンに問い掛けるKUMIさん。そんなこと急に訊かれても...(苦笑)。今まで、ライヴでいろんな名セリフを吐いてるKUMIさん。このセリフも名言の仲間入りにしときます(笑)。
“I will be with you”と“Last
Smile”の静かな2曲が終わるとKUMIさんはステージ右裾に隠れ、ベーシストとキーボード君はステージ左へ退場、
直樹さんとドラマーだけがステージに残る。直樹さんがギターでいろんなフレーズを短く弾いてみせてファンを沸かす。そのうち直樹さんが弾くギター・フレーズがどんどん長くなっていき、ドラマーも演奏に加わると、いつの間にか曲は“green”になっていた(笑)。ここでギター構えたKUMIさんと、ベーシストとキーボード君がステージに戻って来て、アルバムどおりの流れで“dry
town”へ。“dry
town”が終わると、KUMIさんがバンド・メンバーを紹介して“life goes
on”。この曲のエンディングで直樹さんが♪circle of
mind〜と歌うように観客を煽り、ファンも♪circle of
mind〜の合唱で応えた。この♪circle of
mind〜大合唱の後、ステージ上に置いてあったグレープフルーツをフロアに投げ込んだKUMIさんと直樹さん。絶対投げ入れると思ってた(笑)。ヨコノリの“LOW”を披露すると、『フジロック』の時のように直樹さんがギターを使って観客と掛け合いを始める。直樹さんのギターが「ジャッ! ジャッ! ジャッ!」と鳴るのに応えてファンが「オッ! オッ! オッ!」と声出しながら腕を振り上げてた。楽しい掛け合いがあった後、ハードロックな“
"O"”へ。いつもギター構えたら激しいアクション見せてくれるキーボード君、ここまでギターを弾く機会がまったく無かったんだけど、ようやく出番が来ました(笑)。でも、狭いMAIROのステージ上ではいつものようには暴れられなかったようで...(笑)。んで、ここで“LADY
MADONNA〜憂鬱なるスパイダー”が登場。前回のツアーではニール・ヤングの曲へなだれ込んだりしてたけど、今回は直樹さんがジャニス・ジョプリンの“Move
Over”のフレーズを弾いたりして「分かるひとだけに分かるお遊び」をちゃんと織り込んでました(笑)。たぶん、私にも分からないネタもたくさん演ってたと思う(笑)。この“LADY
MADONNA”を演奏したところで本編は終了。5人は一度ステージを去った。
ファンの手拍子、さらには「アンコール! アンコール!」とやっぱり出たアンコール・コールに応えて、ステージに5人が再登場。直樹さんは缶ビール片手に登場。「イッキ! イッキ!」とファンのイッキ・コールに「もう若くないんだからさぁ〜」...カンベンしてよとお願いする直樹さん(笑)。アンコール1曲目は最新シングル(だけど2年前からライヴのレパートリィだった)“裸の王様”。キーボード君もここではギターを構えて演奏。
「“Your
Song”」というKUMIさんの曲紹介がファンから大歓声を引き出す。ファンの誰もが待ち望んでた“Your
Song”登場〜!!! 「この曲でライヴを終えるのはある意味理想的だよなぁ」と思ってると、KUMIさんが「todayはね、specialなもう1曲があるのよ。(直樹さんのほうを見て)この曲を演るのは久しぶりよね」と言って演奏し始めたのが“ノスタルジック
'69”。あのう...この間の『フジロック』でも演ってますが...(苦笑)。ファンはここでも手を振り上げ、盛り上がってた。私は疲れてもう腕が上がらなくなってたケド(苦笑)。曲が終わると、KUMIさんはファンに御礼を言ってステージを去り、最後までステージに残ってたドラマーはスティックをファンに投げ入れていった。
ファンがずっと手を振り上げ続け、大いに盛り上がったライヴ。満員で逃げ場が無かったぶん、この間のダイヴ敢行者続出のケムリのライヴ以上に苦しかった。私の居た位置のせいなのか、ちょっと音が悪かったような気が...。ま、地元のアマチュア・バンドもMAIROの音の悪さを指摘してたけど...。あと、ライヴ後のドリンク交換の混雑はライヴ以上の苦しさ。ドリンク・チケットはライヴ前に交換しとくべきだったと、反省(苦笑)。
【SET LIST】...'02.9.6 富山・CLUB
MAIRO
1. Standing Bird
2. Free World
3. GRAPEFRUITS
4. You ate it
5. unchained
6. I will be with you
7. Last Smile
8. green
9. dry town
10. life goes on
11. LOW
12. "O"
13. LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー
(encore)
1. 裸の王様
2. Your Song
3. ノスタルジック '69
LOVE PSYCHEDELICO live @ Niigata Phase '02.4.12
LOVE PSYCHEDELICO live @ Summer Sonic '01 '01.8.18
LOVE PSYCHEDELICO live @ Kanazawa Az Hall '01.5.27