ヒロくんのLIVE REPORT '07 PART 6 BONNIE PINK

 ニュー・アルバムに伴うBONNIE PINKのライヴ・ツアー2007『Thinking Out Loud』をツアー初日の金沢市文化ホールで観て来た。去年のツアーは(追加/再追加公演を除き)スタンディングの会場を廻ってたが、今回は座席のあるホールを廻るツアー。
 会社の勤務時間が終わってから会場に向かったため、到着した時には7:10頃になっていた。すでにライヴは始まっていて、新作からの“Broken hearts, city rights and me just thinking out loud”の演奏中。私の席はステージ向かって左側のステージ前4列目で、ステージ上のBONNIEの動きや表情がよく見える。座席指定とは言うものの、皆、総立ち。BONNIEは白のスーツ姿で、ステージにはBONNIEの他、ここ最近のツアーで固定された感のあるバック・バンドの5人(アイゴン(g.)、高桑 圭さん(b.)、アンソニー(ds.)、奥野真哉さん(key.)、NanaN.ちゃん(perc.))に加え、ギタリストが1人居た。
『Just a Girl』のツアーん時のギタリストだった八橋義幸さんじゃないですか! お久しぶり〜♪ 曲が終わると“Burning Inside”、そして“坂道”...とM.C.も挟まず新作からの曲が続いた。
 「こんばんは〜♪ BONNIE PINKです。2年ぶりの金沢ぁ〜。去年は来られなかったけど、また戻ってこれて嬉しいです」などと金沢のファンに挨拶したBONNIE、「ツアーが始まっちゃったよ。今日が終わりまで全て上手くいけば、ツアー全部が上手くいくような気がするので、盛り上がっていこう!」などと言い、「今回は白のスーツで決めてみました。『あなたの色に染まりたい』って感じで。あ、これは結婚する時にいうセリフか」と自己ツッコミをするBONNIE、この日の喋りはいつになく京都なまりが出てた。ここでギターを構えたBONNIEが披露したのは“Ocean”、次に三日月型タンバリンに持ち替えて“日々草”。楽器なしに戻ってから“5 More Munites”を披露すると、ここでBONNIEから曲紹介。「もう1曲、ニュー・アルバムの曲を演ります。『可能性はどれくらいあるの?』という意味の曲。“Chances Are”」。この曲をライヴで演る時はBONNIEのピアノ弾き語りかと事前に想像してたけど、バンド演奏で、BONNIEはピアノに触りもしなかったので意外だった。BONNIEがギターを構えると“Wildflower”、曲が終わると別のギターと交換し、もう1曲プレイ。演奏が終わり、ギターをスタッフに渡すと、エレクトリック・ピアノに就いたBONNIE。バンド・メンバーは一旦ステージから退き、BONNIEひとりのピアノ弾き語りで“Rope Dancer”を熱演。個人的には好きな曲では無いが、鍵盤を叩く指にも、歌にも熱がこもっていて圧倒された。演奏が終わり、ピアノを離れ、白いスーツの上着を脱ぎキャミだけになったBONNIE。バンド・メンバーがステージに戻り、“再生”を披露。
2001年のツアーん時と違い、ヴァイオリストが居ない編成での演奏のため、ディスコっぽく聴こえた。新作からの“Imagination”を挟み、代表曲の“Heaven's Kitchen”が早くも登場。みんなBONNIEの動きに合わせ腕をかかげ、大いに盛り上がる。
 新作からの“Water Me”を演ると、またBONNIEのM.C.タイム。ファンに「物販でタオル売ってるんで。もっと汗かいてどんどんタオルを買っていって下さい」などとツアー・グッズの宣伝をしてから、メンバー紹介。BONNIE曰く、「この最強バンド、早く紹介したくてウズウズしてます」とのこと。最初に紹介されたのはギターの八橋さん。「ギターが2人居ると私がラクです」とはBONNIEの弁。
『Just a Girl』のツアーの金沢公演では、隣の富山県出身ということで母親と妹さんが観に来てたため家族へのコメントがあったたが、今回は何も喋らなかった。この日は家族は居なかった模様(苦笑)。キーボードの奥野さんはサングラスをかけ、全身黒ずくめ。BONNIEに対抗し「この黒色をあなたの色で染めたい」などとコメント。奥野さんが金沢に来るのは今年3回目だそうで、「金沢に帰って来ると心が落ち着く」とのこと。いつもBONNIEの蔭に隠れてみえにくかったパーカッションのNanaN.ちゃん。今回は高い台に乗ってるのでちゃんとみえてます(笑)。身長195 cmのドラムのアンソニーは黒いTシャツ姿で、BONNIEに「今日は、ステージの両端(奥野さんとアンソニー)が黒ですね〜」と言われてた。ギターのアイゴンは「今日は、僕だけ柄が多い服」で失敗した〜!という感じだったが、BONNIEと観客に似合ってると言われ、すっかりその気になっていた。バンマスのベースの高桑さんは、BONNIEの紹介を受けた時、目深に被ってた帽子のつばをひっくり返して目を見せた。「あっ、目がみえた」と驚くBONNIE。デビューして12年、初心に帰ってピアノで曲を作ったり、「オシャレなBONNIE」から「ロックなBONNIE」に軌道修正した旨が語られたところで、「タオルがもっと売れるように熱く盛り上がっていこう!」と演奏再開。新旧織りまぜながら曲を次々に披露。最後に“ Anything For You”を披露すると、BONNIEたちはステージを去った。
 ファンのアンコールに応えてステージに戻って来たBONNIEたち。「一度もライヴで演奏したことのない曲を演ります」とのBONNIEのM.C.で“Bedtime Story”。この曲が終わっても、しばらく演奏を始めないBONNIE、「ちょっとじらしています。あまり暑くなり過ぎるとブラが透けて見えるのでホドホドに...」。すると観客の女のコから「あと2時間演って〜」と声がかかり、「2時間? じゃ、ユンケル買って来て」と返したBONNIE、「今まで私には『代表曲』が少なかったんですが、去年、『代表曲』が1曲増えました。“A Perfect Sky”」と曲紹介。今や『代表曲』どころか『ライヴでの必殺技』になった“A Perfect Sky”を演って場内が盛り上がる。曲が終わるとアイゴンが弾き始めた耳馴染みなイントロは“Do you crash?”。この曲で大いに盛り上がると、BONNIEは観客に「ありがとう〜!」と御礼を言い、手を振り、両手で投げキッスをしてステージを去った。
 ホールでの公演だったせいかBONNIEが言うほどロックロックしたライヴにはならなかった。BONNIEのように優れた作品が多いと「あれもこれも」と言っても無駄だから選曲には不満はないが、ツアー初日のせいか、BONNIEは全般的に高音がツラそうだった。

【SET LIST】...'07.9.14 金沢市文化ホール
1. Broken hearts, city rights and me just thinking out loud
2. Burning Inside
3. 坂道
4. Ocean
5. 日々草
6. 5 More Munites
7. Chances Are
8. Wildflower
9. Lullaby
10. Rope Dancer
11. 再生
12. Imagination
13. Heaven's Kitchen
14. Water Me
15. Thinking Of You
16. Catch the Sun
17. Private Laughter
18. Gimme A Beat
19. Anything For You

(encore)
1. Bedtime Story
2. A Perfect Sky
3. Do you crash?

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