ヒロくんのLIVE REPORT '06 PART12 GO!GO!7188

 キャリアの転換点となる5th『パレード』をリリースしたばかりのGO!GO!7188(以下、GO!GO!)のライヴ・ツアー『みちづれツアー』を12月23日に新潟・LOTSで観て来た。
 開演予定時間の6時を10分ほど廻った頃、会場内の灯りが落ち、場内のB.G.M.もGO!GO!の登場を知らすべく変わる。観客の大歓声のなか、ステージ向かって右側の裾から、ターキー、アッコ、ユウの順にGO!GO!の3人が登場。スタンバったところで、ターキーがドラム・スティックでカウントを取って始まったのが、ユウの歌から曲が始まる最新シングル“近距離恋愛”。アルバム『パレード』のアタマを飾るこの曲に、ファンはいきなり盛り上がる。アルバム『パレード』どおりの流れで、“雨上がり アスファルト 新しい靴で”。ずっと新作の曲が続くのかと思いきや、ここで登場したのが名曲“C7”。この曲には年甲斐もなく私も大ハシャギ(苦笑)。“C7”の無いGO!GO!のライヴなんて考えられない。
 “C7”が終わると、髪型が「鬼太郎」な(笑)アッコのM.C.。この日の新潟公演が2006年最後のGO!GO!の単独ライヴとなるそうで「みんなも今日のライヴを2006年を総括して下さいね!」などと観客に語りかけたアッコ。ここからは新作からの“ランランラン”、“近距離恋愛”のカップリング曲の“電話を取りたくない日”、懐かしの“西部”...と曲が続く。「“ロック”!」と、アッコの曲紹介で始まった“ロック”では、曲の終盤にアッコが自分のマイクスタンドを半回転させて♪うずうずしている〜と観客に歌わせた。
 “ロック”が終わると、ユウとアッコが楽器のチューニング。ユウが後ろ向きでチューニングしてると、観客から「ヨッ! 見返り美人!」と声が掛かる。チューニング終えて観客に向き直ったユウが「見返り美人です」などとコメント返したところで曲紹介。「“シャングリラ”」 サビの部分でユウとアッコのデュエットが聴けるこの曲の後は“雪が降らない街”。曲が終わると、声援を続けるファンに「アリガト」と御礼を言うユウ。『ベスト オブ ゴー!ゴー!』からの“神様のヒマ潰し”、
前回の『やまもりツアー』でも演ってた“ひとりたび”、そして“映画と雨降りの朝”...と曲が続いた。ここでセット・チェンジ。
 『みちづれツアー』では、新しい試みとしてアコースティック・コーナーをやってるそうだ。ステージ前方にアッコ、ターキー、ユウの3人が並んで、ユウはアコースティック・ギター、ターキーはパーカション、アッコは鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)の編成。曲に入る前にターキーがユウの顔みて「やけに顔、つるつるしてるね〜」と指摘。これに「暑くて、汗かいたんで...」と返すユウ。この編成で“かみなりが鳴ってたくさん雨が降る夜”を演奏。この曲はもともとそういう曲だから特段のサプライズは無かった。曲が終わると、ターキーが「中島教授、次の曲はどういう曲ですか?」とユウに訊く。ユウが「楽しい曲です」と答えると、ターキーは「『楽しい曲』ってことは『ひょうきんな曲』ってことですか?」とすかさず返す。「『ひょうきんな曲』ではありません。『楽しい曲』です」みたいな感じでユウが返したが、先ほどからミョーにターキーがつっかかってくるものだから、ついにユウがターキーに放った言葉...「やけに挑戦的ですね」(笑)。アッコがフツウのベースに楽器を変えて演奏した『楽しい曲』とは“大人のひみつ”。曲の中盤以降、♪新潟〜新潟〜米どころ〜と即興で『新潟の歌』を作り、観客に歌わせるアッコ。「新潟の名物って何?」って観客に訊くと「柿の種」という返事があったので歌詞に「柿の種」も追加(苦笑)。アコースティック・セット終了後のアッコと観客のやりとり。「柿の種って新潟名物なの?」「亀田製菓は新潟の会社!」「亀田製菓がたまたま柿の種でアテただけじゃないの?」「ほかにもヒット商品あるよ!」「何?」「『ハッピーターン』!」「『ハッピーターン』ならいつも食べてるよ! 他には?」「カレーせんべい!」「カレーせんべいならターキーの好物だよ! 亀田製菓って凄いね!」...という流れで、アッコが亀田製菓の偉大さに気付いたところで、後半戦に突入。アコースティック・コーナーの鬱憤を晴らす(?)ターキーの豪快なドラム・ソロで始まり、“ララバイカウントダウン”、“スカ”...と新作の曲を披露し、客が盛り上がったところに“パンク”、“文具”といった初期の人気曲を続け盛り上がりに拍車をかける。“文具”の中盤ではアッコがフロアにタオルを投げ込んだ。“Fatな彼”の後、アッコがM.C.。「なんかここだけ酸素が薄くて、眠いんだけど...。え? 単に私が眠いだけか(笑) 残り1曲となりました。(中略) 2006年、みなさんはどんな年だったでしょうか?」などと言うと、10月に結婚したばかりのアッコにファンから口々に「おめでとう」の声がかかる。ファンから「ユウちゃんは?(そんな話はないの?)」と訊かれ、「私にはそんな話はないですよ」などと うろたえたユウ(苦笑)。ここで新作のタイトル曲“パレード”を演奏。曲が終わるとユウはギターピックを観客に投げ入れ、アッコは「それではよいお年を...。あっ、メリー・クリスマスだったね!」と言いステージを去った。
 ファンがアンコールを求める恒例の「ブサイク・コール」によって、ステージに戻って来た3人はツアーTシャツに着替えてる。観客のなかに外国人を見つけたユウ、「英語で『ブサイク』ってなんて言うんですか?」と訊いたら「encore!」という答えが返って来た(笑)。その後しっかり「ugly」という答えが返って来たので、「いつも大バッシング受けてます」とおどけるユウ。今度はアッコが「『出っ歯』って英語で何て言うんですか?」と質問(笑)。ツアー・グッズの宣伝をしっかりやってから“浮舟”1曲のみを披露し、ユウはまたギター・ピックを、ターキーはタオルを投げ入れてからステージを去ると、場内にはライヴ終了を知らせる音楽(ヨ・ラ・テンゴのニュー・アルバム)が流れた。
 余計なM.C.を極力省き、曲をポンポン演って中だるみの少ないライヴ。3rd〜4thの曲が少なかったけど、彼女らに重大な意味を持つという新作の曲を全部ライヴ演奏で聴けた。

【SET LIST】...'06.12.23 新潟・LOTS
1. 近距離恋愛
2. 雨上がり アスファルト 新しい靴で
3. C7
4. ランランラン
5. 電話を取りたくない日
6. 西部
7. ロック
8. シャングリラ
9. 雪が降らない街
10. 神様のヒマ潰し
11. ひとりたび
12. 映画と雨降りの朝

〜アコースティック・コーナー〜
13. かみなりが鳴ってたくさん雨が降る夜
14. 大人のひみつ

15. ララバイカウントダウン
16. スカ
17. パンク
18. 文具
19. Fatな彼
20. パレード

(encore)
1. 浮舟

GO!GO!7188 live @ Kanazawa AZ Hall '06.3.18

GO!GO!7188 live @ Kanazawa Eight Hall '05.1.22

GO!GO!7188 live @ Kanazawa Eight Hall '03.4.5

GO!GO!7188 live @ Kanazawa AZ Hall '02.2.3

GO!GO!7188 live @ Toyama Club Mairo '01.12.6

GO!GO!7188 live @ Kentai Takasaki '01.10.20

GO!GO!7188 live @ KIT POP HILL '01.8.12

GO!GO!7188 live @ Hibiya Yagai-Ongakudo '01.5.19

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