本来ならば昨年10月に行われる予定だったフィーダーのジャパン・ツアーは、グラント・ニコラスの喉の不調のため公演延期となり、2月に振替公演が組まれた。当初の10月のツアー日程だと、私は会社を休まない限り彼らのライヴを観に行けなかったハズだが、振替日程では首都圏での日曜日の公演が組まれていたため、会社を休むことなく観に行けることになった! ということで、2月22日に赤坂BLITZへ行って来た。
改装なった赤坂BLITZに行くのは、私は初めて。それもそのハズ、私が赤坂BLITZに行くのは2003年のミサイルガールスクートの解散ライヴ以来6年ぶり。新しい赤坂BLITZは以前のハコほど広くない。前のハコでライヴを演るにはそれなりの人気がないとムリだったが、今のハコならそこそこの人気でもライヴが行えるハズ...そんなことを考えながら、ステージに向かって左側の前方で開演を待つ。集まった観客は意外にも女性ファンが多く、全般的に平均身長が低いお蔭で(笑)、最前列に張り付いてなくてもステージ上の様子が丸見え。開演前の会場にはザ・ラカンターズのアルバム2枚からランダムに曲が流れてた。
開演予定時間の7時を5分ほど廻ると、オープニング・アクトの日本の5人組・QUATTROが登場。メンバー全員あまり清潔感のない(苦笑)長髪で、'70年代のバンドのよう。そのルックスどおり'70年代らしい泥臭いロックを(全部で7曲ほど)演ってステージを去った。
セット・チェンジが行われている間のB.G.M.もザ・ラカンターズの曲だったが、ちょうど全曲の演奏が終わったようで、次にB.G.M.として流れたのは、スティーリー・ダン(苦笑)。
8時になると、B.G.M.が止まり、客電が落ちる。新作『サイレント・クライ』の“We
Are The People”と“Itsumo”の間(正確には“We Are The
People”のアウトロ扱いだが)のエフェクトがかかってヴォーカルがよく聴き取れない語りのようなパートが流れると、ステージ向かって左袖からフィーダーの3人...グラント、タカさん、ドラムのマーク・リチャードソン...と、サポート・メンバーの2人....キーボーディストとギタリスト...が登場。各メンバーが楽器を構え、ファンの歓声のなか演奏を始めた曲は、新作のアタマを飾る“We
Are The
People”。グラントは長袖Tシャツの上に半袖Tシャツ...という姿で、フロアに居るキッズとたいして違わない(苦笑)。タカさんは、昔のような髪の逆立てはやめ、金髪に染めるのもやめちゃったものだから、ジャイムズ・イハみたいだった(笑)。タカさんは紫系の半袖シャツに紐ネクタイ...というオシャレな出で立ち。マークは黄色系のダブダブのトレーナーを着てた。サポート・ギタリストは、いつもの左利きの『彼』。キーボーディストは、タカさん以上にコーラスに頑張ってた。“We
Are The
People”に続くのは前作『プッシング・ザ・センシズ』のアタマを飾った“Feeling
A
Moment”。イントロを耳にするとファンは大喜びで、この頃から一部観客のアクティヴィティーが少しずつ高くなって来た。“Shatter”を演ると、マークがファンに耳馴染みのドラム・リフを叩き出す。“Come
Back
Around”。熱心なファンたちは、曲に合わせて合唱。曲が終わると、グラントから「“Who's
The
Enemy”」と曲紹介があり、曲が演奏される。いつの間にか、マークは上半身裸になって刺青をムキ出しにしてる。このひと、いつもすぐに裸になるなぁ(苦笑)。次は“Insomnia”。2nd収録のこのファストなナンバーの登場に、一部熱狂的なファンが興奮のあまりクラウド・サーフィンを始め出し、頭上をゴロゴロと転がるようになった(苦笑)。最近、この手のライヴに行かないので、こーゆーのを久しぶりに観たような気がする(苦笑)。
傑作『エコー・パーク』からの“We Can't
Rewind”を演ると、グラントからM.C.。「“Fire”」と曲紹介し、この曲を披露したところで、タカさんに「君も何か喋る?」てな感じでM.C.をフると、タカさんが「カゼを引いててさぁ〜..。鼻水垂れてるところを写真撮っちゃダメだよ」などとファンに向けて喋った。あれぇ? 鼻水垂れてようが垂れていまいがライヴ会場で写真撮っちゃイケナイんじゃなかったっけ?(苦笑) こないだの『フジ・ロック』ん時も顔面をケガしてたし、ここんところタカさんは災難続き。
タカさんの貴重なM.C.の後、前作のタイトル曲“Pushing The
Senses”、♪don't give
up〜のリフレインが印象的な“Sonorous”...と曲が続いてからグラントが弾き始めたギター・リフは“Buck
Rogers”。ファンが大歓声を上げるものの、グラントは勿体つけてなかなか本演奏に入らない(苦笑)。グラントにじらされたこともあってか、曲の演奏が始るとまた一部のファンの暴走が始まり、またまた頭上をゴロゴロ転がってく(苦笑)。
ファンが思いっきりハジケたところで、クール・ダウンが必要と感じたのか、ここで演奏されたのはスロウな“Yesterday
Went Too Soon”。この曲を聴くと1999年の『フジ・ロック』を思い出す。次の曲は『ザ・シングルズ』に入ってた“Lost
&
Found”。観客みんな曲に合わせて手拍子して大いに盛り上がった、が、グラントもタカさんも楽器を下ろし、ファンに別れを告げ始めた。マークは自分の汗を拭いたタオルを観客に投げ入れ(キッタネ〜!...苦笑)、ステージを去っていった。時計をみると、まだ1時間も演っていない。もうお終い?
観客がアンコール要求の手拍子を続けてると、グラントと左利きのサポート・ギタリストの2人がステージに登場。グラントはアコースティック・ギター、サポート君はエレキ・ギターを構え、2人で“Silent
Cry”
を演奏。なかなか貴重な演奏だと思うけど、グラントひとりの完全弾き語りでもよかったのでは? 曲が終わると、残りのメンバーもステージに戻って来た。メンバー揃って演奏された曲は、『エコー・パーク』からの“Seven
Day In The
Sun”。あまりにも久しぶりで、そんな曲があったことすら忘れてたよ(苦笑)。最後はアンコールの『お約束』ともいえる“Just
A
Day”が披露され、最後のひと暴れとばかりに、一部のファンが頭の上をゴロゴロ転がっていった。曲が終わると、グラントはピックや未使用タオルなどを観客に投げ入れ、マークはドラム・スティックや、またも自分の汗拭いた使用済みタオル(苦笑)を観客に投げ入れてからステージを去った。
オープニング・アクトを付けたことから、故障上がりのグラントの喉を気遣って長めのショウを演る予定は最初から無かったと思われるが、タカさんのカゼでさらに演奏時間が削られた(?)短かめのライヴ。観客の反応がアツく、『エコー・パーク』からの曲が多かったのはうれしい誤算だったけど、1stや新作からの曲をもっと聴きたかった。
【SET LIST】...'09.2.22 赤坂BLITZ
1. We Are The People
2. Feeling A Moment
3. Shatter
4. Come Back Around
5. Who's The Enemy
6. Insomnia
7. We Can't Rewind
8. Fires
9. Pushing The Senses
10. Sonorous
11. Buck Rogers
12. Yesterday Went Too Soon
13. Lost & Found
(encore)
1. Silent Cry
2. Seven Day In The Sun
3. Just A Day
FEEDER live @ Naeba Ski Resort (FUJI ROCK FES.) '05.7.28
FEEDER live @ Shinsaibashi Club Quattro '03.3.21
FEEDER live @ Naeba Ski Resort (FUJI ROCK FES.) '01.7.27
FEEDER live @ Nagoya Club Quattro '00.1.16