23回目の『FUJI ROCK
FESTIVAL』(以下、フジ・ロック)、そして、苗場開催20周年となる今年のフジ・ロックは、2日目の7月27日に参戦することにした。例年のフジ・ロックは自分の目当てとなるアーティストのほかに、まだ観たことがないような若手バンドの演奏(去年なら、odol、Awesome
City
Clubなど)をチェックするのも楽しみにしてるんだけど、今年のフジ・ロックはそのようなモチベーションが高まらず、すでにライヴを体験済みのケーク、ASIAN
KUNG-FU GENERATION(以下、アジカン)、クラムボン、GLIM
SPANKYの4組だけを目当てに苗場へ向かった。正直、海外出張続きで予習時間が確保出来ない。今年の梅雨は長引くとの当初の予想に反し、北陸地方はさっさと梅雨明けし、久しぶりに雨とは無縁なフジ・ロックとなることを期待してたけど、やっぱり開催間際になってから台風が発生するんだよなぁ〜(遠い目)。その台風6号の進路にやきもきさせられてたけど、ポイント予報を観る限り、雨が降り出すのは27日の夕方からだというので、雨が降った時の避難先のとしてのテントの準備は今回はしなかった。
当日は朝2:40に起床。出発準備をして、3時過ぎに『キャラメルハウス』を出発し、フジ・ロックへと向かう。小杉I.C.から北陸道に乗り、上越I.C.で降り、国道18号→国道8号から国道253号に入って、東進。池尻から国道353号に入って十三峠を越え、石打で国道17号に出る。6時前には湯沢に到着(苦笑)。シャトルバスの運行開始が6時だと思って逆算して『キャラメルハウス』を出発してたのに、シャトルバスの始発が7時に変更されてた...。安倍政権の進める働き方改革の一環なのかは、定かでは無い(苦笑)。難なく7時発の第一便に乗って、苗場に到着。この時点での天気は曇りで、時折夏の強い陽射しが射すこともあった。8時過ぎからオフィシャル・グッズ・ショップが開いたので、まずはTシャツとパンフレットとバンダナを購入。そして、アーティスト・グッズ・ショップでもTシャツを購入。フジ・ロックのゲートをくぐってOASISエリアで越後もち豚串喰っても、まだ時間は10時くらい。私のお目当てのケークの出番は14:50のため、時間がたくさんある。この際、今まで行ったことが無い奥地(これまでの一番奥地は、2005年に中村一義の100s観に行った時の『Orange
Court』だった)を探検することにした。ほぼ無人の『GREEN
STAGE』を通り、『Kidsland』、『ところ天国』、『WHITE
STAGE』を通過する。『Gypsy Avalon』経由で『FEILD OF
HEAVEN』に到着し、さらに奥へ行く。ここまで来るのは、『Orange
Cafe』になってからは初めてだ。さらに奥の、アヤしい人形が門番やってる(苦笑)『Cafe
de Paris』まで到達。奥地まで探検出来て満足したので、『Orange
Cafe』まで戻る。
【トミー富田】...Orange
Cafe
Orange
Cafeではタイムテーブルには乗っていないお笑いシンガーのトミー冨田がちょうど演奏中だった。最初見た時、素顔の王様かと思った(苦笑)。観客からのリクエストに応えて、桑田圭祐や玉置浩二、長渕
剛や沢田研二やヒロト、マイケル・ジャクソンのモノマネの他、下ネタも交えたお笑いソングの数々に観客も爆笑の連発だった。
早朝のドライヴがたたったのか疲労を感じたので、誰も入って来ないような林のなかで昼寝。昼寝中に来たのは、大人1人と子供2人だけ(苦笑)。13:50になり、ケークの出番が迫って来たので、『GREEN STAGE』へ移動開始。この頃から本格的に雨が降り出し、『FIELD OF HEAVEN』を過ぎた頃からはカッパを着ないとマズいくらいの降りに...。
【CAKE】...GREEN
STAGE
私とって今年のフジ・ロックの最大の目玉は8年ぶりの出演になるケークだった。2011年にリリースされた全米No.1に輝いたヒット・アルバム『Showroom
Of
Cimpassion』以後のリリースが途絶えてるけど、今年は8年ぶりの新作のリリースが予定されている。去年のヴァンパイア・ウィークエンドのように、アルバム・リリースに合わせてフジ・ロックに出るつもりだったけど、作業が間に合わずツアーが先になってしまった...というパターン?
彼らの出番は14:50からで、14時頃まで何とか持ってた天気が一気に崩れ、雨が降り出した。GREEN
STAGEで前に演奏した銀杏BOYSのパフォーマンスが押したのか、定刻になってもケークはステージに登場しない。ステージ前には彼らの熱心なファンが集まってた。「こんなにケークのファンっているんだぁ〜?」と正直、驚いたくらい(苦笑)。
予定を5分くらい押しただろうか、ステージ奥のスクリーンには雪を頂いた高峰の写真が映され、ケークの登場を知らせるテーマ曲(?)が流れる。しかし、このテーマ曲(?)が長くて、5分くらい流れてようやくステージに登場したケークの面々。鷲の絵が描かれたTシャツを着た中心人物のジョン・マックレアがステージに現れるなり、帽子を取って観客に御辞儀したけど、髪の毛は勿論のこと、ヒゲまですっかり真っ白になってて、いやがうえにも歳月の流れを意識せずに居られなかった(苦笑)。ジョンの右側に居るトランペッター/キーボーディストのヴィンセント・ディフォーレはスーツ姿のイメージが強いけど、今回はTシャツ姿。8年前からすでにアタマが寂しくなったけど、さらに流れた歳月の分だけ老けた(苦笑)。ジョンがアコースティック・ギター(以下、アコギ)を構えて演奏し始めたのは、“Frank
Sinatra”のイントロ! 彼らの出世作である2nd『ファッション・ナゲット』のアタマを飾る1曲に盛り上がる。ヴィンスがトランペット・ソロを決めると、観客から歓声が上がる。メンバーは、ジョンとヴィンスの他に、ジョンの左手にギターのザン・マッカーディが居て、あとはベースとドラムの5人編成。ヴィンスがトランペットで曲を締めると、次の曲は3rdの『とけない魔法』からの“Sheep
Go to Heaven”。ジョンが観客に合唱するように煽るため、みんな♪sheep
go to heaven〜goats go to
hell〜...と合唱した。この曲が終わると、「美しい声をありがとう」などと観客に御礼を言ったジョン。準備中のニュー・アルバムからの先行トラックとして数ヶ月前にリリースした、ギターのザン・マッカーディが作ったという新曲“Sinking
Ship”が披露される。彼らの曲にしてはエレキの色が強い。ジョンがアコギを下ろすと、当然のように出てくるのが、ヴィブラスラップ。ジョンといえばヴィブラスラップを「カーッ!」と鳴らしてるイメージが強い(苦笑)。曲が終わると、ジョンから「『Showroom
Of
Compassion』からの曲だ」と紹介があり、ヴィンスが♪アッアア、アッアア〜というコーラスのサンプリングを鳴らし始め、“Long
Time”へ。ジョンはステージの右端へ行ってはヴィブラスラップを「カ〜〜〜ッ!」、ステージの左端へ行ってはヴィブラスラップを「カ〜〜〜ッ!」と鳴らしまくってた(苦笑)。
ジョンが曲紹介して始まった“Stickshifts And
Safetybelts”は、♪well, a lot of good car is Japanese ~
(良い車といえば日本車)という歌詞があり、日本向けな選曲だと思ってたけど、他の国でも演ってるんだろうか?(苦笑) 短めでアップテンポなこの曲が終わると、アコギを構えたジョン、「このギターはドライな場所にあったけど、凄い湿度だからすぐに侵食されちゃうな」といった会話をするジョン。ここで、彼らの代表曲の一つである“Wheels”が登場。ジョンはアコギを構えていても、手の空いた時にはヴィブラスラップを「カ〜〜〜ッ!」と鳴らす(苦笑)。この曲でもヴィブラスラップを鳴らしながら♪wheels
keep on spinning around〜spinning around〜spinning
around〜...と合唱させるジョン。続けてアルバム『コンフォート・イーグル』からの“Love
You
Madly”を演ると、「私たちの音楽を聴いてくれてありがとう!」などとジョンが御礼を言った後、曲紹介。「“Meanwhile,
Rick
James...”」。同じく『コンフォート・イーグル』からの曲が披露された。雨がなかなか降り止まないなか、「雨についての曲だ」などとジョンが曲紹介して、出世作『ファッション・ナゲット』からの“It's
Coming
Down”、そして“Daria”が披露される。「いつか、雨が降らない時に会いましょう」などとジョンがM.C.してから、アルバム『とけない魔法』からの“Never
There”を披露。ここで、彼らの代表曲の1つである“Short Skirt/Long
Jacket”が披露される。曲の終盤では♪nanananana〜nanananana〜na〜...と観客に大合唱させる。観客をステージ中央から左側と右側の二手に分け、それぞれに掛け合いさせる指揮ぶりは、『笑っていいとも!』時代のタモリを彷彿とさせる(苦笑)。曲が終わると、指揮に律儀に付き合ってくれた観客に御礼を言ったジョン、続けて「雨の中なのに私たちのライヴを観に来てくれてありがとう」などと英語で御礼を言う。代表曲の“Short
Skirt〜”が出た以上、時間的にも彼らの演奏はこれで終わり...と思ってたら、もう1曲出た! 出世作の『ファッション・ナゲット』からの“The
Distance”だ! この曲でライヴを締めて、彼らはステージを去っていった。願わくは、ちゃんと新作をリリースした後にまた苗場の場に戻って来て欲しいッス。
後から調べたところによると、今のケークには'97年の初来日時のメンバーのドラマー、トッド・ローパーが戻ってるらしい。今回観たのも、彼?
【SET
LIST】...'19.7.27 苗場スキー場
1. Frank Sinatra
2. Sheep Go to Heaven
3. Sinking Ship
4. Long Time
5. Stickshifts And Safetybelts
6. Wheels
7. Love You Madly
8. Meanwhile, Rick James...
9. It's Coming Down
10. Daria
11. Never There
12. Short Skirt/Long Jacket
13. The Distance
ケークの演奏が終わった後、OASISエリアに戻ってタイラーメンでも喰おうかと思ってたけど、さらに雨脚が強くなり、滅多に履かないカッパのスボンまで着用した。とても屋外でモノを喰ってるような環境じゃない(泣)。タイラーメンは諦め、アジカンを観にGREEN STAGEに戻る。
【ASIAN
KUNG-FU GENERATION】...GREEN STAGE
16:50から登場予定だったアジカン。今年の『ホームタウン』ツアーを金沢で観るハズだったけど「フジ・ロックで観れるからイイや」と確保してたチケットをリセールに出してた(苦笑)。演奏の終わりのほうで、後藤正文(ゴッチ)がM.C.で「GREEN
STAGE」に立つのは9年ぶりなどと喋ってたので、私が彼らをフジ・ロックで観るのはその時以来9年ぶりだと思ってたけど、調べてみたら'06年以来13年ぶりだった(苦笑)。
アジカンの演奏が終わったらすぐにWHITE
STAGEに移動してクラムボン観に移動するつもりだったので、ステージ向かって右側のエリアに陣取る。あまり前の方ではなく、中ほどにイスパック置いて座ってたら、係員からスタンディングエリアなのでそろそろ立ってください...と注意された。その頃にはたくさんのファンがステージ前に詰め掛けてた。
ステージ奥の液晶スクリーンには、ホームタウンツアーのロゴが映し出されている。時間になりステージ上に登場したアジカンの4人とサポートのキーボーディストの5人。サポート・キーボーディストはgotchのライヴにも参加してる下村亮介か。紫色のシャツを着てるゴッチを観て、新海
誠監督かと思った(苦笑)。ドラムの伊地知
潔がリズムを刻み始めるなか「雨が止んだね! 最高!」と観客に声を掛けるゴッチ。彼らが登場した頃は雨が小降りになってたけど、止んではいない。すかさず「止んでないよ!」とツッコむ客(苦笑)。オープニング曲は、いきなり代表曲の“君という花”で、盛り上がる観客。曲が終わり、観客から拍手を集めると、すかさず“リライト”へ。代表曲の連発にファンのヴォルテイジは上がり、ゴッチの歌に合わせて大合唱が起こる。さらに続けてアルバム『Wonder
Future』のアタマを飾る“Easter/復活祭”へ。後のM.C.で歳の話が出てくるけど、ギターの喜多建介もベースの山田貴洋もドラムの伊地知も、あまり変わったような感じがしない。山田と伊地知はアゴ髭が昔と違う点か。それなのに、ゴッチだけが変わった(苦笑)。アゴ髭生やしただけでなく、明らかに太った(苦笑)。曲が終わると、「どうもありがとう!」とゴッチが観客に御礼を言うと、続けて、「誰の真似もしなくていいから、ホント、楽しんでください」と声をかける。ここで、新作『ホームタウン』からの“荒野を歩け”を披露し、懐かしの“君の街まで”になだれ込む。さらに“今を生きて”を演奏すると、「どうもありがとう!」と御礼を言うゴッチ。
「スペシャル・ゲストを紹介します。畳野彩加 from
Homecomings」とゴッチがステージに畳野さんを招き入れる。白いワンピース姿の畳野さんがゴッチの左側に陣取ると、新作収録の“UCLA”を披露。もともと畳野さんがゲスト参加してる曲だけどツアーではずっと帯同は無理だろうから、CDどおりのコラボをナマで聞けるのもこういった大規模イヴェントの醍醐味だろう。曲が終わると「スペシャル・ゲスト、畳野彩加さんでした」とゴッチが改めて紹介すると、畳野さんは観客の拍手を浴びながらステージを後にした。ここでアジカンのライヴの魅せ場の一つ、“センスレス”の演奏が始まる。さらにそのまま“Standard/スタンダード”になだれ込む。曲が終わり、観客の拍手を集めると、「ありがとうございます」と観客に御礼を言うゴッチ、ギターを爪弾きながら語り出す。「俺たち、9年ぶりにこのステージに立ちました。最近、歳を取るのが楽しくて。昔はすげぇつ怖かったんですよ、自分が老けてくことが。歳を取って少しずつ体が動かなくなっていくこともあるけど、でも一方で豊かになってくこともあって、9年前に観た俺たちとちょっと違うかもしれないし、久々にアジカン観て、『変わったな』と思うひとが居るかもしれないけど、でも、それでいいと思ってんだよ。変わっていいと思ってる。みんな生きているから。変わっていいんだよ。ありのまま、変わっていけばいいと思ってる。みんなもどうかありのままで、最後まで楽しんで帰ってください」 そして、最後に「また俺たち、ここに帰ってきたいです。どうもありがとう!」と観客に御礼を言って、拍手を集めてた。「またこの幸せな苗場で会いましょう!」と言って、観客の拍手を集めてから、“ボーイズ&ガールズ”へ。曲が終わると、「どうもありがとう、みんな」と観客に御礼を言い、ギターを降ろしたゴッチ、ステージの前の方に出てきてピックを観客のほうに投げ入れる。さらに横一列にメンバー並んで肩を組み御辞儀をし、アジカン一行はステージを去った。
【SET
LIST】...'19.7.27 苗場スキー場
1. 君という花
2. リライト
3. Easter/復活祭
4. 荒野を歩け
5. 君の街まで
6. 今を生きて
7. UCLA
8. センスレス
9. Standard/スタンダード
10. ボーイズ&ガールズ
アジカンの演奏が終わってから、すぐさまWHITE STAGEへ移動し、クラムボン。
【clammbon】...WHITE
STAGE
WHITE
STAGEに着いた頃には、空は薄暗くなってる。まだ日の入りまで時間があるハズなんだけど、雨が(小降りになることはあっても)降り続くためすでに暗い...。クラムボンの演奏後はGLIM
SPANKY観にすぐ隣のGypsy
Avalonに移動する予定だったため、ステージ向かって左側の通路のほうに陣取る。私はフジ・ロックでクラムボンのライヴを何回も観た記憶があったけど、実際は2005年のRED
MARQUEEでしか観たことがなかった。ま、早川義夫?佐久間正英のバックでミトの姿を観たりしてるので「観た気」になっていたんだろう(苦笑)。実際、フジ・ロック以外でも2001年の金沢公演しか足を運んだことが無く、2011年のツアーでの南砺じょうはな座での公演にも行っていないのに、新作が出る度にちゃんと買ってたし、自分は「クラムボンのファンだ」と思い込んでた私は「おめでたい奴」としか言いようが無い。だって、ステージ上でサウンドチェックしてるのはローディーだけじゃなくて、クラムボンの3人も混じってることの意味が分かっていなかったから(苦笑)。3人とも揃いの青い衣装着てる。一時期長髪だったミトは短髪になり、サングラスかけてる。伊藤大助は松浪健四郎みたいなチョンマゲをやめてスッキリとした髪型。原田郁子さんはいつもと変わんない(苦笑)。3人とも外見的には、デビューアルバム『JP』の雰囲気に近い(苦笑)。サウンドチェック中におしゃべりしながら観客の笑いを誘うのは、ミト(苦笑)。ウッドベースがステージに搬入されると「ネタバレ」とか、ホント、喋りまくる(苦笑)。サウンドチェックがひと通り終わると、ミトから公開リハーサルをやる...と宣言がある。リハってことは、本番じゃ演らないってことだから貴重...などと嘯くミト。「リハだけど、全力で行ってみようぜ!」とミトが言って演奏始めたのは、カヴァー集『LOVERS
ALBUM』からの“波寄せて”。この曲の演奏を途中でプツッ!っと切って、リハは終了。一旦ステージから退いて、時間になってから再登場することもなく、ミトの「じゃ、始めようか!?」の一声で本番が始まった(苦笑)。オープニング曲は、アルバム『2010』のアタマを飾るほぼインストの“KANADE
Dance”。曲が終わり、ミトが「クラムボンです!」と挨拶すると「フジ・ロ〜〜〜ック!」と声を張り上げる郁子さん。3人とも楽器を演奏したままジャムってると、ここで郁子さんからメンバー紹介があり、「ドラム、伊東大助!」と伊藤さんを紹介し、「ベース、ミト!」とミトを紹介する。さらに雨で体が冷えてる観客の体調を気遣い、「声出してみようか!? アワワワワワワワワワ〜!」とターザンみたいな声を出す。激しい雨にヤケクソになってるのか観客も「アワワワワワワワワワ〜!」とそれに応える(苦笑)。2曲目は懐かしの“シカゴ(病み上がり)”で、「自称ファン」の私の知ってる曲は、ここまで...(汗)。3曲は知らない曲で、曲の終わるとミトが「“Lush
Life!
”でした」と曲紹介してくれたので、ようやくそれと分かる始末...(汗)。
「クラムボンです!」と挨拶する郁子さん、続けて「ここに戻って来れて、ホントに嬉しいです。ありがと!」と観客に御礼を言う。「だってさ、この山の上にさ、ホントに音楽が好きで、音楽を愛しているひと、バカみたいに愛しているひとしか居ないんだよ」などど言う。「私たちも、音楽が好きです」 それはよく分かっています(苦笑)。クラムボンは4年ぶりにフジ・ロックに出させてもらってて、その間にメジャー・デビュー...。あ、違った!」と郁子さんの発言に目が点になった私。続けて郁子さん、メジャーを離れて自分たちで音源を出してると言う。知らなかった...。ここで説明者はミトに変わり、「モメント」シリーズというe.p.を出してて、これをまとめたアルバムを最近リリースしたと説明。ここで改まってミトが「4年ぶりですけど、スゲェ『家感』があります」と言うと、私の横に居た客が「こんな(ひたすら雨に打たれ続けるような)家はイヤだ!」と反発してた(苦笑)。らさらに今のライヴが『YouTube』で生中継されてることに言及するミト。「あ、そうか、屋根の下の安全地帯でこのライヴ観てるひとたちが居るんだ」と思うと心が折れそうになった私、ミトの「こっちにはこっちの楽しみがあるからね!」という一言がなんとか支えになった(苦笑)。郁子さんから「『モメントl.p.』から」と紹介があり、ここから私の知らない曲が延々と続いた(苦笑)。
「それではここで、皆さんにプレゼントを。ゲストを呼びます」と、ミトがtoeをステージに招き入れる。郁子さんは自分のキーボードをtoeのキーボディストに明け渡し、歌唱専任になる。「そしてもうひとり、チェロ、徳澤青弦!」と徳澤さんを紹介。それまで3人しか居なかったステージが一気に賑やかになった(苦笑)。そして、ミトが「最後に、このステージを日本一、いや、世界一幸せな空間にする曲を演奏したいと思います」と言って、大人数のゲストと共に“reflection
eternal”を演奏し、自分たちの出番を締めた。
自分では彼らのファンのつもりだったけど、彼らのM.C.聞いてようやくメジャーを離れて自主製作で音源出してることを知ってるようじゃあファン失格だね。知ってる曲も最初の2曲だけでした...(泣)。
【SET
LIST】...'19.7.27 苗場スキー場
公開リハ. 波よせて
1. KANADE Dance
2. シカゴ(病み上がり)
3. Lush Life! (モメントl.p.)
4. nein nein (モメントl.p.)
5. グラデーション (モメントl.p.)
6. yet
7. タイムライン (モメントl.p.)
8. reflection eternal
【GLIM
SPANKY】...Gypsy Avalon
クラムボンの演奏が終わってからWHITE STAGEからGypsy
Avalonへ走って移動する。すでに陽は落ちて辺りは真っ暗で、足元に注意しながらGypsy
Avalonを目指すと、すでに演奏が始まってるようで歩みを進める度に、“ダミーロックとブルース”を歌う松尾レミの歌声が大きくなってくる。Gypsy
Avalonに到着すると、暗がりで足元もよく見えないまま、客の隙間を縫って観る位置を確保する。ステージ中央では金髪姿も目に馴染んできた松尾レミがアコースティック・ギター(以下、アコギ)を構えながら熱唱し、その左側で亀ちゃんがエレキ・ギター(以下、エレキ)を弾き、右側にサポート・キーボーディストの中込陽大がバック・コーラスも担当する3人編成での演奏。曲が終わると、観客の拍手を浴びながら「ありがとう! GLIM
SPANKYです」と挨拶し、これまた初期の曲の“Flower
Song”を披露する。雨の勢いは弱まることなく、容赦なく観客を打ち付ける。曲が終わり観客にお礼を言った松尾レミ、「雨の中のロックンロール、どうですか?」と観客に訊く。一部の観客が「サイコー〜!」などと強がったためか(苦笑)、「ありがとう、みんなめっちゃイイね! 『ロケンロー』だね!」と嬉しそうな松尾笑み。次の曲は現時点での最新作の『LOOKING
FOR THE MAGIC』からの“The Flowers”で、エンディングには“Hey
Jude”のフレーズを盛り込むお遊びで魅せてくれた彼女たち。曲が終わると「ありがとう〜!」と声を張り上げて御礼を言う松尾レミ。今回のライヴは初めてのアコースティック・セットのライヴになるそうで、去年はGREEN
STAGEでバンド演奏、前日はROUTE 17 Rock'n'Roll
ORCHESTRAでゲスト・ヴォーカルで出演した話をしてから「来てくれてありがとう!」と観客に改めて御礼を言うと、「もし、晴れたらお月様が見えたらイイな」と思って選んだ曲である“お月様の歌”を紹介した松尾レミ。「アコースティック・セット」と言いつつ、松尾レミはアコギだけど亀ちゃんはエレキ弾いてたけど、この曲では松尾レミはギターなしで亀がアコギを弾いて、名実共にアコースティックだった(苦笑)。曲が終わると、「ありがとう!」と観客に御礼を言った松尾レミ、続けて「雨、大丈夫?」と観客を気遣う(苦笑)。ホント、彼女たちの演奏中、雨が酷かったもんなぁ〜(苦笑)。昨日の出演後に松尾レミが会場内を一人行動してたら、夕方ぐらいにメッチャ雨が降って、カッパ着てナポリタン買って食べたとのこと。この話で観客を和ませると、次に演奏する曲について、松尾レミが紹介。リリース(配信限定)したばかり曲で、'70年代的なストリングスが入って心地が良い暖かい風が吹くような感じを狙ったという“Tiny
Birds”。この曲では、松尾レミがアコギ、亀ちゃんはエレキに戻ってた(苦笑)。曲が終わり惜しみなく拍手を送る観客に「ありがとう!」と言うと、松尾レミがアコギのボディーでコツコツとカウントを取り、“Hello
Sunshine”へ。曲が終わると「ありがとう! みんなホントにありがとう、雨の中...」と激しい雨にもかかわらず彼女たちの演奏を観に来てくれてる観客に御礼を言うと、『Velvet
Theather』という企画イヴェントの宣伝を始める松尾レミ。東・名・阪の3ヶ所で行われるこのイヴェントでは、シブめの選曲で聴かせてくるみたいだ。
「すべてのロックキッズに捧げます。“大人になったら”」と曲紹介すると、ファンから「ヒュー」って感じの声が上がる。曲が終わると拍手を送る観客に、「フジロック、最高〜!」と絶叫し、「最後の曲。サイケな空間にしましょう」と言って演奏始めた曲は、“アイスタンドアローン”。間奏でも「ありがとう、フジロック!」と声を張り上げ、観客から歓声を集めた松尾レミ。曲が終わると、「ありがとうございます。GLIM
SPANKYでした!」と言ってから、3人はステージを去った。40分程度で彼らの出番は終わり。どちらかというと古い曲が多かった気がする。正直なところ「え? もう終わったの?」というモノ足りない感じもあったけど、雨が酷かったのでこれ幸いにGypsy
Avalonを離れ、帰路に就く(苦笑)。あまり「アコースティック!」という感じは無かったけど、松尾レミの歌声を堪能するにはイイ環境だったことは間違いない(ただし、雨は除く...苦笑)。
【SET
LIST】...'19.7.27 苗場スキー場
1. ダミーロックとブルース
2. Flower Song
3. The Flowers
4. お月様の歌
5. Tiny Birds
6. Hello Sunshine
7. 大人になったら
8. アイスタンドアローン
雨はずっと降り続き、いち早くこの状態から解放されたかった私はシャトルバス乗り場を目指す(苦笑)。Gypsy
Avalonからボードウォークで近道しようかと思ったけど、雨で浅貝川の水かさが増してて危険なためボードウォークがWHITE
STAGEで通行止めになってたため、メインルートを往くことになったけど、ところ天国ンとこの橋の水量が尋常じゃなかった。川に落ちたら即、死ねるレヴェル。GREEN
STAGEも通過し、無事シャトルバスの列に就いた。これまた尋常じゃないほどの列が出来てたけど、苗場でフジ・ロックやるようになって21回目、流石にいろいろ学習してるようで、列の進みはスムーズ。30分ほどの待ち時間で、8時40分くらいにはバスに乗れた。40分ほどの乗車で着いた越後湯沢駅の天気は曇り。苗場じゃあ、あんなに降ってたのにぃ〜!
27日中に帰宅し、弟子をビックリさせよう!...という野望を抱いてたけど、シャトルバスの行列に20〜30分拘束された影響は大きく、27日中の帰宅は難しかった。しかも、途中から苗場とつながってるような雨雲に捕まり、クルマを運転してるだけでも生命危機を感じるような激しい雨に遭った。ワイパーをフルに動かしても視界が確保出来ずノロノロ運転を余儀なくされ、27日中の帰宅は完全に断念。帰りの高速道路は小杉I.C.までは乗らず、魚津で降りた(苦笑)。日付の変わった7月28日の午前0時半過ぎに『キャラメルハウス』に帰宅した。
私が去った後も会場では雨が降り続いたようで、GREEN STAGEからWHITE STAGEへの通路の一部が水没したなどと話題になってたけど、確かに今回の雨は酷かった。雨の降り方だけだったら、『伝説の天神山』こと'97年の第1回の時以来の酷い雨のフジ・ロックだと個人的には思ってます(苦笑)。
FUJI ROCK FESTIVAL @ Naeba Ski Resort '17.7.28
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