FASTBALL--The
Harsh Light Of Day
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(国内盤 :
エイベックス AVCW-13018)
前作から“The
Way”がヒットした3人組・ファストボールの3rd。このバンド、曲によってはモロにベン・フォールズ・ファイヴだねェ〜。あまりにベン・フォールズ・ファイヴしていて驚く(笑)。ということで、ベン・フォールズ・ファイヴのファンは是非(笑)。あと、ベアネイキッド・レディースやジン・ブロッサムズのようなアーシーなポップ・バンドが好きなひともどうぞ!!!
R.I.Y.L. : BEN
FOLDS FIVE、BARENAKED LADIES、GIN BLOSSOMS
(2000.10.18)
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FEAR
FACTORY--Digimortal
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(国内盤 :
ロードランナー RRCY-11134)
サイバー・ヘヴィー・ロック界の雄、フィア・ファクトリーの4枚目。デビュー当時から徹底してコンセプト・アルバムにコダワリ続けてきた彼らが今作で提示したテーマが『digital(デジタル)』+『mortality(大量死)』。プログレ的近未来感覚と今風のモダン・ヘヴィネスの融合が見事。バートン・C・ベルのデス・メタルふうのヴォーカルに拒絶感持つひとも居ると思うけど、ナイン・インチ・ネイルズやマリリン・マンソンが好きなひとは買って損ないハズ。
R.I.Y.L. : NINE
INCH NAILS, MARILYN MANSON
(2001.6.30)
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FEEDER--Echo
Park
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(国内盤 :
ポニーキャニオン PCCY-01498)
日本人ベーシスト、タカ・ヒロセが在籍することで知られる英国拠点のギターバンド、フィーダーの3rd。前作の『イエスタデイ・ウエント・トゥ・スーン』で輪郭が明確になってたグラント・ニコラスのヴォーカルが、1st『ポリシーン』の時のようなエフェクトがかかったウィスパー・ヴォイス風に戻った。したがって1stの作風に近い印象。プロデューサーにピクシーズやフー・ファイターズを手掛けたことで知られるギル・ノートンを起用。米オルタナ風の味付けも。
R.I.Y.L. :
FEEDER『Polythene』, FOO FIGHTERS
(2001.5.31)
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FEEDER--Silent
Cry
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(国内盤 : ビクター
VICP-64173)
フィーダーの6th。
彼らがオリジナル・アルバムをリリースするのは3年ぶり。デビュー以来の8年で5枚のアルバムをリリースし、コンスタントに作品を発表してきた彼らにしてはリリース間隔が開いたけど、この間にはベスト盤やBサイド集を発表していた彼ら。自分たちでこれまでの自身のキャリアを総括し、新たなステージへと踏み出す気持ちもあったのか、ここ数作にない攻撃的なフィーダーが聴ける。
3rd『エコー・パーク』リリース後にオリジナル・ドラマーのジョン・リーが自殺し、これ以降に発売された2枚のアルバム(『コンフォート・イン・サウンド』、『プッシング・ザ・センシズ』)は、メランコリックで美しいメロディーの数々を堪能できるものの内省的で、『エコー・パーク』までの彼らに聴かれたロックした部分が影をひそめていた。本作では『エコー・パーク』以来のロック・アルバムといえる内容で、『コンフォート・イン・サウンド』〜『プッシング・ザ・センシズ』の流れの延長線上にあるような繊細なメロディーを重視しつつも、『エコー・パーク』までの彼らにあったアクティヴさとポジティヴさを加えた前向きな内容となっている。人気曲“Just
A Day”を彷佛とさせるファスト・ナンバー“Miss
You”、タイトルが日本語の“Itsumo”など、聴きどころも多い。
R.I.Y.L. :
『Echo Park』
(2008.7.31)
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THE
FONTAINE TOUPS--T. F. T.
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(import : Teenbeat
TEANBEAT372)
VERSUSのベーシスト&ヴォーカリストで、『Indie
Icon』と呼ばれる(爆笑〜!!!)Fontaine
Toupsのソロ...っつうか、ソロ・プロジェクトまたはニュー・バンドの1st。VERSUSの頭脳ともいえるBaluyut
兄弟は、+/-
(PLUS/MINUS)のほうで、VERSUSのアングラ臭かったり病的だった部分を増幅したようなマニア受けする音楽をやってますが(お蔭で、VERSUS時代よりも知名度が上がり、来日公演も行った)、Baluyut
兄弟たちとは逆に、Fontaineのほうはヨ・ラ・テンゴに対してストーカー行為を行い逮捕されたという逸話(苦笑)を微塵とも感じさせない明るく健康的なインディー・ギター・ポップを演ってます。ソロでは、意外にも...っつうか『Indie
Icon』らしく(苦笑)姐御肌ふうなキャラになってるので、プリテンダーズのクリッシー・ハインドあたりが好きなひとは気に入るサウンドかも。元バンドメイトといえども、+/-のファンにはあまり接点がない音かな(笑)。
ちなみに、VERSUSではそうは思わなかったけど、意外にも歌がヘタ(苦笑)。ヘタな歌が耐えられないひとは聴くのを御遠慮下さい(苦笑)。
VERSUSについてはこちら→
R.I.Y.L : THE
PRETENDERS, HOLE
(2004.10.31掲載予定分を2005.6.16に掲載)
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FOUNTAINS
OF WAYNE--Traffic And Weather
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(国内盤:EMI
TOCP-66656)
ギター・ポップ・バンドのファウンテインズ・オブ・ウェインの4年ぶりの4th。
前作『ウェルカム・インターステイト・マネージャー』からの“Stacy's
Mom”がスマッシュ・ヒットし、グラミー賞の最優秀新人賞にノミネートされるなど(苦笑)初めて(?)商業的な大成功を収めた彼ら。この成功によるサウンドの変化などが危惧されたけど、クリス・コリングウッドとアダム・シュレシンジャーの2人のポップ職人によるギター・ポップとヴォーカル・ハーモニーも従来のまま。1曲1曲よく書けており、楽曲のもつ親しみ易さからいうと前作よりも上。スバルのクルマが登場する“'92
Subaru”のように日本のファンへのサーヴィスと思える疾走感のあるノリのイイ曲も収録。“This
Better Be Good”ではクィーンの“Bohemian
Rhapsody”を意識したようなギター・ソロのお遊びも聴ける(笑)。ただ、彼らも年齢を重ねてきてることもあるせいか、“Fire
In The Canyon”や“Seatbacks And
Traytables”など、以前よりカントリー臭の強い楽曲が増えて来た印象が...(苦笑)。
メリッサ・オフ・ダ・マーがゲスト・ヴォーカルで、ジェイムズ・イハがギターでそれぞれゲスト参加してます。
R.I.Y.L. :
Matthew Sweet, THE LEMONHEADS, IVY
(2007.5.31掲載予定分を2010.2.2に掲載)
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福原美穂--RAINBOW
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(国内盤 : ソニー
SRCL-6938)
札幌を拠点に活動してた女性シンガーの全国レヴェルのデビュー・アルバム。
このアルバム聴いてまずアタマの中に浮かんだのが、マライア・キャリーとかセリーヌ・ディオンといった洋楽のディーヴァたち。いよいよ日本でもこの手のR&B風味のポップスが市民権を獲たか...といった感慨がありました(苦笑)。歌唱力もあり、アメリカの『Billboard
HOT
100』の今主流のコンテンポラリー・ミュージックを日本語詞で歌ってるかのよう...というのは誉め過ぎか?(苦笑)
サンディ・トムから提供を受けた“ON THE TOP OF THE
WORLD”、コリーヌ・ベイリー・レイから提供を受けた“ICE &
FIRE”、カナダのカントリー・シンガー、Amanda
Stottのカヴァーの“Getting
There”(サビの部分がアヴリル・ラヴィーンの“Mobile”みたい...苦笑)など、本場のみなさんの書いた曲がソレっぽいのは当然としても、マライアの“All
I Want For Christmas Is
You”(“恋人たちのクリスマス”)を思い起こさせる“LOVE〜winter
song”、一聴して「TLCか?」と思ってしまった“ドリーマー”(この曲の作曲者は、皆川真人! また出たかッ!....苦笑)など、彼女(と作曲陣)が書いた曲たちも、本場の曲たちと違和感なく並んでます(苦笑)。
R.I.Y.L. :
Mariah Carey, Celene Dion
(2009.4.1/4.2)
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FUNERAL
FOR A FRIEND--Hours
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(国内盤 :
ワーナーWPCR-12062)
何とも意味ありげな(苦笑)バンド名を持つ南ウェールズの5人組バンドのワールドワイド・デビュー作。プロデューサーはパンテラやホワイト・ゾンビなどを手掛け、ヘヴィー・ロック系の重鎮として知られるテリー・デイト。
U.K.バンドだけど、サウンドのほうはジミー・イート・ワールドのブレイク後、USロックのメインストリームにのし上がったエモ系のエッセンスを取り入れたドラマティックな(仰々しいとも言う...苦笑)パワー・ポップ。どことなく漂う青さ、若さ故の儚さがイイ味出してると思います。疾走感あるオープニング・トラックの“All
The
Rage”、ミドル・テンポ(バラード?)の“Drive”、'80年代のポリスやU2、ビッグ・カントリーあたりを思い起こさせた(苦笑)“History”、♪I
sing it
out〜のリフレインが印象的な“Sonny”あたりが私のお気に入りです。
音とはあまりカンケイないけど、ジャケ写の女のコが次々とプチ・コスプレするブックレットのアートワークにも興味深いモノを感じました(苦笑)。
R.I.Y.L. : JIMMY
EAT WORLD
(2005.9.29)
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THE
FUTUREHEADS--News And Tributes
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(国内盤 : ワーナー
WPCR-12296)
英国の4人組、ザ・フューチャーヘッズの2nd。
『CROSSBEAT』2005年2月号の表紙で、フランツ・フェルディナンドのアレックスが彼らのデビュー・アルバムを(2004年のベスト・アルバムとして)掲げてるのをみてからず〜〜〜っと気になってたバンド。フランツ・フェルディナンドのアレックスが気に入ってることから分かるとおり、音楽性はかなりフランツ・フェルディナンドに近い。フランツ・フェルディナンドからダンディさとキザさを抜いて、ニュー・ウェイヴのムーヴメント時に出て来たバンドたちのユーモラスさを足したユニークなU.K.ロックを演っている。ヴォーカル・ハーモニーもユーモラスさを醸し出すのに有効に作用してる。どこか飄々として捉えどころのないようなサウンドがこのバンドの魅力。ピコピコとエレ・ポップ風になった曲ではディーヴォふうですらある。ユーモラスの度が過ぎて「ふざけてンのかぁ〜!」などと怒るひとが居るかもしれないが、個人的にはこのユーモア具合とオフザケを大いに気に入ってます(笑)。
ちなみに、一番気に入ってる曲は“Back To The
Sea”です。
R.I.Y.L. : FRANZ
FERDINAND, 昔のSUPERGRASS
(2006.9.30掲載予定分を2007.10.20に掲載)
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THE
FUTUREHEADS--The Chaos
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(import : Dovecote
Records DCR-0030)
英国のヘンテコ・ポップ・ロック4人組バンド、ザ・フューチャーヘッズの4thアルバムで、インディーズ落ちしてからは2枚目となる作品。
ザ・フューチャーヘッズといえば、どこか飄々としたスットボケたおバカな音が特徴のポップ・ロックが身上。2年振りとなるこのアルバムでも、アタマを飾るタイトル曲のオープニングの♪5〜4〜3〜2〜1〜...を耳にしただけで、「あ〜、フューチャーヘッズだぁ〜」と思うくらいフューチャーヘッズ印満載な音。ここまでハッキリ自分たちの音を持ち、その路線をあくまでも追求し続けてる若手バンドも珍しいけど、本作はこれまでの作品と比べても音が突き抜けており、まさに『混沌』そのものといった感じ。インディーズからの第1弾だった前作の日本盤がちゃんとリリースされたのに、彼らの最高傑作ともいえる出来の本作の日本盤のリリースの見込みが現時点では全く無いのが、返す返すも残念なのです...。
R.I.Y.L. : FRANZ
FERDINAND, DEVO, SILVER SUN
(2010.9.29)
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