DAMON
& NAOMI--Song To The Siren
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(import : Sub Pop
SPCD-592)
元・ギャラクシー500の2/3、デーモン&ナオミのライヴ盤。日本のサイケデリック・フォーク・バンド、Ghostのギタリスト・栗原道夫氏を加え、3人でツアーを敢行した時の模様を収録していて、CDとDVDとの豪華2枚組になっております。
CDのほうは、これまでの4枚のスタジオ作からの代表曲を網羅したベスト盤的選曲。アルバム・タイトルにもなった“Song
To The
Siren”はティム・バックリィの曲。なお、“Love”は、日本のフォーク・バンド、ジャックス(早川義夫が居たバンド)の曲“遠い海へ旅に出た私の恋人”のカヴァー。ナオミがちゃんと日本語で歌ってます。無気味なくらいに(苦笑)。
DVDのほうはヨーロッパ・ツアー時の舞台裏やオフの模様、地元のバンドとの交流風景などを収めたツアー日記ふうの映像が楽しめます。御丁寧なことに、日本語字幕付き(笑)。
R.I.Y.L. : DAMON
& NAOMI(笑), GALAXIE 500
(2002.6.30)
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DANCE HALL
CRASHERS--The Live Record
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(import : Pink
& Black PNK 402-2)
8月の来日公演も楽しみなダンス・ホール・クラッシャーズの初ライヴ盤。これまでの彼女たちの歴史を総括するベスト盤的な選曲。2人の女性ヴォーカル、エリーズ&カリーナのハモリがライヴでも完璧なことがこれを聴けば分かる。エリーズが巨体を揺らしながら歌うさまと、カリーナがステージ上をところ狭しとハネ廻るさまが目に浮かんで来ますよ、これ聴いてると(笑)。
それにしても、彼女たちの歌、ライヴ盤で聴くとかしましすぎてウルサいなぁ〜(笑)。
R.I.Y.L. : DANCE
HALL CRASHERS (笑)
(2000.7.20)
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DAUGHTRY--Daughtry
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(国内盤 : BMG
BVCP-21505)
アメリカのアイドル発掘オーディションTV番組『American
Idol』の「Season
5」で4位になったというクリス・ドートリー率いる新人バンド・ドートリーのデビュー作。オーディションを勝ち抜いたアイドル候補生をデビューさせるための単なる『お仕着せバンド』かと思いきや、殆どの楽曲のライティングに本人が参加してる。
アイドル発掘番組のオーディションを勝ち上がり、上位4人まで残ったという予備知識だけでCDを手に取り、ジャケットに写ってるスキンヘッドのオッサンをみて「いったいどこがアイドルぢゃ!」などと悪態をつきたくなったひとも多いことと思う。私もジャケットを先にみて「また新しいギャングスタがデビューしたのか?」と思った(笑)。ま、彼はルックスじゃなくて歌唱力が評価されてデビューのチャンスをつかんだそうだけど。
演ってる音楽は、キラキラしたアイドル・ポップでも無く、ギャングスタ・ラップでも無く、'80年代の『産業ロック』ふうのロック。1991年の『オルタナ・エクスプロージョン』以降、表舞台から消えてしまったような明るくて前向きな、そしてどこかアーシーな感覚も持つ(かつて「王道」と呼ばれたような)アメリカン・ロックを披露してます。この手の音楽を久しく聴いてなかったモンで、実に耳に新鮮に聴こえた(笑)。ヘヴィーなギターがギュンギュンうなるような曲から、カントリー風味のアコースティックな旋律を大事にしたような曲までヴァラエティーに富んでる。ジャケットのダメさ加減からあまり期待せずに聴いたんだけど、(結果的には)掘り出しモノでした(苦笑)。
“What I
Want”にスラッシュもギターでゲスト参加。
R.I.Y.L. : R. E.
O. SPEEDWAGON, 38 SPECIAL
(2007.6.30掲載予定分を2007.10.11に掲載)
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D.D.T.(DAY
DREAM TRIPPER)--Rose Hip Tea
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(国内盤 : HEART TO
HEART MUSIC COMUNICATIONS HHMC-0001)
当サイトの相互リンク先の『ROSE HIP TEA
ROOM』の管理人・ちえさんが'97年3月から'99年9月までの2年半、ヴォーカリスト/ソングライターとして活躍してた北九州のバンドが'99年5月にリリースした最初で最後のフルアルバム。限定500枚プレス(だそう)で、ステッカーのオマケ付き!
『歌謡ロック』と呼ばれてたそうだけど、歌モノロックにしては、ベースがバキバキいってたり、後ノリ気味のドラムが独自のリズムを叩き出してたりしてバックの演奏がかなり自己主張が激しく、そちらのほうにも自然と耳が奪われる。全曲バンドのオリジナル曲。ベースが目立ってる“Hippy
Happy”、ギターのイントロから引き込まれる“Nothing
Here”、アイドル歌謡なみにポップな“悲しき熱帯魚”などなど、聴きどころ多し。ちえさんのヴォーカルはデビュー当時のBonnie
Pinkを思わせるので、初期ボニピンやアン・ルイス、メタルから完全脱皮する前の浜田麻里などがお好みのかたは是非、聴いてみてください。
入手方法のお問い合わせ先→
R.I.Y.L. :
“スケアクロウ”や“surprise!”の頃のBonnie
Pink、浜田麻里『Blue Revolution』
(2001.4.5)
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DEATH BY
CHOCOLATE--Death By Chocolate
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(国内盤 :
バッドニュース BNCP-50)
アンジー・タイレットなる女性ひとりによる宅録系打ち込みユニット...などと紹介したくなるけど、実際は'80年代後半に暗躍したマイク・オールウェイというひとが新しく仕掛けた実体の無い架空のガールズ・ユニット...だそうです。チポ・マットやキティ・クラフトのような音をもっと宅録系にした音。思いっきり音がチープ。この安さも、狙った安さでしょう。打ち込みリズムと'60年代ふうのオルガンに女性の歌(というよりも、殆ど『語り』)がからむ。時折ふらっと現れるメロディ・センスが好みで、否定できないんだよな、この作品(笑)。
『チェコレートによる死』...鼻血ブ〜での失血死か、はたまた糖尿病でジワリか...たぶん、後者DEATH(笑)。
R.I.Y.L. :
「この音が聴けないあなたは新しい音楽が理解できない」と言われると「お〜し、どんな音かきいてやろうじゃねぇの!」と思ってしまうひと。
(2001.3.31/4.5)
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THE
DECEMBERISTS--The Crane Wife
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(import : Capitol
CDP 0946 3 53984 2 7)
Colin
Meloy率いるアメリカ・モンタナ州ミズーラ出身の5人組・THE
DECEMBERISTSのメジャー・デビュー盤(通算4枚目)は、日本の民話である『鶴の恩返し』(!)をモティーフにしたコンセプト・アルバム。
メンバーのパーソネルに、アコーディオンをはじめ、バンジョー、ハンマーダルシマー、グロッケンシュピール(鉄琴)やブズーキ(ギリシャ民謡に使う楽器)などの民族楽器が記されていることヴや、ジャケットやメンバーの古風な似顔絵などのスリーヴ・デザインからも判るとおり、オルタナ・カントリー的感触のサウンド。ウーリッツァーやムーグ、ペダル・スティール・ギターなど機材も使用し、自分たちのサウンドに対するコダワリを感じます(苦笑)。一聴した時には地味に聴こえますが、繰り返し聴くうち、アコースティックな音色の感触を大切にした暖かみのあるサウンドにジワリジワリとハマってきた(苦笑)。
ヴォーカルの声質がマイケル・スタイプ系なので、R. E.
M.っぽく聴こえるので、R.E.M.、USインディーズ・ファン、オルタナ・カントリー・マニアにお薦め。
日本の民話を題材としたコンセプト・アルバムだというのに、日本で全く話題にならないのは、どーしてなんでしょうか? ちなみに、私は「Decemberists」というバンド名にひかれてこのアルバムを買いました(笑)。
R.I.Y.L. : R. E.
M., JOHN P. STROHM, BILLY BRAGG & WILCO
(2007.2.28/2009.4.15)
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DEF
LEPPARD--Songs From The Sparkle Lounge
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(国内盤 :
ユニバーサル UICR-9025)
2002年の『X』以来となるデフ・レパード(以下、LEPS)のオリジナル・アルバム。前作『X』では一部楽曲に外部ソングライターを導入するなど音楽的冒険を図ったところもあったけど、あまり評判は芳しくなかった。本作ではLEPSの黄金時代である'80年代の2枚のメガ・ヒット・アルバム(『炎のターゲット』、『ヒステリア』)でのサウンドを彷佛とさせる、キラキラきらびやかなハード・ポップが聴ける。
しょーじきなところ、LEPSもイイ歳したオッサンたちなんだから、ユニオンジャックのTシャツ着てたような若い頃と同じよーな音楽を演らなくても(苦笑)...と思った。一部には、昔のLEPのパロディーとすら聴こえそうな曲すらある。だけど、そんなネガティヴな思いも雲散してしまうほど、楽曲がキャッチーでよく出来てる。「いかにもLEPS」みたいなメロディー・ラインが出てくる“Nine
Lives”や“Only The Good Die
Young”、クィーンふうのヴォーカル・ハーモニーや仰々しいアレンジが聴かれる“Love”などが面白い。オープニングの♪c'mon〜c'mon〜のリフレインのつかみが効果的な“C'mon
C'mon”なんてライヴ映えしそう。個人的には、一番気に入ってる曲は“Gotta
Let It Go”です。
「今さらLEPSなんて」と思ったけど、イイモノ、イイ音楽には逆らえないのです(苦笑)。
R.I.Y.L. :
『Pyromania』, 『Hysteria』
(2008.9.5)
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DIDO--No
Angel
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(国内盤 :
BMGファンハウス BVCP-21083)
今、全世界(日本を除く...笑)で大ブレイク中の1999年リリースの英国女性シンガー・ソングライター、DIDO(ダイド)の作品。
特徴が無いのが特徴...という声といい、ほんわかと流れてくような楽曲といい、サラ・マクラクランそっくり(笑)。打ち込み多用のバッキッング・トラックの感触から、サラ・マクラクランの『サーフィシング』を思わせる。
1曲目に収録されてる“Here With
Me”は、サラ・ブライトマンの最新作『ラ・ルナ』でも取り上げられている曲。大推薦!!! 何で日本盤が出ないの?(註・ようやく4月に日本盤がリリースされた)
R.I.Y.L. : Sarah
McLachlan、WILD STRAWBERRIES、Beth Orton
(2001.2.18/4.30/7.3)
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DINOSAUR
JR.--Beyond
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(国内盤 : Hostess
HSE-30161)
昨年、J・マスシス、ルー・バーロウ、マーフのオリジナル・メンバー3人で突如再結成を果したダイナソーJR.再結成第1弾。
ダイナソーJR.名義のアルバムは10年ぶり、この3人が揃ったアルバムに至っては18年ぶり。コアなファンは初期の3枚のメンバーが揃ってライヴを演っただけでなく、こうしてアルバムまでリリースしたことに感慨を覚えるんだろうけど、J.ひとりのプロジェクトと化してしまった『グリーン・マインド』(1991年)以降のダイナソーJR.に思い入れのある私にとってオリジナル・メンバーが揃ったことは全然重要では無かったりする。
この再結成第1弾アルバムはオリジナル・メンバーで制作され、ロゴも昔のものに戻し、初期3枚のサウンドを踏襲してるかのように思われるが、実際に聴けるサウンドは、何故か『グリーン・マインド』以降のダイナソーJR.、そしてJ.マスシス+ザ・フォグでJ.が一貫して追求してた音そのものである。1曲目の“Almost
Ready”はまんま“The
Wagon”だし。初期3枚で時折覗かせる「危ない音」は全然無い。J.のヨレヨレ・ヴォーカルとヨレヨレ・ギター、そしてドタバタ・ドラムを聴いて、「私の好きなダイナソーJR.が帰って来た!」と興奮してしまった。
私事で恐縮だけど、私にオルタナティヴ・ロックの面白さを初めて教えてくれた作品が『グリーン・マインド』。あのアルバムを聴く度、「こんな音楽があったのか!」と新鮮な驚きを感じてたものだが、このアルバムを聴くとあの頃に感じた興奮がまた蘇ってくる。
R.I.Y.L. :
『Green Mind』
(2007.6.30掲載予定分を2007.10.11に掲載)
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TANYA
DONELLY--Beautysleep
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(import : 4AD CAD
2201CD)
元・スローイング・ミュージズ〜ブリーダーズ〜ベリーのタニヤ・ドネリーの2枚目のソロ・アルバム。元ジュリアナ・ハットフィールド・スリーのディーン・フィッシャーが参加。ベリーの延長線上のバンド・サウンドを聴かせてた前作『ラヴソングス・フォー・アンダードッグズ』は、逆に言うとソロ名義で演る必然性が薄かった内容だけど、4年半ぶりのこのアルバムは内省的な内容で、紛れも無く『ソロ・アルバム』(笑)。一聴したところ地味な印象を持ったけど、どこかロリっぽさも残るタニヤのハイトーン・ヴォイスは健在。そのタニヤのロリっぽいハイトーン・ヴォイスがドリーミィに響く“The
Night You Saved My Life”や“The
Wave”、リズムが前面に出た“Wrap-Around
Skirt”、ベリーの名バラード“Silverfish”ふうの“So Much
Song”などイイ曲を揃えてます。「大傑作」と言うつもりは無いけど、多くのひとに気軽に聴いてもらいたい「佳作」(笑)。
アルバム最後の“The
Shadow”終了後、数分の無音状態の後に始まる隠しトラックが放つ『余韻』が、実にイイ!!!
R.I.Y.L. :
Juliana Hatfield, Mary Lou Lord, THE SUNDAYS,
(2002.3.17)
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THE
DONNAS--Get Skintight
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(国内盤 :
ネットワーク・レコード NXCA-00007)
あのグリーン・デイを輩出した『Lookout』レーベル所属で、元・メガデスのマーティ・フリードマン先生が大推薦するガールズ・ガレージ・パンク・バンドのドナス。メンバー全員が『ドナ』を名乗ったりするところなど、モロにラモーンズ直系のパンク・バンド...という感じだけど、このバンド、パンクというよりも、50's〜60'sゴールデン・ポップスのような懐かしいポップ・ソング風の曲が半分くらいある。パンクという観点より、どこか懐かしいポップ・ソングをやってるバンドとして、推薦します。
モトリー・クルーのカヴァーもやってるよ!
R.I.Y.L. : THE
PRISSTEENS、Connie Francis
(2000.10.18)
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THE
DONNAS--Bitchin'
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(国内盤 :
インペリアル TECI-18442)
4人組ガールズ・ロック・バンド、ザ・ドナスの7枚目のアルバム。
前作『ゴールド・メダル』リリース後、メジャーの『Atlantic』から離脱し、自主レーベルを立ち上げた彼女たち。『Atlantic』時代のポップな作品『スペンド・ザ・ナイト』では商業的にブレイクも果たしたりもしたが、インディーズに戻ったこのアルバムではこれまでに無いくらいメタルの色が強い。なにしろ、アルバム・ジャケットのアーティスト・ロゴからしてアイアン・メイデンふうなんだから、意気込みが違う(爆笑〜!!!...ジャケット・デザインもモトリー・クルーの1stのパロディー?)。今までもモトリー・クルーやジューダス・プリーストの曲をカヴァーして、メタルへの憧れを露にしてたけど、ここまで彼女たちがメタルに徹したアルバムは初めてだと思う。特に、オープニング曲で、このアルバムの序曲といえる“Bitchin'”は顕著で、ヘヴィーなサウンド、そして彼女たちの♪more!〜more!〜more!〜...の咆哮を聴いて、あまりの変化に「いったい何ごと!?」と戸惑ってしまった。次の“Don't
Wait Up For
Me”からはいつもながらの彼女たちらしいロック・ナンバーが続いてて、安心した(苦笑)。
今まで彼女たちを紹介するのに、「グリーン・デイなどのパンク・バンドを多数排出した『Lookout』レーベル出身」という言葉がついてまわってたけど(この言葉使ってたのは、私だけ?)、もうグリーン・デイ云々というところから遠くかけ離れた場所に、今、彼女たちは、居ます。
ちなみに←こちらは外盤ジャケットで、国内盤は『アイ・ラブ・ドナス!』(正確には『アイ(ハートマーク)ドナス!』)という邦題で、しょーもないアチ写ジャケに差し換えられとります。
R.I.Y.L. :
ガールズ・ポップ・メタル・バンド
(2008.1.31掲載予定分を2008.2.5に掲載)
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DOVES--Some
Cities
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(国内盤 : EMI
TOCP-66327)
英国のウィリアムズ兄弟率いる3人組・ダヴズの3rdアルバム。
デビュー・アルバムの『ロスト・ソウルズ』のことを私は「ハードロック的な要素を抜いたコシック」などと評していたけど(苦笑)、本作でも紺、藍、紫、黒...といった色彩をイメージするサウンドを披露してる。昔のダヴズには“Melody
Calls”のようにゴシックふうな邪悪さが感じられる曲があったけど、本作にはその邪悪さが消えており、そのぶん聴き易い。とはいえ、アルバム1枚通して独特の『美学』が貫かれているところは、「ゴシック」と呼ばれる他のアーティストと一緒(苦笑)。
なお、“The
Storm”は、坂本龍一がコンポーズした曲の一節をヒントに書き上げた曲。
あっ! このアルバムの日本盤、CCCDだッ!!!
R.I.Y.L. :
RADIOHEAD, COLDPLAY, THE MISSION
(2005.5.31)
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DOVES--Kingdom
Of Rust
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(国内盤 : EMI
TOCP-66879)
ウィリアムス兄弟を中心とした3人組・ダヴズが4年振りに放つ4枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム。邦題は『錆ついた王国』。
紺、藍、紫、黒...といった色彩をイメージさせつつも、英国のバンドらしい叙情性あふれる独特の作風を前作までにすでに確立させていた彼ら。今作発表時までの長い沈黙に、音楽性の路線変更なども危惧されたけど、今作でも最早『ダヴズ節』とすら呼べる従来の路線を踏襲しつつも、“Jetstream”と“Kingdom
Of
Rust”の5分を超える2曲がアルバムのアタマを飾るなど、新たなチャレンジ精神がうかがえる意欲的な作品。ある種コンセプト・アルバムとも言えそるくらい、アルバム通して首尾一貫したモノが感じられる作りになってます。
個人的に一番気に入った曲は、ユラユラ揺らめく感じの“Spellbound”。ブロンディのヒット曲“Rapture”を思わせるイントロ・歌い出しにドッキリ!な“Compulsion”は異色曲(苦笑)。
R.I.Y.L. :
COLDPLAY, THE MISSION
(2009.5.31掲載予定分を2009.7.7に掲載)
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DRESSY
BESSY--Sound Go Round
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(import :
Kindercore KC-069)
『Kindercore』レーベル所属のギターポップ・バンドのアルバム。Tammy
Ealom嬢の元気なヴォーカルを中心に据えたこのバンドのサウンドは徹底的にバカバカしさに満ちあふれていて(誉め言葉です!)、このアルバム聴いてるだけで、こちらの頬も思わずユルんでしまいます(笑)。10年前に居た日本のガールズ・トリオ、GO-BANG'Sとか、“夢見るトレイシー”(“They
Don't
Know”)歌ってたトレイシー・ウルマンを思わせる音(笑)。「ダンス・ホール・クラッシャーズからスカ要素を抜いたサウンド」って形容もアリかも(笑)。“I
Saw Sinnamon”や“That's Why”、“Oh Mi
Amour”や“Carry-On”など、50〜'60年代のゴールデン・ポップスを、今ふうのギターポップにアレンジしたようなシンプルなポップ・ソングの玉手箱。この手のギタポ好きに大推薦!!!
R.I.Y.L. :
GO-BANG'S, Tracey Ullman, DANCE HALL CRASHERS
(2002.6.30)
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DRESSY
BESSY--Dressy Bessy
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(import :
Kindercore KC-082)
コロラド州デンヴァーに拠点を置くギター・ポップ・バンド、DRESSY
BESSYの、2002年の『Sound Go
Round』に続くアルバムが早くも登場!
DRESSY
BESSYは、紅一点のヴォーカリスト・Tammyの持つキャラクターのせいか、真面目にギタポに取り組みつつもどこかコミカルなところが魅力なんだけど、この作品を一聴したところ「バカ度」が足りない!...と大いに不満を持った(苦笑)。ま、コミカル度では前作『Sound
Go
Round』には及ばないけど、彼女たちの独特のユーモア・センスあふれるギタポは健在。'60年代までのゴールデン・ポップスや、トレイシー・ウルマンが好きなひとは、是非聴いてみて下さい。個人的には、階段を一段ずつ登り降りするようなギター・リフが印象的な“The
Things That You Say That You Do”がお気に入り。
R.I.Y.L. :
GO-BANG'S, Tracey Ullman
(2003.12.31)
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DRESSY
BESSY--Holler And Stomp
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(import :
Transdreamer TR-125)
紅一点のヴォーカリスト・Tammy
Elalom嬢を中心とした、コロラド州デンヴァーに拠点を置くギター・ポップ・バンド、DRESSY
BESSYの5枚目のフルレングス・アルバム。
彼女たちがアルバムをリリースするのは2005年の『Electrified』以来実に久しぶり。長年の沈黙の間、彼女たちの音楽性が変わってしまったかも...という心配を抱いてしまったけど、アルバムの内容は、『DRESSY
BESSY節』とも呼べそうな、従来の彼女たちの音楽性そのまんまの、どこかトボケたところのあるユーモラスなギター・ポップで、心配は全くの杞憂に終わった(苦笑)。
今の日本のTV業界では『おバカ』を売りにしたタレントが持て囃されてるけど、彼女たちの音楽も『おバカ』と呼べそうなユーモラスさと愛くるしさがウリだと私は思ってます。前々作『DRESSY
BESSY』(2003年)と前作では「『おバカ』度が足りない」と個人的には不満を持ってましたが、このアルバムではオープニング曲の“Automatic”のリフから『おバカ』全開です(苦笑)。ユーモラスなガーリィ・ポップが好きなひとは是非聴いてみて下さい。
R.I.Y.L. :
HEAVENLY, GO-BANG'S, Tracey Ullman
(2008.11.5)
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ELASTICA--The
Menace
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(国内盤 :
イーストウエスト AMCY-7106)
ブリット・ポップ全盛の頃に登場し、話題をさらったもののその後音沙汰がなかったエラスティカの5年振りの2nd。キーボード奏者が2名加入したため、1stの頃とは別バンド...との印象を一聴したところ持った。チープ過ぎるシンセの音に、「ホントにアメリカでは『Atlantic』から出るのかよ!」と思った(笑)。が、このチープな音造りが繰り返し聴くとクセになってくるんだワ(笑)。1stの頃のポップさも、ギターでぐいぐい押すところもないけどね。
R.I.Y.L. :
比較対象が思い浮かびません!
(2000.10.18)
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EVANESCENCE--Fallen
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(国内盤 :
ソニーEICP-242)
映画『デアデビル』のテーマ曲“Bring Me To
Life”が話題となり、「女リンキン・パーク」とか「ヘヴィーなケイト・ブッシュ」、果てには「宇多田ヒカル・ミーツ・ヘヴィー・ロック」とまで形容されている(笑)EVANESCENCEの全米大ブレイク・アルバム。
「女リンキン・パーク」などと呼ばれてるけど、どちらかというと「ゴシック」と呼ばれる音楽との共通点が多いと思う(苦笑)。サウンドを色彩に例えると、黒・紺・紫(笑)。インダストリアルな味付けがされているのが今ふうだけど、15年ほど前に流行ったゴシックが現代に突如蘇った!!!と捉えたほうが正しいかもしれません。ピアノをバックに歌う“My
Immortal”や“Hello”を聴けば分かるとおり、看板ヴォーカリスト、Amy
Lee嬢のヴォーカル・スタイルは、歌唱力と良く伸びるハイトーンを武器にしたオーソドックスなスタイル。私はオール・アバウト・イヴの1st『イヴの序曲』を思い浮かべました(苦笑)。“Imaginary”の間奏もオール・アバウト・イヴの2nd収録の“Tuesday's
Child”を思わせるし(笑)。あと、正統派ヘヴィー・メタルとの共通項もかなり感じます。シナジーが好きなひとは気に入るかも。
いずれにせよ、この手の音楽を聴いたのは、ずいぶん久しぶりのような気がします。それが突然の大ヒットの理由かな?(笑)
R.I.Y.L. : ALL
ABOUT EVE, SINERGY
(2003.4.30/6.30)
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EVE
6--Horrorscope
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(国内盤 :
BMGファンハウス BVCP-21141)
飛行機が飛ばない...とかで『フジ・ロック』に遅刻、出演をキャンセルしたバカ野郎3人組(笑)の2ndアルバム。デビュー作はグリーン・デイみたいだったけど、この作品では今のアメリカのロック・シーン主流のパワー・ポップものに変化。メロディー、かなり覚え易いです。某雑誌では60点台ついてたけど(笑)、オススメ!
R.I.Y.L. :
LIT、MARVELOUS 3
(2000.8.15)
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