ヒロくんのLIVE REPORT '06 PART 3 GO!GO!7188

 自分たちのキャリアを総括する初のベスト・アルバム『ベスト オブ ゴー! ゴー!』をリリースしたばかりのGO!GO!7188(以下、GO!GO!)の全国ツアー、その名も『やまもりツアー』を3月18日に金沢・AZホールで観て来た。ここ数年間、GO!GO!は金沢でのライヴをEight Hallで演ってたので、AZホールでのライヴは2002年の『あらじおツアー』以来。
 根強い人気を誇るGO!GO!だけあって、フロアには隙間も無いほど客がギュウギュウに詰まってた。開演予定時間の18:00を過ぎ、しばらくすると場内にGO!GO!の登場を告げるイントロが鳴る。このイントロに導かれるようにステージに登場したGO!GO!、楽器を構えて演奏準備が終わってところでユウがかき鳴らしたギターのイントロは“ジェットにんぢん”!!! 彼女たちの初期の代表曲で、「GO!GO! Classics」とすら呼べそうなこの曲でこの日のライヴは始まった。人気曲の“ジェットにんぢん”だからフロアを埋めるファンはピョンピョン跳ねる。♪昔はやった〜歌手の名前は〜ジッタリン・ジン!!!...とファンの大合唱でキマったところで、アッコが「カナザワ〜〜〜!!!」と叫び、ファンに気合いを入れる。次の曲は“文具”。この曲でもファンがピョンピョン跳ねる。3曲目は“サンダーガール”も人気の曲。♪サンダーガ〜〜〜...とファンが大合唱した“サンダーガール”が終わると、アッコのM.C.タイム。「金沢観光してきたよ〜。『宇宙軒』にも行って来たよ〜」 『宇宙軒』とは金沢にある大衆食堂で、前回の『ごんぶとツアー』の時にターキーがふらっとメシ喰いに立ち寄った店。その『宇宙軒』について、アッコが放ったコメントはというと...。ステージ上から会場を見渡して(おそらく、会場内に東芝EMI関係者が居ないのを確認して)から、「私たちのレコード会社の東芝EMIは赤坂にあるんだけど、そのレコード会社に行く時に乗る地下鉄が永田町や霞ヶ関などを通ってて、銀座線だったかな? 丸の内線だったかな? ま、そーゆー路線があるの。その電車のなかはいつ乗ってもオジサンたちばっかりが乗ってて、加齢臭するの。(『宇宙軒』は)そんな感じの店だった」 ユウも後から『宇宙軒』のことを「人生に敗れたという感じのオジサンたちがたくさん居るので(みなさんも『宇宙軒』に行けば)社会勉強になりますよ〜」なとど言い放ってた。アッコとユウのお父さんが聞いたら涙を流しそうな「オジサン侮辱発言」の連発に、10代後半から20代前半が中心の観客たちは大ウケ、爆笑の渦だったけど、会場の居るなかで「加齢臭」に近いうちのひとりである私はぜ〜んぜん笑えなかった...。
 ここまで、1stの曲→2ndの曲→3rdの曲の順で演奏されてたので、次の曲は4thからの曲と思ってたら、予想に反して3rdからの“大人のくすり”。次の“太陽”は1stの曲。この次のなってようやく4thからの曲(“青い亀裂”)がようやく披露された。全般的にみて、この日のライヴは4thからの曲が少なかった。“青い亀裂”が終わったところで、女性ファンから「ターキー、結婚して!」との声がかかる。この声に下の鼻を伸ばしたターキー(苦笑)、悪ノリして「ライヴが終わったら、2人だけの世界に行かないかい?」などとクサいセリフを口にし始めたものだから、ユウもアッコも観客も、みんなヒイてた(苦笑)。この後は、ユウのM.Cタイム。ライヴの時は会場に来てくれたみんなが書いてくれるアンケートを見るのが楽しみなんだけど、このツアーの前の会場(千葉・LOOK)ではたくさんのファンが観に来てくれたのにアンケートの回収がたった7通だったらしく、ユウ曰く「(7通しかアンケートが無いのも)面白いかったです」(苦笑)。そしてフロアのファンに向かって、「アンケート書いて下さいね。少なかったら少なかったで、面白いけど...」と、どこかトボけてて、捉えどころの無い発言をしてた(苦笑)。
 ここで、アッコが「新曲演ります、“ララバイカウントダウン”」などと曲紹介。新曲が披露されるまでは『ベスト オブ ゴー! ゴー!』収録の全曲演奏を期待してたんだけど、ここら辺りから「それはない」ことが解って来た(苦笑)。新曲の後は、“浮舟”、ファンが頭上に手を掲げて手拍子で応えた“パパパンツ”が続く。アッコの衣装は、袖に吹き流しのようなフリルの付いた衣装で、正月にザ・フーのライヴ・ヴィデオを観て「ピート・タウンゼンド、カッコイイ〜!!!」と思いワザワザ作った衣装だそうだ。3rdからの“月と甲羅”、名曲中の名曲“C7”、ベスト盤収録の新曲“神様のヒマ潰し”に続き、「恋愛成就」のうたとして女子高生の間で人気があり、今でも売れているという“こいのうた”が披露された。この曲が披露された時のファンの歓声は凄かった。
 “こいのうた”が終わると、「今、曲を作ってます。今年じゅうにアルバム出して、今年か来年かにまた金沢に来ます!」などと、アッコが宣言。これを聞いたファンからは歓声が上がった。この後“大人のひみつ”、ライヴで定番の“とかげ3号”、“ロック”、“ パンク”が立て続けに披露され、場内は大いにヒートアップ。アッコが「もう1曲新曲を演ります」とM.C.して、(“ララバイカウンドダウン”の時とは違い)曲紹介無しで、新曲を披露。この曲を演り終わると、ユウ、アッコ、ターキーの3人はステージを去った。
 観客が「ブ〜サイク! ブ〜サイク!」と、手拍子しながらアンコールがわりにブサイク・コールを始める。5分ぐらい経ったところで、ステージに戻って来た3人。アッコが「アンコールありがと。アンコールに応えましょう」などとファンに言ったところで披露した曲は、アルバム『竜舌蘭』からの“くのいち”。アンコールはこの1曲だけで終わりで、演奏が終わるとアッコたちはステージを去った。前回のライヴでは24曲も演り、暑さと苦しさから「まだ終わらないのか〜!?」と思ったのに比べ、随分アッサリとしてた(苦笑)。
 ライヴの出だし数曲だけを聴いて、『ベスト オブ ゴー! ゴー!』全曲演奏を予想し、期待したんだけど、ベスト盤に入っていない曲も演ったし、逆にベスト盤に入っている曲でも演らなかったものもあった(“ドタン場でキャンセル”など。期待してたのになぁ〜)。もっと聴きたい曲もあってモノ足り無さを感じたけど、アッコがファンに約束してたとおり、すぐに新しいアルバムを引っ提げて金沢に戻って来てくれるのを待ちましょう!
 にしても、アッコの「オジサン侮辱発言(加齢臭発言)」は、ちょっとヒドいゾ!(苦笑)

【SET LIST】...'06.3.18 金沢・AZホール
1. ジェットにんぢん
2. 文具
3. サンダーガール
4. 大人のくすり
5. 太陽
6. 青い亀裂
7. ララバイカウントダウン (新曲)
8. 浮舟
9. パパパンツ
10. 月と甲羅
11. C7
12. 神様のヒマ潰し
13. こいのうた
14. 大人のひみつ
15. とかげ3号
16. ロック
17. パンク
18. ひとりたび (新曲)

(encore)
1. くのいち

GO!GO!7188 live @ Kanazawa Eight Hall '05.1.22

GO!GO!7188 live @ Kanazawa Eight Hall '03.4.5

GO!GO!7188 live @ Kanazawa AZ Hall '02.2.3

GO!GO!7188 live @ Toyama Club Mairo '01.12.6

GO!GO!7188 live @ Kentai Takasaki '01.10.20

GO!GO!7188 live @ KIT POP HILL '01.8.12

GO!GO!7188 live @ Hibiya Yagai-Ongakudo '01.5.19

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