初回の『伝説の天神山』から丸20年、今年もこの季節がやって来た。私自身21回目の参戦となる今回の『フジ・ロック』は、昨年と同じく弟子とポッポとリンちゃんと一緒に出掛ける予定になっていた。当初は、ポッポとリンちゃんへのラジオ体操の出欠に影響が無いように2日目の土曜日の参戦を狙っていた。ところが、ポッポもリンちゃんも好きな、映画『君の名は。』の音楽を手掛けたRADWIMPSが初日の金曜日に出演することが決まったため、ポッポとリンちゃんに配慮して初日の7月28日金曜日に、ラジオ体操が終わってから『キャラメルハウス』を出発し、RADWIMPSを観に行くことに変更。私もザ・エックス・エックスが観られることになり、渡りに船だった(苦笑)。そういうことで、私は7月28日の1日券を2人分(中学生以下はタダだから...苦笑)、駐車券付きで申し込んだワケだけど、話はこれだけで終わらない。7月28日は、ポッポとリンちゃんの行事とダブル・ブッキングになってることが発覚! ポッポもリンちゃんもこの行事もRADWIMPSも楽しみにしてたため、私は『フジ・ロック』にクルマでひとりで行き、弟子とポッポとリンちゃんは行事が終わった後、新幹線(高崎乗り換え)で越後湯沢まで移動し、RADWIMPSの演奏が始まる前までに苗場まで来て、現地で合流することになった。
ということで、7月28日は、4時半前に『キャラメルハウス』をクルマで出発。今回は会場近隣の浅貝駐車場が指定されてるので、シャトルバスのお世話にはならなくてもよい(苦笑)。結果から言うと、これが今回の『フジ・ロック』を快適に過ごすうえでの大きなポイントになった(苦笑)。8時過ぎに浅貝駐車場に到着。9時前にはオフィシャルグッズ売り場に到着。まずは、オフィシャルグッズを購入するため、グッズ売り場の行列に並ぶ。キャッシュレスで買い物するつもりで『ICOCA』に\10,000チャージしてあったけど、カード&電子決済の希望者が長蛇の列をなしてた。一旦はこの列に就いて並んだけど、なかなか先に進まないため、現金で支払った(苦笑)。余分な現金はクルマのなかに置いてきており、手持ちの現金が無くなってしまたっため、隣のアーティストグッズ売り場に並ぶことは出来なかった(苦笑)。買ったグッズ(職場への土産として買った『フジ・ロック』クッキーはかさばる...苦笑)を置きに行くのと、現金を取りに行く目的で、一旦浅貝駐車場へ戻った。現金を補充して再度アーティストグッズ売り場に着いた時には、行列に並んでも『RED
MARQUEE』の開演時間の11時までに買い物が終わるのは無理な状態だったので、そのまま会場入りした。今年は、青いリストバンドかぁ〜。
<DATS>...RED
MARQUEE
2017年の私の『フジ・ロック』は、『RED
MARQUEE』のトップバッターのDATSからスタート。アーティストについて何の予備知識も無いままデビューアルバム『Application』のサウンドから受けるイメージだけから、メンバー1人のみの打ち込み主体のプロジェクトという印象でライヴに臨んだけど、ステージに出てきたのは、4人組のバンドだった(苦笑)。DATSは、杉本
亘(vo.)、伊原卓哉(b., key)、早川知輝(g.,
key)、大井一彌(ds.)による4人組。ステージほぼ中央のサンプラーの台に就いた杉本が歌い出した1曲目は、“Amazon”。ベースの伊原はフロアタムを叩いてて、大井とのダブルドラム体制(苦笑)。ギターの早川はサンプラー/キーボードを担当。ステージ向かって左からベースの伊原、ヴォーカルの杉本、ギター/サンプラーの早川、ドラムの大井が並んでたけど、杉本と伊原が黒いTシャツ、早川がグレーのTシャツを着てたのに、ドラムの大井だけが長袖の白いTシャツで黒い帽子を被り、しかも長髪...と、他のメンバーと雰囲気がひとり違う(苦笑)。曲のエンディングで杉本が「フジロック〜!」とシャウトし、観客の歓声を集めると、“Mobile”へ。ここでようやく伊原はベースを構える。3曲目の“Netflicks”で早川もようやくギターを担当。曲の途中で杉田がステージ前のフロアに降りて観客と直接コミュニケイトする場面もあった。細身の大井の渾身のドラム・ソロに場内が沸くと、“Health”へ。バラード調の“Queen”では大井が再びフロアタムを叩き、早川もキーボード/サンプラーを担当し、弦楽器が無しの演奏に。“Filter”では杉本はスタンドからマイクを外し、手に持って熱唱。すると、場内にラッパーが乱入。ラッパーは1人だけかと思ってたらさらに1人増え、2人になった。一気にステージ上がにぎやかになったものの、ひと暴れしてからラッパーはステージを降り、“Patagonia”へ。もう1曲演奏してから、杉田が「初めて来た時からこのステージに立つことが夢でした。夢が叶いました!」などとM.C.すると観客から大きな拍手が贈られる。杉田は続けて、「次の夢は、『GREEN
STAGE』。いつか必ず立ちます!」と力強く宣言。これには、先ほどよりも大きな拍手が観客から贈られた。最後に、デビューE.P.から“Candy
girl”を演奏し、4人はステージを去った。
打ち込みだけの無機質な演奏かと思いきや、肉体的な熱い演奏だった。いつか君たちが『GREEN
STAGE』で演奏するのを見る日が来ることを、今から楽しみにしてるよ!
【SET
LIST】...'17.7.27 苗場スキー場
1. Amazon
2. Mobile
3. Netflicks
4. Health
5. Queen
6. Filter
7. Patagonia
8. ?
9. Candy girl
<原始神母>...FIELD
OF HEAVEN
DATSを観終わると、ピンク・フロイドのトリビュート・バンド、原始神母観に、『FIELD
OF HEAVEN』(以下、『ヘヴン』)へ移動。その途中『GREEN
STAGE』横切ったら、ちょうどグループ魂が演奏中で、セーラー服着たデブのオッサン(港カヲル)が踊ってた(苦笑)。私が『ヘヴン』まで行くのは、いったい何年ぶりだろう...と考えても思い出せないくらい久しぶり(苦笑)。『WHITE
STAGE』脇からボードウォークに進んだけど、『木道亭』がここまで立派に整備されてるとは! 『木道亭』ではちょうどReiが演奏中で、ボードウォークを通過するのに支障が出るくらい観客が集まってた。『ヘヴン』に到着するとまだセットチェンジ中だったので、ここでビールを1杯。雨が降るとの予報に反し、陽が差して来たので、慌てて日焼け止めを塗った(苦笑)。
原始神母については、往年のピンク・フロイドの名曲を演奏するトリビュート・バンドだということは知ってたけど、彼らの持ち時間はたった50分しか無く、こーゆーフェスティヴァルの場ではフロイド・マニア以外の一般ピーポーを相手にするので、『狂気』と『ザ・ウォール』を中心とした選曲と...ヨんでたんだけど、このヨミは甘過ぎた! ステージ前を占拠する熱心なフジ・ロッカーたちの前に、彼らが現れたのは、12:50。ステージにはギター、ベース、ドラム、キーボード2人、女性コーラス2人...の総勢7名が登場。末期フロイドも大所帯だったけど、負けていない(苦笑)。ステージ向かって右側のキーボーディストの三国義貴がキーを叩く度に「ピン!」とS.E.的な音が響く。この後披露された曲もそうだけど、S.E.の部分も含め、フロイドが演ってた音を忠実に再現してる。曲は“Echoes”で、フロイド・ファンから歓声が上がる。ヴォーカル・パートになると、ステージ袖から長身のヴォーカリスト、ケネス・アンドリューが登場し、ギルモアそっくりの歌を聴かせる。曲が終わると、場内に風のS.E.が流れ始め、扇田裕太郎が有名なベース・リフを弾き始める。邦題“吹けよ風、呼べよ嵐”で知られる“One
Of These
Days”だ。某プロレスラーの入場曲として、フロイドのことを知らないひと(ただし、一定年齢以上...苦笑)でも聴き覚えのある曲だから、『ヘヴン』に集まった観客がオオーッ!...とどよめく。次の曲の前には時計の音のS.E.が流れる。歴史に残る名盤『狂気』から、“Time”だ。歌のパートになるとふらりとケネスがステージにやって来て、歌うと去っていく(苦笑)。そのままアルバム『狂気』の流れどおりに“The
Great Gig In The
Sky”(邦題は“虚空のスキャット”)へと続くと、2人の女性陣...冨田麗香とラブリー・レイナ...がその才能を遺憾なく発揮。ギルモアズ・フロイドがツアーで連れて廻ってたネェチャンたちと遜色ないんじゃないの? あっけに取られてるうちに、ギターの小暮“shake”武彦とベースの扇田が2人ともアコースティックギターを構える。曲は、“Wish
You Were
Here”(邦題は、“あなたがここにいてほしい”)。ケネスの本家顔負けな歌に聴き惚れてると、まさかの“Atom
Heart
Mother”(邦題は“原子心母”)へ!!!。このロック史に残る組曲が、限られた演奏時間のなかで披露されるとは! アナログの片面をまるまる使った組曲を限られた時間で完奏するワケには、さすがにいかなかったようで、途中でタイムアップで演奏は終わったけど、ステージ去り際、ケネスが「We
love Pink
Floyd!」と高らかに宣言してたのが、凄く凄く印象的だった。
私はフロイドのライヴを観たことは一度も無いけど、脳内イメージのフロイド以上のモノを観せつけられてアッケにとられた。しばらく、フロイド熱にうなされるほど(苦笑)。もっとフロイドの音世界に包まれて居たかったけど、彼らの持ち時間は50分ほど。元々の曲が長いので、6曲でお終いです(苦笑)。
【SET
LIST】...'17.7.27 苗場スキー場
1. Echoes
2. One Of These Days
3. Time
4. The Great Gig In The Sky
5. Wish You Were Here
6. Atom Heart Mother
原始神母によるフロイド・カヴァーを満喫した後、アーティストグッズ売り場に移動。すでにザ・エックス・エックスのTシャツは売り切れ...(泣)。ここでの支払いも、電子マネー&クレジット決済待ちの列が長かったため『ICOCA』は諦め、現金(苦笑)。ここで2杯目のビール。『GREEN
STAGE』の終演後にクルマを運転することになるので、その時間(23時)から逆算して、アルコール類を呑むのは、これで打ち切り。getした「戦利品」を置きに行くのと、『iPhone』の充電を狙って浅貝駐車場のクルマに戻る。その途中から雨がポツポツと降り出し、浅貝駐車場に着く頃には本降りになった。天気予報どおりなので、来るものが来た...という感じ。エンジンかけたクルマのなかで『iPhone』を充電しながら、雨をやり過ごす。雨が上がり、『iPhone』も99%まで充電出来たので、クルマから出て会場に戻って、『OASISエリア』へ。結果から言うと、雨が本格的に降ったのはこの1時間ほどだけだった。『GREEN
STAGE』からは、ROUTE 17 Rock'n' Roll
ORCHESTRAの加山雄三の“君といつまでも”音が聴こえて来る(苦笑)。♪幸せだなぁ〜(笑)。さらに、シメの曲は“Johnney
B.
Goode”! チャック・ベリーが今年亡くなったし、ある意味当然な選曲に納得。恒例の「もち豚串」を4本購入。ここでようやく『ICOCA』で支払えた(苦笑)。もち豚串喰って(苦笑)、『Inter
FM』のブースの前を通ると、村上紗由里という女性シンガーがオアシスの“Don't
Look Back In
Anger”を歌ってたので、他の観衆と一緒に合唱してしまった(苦笑)。その後、彼女は自分の持ち歌を歌い始めたけど、みんな興味を示さず、その場を立ち去ってた。勿論、私も(苦笑)。
小杉からあい鉄と新幹線とシャトルバスを乗り継いで苗場にやってくる弟子とポッポとリンちゃんを迎えに、シャトルバス乗り場へ行く。上越新幹線がダイヤどおりに運転されていればもう少し早く到着出来たハズなんだけど、大宮駅で緊急停止ボタンが取り扱われたため新幹線に遅れがあり、越後湯沢の到着が遅くなってた。そのため、17時ちょうどくらいに無事3人とようやく合流。
<RADWIMPS>...GREEN
STAGE
弟子とポッポとリンちゃんを連れ、シャトルバス乗り場から20分かけて、RADWIMPS観に『GREEN
STAGE』へ移動。たぶん、私のナヴィゲイトが無かったら、弟子たちがRADWIMPSの演奏開始前に『GREEN
STAGE』に到着することは不可能だったに違いない。ま、そうヨんでたから、シャトルバス乗り場まで3人を迎えに行ってたワケだけど...(苦笑)。17:20の定刻どおりにRADWIMPSの3人...野田洋次郎(vo.,
g., pf.)、桑原
彰(g.)、武田祐介(b.)...と、サポートドラマーの2人...刃田綴色と森
瑞希...がステージに登場。オープニング曲は、映画『君の名は。』のオープニング曲でもあった“夢灯籠”。社会現象にもなった大ヒット映画からの曲でオーディエンスの心をつかむと、これまた『君の名は。』からの曲で去年の『紅白歌合戦』でも演奏された“前前前世”を披露し、ステージ前のエリアを中心にいきなり盛り上がる。野田は白い長袖シャツ姿で、帽子を被ってる。桑原は福井で『Human
Bloom Tour』で観た時と同じようなチェックのシャツ着てる(苦笑)。曲の終わりに「こんにちは、RADWIMPSです!」と挨拶した野田、客の拍手と歓声を浴びた後に「初めまして、RADWIMPSと申します」と改めて挨拶すると、「みなさん、『フジ・ロック』初日、楽しんでおりますか!?」と観客に声をかける。「いつもは出演しなくても毎年のように観に来てる『フジ・ロック』をこうやって『GREEN
STAGE』で出させてもらってホントに光栄に思ってます。この夏、ひと夏分の気合を全部出し切って帰っていきたいと思います。最後までよろしくお願いします」とM.C.してから、“ギミギミック”へ。この曲を演り終えると、野田が「まだまだ7月ですけど、夏の終わりの曲を1曲演りたいと思います」と言って、“セプテンバーさん”へ。この曲では♪oh〜
September〜の部分を観客に歌わせたりした野田。続けて“パーフェクトベイビー”を演ると、「thank
you!」と観客に御礼を言った野田、「『フジ・ロック』楽しんでますか? みなさん」と観客に訊くと、観客が歓声と拍手で返す。「いいな、まだあと2日半あるんだな」と野田が羨ましがると「今日だけ〜」とか応えた客が居たんだろう、「違うんだ? 今日帰るひとも居るの?」と反応した野田、「(3日目終わるまで)居ろよ!」と命令(苦笑)。そう命令されてもさぁ〜、『フジ・ロック』って時間もお金もかかるし、ポッポとリンちゃんが一緒だと退屈がって大変なんですよ〜(苦笑)。ポッポとリンちゃんは『君の名は。』と『人間開花』のRADWIMPSには親しんでるけど、昔のRADWIMPSの曲には馴染みがないため、知らない曲の時は座ってていいよ...と声掛けしたかったけど、先ほどまでの雨が災いして地面は濡れてる...(苦笑)。ライヴ初心者のポッポとリンちゃんを最後まで立ちっ放しにしてしまったのは、ホントに申し訳ないことをしたと、後から反省...。
「まだまだ歌ってもいいですか、みなさん?」と野田が訊くと、勿論、拍手と歓声でO.K.する観客たち。ピアノに就いた野田が曲紹介。「次の曲は、ずっと小ちゃい頃から自分の中にあった思いがあって、周りのひとをみると『なんでこんなに上手に人間が出来てるんだろう?』といつもそんな思いがあって、それを今の歳になって初めて曲にしてみました。“棒人間”という曲です」。TVドラマ『フランケンシュタインの恋』の主題歌にもなり、リンちゃんの好きな曲でもある“棒人間”が披露された。私たちが居た場所はPAテントのすぐ横で、そこからだとステージ上にピアノがあるのがハッキリと確認出来ず、ピアノが無いなら“棒人間”も“スパークル”も無しで、ポッポもリンちゃんも残念がるだろうな...と心配だったんだけど、彼らがピアノを持って来ててよかった〜。“棒人間”からは、映画『君の名は。』のサウンドトラックから“三葉のテーマ”、そして、“スパークル”...という完璧な流れで曲が披露されていく。大きなコンサート会場で星空のような舞台演出で聴く“スパークル”も良かったけど、大自然のなかで聴く“スパークル”もすごく開放的で、また違った良さがあった。みんなが“スパークル”の余韻に浸るなか、それを打ち破ったのは「フジ・ロック、盛り上がってますか!? イェーイ!」という桑原の声だった(苦笑)。「僕らですね、約11年前にですね、ここでですね(と指差す)、レッド・ホット・チリ・ペッパーズをメンバーみんなでね、泥んこになりながら観たんですよ」 すると野田も「もう11年前か〜」と感慨深げ。桑原が「11年経ってここに立って、メッチャ嬉しいです! みなさんのお蔭です、ありがとうございます!」と御礼を言うと、観客から大きな拍手が送られる。「ここからの後半戦、静かめのRADWIMPSが続いたけど、ここからはですね、激しいRADWIMPSをいっぱい演るんで...。後ろのほうもよろしくお願いしまぁす!」と桑原が言うと、続けてピアノを離れた野田が「まだまだ初日元気あっか〜!?」とか「フジ・ロックの駄々っ子ぶりを見せてくれ!」などと言って観客を煽り、“DADA”へ。いつものように桑原も武田もドラムのシンバルを叩く。“DADA”の演奏中、ステージ上を所狭しと動き廻り、自らの髪をかきむしった野田、その際に帽子が頭から落ち、慌ててスタッフが回収に飛び出す(苦笑)。野田の「よくできました」...で“DADA”が終わると、続けて“おしゃかしゃま”へ。この曲の中盤以降、野田の指揮により桑原と武田の演奏バトルが始まる。さらに桑原と武田の演奏バトルは2人のドラマーを加えて「桑原+刃田連合軍」vs.「武田+森連合軍」の団体戦に発展(苦笑)。さらには野田の指揮に合わせて観客も手拍子の強弱をつけるなど、バンドも観客も一体となって盛り上がった。
「みなさん、楽しんでますか?」と野田が観客に訊くと、観客が歓声で応える。「もうちょっとだけ演ります。“洗脳”という曲です」と野田が曲紹介し、最新の両A面シングルから“洗脳”へ。曲を終え、拍手を送る観客に「どうもありがとうございます」と野田が御礼を言うと、場内にクラップのS.E.が流れ始める。「素晴らしい時間をありがとうございました。最後の曲です。3日間最後まで楽しんで帰ってください。RADWIMPSでした!」と言うと、♪いいんですか〜いいんですか...と歌い始めた野田。最後のほうでは♪いいんですか〜いいんですか...と観客と合唱&手拍子し大いに盛り上がると、「RADWIMPSでした! 最後まで思いっきり楽しんで、楽しい夏休みを過ごしてください!」などと言った野田の白い長袖シャツは、汗のせいかシースルー状態になってた(苦笑)。こうしてRADWIMPSはステージを去った。
サントラ曲を中心に、新旧取り混ぜた選曲。今が旬のバンドだけに、勢いと余裕を感じた。野田の人を食ったようなM.C.も面白かった。
【SET
LIST】...'17.7.27 苗場スキー場
1. 夢灯籠
2. 前前前世
3. ギミギミック
4. セプテンバーさん
5. パーフェクトベイビー
6. 棒人間
7. 三葉のテーマ
8. スパークル
9. DADA
10. おしゃかしゃま
11. 洗脳
12. いいんですか?
RADWIMPSの演奏の後、ポッポとリンちゃんが空腹を訴えるので『OASISエリア』に移動し、弟子とポッポにはステーキカレー、リンちゃんにはステーキ丼を買った。ここでの支払いも『ICOCA』を利用(苦笑)。弟子とポッポとリンちゃんとここで別れて、私は『GREEN STAGE』へ、ザ・エックス・エックス観に行く。
<THE
XX>...GREEN STAGE
私のポジションは、ステージ向かって左側のほぼ真ん前。ステージ奥の高台には、ジェイミーが使うキーボードやサンプラーの機材が並んでる。夜19:00になり、辺りが薄暗くなった頃、ザ・エックス・エックスの3人が登場。ロミーがギターを、オリヴァーがベースを構え、演奏始めたのは、デビュー盤『XX』のオープニングでもあった“Intro”。実に分かりやすいオープニング(苦笑)。体を揺らせながらギターまたはベースを弾くロミーとオリヴァー。ジェイミーもビーツではなく、傍らのフロアタムを叩く。もうデビューして7年経ち、いろんな経験も積んでるハズの彼女たちが未だにこの曲をライヴのオープニングに持ってくることに疑問を持つひとも居るかもしれないけど、演奏されてるサウンドの肉感を伴った躍動感は、デビュー当時ともはや同じ曲では無い。それにしても長身のオリヴァーがベースを構えると、斧でも持っててこれからそれを振り回しにかかるんじゃないか?...と毎度のことながら思う(笑)。2曲目も1stからの“Crystalised”で、続いて、新作『アイ・シー・ユー』からの“Say
Something
Loving”へ。この曲が終わると、「ウワハハハ〜!」と高笑いし上機嫌なオリヴァー、日本語で「コンニチワ」と挨拶し、「新旧取り混ぜながら演るよ!」という感じでM.C.してから、1stからの“Islands”。“Lips”の後、ジェイミーが鳴らしたオープニングは、新作のオープニングを飾る“Dangerous”で、ファンから歓声が上がる。さらに新作からの“I
Dare
You”を演ると、ロミーがM.C.。おそらく次の曲に込めた思いについて話してたんだろうけど、周囲に居た外国人たちがうるさいくて、聴き取れない。ま、私の英語力では最初から無理かもしれんけど...(苦笑)。ここで演奏されたのは、ほぼロミーひとりの弾き語りによる“Performance”。無事歌い終えると、ジェイミーにハグされるロミー(苦笑)。これを見て、観客から拍手と歓声が送られた。オリヴァーのM.C.取り新旧取り混ぜて...というよりは、1stと新作(3rd)の曲を取り混ぜながらライヴは進んで行く。1stからの“Infinity”を演奏した後、ジェイミーが鳴らしたイントロは、これまた1stの(“Intro”を除く)実質1曲目の“VCR”で、ファンから歓声が上がる。ファンに馴染みの“VCR”を演るとオリヴァーがベースを下ろしてヴォーカル専任で歌い始めたのが、“Fiction”。この日初めての2ndからの曲を歌い終わるとオリヴァーはベースを構え、ロミーが♪I
find
shelter〜...と歌い始める。ファンに人気の曲“Shelter”だ。この曲のエンディングからジェイミーのソロの曲“Loud
Places”になだれ込み、ステージ上がジェイミーXXの『イン・カラー』のジャケットのように七色のレインボー・カラーに包まれる。「明」と「暗」しかないような殺風景なステージがいきなりカラフルになった...あまりの変わりように、口、アングリ(苦笑)。新作からのシングル“On
Hold”のエンディングでは、オリヴァーが「I love you Fuji
Rock!」と観客に声をかけたので、観客から歓声が上がった。ロミーが「Thank
you, thank you so
much」とファンに御礼を言うなどM.C.してから、最後に、2ndからの“Angels”を披露。多くのファンが一緒に歌ってる。♪love〜love〜love〜...。演奏が終わると台から降りてきたジェイミー、まずはオリヴァーとハグ。続けて、ロミーの肩を抱いた(苦笑)。こうして、ザ・エックス・エックスの3人は観客の拍手を集めながらステージを去った。
これまでの2回の『フジ・ロック』のどのライヴよりも肉感的で熱い演奏。同じテンポで曲を演るのではなく、同じ曲のなかでも自由自在に緩急つけたり自由奔放に演奏してたのが印象的だった。
【SET
LIST】...'17.7.27 苗場スキー場
1. Intro
2. Crystalised
3. Say Something Loving
4. Islands
5. Lips
6. Dangerous
7. I Dare You
8. Performance
9. Infinity
10. VCR
11. Fiction
12. Shelter
13. Loud Places (Jamie XXの曲)
14. On Hold
15. Angels
<GORILLAS>...GREEN
STAGE
ザ・エックス・エックスの演奏が終わった後も、そのままGREEN
STAGEのステージ向かって左側の前辺りに留まり、この日のGREEN
STAGEのヘッドライナー、ゴリラズの開演を待つ。ゴリラズは、2D、ヌードル、マードック・ニカルス、そしてラッセル・ボブスの4人のアニメ・キャラクターによるヴァーチャル覆面バンド...と、今さら説明するのも鬱陶しいくらい、今ではブラーのデーモン・アルバーンのプロジェクトだということが明るみになってる。昔は巨大スクリーンでステージを覆い演奏者を隠した状態でスクリーンにアニメを流し、スクリーンの奥でライヴ演奏してたというけど、今はそれもやってなくてデーモンもフツウに素顔を晒した状態でステージで演奏してるようだ。『フジ・ロック』でデーモン・アルバーンを観るのは、1999年のブラー、2014年のソロでの出演に続き、3回目。久しぶりに懐かしい顔でも見るつもりで、ゴリラズのライヴに臨んだ。
開演予定時間の21:30になり、場内に流れたのはデビュー盤『ゴリラズ』からの“M1
A1”。ステージに現れたデーモンは黒か紺系の長袖のジャンパー姿で、フツウに風邪引きや花粉症のひとが付けるようなマスクをしてる。他のメンバーもだ。未だに「ヴァーチャル覆面バンド」にこだわってて、マスクを外せないのか...と思ってたら、結局は、マスクをしてたのはこの曲だけ(苦笑)。新作『ヒューマンズ』の冒頭のM.C.“Intro:
I Switched My Robot
Off”が流れ、アルバムどおりの流れで、“Ascension”へ。新作『ヒューマンズ』では多くのゲスト・ヴォーカリストを起用してるけど、当然それらのゲスト・ヴォーカリストを全員ツアーに連れて出るワケにはいかないため、ゲスト・ヴォーカリストはステージ奥のスクリーンにヴィデオ出演です(苦笑)。ゲスト・ヴォーカリストのヴィデオ出演が無い時は、ゴリラズのキャラクターたちのアニメが通常流れてた。彼らの人気を決定付けた大ヒット作の『ディーモン・デイズ』からの“Last
Living
Souls”は、デーモンがメイン・ヴォーカル。曲によってはスタジオ・ヴァージョンに近付けるためか、通常のマイクではなくて、電車の中で車掌さんが使うようなタイプのマイクを使って声をボヤかしてた。ステージから降りて、観客とステージを隔てる柵の上に乗るなどしてスタッフの手を焼くデーモン(苦笑...勿論、ファンは大喜びだが)、曲が終わると、「Fuji
Rock〜! How do you
do〜!」などと声掛けし、新作からのゲスト・ヴォーカルありの“Saturnz
Barz”へ。今回のバンドは大所帯で、デーモンの他に、ギター、ベース、ドラム、キーボードが居て、さらにバック・ヴォーカルに女性4人に男性2人...少なくともステージには11人居た(苦笑)。
デーモンがピアニカ(鍵盤ハーモニカ)を吹き始める。1stからの“Tomorrow
Comes Today”だ。さらに、3rdからの“Rhinestone
Eyes”を披露すると、新曲の“Sleeping
Powder”へ。この曲でもステージから降りたデーモン、最前列の客を煽ってた。変なキツネ面を被ったキャラクター(ヌードル?)が出てくるアニメ動画が流された後に披露された“On
Melancholy
Hill”では、弦が4本しかないギター(ギター以外の弦楽器かもしれないが...)を弾きながら熱唱したデーモン、新作からの“Busted
And
Blue”でもメイン・ヴォーカルを務める。曲に合わせ、観客がライター替わりにスマホのライトを光らせ、左右に揺らせる幻想的な光景が作られた。続く曲は、「ディーモン・デイズ』からの“El
Manana”。イイ曲なんだけど、スクリーンに映されてた、ヌードルがヘリコプターからの爆撃に遭うアニメ動画が、少なくとも私の趣味には合わなくて...(苦笑)。“El
Manana”の余韻も醒めぬまま、いよいよここからクライマックスへ。今までスクリーンのヴィデオ出演だけだったゲスト・ヴォーカリストたちが、いよいよ生出演し始めたのだ! ますは“Strobelite”でペバン・エヴェレットが登場し、ソウルフルな生歌を披露し、観客からの喝采を浴びる。デーモンは往年の小室哲哉ばりのショルダー・キーボードを構え、裏方に専念(苦笑)。曲が終わると、マードック(?)が銃を撃つアニメが流され“Andromeda”へ。この曲に続いて披露された“Sex
Murder
Party”では、またもやゲスト・ヴォーカリスト本人たち、ジェイミー・プリンシルとゼブラ・カッツがステージに乱入。この曲でもデーモンはキーボードに就いて裏方に専念(苦笑)。続く“Out
Of
Body”では、ゲスト・ヴォーカリストはヴィデオ出演に戻る(笑)。ヴィデオで歌ってた黒人の女の子がImani
Vonshaでしょうか? この後“Dare”を披露すると、新作の最後を締める“We
Got The
Power”を、CDよりもアグレッシヴに演奏。曲が終わるとデーモン一行は、一旦ステージを去り、ドラマーはスティックを観客に投げ入れて行った。
観客がアンコール要求の手拍子をしてると、ステージ上に戻って来たゴリラズの面々。まずは“Stylo”を演奏すると、代表曲のひとつの“Kids
With
Guns”へ。この曲ではギターとベースの2人もステージを降りて、観客の前の柵のところへ行って煽る(苦笑)。ジェイミー・プリンシルとゼブラ・カッツの2人もかぁ〜?(笑) デーモンがピアニカ吹いた“Clint
Eastwood”では、ギターとベースに負けられん!...という感じで(笑)またステージを降りて観客の前の柵のところに行った。最後に、アルバム『ディーモン・デイズ』の終わりを締める“Don't
Get Lost In Heaven”〜“Demon
Days”を披露し、ゴリラズのパフォーマンスは終わった。
デーモン・アルバーンは'90年代半ばにはブラーのリーダーであり、『ブリット・ポップの旗手』として伝統的な英国音楽を広め、守ってくような立ち位置を(本人が望む/望まないに関わらず)任されていたように思う。それが20年余りを経て、ブリット・ポップと相反するようなヒップホップの要素を大胆に取り入れた音楽を演り、米国の黒人ミュージシャンと積極にコラボする今のデーモンは、随分遠くに来たなぁ〜(苦笑)。その道程が、彼の皺や無精髭や往年に比べ思いっきり老けた風貌に、よ〜〜〜く現れてると思ったよ(苦笑)。
【SET
LIST】...'17.7.27 苗場スキー場
1. M1 A1
2. Ascension
3. Last Living Souls
4. Saturnz Barz
5. Tomorrow Comes Today
6. Rhinestone Eyes
7. Sleeping Powder
8. 19-2000
9. On Melancholy Hill
10. Busted And Blue
11. El Manana
12. Strobelite (feat. Peven Everett)
13. Andromeda
14. Sex Murder Party (feat. Jamie Principle & Zebra Katz)
15. Out Of Body
16. Dare
17. We Got The Power
(encore)
1. Stylo
2. Kids With Guns
3. Clint Eastwood
4. Don't Get Lost In Heaven
5. Demon Days
ゴリラズの終演後にクルマへ急ぐも、人混みが激しい。浅貝の駐車場に戻るのに30分以上かかった。クルマに乗って、とっくの昔に弟子とポッポとリンちゃんが移動して(風呂入って就寝もして)るホテルへ向かった。
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '15.7.26
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '14.7.26
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '13.7.28
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '12.7.27
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '11.7.31
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '10.7.30
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '09.7.24
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '08.7.25
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '07.7.28
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '06.7.28
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '05.7.30
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '04.7.30〜8.1
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '03.7.27
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '02.7.27
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '01.7.27〜28
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '00.7.30
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '99.7.30〜8.1
FUJI ROCK FESTIVAL @ Tokyo Bayside Square '98.8.1