GO!GO!7188がこれまでライヴを行ったことがない地域を廻るツアー、その名も『おまたせツアー』の富山でのギグを観に、10月13日・体育の日に富山・SOUL
POWERに行って来た。なお、GO!GO!7188が富山でライヴを行うのは今回が初めてではなく、7年前に、『FMとやま』主催の入場無料のライヴ・イヴェントでハートバザールと共演してる(苦笑)。あくまで「有料ライヴ」または「単独ライヴ」としては初めてということになる。
JR北陸線のダイヤの乱れのため、ライヴ開演時間に7分ほど遅れて会場に到着した私。階段を上る途中でアッコが観客に向けて何か叫んでるのが聴こえて来る。「うわぁ〜! もう始まってる〜」と思いながら、フロアの扉をくぐる。ちょうど聴いたことがない曲(イントロ?)を演奏してるし、ハコが狭いこともありステージ上の演奏者も貧相にみえたこともあって、「地元のバンドでも前座で演奏してるのか」と思った瞬間、ユウがファンには耳馴染みのイントロを弾き始めた。“浮舟”だ。1曲目を聴き逃したかと思ったけど、後の調査によると、この日の1曲目は“浮舟”だったようだ。ステージ向かって右側に位置するユウは、胸に赤とか黄の線が入った黒いTシャツ(ポリスの『シンクロニシティー』Tシャツを思い出した)を着てて、ステージ向かって左側に居るアッコは、肩に白色のフリフリ付きのグレーのタンクトップを着て、ベースを弾いてる。2人は時たまステージ中央にセットされた「お立ち台」に登り、観客を煽ってた。2曲目に“ロック”を演った後に披露した“スカ”では、曲の途中で、「富山、富山、SOUL
POWER〜!!!」と叫ぶようアッコからの指示があり、観客とアッコで「富山、富山、SOUL
POWER〜!!!」のエールをやりとりした。“スカ”が終わると、アッコから曲紹介があり、新曲の“アンテナ”を演奏。
「いいタオルだ。いったいどこのタオルだろう?」と、曲の演奏が終わった後、アッコが汗を拭いながらワザとらしく言う。アッコが使ってるのは、彼女たちのツアー・グッズのタオル(苦笑)。さりげなくツアー・グッズを宣伝してから、“大人のくすり”へ。この曲で大いに盛り上がったところで、M.C.タイム。アッコが「富山〜! ずっと待ってて、楽しみにしててくれたよな? 私も凄く楽しみにしてた」などと長年富山に来なかった不義理を彼女なりに詫びると、「富山のソウル・パワーと、GO!GO!7188のソウル・パワーがぶつかって、溶け合って、からみあって...」などと言う。「からみあって」の部分では意味ありげな笑みを浮かべるアッコ(苦笑)。観客から「(汗で)臭い?」と声をかけられたアッコ、「まだ無臭だよ」と即答(笑)。M.C.タイムが終わると、“3人のブギーマン”を披露。曲が終わると、ターキーがマイクを通して、「歌ってもいいか〜〜〜?」などと観客に繰り返し聴いてくる。ターキーがヴォーカルをとる曲だから『虎の穴
弐』収録の“ギンギラギンにさりげなく”かと思ってたら意外にも聴いたことのない新曲(たぶん、“
ばりぶり”)。
ターキーがメインの曲に続き披露されたのは、“サンダーガール”。この人気曲では観客がピョンピョン飛び跳ねて、大いに盛り上がった。曲が終わると、アッコが「この夏、曲づくりとレコーデングやってて、たくさん曲作って持って来ました。すでに2曲演ってるけど、次も新曲演ります!」などと次の曲を紹介し、新曲を披露。歌が終わってからのアウトロがやたらと長い曲(苦笑)。新曲の後、懐かしの“パパパンツ”が披露されたけど、富山のファンにはあまり曲が知られていないのか、意外なほど反応が鈍かった(苦笑...しっかりしろ、富山!)。最新シングルの“片思いファイター”を演奏すると、ここでまた新曲。アッコから“ふたしかたしか”と紹介された曲が披露され、曲が終わると、“こいのうた”。ファンがどーっと沸くキラー・チューンのハズなのに、意外なほど富山のファンの反応は鈍い(苦笑)。7年前のイヴェントに行ったような古くからのファンは居ないの?(苦笑)
ここでM.C.タイム。ユウが「富山といえば、くすりですよね。どんなくすりがあるんですか?」などと恐る恐る富山の観客に問う。観客が『ケロリン』や『ムヒ』などの商品名を口々に挙げると、「『ムヒ』はあたしの必需品。乾燥肌に使う」などと反応を示すユウに、「使い方間違ってるよ。あれは虫刺されのクスリだろ?」などとターキー。『ムヒ』を乾燥肌に使うのは正しいのか、それとも間違ってるのか、観客の反応もさまざまだったため、「『ムヒ』を乾燥肌に使うのって、正しいの? それとも間違ってるの?」などと観客に確かめるアッコ。だけど、観客の誰もが正しいことは答えられなかった(苦笑...ちなみに、『ムヒ』の製造販売元である池田模範堂のサイトによると、『ムヒ』シリーズのうち、『ムヒソフト』は乾燥肌に使えるようだ)。『ムヒ』の謎が解決しないまま、「ターキーも今日くすりを使ってましたね」などと、ユウがターキーにM.C.役を押し付けようとする。「なんだこのバトンタッチは...」と苦笑するターキー。ターキーはライヴのリハーサル前にホテルで髭を剃ってたところ剃刀負けして出血してしまい、リハーサル中はず〜っと絆創膏を患部に貼ったままだったそうだ。さすがに本番も絆創膏を貼ったままというワケにはいかないため、「塗る絆創膏」と使ってライヴに臨んでるとのこと。その後、地元のファンのために富山についての話題をフろうと思ったのか、「黒部ダムには行ったことがある。映画を今撮ってるんだっけ?」と言うターキー。黒部ダム建設の苦難を描いた映画『黒部の太陽』は1960年代に制作された映画。今、リメイク版でも撮ってたっけ? ターキーは何か勘違いしてんじゃないの?...と思ってると、観客から「映画じゃなくて、舞台でやってる」などとフォロウがあった(苦笑)。後で調べてみたら、『黒部の太陽』のリメイク版を『フジテレビ』が開局50周年記念ドラマとして現在制作中であり、どうやらターキーはこのドラマ撮影のことを言ってたようだ。ターキーが、黒部ダムが大きいことを繰り返すものだから、アッコが「黒部ダムって、何が大きいの? 日本一(ダムの高さが)高いとか?」と地元のファンに質問してたけど、明確な返事は返って来ない(苦笑)。これも後で調べて分かったけど、黒部ダムは堤高が日本一なのです。せっかく地元の名物についての話題をフってくれたのに、地元の名物に詳しくないヤツらばっかり集まっててスミマセン...(苦笑)。最後に、アッコが「くすりも黒部ダムも凄いけど、一番凄いのはお前たちだぁ〜〜〜!」と絶叫し、M.C.タイムは終了。
次の曲を始める前に、アッコからフリつきの新曲“YOMEとして2008”を演るという説明があった。アッコが「最近結婚したとか、結婚が決まったひととか、居ますか?」と訊いたところ、1組のカップルが手を挙げた。これを見つけて「ホント〜? おめでとー!」と幸せな2人を祝福したアッコ、「みんなで、この『バカップル』を祝福してやろうぜ」などと言い、観客みんなで(「Y.、M.、C.、A.」ならぬ)「Y.、O.、M.、E.」のフリの練習をした後、アッコがリード・ヴォーカルをとる“YOMEとして2008”を演奏。この後、“脳内トラベラー”を披露。ここまで『魚磔』からの曲が無かったけど、ここで“とかげ3号”と“文具”を連発。“文具”が終わると、アッコが「ありがとー」と観客に御礼を言うので「もしかして、今の曲が最後の曲?」と一瞬ビビったけど、次に“パンク”がプレイされた。大丈夫、まだ、ライヴは続く。“パンク”の演奏が終わった後も、アッコが「ありがとー」と観客に御礼を言うので「もしかして、今夜のライヴはこれで終わり?」と一瞬ビビったけど、アッコが「水飲んでもイイですか?」と観客の了解をとってから水を飲み始めたので。まだライヴが続くことが解った(苦笑)。アッコが富山のファンの盛り上がりぶりを称え、「9年間も富山に来ないなんて、リサーチが甘かったな」などと言うと、すかさず観客から「甘かった!」と合いの手が入る(苦笑)。最後に「知ってるひとは一緒に歌って下さい」とアッコが言い、始まった“C7”がこの日のライヴ本編最後の曲だった。
3人が観客に御礼を言ってステージ向かって左側に姿を消すと、場内ではアンコールを求める「ブサイク・コール」が始まった。やがて、ツアーTシャツに着替えた3人がステージに戻って来た。戻って来るなり、「(さっきは無臭だったのに汗で)臭せぇ〜!」とアッコ(苦笑)。まずは、ツアーTシャツの宣伝。今回のツアーTシャツは、胸にタイ語で「おまたせ」と書かれている優れモノ(そんなの、読めんワ!...苦笑)。ターキーが図に乗って「このTシャツを着たら、ブスでも可愛くなる」などと言ったところ、すかさずアッコに「『ブス』じゃなくて『ブサイク』だろ!」と、たしなめられてた(苦笑)。ここで今回の『おまたせツアー』にあたり、事前にファンから募集してたフライヤー・コンテスト(ライヴ告知に使うチラシのデザインを各公演ごとに募集)で晴れてこの富山公演分の入選者となった『運チーム』(山岸さん親子ら3人)がアッコから紹介された。入選者は特典として、ライヴで聴きたい曲を1曲リクエストすることが出来るとのこと。富山公演の入選者の『運チーム』が選んだ1曲とは、“
地中海”! アッコが“
地中海”がリクエストされたことを告げると、会場の一部のファンからは「なんちゅーマニアックな曲...(苦笑)」との声が...(苦笑)。シングル“土壇場でキャンセル”のカップリング曲で、ターキーがヴォーカルをとり、ユウとアッコのことを「ブサイク」と呼ぶだけの迷曲(苦笑)。私もこの曲をライヴで聴くのは、2回目。曲を演る前に、ターキーが「私は神である」とか「笑わずに聴け」などと言うなどすっかり悪ノリ(苦笑)。レアな“地中海”を演ると、アッコが「ホントの最後の曲です」と言って始まったのは“ジェットにんぢん”。エンディングの♪ジッタリン・ジン!〜で場内大合唱となり、大いに盛り上がったところで、この日のライヴはお終い。ステージを去る時に、「また来っからな。それまで生きてろよ〜!」と言い残したアッコ。「オマエらこそ、次来るまで7年も開けるなよ! それまで解散なんかすんなよ!」だよ(笑)。
本来なら盛り上がるべきところで反応が鈍かったりと、GO!GO!7188のライヴを見慣れていないひとが多い故のもどかしさがあったものの、レアな曲が聴けて楽しかったです。
【SET LIST】...'08.10.13 富山・SOUL
POWER
1. 浮舟
2. ロック
3. スカ
4. アンテナ (新曲)
5. 大人のくすり
6. 3人のブギーマン
7. (たぶん)ばりぶり (新曲)
8. サンダーガール
9. ハモリエヴリデイ (新曲)
10. パパパンツ
11. 片思いファイター
12. ふたしかたしか (新曲)
13. こいのうた
14. YOMEとして2008 (新曲)
15. 脳内トラベラー
16. とかげ3号
17. 文具
18. パンク
19. C7
(encore)
1. 地中海
2. ジェットにんぢん
GO!GO!7188 live @ Niigata Lots '06.12.23
GO!GO!7188 live @ Kanazawa AZ Hall '06.3.18
GO!GO!7188 live @ Kanazawa Eight Hall '05.1.22
GO!GO!7188 live @ Kanazawa Eight Hall '03.4.5
GO!GO!7188 live @ Kanazawa AZ Hall '02.2.3
GO!GO!7188 live @ Toyama Club Mairo '01.12.6
GO!GO!7188 live @ Kentai Takasaki '01.10.20
GO!GO!7188 live @ KIT POP HILL '01.8.12